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注目調教師
2017/12/18
去年と同じく、素晴らしい数字を残しとるんやけど
清水久詞調教師(栗東)

主な管理馬:
キタサンブラック(2017年天皇賞・秋など)
カシアス(2017年函館2歳S)
ジョーストリクトリ(2017年ニュージーランドT)
トウケイヘイロー(2013年札幌記念など)


今週の主な登録馬:
ビップレボルシオン(江坂特別)
マイネルレオーネ(江坂特別・グッドラックハンデ)
キタサンブラック(有馬記念)
ビップライブリー(阪神C)
アキトクレセント(ギャラクシーS)


担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんもよう知っとるんやろうけど、清水久詞君は、1997年に競馬学校の厩務員課程に入って、その後は、1993年の菊花賞とかGIを3つ勝ったビワハヤヒデや、1995年の阪神3歳牝馬Sを勝ったビワハイジとかでお馴染みの浜田光正厩舎でずっと調教助手をやっとりましたな。
この頃に、1998年の桜花賞と秋華賞や、2000年のエリザベス女王杯を勝ったファレノプシスを担当しとったことも、皆さんはよう知っとるんやろう。
そんで清水君は、1992年の2月まで乗り役をやっとった押田年朗さんの娘さんで、親父さんと同じで乗り役やった純子さんと結婚しとって、清水厩舎で調教助手をやっとる押田道郎君は純子さんのお兄さんですな。
ちなみに、清水君の親父さんの貞光さんは、馬主さんで、2004年のスプリンターズSを勝ったカルストンライトオなどを持っとった方やから、もちろん、彼も子供の時から馬に関わる機会が多かったんで、早い内から「馬と関わる仕事をしたい」と思っとったそうですわ。
2009年に、調教師の試験に受かった清水君は、その年の6月に自分の厩舎を開業しとって、最初の年は2勝だけやったけど、その後は、
2010年→11勝・獲得賞金1億3388万円
2011年→18勝・獲得賞金2億5678万円
2012年→22勝・獲得賞金3億3118万円
2013年→23勝・獲得賞金4億8940万円
2014年→23勝・獲得賞金3億6707万円
っちゅう形で順調に実績を積み重ねとったし、2013年には、トウケイヘイローを使ったダービー卿CTで初めて重賞を勝って、その年は、この馬で4つも重賞を勝っとりました。
それから、一昨年は、キタサンブラックを使った菊花賞で初めてGIを勝って、それを入れてこの馬で3つ重賞を勝つとか、「26勝・獲得賞金7億2207万円」っちゅう成績を残しとったし、去年は、キタサンブラックを使った天皇賞・春と京都大賞典とジャパンCを勝つとか、「27勝・獲得賞金11億1410万円」っちゅう、今までで一番エエ結果でしたな。
しかも、この馬は去年の「年度代表馬」に選ばれたんやから、清水君はホンマに喜んだんやろ。
そんで、今年に入ってからもその勢いは続いとって、キタサンブラックを使った大阪杯と天皇賞・春と天皇賞・秋と、ジョーストリクトリを使ったニュージーランドTと、カシアスを使った函館2歳Sと、重賞を5勝して、先週までに「26勝・獲得賞金10億4264万円」っちゅう素晴らしい数字を残しとりますな。
けど、ワシは、
ビップレボルシオン:1着賞金1500円の江坂特別
マイネルレオーネ:1500万円の江坂特別(グッドラックハンデにも登録)
キタサンブラック:3億円の有馬記念
ビップライブリー:6700万円の阪神C
アキトクレセント:2200万円のギャラクシーS
と、全部で5頭を特別レースに登録しとる今週は、先週までの結果に満足せんで、清水君が勝負を懸けてくる見とるんや。
その理由は2つあって、まず1つ目は、皆さんも知っとる通り、キタサンブラックが今週の有馬記念を最後に引退して、「社台スタリオンステーション」で種牡馬入りすることですわ。
もちろん、ワシが清水君やったら、「最後に、この馬でガッチリ稼ぎたい」と考えて、お釣りを残さんでメイチに仕上げますわ。
で、もう1つは、キタサンブラックが引退した後の厩舎のことや。
今年、清水厩舎が先週までに稼いどる「10億4264万円」の内、4割くらいの「4億3046万円」はキタサンブラック1頭で稼いだもんやから、今の彼は、「他の馬でもキッチリ稼げるようにしとかなアカン」と考えとる筈ですわ。
せやから、ワシは、キタサンブラックはもちろん、ビップレボルシオンとマイネルレオーネとビップライブリーとアキトクレセントも、「勝負懸かり」と見とるし、実際、清水君がどう仕上げてくるんか、これからの動きを、最後の最後までキッチリ確認せなアカンやろ。


