「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2017/11/06
去年とそれほど変わらんペースなんで
大久保龍志調教師(栗東)

主な管理馬:
スマートレイアー(2017年京都大賞典など)
サンデーウィザード(2017年新潟大賞典)
ダノンシャーク(2014年マイルCSなど)
アサクサキングス(2007年菊花賞など)

今週の主な登録馬:
スマートレイアー(エリザベス女王杯)
テンザワールド(観月橋S)
デリスモア(ドンカスターC・三鷹特別)

担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんもよう知っとる通り、大久保龍志君は、ナリタブライアンやナリタタイシンやメジロパーマーやエリモジョージなどで、重賞50勝を含む597勝っちゅう実績を残して、2006年の3月に調教師を引退した大久保正陽さんの息子さんで、メジロドーベルやショウナンカンプやショウナンパントルなどで、重賞42勝を含む878勝っちゅう実績を残して、一昨年の2月に定年で調教師を引退した美浦の大久保洋吉さんは、従叔父にあたりますな。
栗東高校と京都産業大学を卒業しとって、大学で馬術部に入っとった龍志君は、競馬学校の厩務員課程に進むと、1989年からお父さんの厩舎で厩務員と調教助手をやって経験を積んで、2003年に自分の厩舎を開業しとって、その年に、「23勝・獲得賞金3億4892万円」っちゅう、1年目としてはかなりエエ成績を残しとったんですわ。
その後も龍志君の厩舎は、順調に勝ち星を増やしとりますし、2007年には、アサクサキングスを使った菊花賞で初めてGIを勝っとって、他にも、ダノンシャークを使った2014年のマイルCSとか、今までに重賞を16回も勝っとります。
そんでもって、龍志君の厩舎は、初めてGIを勝った2007年に、「31勝・獲得賞金8億7617万円」っちゅう、開業してから一番の賞金を稼いどりましたな。
けど、その後は、2007年の数字を上回れとらんし、去年までの3年間も、
2014年→28勝・獲得賞金6億6295万円
2015年→31勝・獲得賞金5億8884万円
2016年→27勝・獲得賞金6億5259万円
っちゅう、2007年と比べて物足りん数字が続いとりました。
せやから、今年の彼は、「2007年を超えたい」と考えとる筈やけど、先週までの数字は、「23勝・獲得賞金5億8112万円」っちゅうもんで、去年の同じ時期(22勝・獲得賞金5億5458万円)とそれほど変わらんペースなんや。
もちろん、このままやと2007年の数字には届かないんで、今の龍志君は、「賞金の高い特別レースを勝って一気に稼ぎたい」と考えとる筈やし、1着賞金9300万円のエリザベス女王杯にスマートレイアー、1820万円の観月橋Sにテンザワールド、1500万円のドンカスターCにデリスモア(三鷹特別にも登録)と、特別レースに3頭を登録しとる今週は、どの馬も全力で仕上げてくる筈ですわ。
それに彼は、さっき書いた2014年のマイルCSを勝ってから、丸3年GIを勝てとらんので、スマートレイアーには、「久々にGIを勝ちたい」っちゅう思いも込められとるんでしょうな。

2017/11/06
去年の倍以上の数字を残しとるんやけど
橋田満調教師(栗東)

主な管理馬:
サイレンススズカ(1998年宝塚記念)
アドマイヤベガ(1999年ダービー)
アドマイヤグルーヴ(2003年エリザベス女王杯など)
スズカマンボ(2005年天皇賞・春)
ディアドラ(2017年秋華賞)

今週の主な登録馬:
ディアドラ(エリザベス女王杯)
スズカデヴィアス(福島記念)
スズカプレスト(京都ジャンプS)

担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんも知っとるやろうけど、橋田満君の親父さんは、1973年の天皇賞・春を勝ったタイテエムなどでお馴染みの、調教師やった俊三さんですな。
橋田君は、東海大学の海洋学部水産学科を卒業してから、1975年からは俊三さんの厩舎で、1978年からは、須貝彦三さんの厩舎などで調教助手をやって経験を積んで、1983年に調教師の試験に受かって、1985年に自分の厩舎を開業しとります。
そんで、3年目やった1987年に、ポットナポレオンを使った小倉3歳S(現在の小倉2歳S)で初めて重賞を勝つと、パッシングショットを使った1990年のマイルCSで初めてGIを勝って、その後も、サイレンススズカを使った1998年の宝塚記念や、アドマイヤベガを使った1999年のダービーや、スズカマンボを使った2005年の天皇賞・春や、アドマイヤグルーヴを使った2003年と2004年のエリザベス女王杯など、先週までに重賞を55勝(GIレースは11勝)、全部で670勝っちゅう立派な成績を残しとるんや。
しかも彼は、2012年の3月から2014年の2月まで、調教師会の会長をやっとったし、去年の3月からまた会長になっとって、この仕事をこなしながら、調教師としても、これだけええ成績を残しとるんですわ。
でもって、橋田君の厩舎で調教助手をやっとった中内田充正君は、先週まで、「40勝・獲得賞金6億1508万円」っちゅう成績を残しとって、調教師リーディングで7位になっとるように、「弟子」もしっかり育てとるんやからホンマに大したもんですな。
けど、去年の橋田厩舎は、「9勝・獲得賞金2億5271万円」っちゅう、誰が見ても物足りん成績に留まってしもうたんで、今年の橋田君は、「とにかく巻き返したい」と考えとる筈やし、実際、ディアドラを使った紫苑Sと秋華賞を勝っとって、先週までの成績は、「21勝・獲得賞金5億0804万円」と、もう去年の倍以上の数字を残しとります。
ただ、さっき書いた通りで、彼の厩舎で調教助手をやっとった、「弟子」の中内田君に、勝ち星で「19」、獲得賞金で「1億0704万円」も差を付けられとるんで、ワシが彼やったら、「賞金だけでも弟子の厩舎を超えたい」と考えて、これから全力を注ぎますな。
こういった中、今週は、1着賞金が9300万円のエリザベス女王杯にディアドラ、4100万円の福島記念にスズカデヴィアス、2900万円の京都ジャンプSにスズカプレストと、賞金の高い特別レースに3頭を登録しとりますんで、勝ってガッチリ稼ぐために、どの馬もメイチに仕上げてくる筈やで。

