「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2017/11/20
賞金ランキングの2位に付けていますけど
藤沢和雄調教師(美浦)

主な管理馬:
ソウルスターリング(2017年オークスなど)
レイデオロ(2017年ダービーなど)
サトノアレス(2016年朝日杯FS)
ダンスインザムード(2006年ヴィクトリアマイルなど)
ゼンノロブロイ(2004年ジャパンCなど)
シンボリクリスエス(2002年有馬記念など)

今週の主な登録馬:
ソウルスターリング(ジャパンC)
レイデオロ(ジャパンC)
サトノアレス(キャピタルS)
ラユロット(銀嶺S)
レッドゲルニカ(銀嶺S)
ペイドメルヴェイユ(オリエンタル賞)

担当者:調教師情報部 山田要一

知っている方もいると思いますけど、藤沢和雄君の実家は、1978年の天皇賞・秋を勝ったテンメイと、2010年の共同通信杯を勝ったハンソデバンドで有名な、苫小牧市の樽前にある「藤沢武雄牧場」でして、彼は大学を出てから、お父さんの武雄さんの友達だった田中良熊さんが経営していた、登別にある「青藍牧場」の手伝いをしていた時に、「自分も競馬に関わる仕事をする」と決めたそうです。
それから藤沢君は、ニューマーケット(イギリス)のギャビン・プリチャード・ゴードン厩舎で、4年くらい厩務員をやって、日本に戻って来てからは、1977年から、菊池一雄厩舎(皐月賞とダービーを勝ったカツトップエースなどを管理)の調教助手をやって、1982年から、佐藤勝美厩舎(札幌記念を勝ったサンエイサンキューなどを管理)の調教助手をやっていましたね。
そして、1983年からは、3冠馬シンボリルドルフなどを育てた野平祐二厩舎で調教助手をやって経験を積んで、1987年に調教師の試験に受かって、次の年に自分の厩舎を開業しています。
調教師になってからの藤沢君の活躍は、皆さんもよく知っている通りで、タイキシャトルを使った1998年の安田記念とマイルCS、シンボリクリスエスを使った2002年と2003年の有馬記念、ダンスインザムードを使った2006年のヴィクトリアマイル、サトノアレスを使った去年の朝日杯FS、ソウルスターリングを使った今年のオークス、レイデオロを使った今年のダービーなど、今までに、GIの26勝を含めて重賞を104勝もしています。
それに、勝ち星そのものも多くて、開業してから去年まで、1年あたり46勝もしていますし、先週までに、現役で一番の「通算1375勝」という素晴らしい成績を残していますね。
賞金も、1995年から2006年までの12年間は、ずっと10億円の大台に乗せていましたし、ゼンノロブロイで天皇賞・秋とジャパンCと有馬記念などを勝った2004年には、それまでの最高だった「23億1700万円」を記録していました。
ただ、一昨年は、「32勝・獲得賞金7億9156万円」と、21年振りに40勝を下回っていましたし、賞金も、4年振りに8億円を下回ってしまったため、去年の藤沢君は、「必ず巻き返したい」と考えていた筈です。
実際に、去年、彼の厩舎は、サトノアレスを使った朝日杯FS、ソウルスターリングを使った阪神ジュベナイルFなど、重賞を5つ勝って、「51勝・獲得賞金10億9272万円」という素晴らしい数字を残しましたので、私の見込みは正しかったのでしょう。
それで、今年に入ってからは、ソウルスターリングでオークス、レイデオロでダービーを勝つなど、重賞を6勝していて、先週までに「38勝・獲得賞金11億7890万円」という数字を残して、賞金ランキングの2位に付けていますけど、1位の池江泰寿厩舎(16億2841万円)には「4億4951万円」の差を付けられていますので、私が彼でしたら、「もっと稼いで、池江厩舎との差を少しでも詰めたい」と気合いを入れる筈です。
そんな中、今週、藤沢君は、
1着賞金3億円のジャパンC→ソウルスターリングとレイデオロ
1着賞金2300万円のキャピタルS→サトノアレス
1着賞金1820万円の銀嶺S→ラユロットとレッドゲルニカ
1着賞金1500万円のオリエンタル賞→ペイドメルヴェイユ
と、賞金の高い特別レースに全部で6頭を登録してきましたので、「どの馬も勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に彼がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。