2017/12/18
去年の数字は上回っとるんやけど
高野友和調教師(栗東)

主な管理馬:
シャイニングレイ(2017年CBC賞など)
ファンディーナ(2017年フラワーC)
クルーガー(2016年マイラーズC)
ショウナンパンドラ(2015年ジャパンCなど)


今週の主な登録馬:
インヘリットデール(ジングルベル賞)
シャイニングレイ(阪神C)
マルケサス(摩耶S)


担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんも知っとるやろうけど、福島県出身の高野友和君は、県内では有名な進学校の福島高校を卒業してから、国立の帯広畜産大学に進んどって、大学では、勉強をしながら馬術も教わっとりましたな。
そうそう、帯広畜産大学は、シンボリ牧場の代表をしとる和田孝弘さんとか、高野君の他にも、卒業生には競馬関係者が何人もおるんですわ。
大学を出てからの高野君は、先輩のツテで「ノーザンファーム空港」(北海道苫小牧市)に就職しとって、そこで、ステイゴールドとか、ツルマルボーイとか、走る馬にたくさん関わったそうですな。
そんで、2002年に、競馬学校の厩務員課程を出た後、その年の7月から松田国英厩舎で働き始めて、それから8年くらい調教助手として腕を磨いとりました。
高野君が厩舎を開業したんは、2011年の3月で、その年にいきなり19勝を上げて、「2億7001万円」の賞金を獲得するっちゅう、上々のスタートを切っとりましたな。
それからも、彼の厩舎は、
2012年→12勝・獲得賞金2億1394万円
2013年→20勝・獲得賞金2億7973万円
2014年→30勝・獲得賞金5億5519万円
っちゅう具合にどんどん数字を伸ばしとって、2014年は、ショウナンパンドラを使った秋華賞で、初めての重賞勝ちをGIで飾っとるし、シャイニングレイを使ったホープフルSも勝ったんや。
そんでもって一昨年は、ショウナンパンドラでオールカマーとジャパンCを勝っとるし、全体の成績も、「34勝・獲得賞金9億4756万円」っちゅう、開業してから一番の数字やったんで、高野君は大喜びしたんやろうし、こうやってエエ成績を残せとるんは、松田国英厩舎におった頃に、キングカメハメハやダイワスカーレットとか、走る馬を間近で見続けてきた経験を、しっかり活かせとるからなんやろ。
ところが去年は、「18勝・獲得賞金3億7341万円」と、一昨年の数字を大きく下回ってしもうたんで、今年の高野君は、「必ず巻き返したい」と考えとる筈やし、実際、ファンディーナを使ったフラワーC、シャイニングレイを使ったCBC賞と、重賞を2勝して、先週までに「26勝・獲得賞金4億2794万円」と、もう去年の数字を上回っとるんや。
とは言え、一昨年と比べたら、まだまだ物足りん数字なんで、ワシが高野君やったら、「残りの3日間でとにかく稼がなアカン」と考えますわ。
そんな中、今週は、
1着賞金1500万円のジングルベル賞→インヘリットデール
1着賞金6700万円の阪神C→シャイニングレイ
1着賞金1820万円の摩耶S→マルケサス
と、特別レースに3頭を登録しとるんで、高野君が、どの馬も全力で仕上げてくる筈や。


2017/12/18
関東リーディングで2勝差を付けられていますので
堀宣行調教師(美浦)

