「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2017/12/04
「少しでも差を詰めたい」と考えとる筈やから
中内田充正調教師(栗東)

主な管理馬:
ベルーガ(2017年ファンタジーS)
グレイトパール(2017年平安S)
ヴゼットジョリー(2016年新潟2歳S)

今週の主な登録馬:
ベルーガ(阪神ジュベナイルF)
レインボーソング(堺S)
バニーテール(浜名湖特別)

担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんもよう知っとるやろうけど、栗東トレセンから車で50分くらいのところにある「信楽牧場」(滋賀県甲賀市)が、中内田充正君の実家ですな。
彼の親父さんは、牧場の代表をやっとる中内田克二さんで、「競走馬育成協会」の理事もやっとります。
「信楽牧場」は、関西で一番古い育成牧場で、その他に運営しとる「ヒルサイドステーブル」は、同じ施設を使えるよう、「ノーザンファームしがらき」の中に馬房を置いとりますな。
中内田君は、高校生やった頃、アイルランドにホームステイして、そん時に、ヨーロッパの大学には競馬のことを教えてくれる学科があるっちゅうことを知って、向こうの高校に留学しとるんですわ。
それから、イギリスのウエストオックスフォード大学の馬学科に入って、生産や調教など馬のことを学んで、卒業してからは、アメリカのロバート・フランケル厩舎で働いとりましたな。
その頃のフランケル厩舎には、2003年のベルモントSを勝ったエンパイアメーカーとか、走る馬がぎょうさんおって、中内田君はその調教に乗っとったそうや。
日本に戻ってからは、2007年に競馬学校の厩務員課程を出て、2012年に調教師の試験に受かるまで、ずっと橋田満君(サイレンススズカ、アドマイヤベガ、アドマイヤグルーヴ、スズカマンボなどを管理)の厩舎で調教助手をやっとりました。
試験に受かった後、2014年に厩舎を開業するまで期間があったんで、中内田君はその間に、技術調教師として、藤原英昭君や角居勝彦君に、馬のことはもちろん、厩舎をどうやって運営したらエエんかなども教わっとったんですわ。
そんで、初めの年は「7勝・獲得賞金1億7751万円」やったけど、一昨年は、「23勝・獲得賞金2億9682万円」と一気に数字を伸ばしとったし、去年は、ヴゼットジョリーを使った新潟2歳Sで初めて重賞を勝って、全体でも「31勝・獲得賞金5億0984万円」っちゅう数字を残しましたんで、イギリスとアメリカでの経験や、橋田君や藤原君や角居君の厩舎で教わったことをしっかり活かせとるんでしょうな。
で、今年に入ってからも中内田厩舎の勢いは続いとって、グレイトパールで平安Sを、フロンティアで新潟2歳Sを、ダノンプレミアムでサウジアラビアRCを、ベルーガでファンタジーSを勝つなど、先週までに、「42勝・獲得賞金6億6161万円」っちゅう、開業してから一番の数字を残しとって、リーディングで8位に付けとります。
せやけど彼は、今の数字に決して満足しとらんとワシは見とるんですわ。
何せ、さっき書いた通りで、彼は、「実家が牧場で、馬のことを勉強するためにイギリスの大学を出て、その後はアメリカの超名門牧場で修業」っちゅう、「競馬の英才教育」を受けとるんで、「少しでも早く、この世界で一番になりたい」と思っとる筈やけど、今のところ、リーディングと賞金の両方で1位の池江厩舎(57勝・獲得賞金17億1034万円)に、勝ち星では「15」、賞金では「10億4873万円の差を付けられとるんやから。
そんな訳で、今の中内田君は、「賞金の高い重賞や特別レースを勝って、少しでも差を詰めたい」と考えとる筈やし、1着賞金6500万円の阪神ジュベナイルFにベルーガ、1820万円の堺Sにレインボーソング、1500万円の浜名湖特別にバニーテールと、賞金の高い特別レースに3頭を登録しとる今週は、勝ってガッチリ賞金を稼ぐために、どの馬もメイチに仕上げてくる筈やで。

2017/12/04
「同期に負けたくない」と考えている筈ですから
武井亮調教師(美浦)

主な管理馬:
リエノテソーロ(2016年全日本2歳優駿など)

今週の主な登録馬:
モルトアレグロ(阪神ジュベナイルF)