2017/11/20
去年の数字を大きく上回っとるんやけど
西村真幸調教師(栗東)

主な管理馬:
マイネルバイカ(2015年白山大賞典)

今週の主な登録馬:
シスターフラッグ(京都2歳S)
スラッシュメタル(京都2歳S)
エンパイアミライ(カトレア賞)

担当者:調教師情報部 元調教師H

知っとる方もいると思いますけど、西村真幸君は、北海道の様似(さまに)出身で、実家は様似港のすぐ近くで漁具店を営んどるんですわ。
彼は、同級生の実家がやっとる牧場を手伝っとって、そん時から、「将来は競馬に関わる仕事をしたい」と考えるようになったそうですな。
その後、ノーザンファームで働いてから、2002年の4月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の10月は新井仁厩舎で厩務員を、次の月からは、福島勝厩舎の調教助手をやっとりました。
それからは、友道康夫厩舎や岩元市三厩舎で経験を積んで、2014年に調教師の試験に受かって、一昨年の3月に自分の厩舎を開業しとります。
ちなみに西村君は、調教師になる前、栗東トレセンのバスケ部に所属しとって、このバスケ部の創設メンバーには、去年の2月で引退した橋口弘次郎さんがおって、その後も、角居勝彦君や藤岡健一君などがチームに入っとったんですわ。
そうそう、去年の「ジョッキーベイビーズ」に、東海地区の代表として出場して4着やった西村悠希君は、西村君の次男ですな。
一昨年、厩舎を開業した西村君は、3月28日(土)にサンフレイムで初勝利を上げて、その年は全部で「9勝・獲得賞金1億5569万円」っちゅう成績を残しとったし、マイネルバイカを使った地方交流の白山大賞典で初めての重賞勝ちを飾っとりました。
それから、去年の成績は「20勝・獲得賞金2億8374万円」で、キッチリ数字を伸ばしとったし、今年に入ってからは、先週までで、「25勝・獲得賞金4億5039万円」っちゅう成績で、もう去年を大きく上回っとるんですわ。
せやけど、西村君は、先週までの結果に満足しとらんとワシは見とります。
っちゅうのも、今年の平安で3着に入るとか、「厩舎の看板馬」やったマイネルバイカは、7月に、屈腱の不全断裂になって、そのまま引退してしもうたし、今年、500万下から名鉄杯まで4連勝しとったオウケンワールドは、同じ頃、屈腱炎になってしもうて、まだ復帰のメドが立っとりませんので。
こういった中、今週は、1着賞金が3300万円の京都2歳Sにシスターフラッグとスラッシュメタル、1000万円のカトレア賞にエンパイアミライと、賞金の高い特別レースに3頭を登録しとりますんで、「2頭の分を他の馬で稼ぎたい」と考えて、どの馬もメイチに仕上げてくる筈やで。
しかも西村君は、交流重賞を勝っとるんやけど、JRAの重賞はまだ勝てとらんので、シスターフラッグとスラッシュメタルには、「ここで初めてのJRA重賞勝ちを」っちゅう思いも込められとるんでしょうな。

2017/11/20
去年の同じ時期を上回っとるんやけど
清水久詞調教師(栗東)

主な管理馬:
キタサンブラック(2017年天皇賞・秋など)
カシアス(2017年函館2歳S)
ジョーストリクトリ(2017年ニュージーランドT)
トウケイヘイロー(2013年札幌記念など)

今週の主な登録馬:
キタサンブラック(ジャパンC)
ビップライブリー(京阪杯)
ビップレボルシオン(高雄特別)
エングローザー(ベゴニア賞)
ハイヒール(白菊賞)