主な管理馬:
サトノクラウン(2017年宝塚記念など)
モーリス(2016年天皇賞・秋など)
ドゥラメンテ(2015年ダービーなど)
リアルインパクト(2011年安田記念など)


今週の主な登録馬:
サトノクラウン(有馬記念)
キャンベルジュニア(阪神C)


担当者:調教師情報部 山田要一

千葉県市川市出身の堀宣行君は、日本大学の商学部に通っている時に、実家から近かった中山競馬場で、誘導馬の世話をするアルバイトをしていたそうですね。
大学を出た後は、電気設備工事や情報通信工事などをやっている「関電工」で、経理関係の仕事をしていたそうですが、私がブルーベイブリッジでテレビ東京賞3歳牝馬S(現在のフェアリーS)を勝った次の年の1991年に、「関電工」を辞めて競馬学校の厩務員課程に入っていますので、中山競馬場でアルバイトをしていた頃から、「馬に関わる仕事をしたい」という気持ちがあったのでしょう。
競馬学校を出てからの堀君は、諏訪富三さんの厩舎で厩務員として、二ノ宮敬宇君の厩舎で調教助手として経験を積んで、自分の厩舎を開業したのは2003年ですから、今年で15年目ですね。
初めの年こそ、「6勝・獲得賞金1億2370万円」という数字でしたが、次の年に、「16勝・獲得賞金2億2801万円」と大きく成績を伸ばすと、その後は、毎年欠かさず20勝以上していますし、ビーナスラインを使った2006年の函館スプリントSで初めての重賞勝ちを、キンシャサノキセキを使った2010年の高松宮記念で初めてのGI勝ちを飾っていて、先週までに、JRAだけで重賞を51勝もしています。
それに、最近の堀厩舎は、管理馬をどんどん海外に遠征させていて、今までに、
リアルインパクト→2015年のジョージライダーS(オーストラリアのG1)
モーリス→2015年の香港マイルと去年のチャンピオンズマイル(香港のG1)と香港カップ
サトノクラウン→去年の香港ヴァーズ
ネオリアリズム→今年のクイーンエリザベス2世C(香港のG1)
と、海外のG1を6つも勝っていますので、彼のことは、「日本を代表する調教師の一人」と言っても大げさではないでしょうね。
一昨年は、ドゥラメンテを使った皐月賞とダービー、モーリスを使った安田記念とマイルCSなど、JRAで、「重賞8勝を含む54勝・獲得賞金15億2485万円」という成績を残して、初めて「調教師リーディング1位」になっていました。
その中で、私が「これは素晴らしい」と感じたのは、2割3分という勝率でして、その年の勝率が2位だった藤原英昭君が1割8分1厘、その年の獲得賞金が一番だった池江泰寿君が1割3分7厘と書けば、堀君が残した数字の高さがよく分かる筈です。
去年の堀君は、モーリスで天皇賞・秋を勝つなど、JRAで「重賞7勝を含む44勝・獲得賞金13億0934万円」という成績を残していましたね。
これが他の厩舎でしたら、「かなりいい数字」と言えるのでしょうが、一昨年と比べて、勝ち星が「10」、賞金が「2億1551万円」も少なかったのですから、堀君は満足していない筈で、「今年は必ず巻き返したい」と考えているのでしょう。
ただ、今年に入ってから先週までは、サトノクラウンで宝塚記念を勝つなど、去年を上回る「46勝」を上げていますけど、賞金は、「11億1951万円」というもので、去年を「1億8983万円」も下回っていますから、きっと今の彼は、「賞金の高いレースを勝って一気に稼ぎたい」と考えている筈です。
それに、今、関東リーディングトップの国枝君は、「48勝」を上げていて、堀君は「2勝差」を付けられていますので、彼は、「関東リーディングを取るために、一つも取りこぼさないでキッチリ勝ちたい」とも考えているのでしょうね。
そして今週は、1着賞金が3億円の有馬記念にサトノクラウン、6700万円の阪神Cにキャンベルジュニアを登録してきましたので、「どちらも勝負懸かり」と見るべきです。