2017/11/06
7月からは明らかにペースが落ちとるんで
池江泰寿調教師(栗東)

主な管理馬:
サトノダイヤモンド(2016年有馬記念など)
ラブリーデイ(2015年天皇賞・秋)
ミッキークイーン(2015年オークスなど)
オルフェーヴル(2011年牡馬三冠など)

今週の主な登録馬:
ミッキークイーン(エリザベス女王杯)
ジャンダルム(デイリー杯2歳S)
ベルーフ(福島記念)
クィーンチャーム(比叡S)
サトノケンシロウ(比叡S)
クライムメジャー(奥多摩S)
トゥザクラウン(ドンカスターC)

担当者:調教師情報部 元調教師S

皆さんもよう知っとる通り、池江泰寿(やすとし)君は、2011年の2月に調教師を引退した池江泰郎(やすお)さんの息子さんで、泰郎さんと言えば、三冠馬ディープインパクトや、ステイゴールドや、メジロマックイーンとかでGIを18勝もして、それを入れて重賞70勝、通算845勝っちゅう実績を残しとりますな。
泰寿君は、一浪して入った同志社大学の文学部を卒業してから、1993年の4月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の10月からは、オークスを勝ったケイキロクや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスなどを育てた浅見国一さんの厩舎で厩務員になると、12月には調教助手になって、1994年の6月から、泰郎さんの厩舎に移っとりました。
ちなみに泰寿君は、1993年のコロネーションCを勝ったオペラハウス、1996年のジャパンCを勝ったシングスピール、2010年の凱旋門賞を勝ったワークフォースとか、強い馬を何頭も育てたイギリスのマイケル・スタウト厩舎と、エーピーインディ、フサイチペガサス、サンデーブレイクとか、日本の馬主さんの持ち馬を管理したことがある、アメリカのニール・ドライスデール厩舎で、1995年から2年くらい武者修行をしとったんですわ。
そんで、2004年に自分の厩舎を開業した泰寿君は、初めの年は4勝止まりやったけど、2005年は20勝しとって、2008年には51勝もして、初めて調教師リーディング1位になっとりましたな。
しかも2011年の泰寿君は、オルフェーヴルで牡馬のクラシックを全部勝って、親父さんと同じ「三冠トレーナー」になっとるし、結局この年は、重賞の11勝を入れて全部で49勝を上げて、「23億8601万円」の賞金を稼いどったんですわ。
これは、2004年に藤沢和雄君が残しとった「23億1699万円」を上回る一番の記録で、これだけの成績を残せたんは、浅見さんや泰郎さんの厩舎や、海外の厩舎で勉強してきた、「馬の仕上げ方」を、自分の厩舎でしっかりと活かせとるからやろうな。
2012年の泰寿君は、今までで一番の57勝を上げて、2回目のリーディングになっとりました。
せやけど、去年までの4年間は、
2013年→48勝・獲得賞金14億2626万円(リーディング4位)
2014年→49勝・獲得賞金14億5955万円(リーディング4位)
2015年→49勝・獲得賞金18億6960万円(リーディング2位)
2016年→45勝・獲得賞金17億4666万円(リーディング3位)
と、リーディングを逃しとったんですわ。
せやから、今年の泰寿君は、「必ずリーディングを取りたい」と考えとる筈で、実際、先週までに、ペルシアンナイトを使ったアーリントンC、サトノダイヤモンドを使った阪神大賞典、アルアインを使った毎日杯と皐月賞、ミッキークイーンを使った阪神牝馬S、ステイインシアトルを使った鳴尾記念、サトノアラジンを使った安田記念と、重賞を7つも勝っとって、「50勝・獲得賞金14億0080万円」っちゅう成績を残してリーディング1位になっとるんやから、ワシの見込みは正しかったんやろう。
でも、泰寿君は、先週までの結果に満足せず、今週も貪欲に勝利を追求してくるとワシは見とります。
っちゅうのも、
1月から6月→34勝・獲得賞金10億4411万円(重賞7勝)
7月から先週まで→16勝・獲得賞金3億5669万円(重賞0勝)
と書けば分かる通り、7月からは、6月までの半分も勝てとらんし、賞金は3分の1しか稼げとらんように、誰が見ても明らかにペースが落ちとって、勝利数は2位の藤原英昭厩舎に「3」の差、獲得賞金は2位の藤沢和雄厩舎に「2億5301万円」の差に迫られとるんやから。
もちろん、ワシが彼やったら、「賞金の高い特別レースを勝って、もっとペースを上げなアカン」と考えますわ。
そんな中、今週は、
1着賞金9300万円のエリザベス女王杯→ミッキークイーン
1着賞金3800万円のデイリー杯2歳S→ジャンダルム
1着賞金4100万円の福島記念→ベルーフ
1着賞金1820万円の比叡S→クィーンチャームとサトノケンシロウ
1着賞金1820万円の奥多摩S→クライムメジャー
1着賞金1500万円のドンカスターC→トゥザクラウン
と、特別レースに7頭を登録しとるんで、泰寿君が、どの馬も全力で仕上げてくる筈や。