担当者:調教師情報部 鎌田光也

皆さんもよう知っとるんやろうけど、清水久詞先生は、1997年に競馬学校の厩務員課程に入って、その後は、1993年の菊花賞などGIを3つ勝ったビワハヤヒデや、1995年の阪神3歳牝馬Sを勝ったビワハイジなどでお馴染みの浜田光正厩舎でずっと調教助手をやっとりましたな。
この頃に、1998年の桜花賞と秋華賞や、2000年のエリザベス女王杯を勝ったファレノプシスを担当しとったことも、皆さんはよう知っとるんやろう。
そんで清水先生は、1992年の2月まで乗り役をやっとった押田年朗さんの娘さんで、親父さんと同じで乗り役やった純子さんと結婚しとって、清水厩舎で調教助手をやっとる押田道郎さんは純子さんのお兄さんですな。
ちなみに、清水先生の親父さんの貞光さんは、馬主さんで、2004年のスプリンターズSを勝ったカルストンライトオなどを持っとった方やから、もちろん、先生も子供の時から馬に関わる機会が多かったんで、早い内から「馬と関わる仕事をしたい」と思っとったそうですわ。
2009年に、調教師の試験に受かった清水先生は、その年の6月に自分の厩舎を開業しとって、最初の年は2勝だけやったけど、その後は、
2010年→11勝・獲得賞金1億3388万円
2011年→18勝・獲得賞金2億5678万円
2012年→22勝・獲得賞金3億3118万円
2013年→23勝・獲得賞金4億8940万円
2014年→23勝・獲得賞金3億6707万円
っちゅう形で順調に実績を積み重ねとったし、2013年には、トウケイヘイローを使ったダービー卿CTで初めて重賞を勝って、その年は、この馬で4つも重賞を勝っとりました。
一昨年は、キタサンブラックを使った菊花賞で初めてGIを勝って、それを入れてこの馬で3つ重賞を勝つとか、「26勝・獲得賞金7億2207万円」っちゅう成績を残しとったし、去年は、キタサンブラックを使った天皇賞・春と京都大賞典とジャパンCを勝つとか、「27勝・獲得賞金11億1410万円」っちゅう、今までで一番エエ結果を残したんや。
しかも、この馬は去年の「年度代表馬」に選ばれたんやから、清水先生はホンマに喜んだんでしょうな。
そんで、今年に入ってからは、キタサンブラックを使った大阪杯と天皇賞・春と天皇賞・秋と、ジョーストリクトリを使ったニュージーランドTと、カシアスを使った函館2歳Sと、重賞を5勝しとって、先週までが「24勝・8億9364万円」っちゅう成績で、去年の同じ時期(11月3週目まで)の「22勝・6億2411万円」を上回っとるんや。
けど、
キタサンブラック:1着賞金3億円のジャパンC
ビップライブリー:3900万円の京阪杯
ビップレボルシオン:1500万円の高雄特別)
エングローザー:1000万円のベゴニア賞
ハイヒール:1000万円の白菊賞
と、全部で5頭を特別レースに登録しとる今週は、先週までの結果に満足せんで、先生が勝負を懸けてくるとワシは見とります。
その理由は2つあって、まず1つ目は、皆さんも知っとる通り、キタサンブラックが今年一杯で引退して種牡馬入りするのが決まっとることですわ。
ワシが清水先生やったら、「引退するまでに、この馬でとにかく稼いでおきたい」と考えて、ジャパンCでメイチに仕上げる筈や。
で、2つ目は、キタサンブラックが引退した後のことですわ。
今年、清水厩舎が先週までに稼いどる「8億9364万円」の内、半分くらいの「4億3046万円」はキタサンブラック1頭で稼いだもんやから、きっと今の先生は、「他の馬でも稼げるようにしとかなアカン」と考えとる筈や。
せやから、ワシは、キタサンブラックはもちろん、ビップライブリー、ビップレボルシオン、エングローザー、ハイヒールについても、「勝負懸かりや」と見とるし、実際、清水先生がこの5頭をどう仕上げてくるんか、これからの動きを、最後の最後までキッチリ確認せなアカンでしょうな。