2017/12/18
勝ち星は去年を上回っとるんやけど
須貝尚介調教師(栗東)

主な管理馬:
アドマイヤリード(2017年ヴィクトリアマイル)
ゴールドシップ(2015年天皇賞・春など)
ジャスタウェイ(2014年安田記念など)
ローブティサージュ(2012年阪神ジュベナイルFなど)


今週の主な登録馬:
エールデュレーヴ(ジングルベル賞)
アグリッパーバイオ(江坂特別)
アドマイヤゴッド(阪神C)
シュウジ(阪神C)
サージェントバッジ(摩耶S)
アドマイヤアルバ(千両賞)


担当者:調教師情報部 元調教師Y

皆さんもよう知っとると思いますけど、須貝尚介君は、今も現役の柴田善臣君とか、もう調教師になっとる、石橋守君とか、武藤善則君とか、岩戸孝樹君とかと同じで、1982年に「第1期生」として競馬学校の騎手課程に入って、1985年に親父さんの須貝彦三厩舎からデビューしとりましたな。
乗り役時代の尚介君は、1990年のきさらぎ賞をハクタイセイで、1999年の小倉記念をアンブラスモアで勝つなど、4つの重賞を勝って、それを入れて通算で302勝を上げとりました。
でもって、調教師の試験に受かった2008年の3月に乗り役を引退しとって、次の年に自分の厩舎を開業しとります。
ちなみに、彦三さんは、1982年の有馬記念をヒカリデユールで勝っとるし、それを入れて重賞を18勝、通算506勝っちゅうエエ成績を残しとったんやから、尚介君は親父さんと比べられることが多かった筈やけど、そのプレッシャーにも負けんで、
2009年→10勝・獲得賞金1億5675万円
2010年→25勝・獲得賞金3億2634万円
2011年→29勝・獲得賞金5億3375万円
と、順調に成績を伸ばしとったし、2012年は、ゴールドシップを使った有馬記念や、ローブティサージュを使った阪神ジュベナイルFとか、重賞を9回も勝つなど、「46勝・獲得賞金13億8516万円」(リーディング4位)っちゅう成績を残したんやから、彼が調教師に向いとるんは誰でもよう分かるやろう。
そんで2013年は、「重賞6勝を含む31勝・獲得賞金11億4842万円」と、キッチリ10億円の大台に乗せとって、2014年は、JRAだけで、「重賞6勝を含む41勝・獲得賞金11億8266万円」っちゅう成績を残しとったし、ジャスタウェイを使ったドバイデューティーフリーを勝って、その賞金300万ドル(当時のレートで約3億0555万円)を足したら、全部で「約14億8821万円」っちゅう、開業してから一番多い賞金を稼いどったんですわ。
けど、一昨年と去年は、
2015年→34勝・獲得賞金9億2355万円(リーディング14位)
2016年→33勝・獲得賞金8億5819万円(リーディング16位)
っちゅう、「右肩下がり」の状況やったんで、今年の尚介君は、「キッチリ巻き返したい」と考えとる筈やな。
そんで今年は、先週までに、去年を上回る「38勝」(リーディング11位)を上げとるんやけど、賞金は、「8億1788万円」っちゅう、去年とあまり変わらん数字に留まっとるんや。
それに、彼の厩舎は、今年、2着が44回もあって、取りこぼしが多いんですわ。
せやから、今の尚介君は、「年末までになるべく多く勝って、もっと賞金を上乗せしたい」と思っとるんやろうし、実際に今週は、賞金の高い特別レースに、
1着賞金1500万円のジングルベル賞→エールデュレーヴ
1着賞金1500万円の江坂特別→アグリッパーバイオ
1着賞金6700万円の阪神C→アドマイヤゴッドとシュウジ
1着賞金1820万円の摩耶S→サージェントバッジ
1着賞金1000万円の千両賞→アドマイヤアルバ
と、6頭を登録してきたんやから、どの馬もメイチに仕上げてくる筈やで。