2017/11/06
1位の池江厩舎に「2億6235万円」の差を付けられとるんで
角居勝彦調教師(栗東)

主な管理馬:
キセキ(2017年菊花賞)
サンビスタ(2015年チャンピオンズC)
エピファネイア(2014年ジャパンCなど)
ウオッカ(2009年安田記念など)
カネヒキリ(2006年フェブラリーSなど)

今週の主な登録馬:
トーセンビクトリー(エリザベス女王杯)
フルーキー(福島記念)
タニノフランケル(黄菊賞)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

皆さんも知っとる通り、石川県出身の角居勝彦君は、金沢桜丘高校を出てから、静内にある「グランド牧場」で働き始めて、1986年に競馬学校の厩務員課程を出た後、その年の10月から、ナリタハヤブサや、キョウトシチーや、ファイトガリバーなどを育てた中尾謙太郎さんの厩舎で厩務員と調教助手をやって、1997年の1月からは、クロフネや、フサイチエアデールや、ブロードアピールなどを育てた松田国英君の厩舎で調教助手をやって、2000年に調教師の試験に受かっとりますな。
そんで、2001年に自分に厩舎を開業するまでの1年間は、森秀行君の厩舎や、藤沢和雄君の厩舎で技術調教師をやって、馬のことだけやなくて、厩舎についての色んなことを学んどったんや。
それから角居君は、最初の年にいきなり19勝しとって、次の年に、ブルーイレヴンを使った東京スポーツ杯2歳Sで初めて重賞を勝つと、2004年には、デルタブルースを使った菊花賞で初めてGIを勝って、その後も、シーザリオを使ったオークスや、ハットトリックを使ったマイルCSや、カネヒキリを使ったジャパンCダートや、ウオッカを使ったダービーや、ヴィクトワールピサを使ったドバイワールドCとか、国内だけやなくて、海外の大きいレースでも結果を残しとりますわ。
これも皆さんがよう知っとると思いますけど、角居君は、2011年からの3年間、
2011年→59勝・獲得賞金11億9517万円
2012年→57勝・獲得賞金12億5956万円
2013年→56勝・獲得賞金17億5848万円
っちゅう数字を残して、3年連続で「調教師リーディングで1位」になっとりましたな。
でもって、2014年の角居君は、メイショウブシドウで小倉サマージャンプを勝って、史上4人目で、現役では3人目の「JRA全10場重賞制覇」を達成しとったし、ラキシスを使ったエリザベス女王杯や、エピファネイアを使ったジャパンCとか、11回も重賞を勝って、「51勝・獲得賞金17億0938万円」(リーディング3位)っちゅう成績を残したんや。
けど、その後の2年は、
2015年→「34勝・獲得賞金10億8505万円」(リーディング14位)
2016年→「43勝・獲得賞金8億5672万円」(リーディング6位)
と、今までと比べたら物足りん数字やったんで、今年の角居君は、「とにかく巻き返さなアカン」と考えとるでしょうな。
実際、キセキで菊花賞を勝つとか、先週までで、去年の成績を上回る、「46勝・獲得賞金11億3844万円」っちゅう数字を残して、リーディング3位に付けとるんやけど、10月は、菊花賞しか勝てとらんし、「2着4回、3着3回」と取りこぼしが多かったんで、全体の勝ち星は1位の池江君に「4勝」の差を付けられとるし、獲得賞金も「2億6235万円」の差を付けられとるんや。
せやから、今の角居君は、「賞金の高い特別レースをキッチリ勝って一気に稼ぎたい」と考えとるんでしょうな。
そんな中、今週、彼の厩舎は、1着賞金9300万円のエリザベス女王杯にトーセンビクトリー、4100万円の福島記念にフルーキー、1000万円の黄菊賞にタニノフランケルと、全部で3頭を賞金の高い特別レースに登録してきたんで、実際に彼がどう仕上げてくるんか、これからの動きを、最後の最後までキッチリ確認せなアカンやろな。