2017/11/20
「1998年の数字を超えたい」と考えている筈やから
浅見秀一調教師(栗東)

主な管理馬:
レジネッタ(2008年桜花賞など)
ソングオブウインド(2006年菊花賞)
ヤマニンシュクル(2003年阪神ジュベナイルFなど)
メジロブライト(1998年天皇賞・春など)

今週の主な登録馬:
レインボーライン(ジャパンC)
アットザシーサイド(京阪杯)
ショコラブラン(オータムリーフS)
イーストオブザサン(花園S)
パッシングブリーズ(シャングリラ賞)

担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんもよう知っとると思いますけど、浅見秀一(ひでかず)君は、親父さんが1997年まで調教師やった浅見国一(くにいち)さんで、国一さんは、乗り役やった時に、ハイレコードに乗った1950年の菊花賞や、コマヒカリに乗った1958年の菊花賞とかを勝っとって、二度、関西リーディングになっとりました。
それに、調教師になってからも、ヤマピットを使った1967年のオークスや、ケイキロクを使った1980年のオークスや、ヤマニンパラダイスを使った1995年の阪神3歳牝馬S(今の阪神ジュベナイルF)など、重賞を42勝もしとりましたな。
そんで秀一君は、1973年に浅見国一厩舎で騎手候補になったんやけど、結局、乗り役にはならんで、1977年に調教助手になって、1992年に自分の厩舎を開業するまでの15年間、親父さんの厩舎で経験を積んどったんですわ。
国一さんが定年で引退した1997年の2月には、開業してから6年目やった秀一君が、共同通信杯4歳Sなどを勝っとったメジロブライトを引き継いで、この馬を使った1998年の天皇賞・春が、彼にとって初めてのGI勝ちになって、この年は、25勝を上げて、今までで一番多い「9億1419万円」の賞金を稼いどったんや。
それからも、ヤマニンシュクルを使った2003年の阪神ジュベナイルFや、ソングオブウインドを使った2006年の菊花賞や、レジネッタを使った2008年の桜花賞とかを勝っとって、今までに、GIの4勝を含めて重賞を全部で22勝しとります。
一昨年の秀一君は、25勝を上げて、「4億2694万円」を稼いどったんやけど、1998年と比べたら物足りない数字やったんで、去年の秀一君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとったんやろうし、実際に去年は、レインボーラインを使ったアーリントンCで2年振りに重賞を勝つなど、「23勝・獲得賞金6億2913万円」と、久々に6億円を超えられたんですわ。
そんで、今年に入ってもその勢いは続いとって、サングレーザーを使ったスワンSを勝つなど、先週までに「25勝・獲得賞金6億1247万円」っちゅう成績を残しとって、勝ち星は去年の数字を上回っとるし、賞金も上回るのはほぼ確実なんやけど、1998年の賞金を超えるには、あと「3億0172万円」を稼がなアカンのですわ。
せやから、今の秀一君は、「賞金の高いレースを勝って、1998年の数字を超えたい」と考えとる筈やし、今週は、
1着賞金3億円のジャパンC→レインボーライン
1着賞金3900万円の京阪杯→アットザシーサイド
1着賞金2200万円のオータムリーフS→ショコラブラン
1着賞金1820万円の花園S→イーストオブザサン
1着賞金1500万円のシャングリラ賞→パッシングブリーズ
と、特別レースに全部で5頭を登録しとるんやから、どの馬も全力で仕上げてくるやろうな。
それに秀一君は、さっき書いた通り、今までに重賞を22回も勝っとるんやけど、GIは、レジネッタを使った2008年の桜花賞から9年以上もご無沙汰しとるんで、ジャパンCに登録しとるレインボーラインには、「久々にGIを勝ちたい」っちゅう思いも込められとるんやろ。