担当者:調教師情報部 山田要一

皆さんも知っていると思いますが、武井亮君は、駿台甲府高校(山梨県甲府市)を卒業した後、1年間浪人してから、北海道大学(札幌市北区)の獣医学部に入学していて、馬術部に入っていましたね。
彼は、大学を卒業した後、「ノーザンファーム空港」(北海道苫小牧市)で騎乗従業員になって、2007年に競馬学校の厩務員課程に入りました。
それからの武井君は、2008年の1月から、二ノ宮敬宇君(1998年のジャパンCを勝ったエルコンドルパサーなどを管理)の厩舎で厩務員をやった後、高木登君(去年のチャンピオンズCを勝ったサウンドトゥルーなどを管理)の厩舎や、和田正道君(2006年の新潟記念を勝ったトップガンジョーなどを管理)の厩舎で調教助手として経験を積んでいましたね。
そして、2013年に調教師の試験に受かって、次の年の3月に厩舎を開業しているように、厩務員課程を出てから6年弱という短い期間で自分の厩舎を構えているのですから大したものです。
彼は、最初の年に「13勝・獲得賞金1億6827万円」という成績を残すと、その後も、
2015年→20勝・獲得賞金2億2875万円
2016年→20勝・獲得賞金2億8173万円
という形で、勝ち星と賞金を順調に積み重ねていますし、去年は、リエノテソーロを使った交流重賞のエーデルワイス賞で初めて重賞を勝つと、この馬で交流G1の全日本2歳優駿も勝っていますね。
今年に入ってから先週までは、「20勝」を上げていて、「2億9256万円」という、今までで一番の賞金を稼いでいますけど、武井君は、先週までの結果に満足しないで、これからも全力を注いでくると私は見ています。
と言うのも、彼と同じ2014年の試験に受かった調教師は5人いて、今年に入ってから先週までは、
西村真幸君→25勝・獲得賞金4億5599万円
池添学君→22勝・獲得賞金4億0341万円
松下武士君→14勝・獲得賞金3億2300万円
奥村豊君→22勝・獲得賞金3億2003万円
奥村武君→21勝・獲得賞金3億2394万円
と書けば分かる通り、この5人全員が武井君より多く賞金を稼いでいますので。
きっと今の武井君は、「同期に負けたくない」と考えている筈です。
そんな中、今週、武井君は、1着賞金が6500万円の阪神ジュベナイルFにモルトアレグロを登録してきましたので、この馬を全力で仕上げてくるのでしょう。
しかも彼は、さっき書いた通り、リエノテソーロで交流G1を勝っていますけど、まだJRAのGIは勝てていませんので、モルトアレグロには、「何としても勝ちたい」という思いが込められている筈です。

2017/12/04
「リーディング上位との差を少しでも詰めたい」と考えとる筈や
音無秀孝調教師(栗東)

主な管理馬:
ミッキーアイル(2016年マイルCSなど)
カンパニー(2009年天皇賞・秋など)
オウケンブルースリ(2008年菊花賞など)
オレハマッテルゼ(2006年高松宮記念)

今週の主な登録馬:
モズスーパーフレア(阪神ジュベナイルF)
ダノンリバティ(リゲルS)
ミッキーロケット(中日新聞杯)
レコンダイト(中日新聞杯)
サンライズノヴァ(師走S)

担当者:調教師情報部 元調教師S

皆さんもよう知っとる通り、音無秀孝君は、ラグビーボールやエルカーサリバーとかでお馴染みやった田中良平厩舎から1979年に乗り役としてデビューしとって、1985年のオークスを、28頭立ての21番人気やったノアノハコブネで勝つなど、1993年に引退するまでに、全部で84勝を上げとりましたな。
ちなみに彼は、小さい頃にコックを目指してとって、中学を出てからは、レストランで見習いをやっとったんやけど、そこにおった3年間で競馬が大好きになって、それから乗り役を目指したそうや。
乗り役を引退してからの音無君は、田中良平さんの息子さんの田中章博(のりひろ)厩舎で調教助手をやって、1995年に調教師の試験に受かると、その年の6月に自分の厩舎を開業して、7月には早くも、イナズマタカオーを使った北九州記念で初の重賞勝ちを飾っとりましたな。
それからも、音無君は順調に勝ち星を増やしとって、オレハマッテルゼを使った2006年の高松宮記念で初めてGIを勝つと、オウケンブルースリを使った2008年の菊花賞、カンパニーを使った2009年の天皇賞・秋とマイルCS、ミッキーアイルを使った2014年のNHKマイルCと去年のマイルCSを勝つとか、今までにGIを8勝、それを入れて63回も重賞を勝っとるんや。
そんで音無君は、2004年に48勝を上げて「10億3187万円」の賞金を稼ぐと、それから2010年まで、ずっと10億円以上を稼いどりましたな。
そん中でも、2009年は「45勝・獲得賞金15億0488万円」っちゅう成績で、「最多賞金獲得調教師賞」を受賞しとりましたし、2010年は「52勝・獲得賞金11億5654万円」っちゅう成績で、初めて調教師リーディング1位になったんやから、乗り役よりも、調教師として馬を育てる方が向いとるんでしょうな。
せやけど、それから一昨年までは、
2011年→40勝・獲得賞金9億2031万円
2012年→42勝・獲得賞金6億8735万円
2013年→28勝・獲得賞金5億1971万円
2014年→43勝・獲得賞金9億8375万円
2015年→36勝・獲得賞金9億9977万円
と、ずっと2009年の数字を下回っとったんで、もちろん、去年の音無先生は、「調教師リーディングを取りたい」、「久々に10億円の大台に乗せたい」と考えとった筈ですわ。
そんで去年は、「45勝・獲得賞金11億9467万円」っちゅう成績で、キッチリ10億円以上を稼いだんやから、ワシの見込みは正しかったんやろう。
せやけど、リーディングの順位は、57勝やった1位の矢作芳人厩舎とは「12勝」の差で4位やったし、賞金は、「17億4667万円」を稼いどった池江泰寿厩舎に「5億5200万円」の差を付けられて5位やったんや。
なんで、今年の音無君は、「勝ち鞍と賞金のどっちも1位になりたい」と考えとる筈やし、実際に、ミッキーロケットを使った日経新春杯、ブラックスピネルを使った東京新聞杯、アメリカズカップを使ったきさらぎ賞、アドミラブルを使った青葉賞、サンライズノヴァを使ったユニコーンS、アサクサゲンキを使った小倉2歳Sと、重賞を6つ勝っとって、先週までに、「43勝・獲得賞金11億4132万円」っちゅう数字を残しとりますな。
ただ、今、勝ち星と賞金のどっちも1位になっとる池江君(57勝・獲得賞金17億1034万円)に、勝ち星では「14」の差を付けられとるし、賞金も「5億6902万円」の差を付けられとるんやから、ワシが音無君やったら、「とにかく池江君との差を詰めたい」と考えて、あれこれ手を尽くしますわ。
そんな中、今週は、
1着賞金6500万円の阪神ジュベナイルF→モズスーパーフレア
1着賞金2300万円のリゲルS→ダノンリバティ
1着賞金4100万円の中日新聞杯→ミッキーロケットとレコンダイト
1着賞金2200万円の師走S→サンライズノヴァ
と、特別レースに5頭を登録しとるんで、音無君が、どの馬も全力で仕上げてくる筈や。

2017/12/04
3年半ほど平地の重賞を勝てとらんので
佐々木晶三調教師(栗東)

主な管理馬:
キズナ(2013年ダービーなど)
アーネストリー(2011年宝塚記念など)
タップダンスシチー(2003年ジャパンCなど)
アップトゥデイト(2015年中山大障害など)

今週の主な登録馬:
コーディエライト(阪神ジュベナイルF)
ダノンディスタンス(境港特別)
スパイクナード(長良川特別)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

皆さんも知っとるやろうけど、佐々木晶三君は、1974年から1982年まで乗り役をやっとって、1979年の桜花賞を、22頭立ての15番人気やったホースメンテスコで勝つなど、引退するまでに、2つの重賞を含めて全部で137勝を上げとりましたな。
乗り役を引退してからの佐々木君は、1982年から杉村一馬厩舎で、1985年から田中耕太郎厩舎で、1986年から坂口正則厩舎で、それぞれ調教助手をやっとって、1994年に調教師の試験に受かって、その年の11月に厩舎を開業しとります。
そんで、1996年には、シーキングザパールを使ったデイリー杯3歳Sで初めて重賞を勝つと、2003年には、タップダンスシチーを使ったジャパンCで初めてGIを勝っとりますし、その後も、アーネストリーを使った20011年の宝塚記念とか、キズナを使った2013年のダービーとか、今までにJRAで7つのGIを含めて重賞を44回も勝っとるんやから、乗り役として馬を走らせるより、調教師として馬を育てる方が向いとるんでしょうな。
2013年の佐々木君は、キズナの活躍とかで、「24勝・獲得賞金7億1681万円」っちゅう成績を残しとったし、その後の2年間も、
2014年→21勝・獲得賞金4億8387万円
2015年→15勝・獲得賞金4億1757万円
っちゅう成績を残しとりましたけど、去年は、「14勝・獲得賞金2億9964万円」っちゅう数字に終わってしもうたんですわ。
せやから、今年の佐々木君は、「とにかく巻き返さなアカン」と考えとるでしょうな。
実際、先週までの成績は、「13勝・獲得賞金3億3418万円」と、去年の賞金を上回っとりますけど、一昨年までと比べたら、まだまだ物足りん数字なんで、ワシが彼やったら、「賞金の高い特別レースを勝って一気に稼ぎたい」と考えますわ。
そんな中、今週は、1着賞金が6500万円の阪神ジュベナイルFにコーディエライト、同1500万円の境港特別にダノンディスタンス、同1050万円の長良川特別にスパイクナードと、賞金の高い特別レースに3頭を登録しとりますんで、勝ってガッチリ稼ごうと、どの馬もメイチに仕上げてくる筈やで。
しかも、佐々木君の厩舎は、今年、アップトゥデイトで阪神ジャンプSを勝っとりますけど、キズナで2014年の産経大阪杯を勝ってから、3年半ほど平地の重賞を勝てとらんので、コーディエライトには、「久々に平地の重賞を勝ちたい」っちゅう思いも込められとるんでしょうな。