「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2017/10/16
「他の馬でキッチリ稼ぎたい」と考えているのでしょう
菊沢隆徳調教師(美浦)

主な管理馬:
アエロリット(2017年NHKマイルC)
ミッキースワロー(2017年セントライト記念)
ウキヨノカゼ(2015年キーンランドCなど)
オープンガーデン(2011年阪神スプリングジャンプ)


今週の主な登録馬:
ミッキースワロー(菊花賞)
ダイワリベラル(富士S)
クライベイビー(十日町特別・鳥屋野特別)

担当者:調教師情報部 元調教師N

皆さんも知っていると思いますが、菊沢隆徳君は、1985年に競馬学校の騎手課程に入って、柄崎義信厩舎(1983年の朝日杯3歳Sの勝ち馬ハーディービジョンなどを管理)から、1988年に乗り役としてデビューしています。
乗り役としての彼は、1999年の目黒記念をローゼンカバリーで勝つなど、2010年に引退するまで全部で639勝(重賞10勝)を上げていましたね。
2010年、調教師の試験に受かった菊沢君は、次の年に自分の厩舎を開業して、2011年に引退した郷原洋行厩舎から引き継いだオープンガーデンで阪神スプリングジャンプを勝つなど、1年目から「10勝・獲得賞金1億9475万円」という成績を残していました。
その後は、
2012年→17勝・獲得賞金2億3903万円
2013年→20勝・獲得賞金3億3237万円
2014年→26勝・獲得賞金3億6127万円
と順調に成績を伸ばしていて、2013年には、デビュー前から自分で育ててきたウキヨノカゼでクイーンCを勝っていますね。
一昨年の菊沢君は、勝ち星は、2014年よりも10勝も少ない「16勝」でしたが、ウキヨノカゼでキーンランドCを勝つなど、賞金は「4億4251万円」を稼いでいました。
ところが去年は、「15勝・獲得賞金2億7470万円」と、一昨年から賞金が「1億6781万円」も減ってしまったので、今年の菊沢君は、「何が何でも巻き返したい」と考えている筈です。
実際、今年に入ってからは、アエロリットを使ったNHKマイルCで初めてGIを勝つなど、4つの重賞勝ちを含めて、先週までに「14勝・獲得賞金4億6923万円」という成績を残していて、もう一昨年の賞金を上回っているのですから、私の見込みは正しかったのでしょう。
でも、菊沢君は、先週までの結果に満足せずに、これからも全力を注いでくると私は見ています。
何しろ、今、菊沢君が管理している42頭の中で、賞金を一番稼いでいるアエロリットは、7月のクイーンSを勝ってから、二番目に稼いでいるウキヨノカゼは、4月の福島牝馬Sを勝ってから、どちらもほとんど賞金を稼げていないのですから。
もちろん、私が彼でしたら、「アエロリットとウキヨノカゼの分は他の馬でキッチリ稼ぎたい」と考えますね。
そんな中、菊沢君は今週、1着賞金が1億1500万円の菊花賞にミッキースワロー、4100万円の富士Sにダイワリベラル、1050万円の十日町特別にクライベイビー(鳥屋野特別にも登録)と、賞金の高い特別レースに3頭を登録してきましたから、どの馬もメイチに仕上げてくるのでしょう。


2017/10/16
去年のペースを上回っとるんやけど…
佐々木晶三調教師(栗東)

主な管理馬:
キズナ(2013年ダービーなど)
アーネストリー(2011年宝塚記念など)
タップダンスシチー(2003年ジャパンCなど)


今週の主な登録馬:
ブレスジャーニー(菊花賞)
ダノンディスタンス(菊花賞・古都S・北野特別)
アルマーシャル(浦佐特別)


担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんも知っとるやろうけど、佐々木晶三君は、1974年から1982年まで乗り役をやっとって、1979年の桜花賞を、22頭立ての15番人気やったホースメンテスコで勝つなど、引退するまでに、2つの重賞を含めて全部で137勝を上げとりましたな。
乗り役を引退してからの佐々木君は、調教助手として坂口正則厩舎とかで経験を積んで、1994年に調教師の試験に受かって、その年の3月に厩舎を開業しとります。
そんで、1996年には、シーキングザパールを使ったデイリー杯3歳Sで初めて重賞を勝つと、2003年には、タップダンスシチーを使ったジャパンCで初めてGIを勝っとりますし、その後も、アーネストリーを使った20011年の宝塚記念とか、キズナを使った2013年のダービーとか、今までにJRAで7つのGIを含めて重賞を44回も勝っとるんやから、乗り役として馬を走らせるより、調教師として馬を育てる方が向いとるんでしょうな。
2013年の佐々木君は、キズナの活躍とかで、「24勝・獲得賞金7億1681万円」っちゅう成績を残しとったし、その後の2年間も、
2014年→21勝・獲得賞金4億8387万円
2015年→15勝・獲得賞金4億1757万円
っちゅう成績を残しとりましたけど、去年は、「14勝・獲得賞金2億9964万円」っちゅう数字に終わってしもうたんですわ。
せやから、今年の佐々木君は、「とにかく巻き返したい」と考えとる筈やし、実際、先週までの成績は、「13勝・獲得賞金2億8753万円」と、去年のペースを上回っとりますけど、一昨年までの成績と比べたら、まだまだ物足りん数字なんで、ワシが彼やったら、「賞金の高い特別レースを勝って一気に稼ぎたい」と考えますわ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億1500万円の菊花賞にブレスジャーニーとダノンディスタンス(現時点では除外対象、1820万円の古都Sと1500万円の北野特別にも登録)、1050万円の浦佐特別にアルマーシャルと、賞金の高い特別レースに3頭を登録しとりますんで、勝ってガッチリ賞金を稼ごうと、どの馬もメイチに仕上げてくる筈やで。
しかも、佐々木君の厩舎は、今年、アップトゥデイトで阪神ジャンプSを勝っとりますけど、キズナで2014年の産経大阪杯を勝ってから、3年半も平地の重賞を勝てとらんので、ブレスジャーニーとダノンディスタンスには、「久々に平地の重賞を勝ちたい」っちゅう思いも込められとるんでしょうな。


2017/10/16
「もっとペースを上げたい」と考えている筈ですから
上原博之調教師(美浦)

主な管理馬:
セイウンコウセイ(2017年高松宮記念)
マイネルラクリマ(2014年オールカマー)
ダイワワイルドボア(2008年セントライト記念)
ダイワメジャー(2004年皐月賞など)


今週の主な登録馬:
ウインガナドル(菊花賞)
クラリティシチー(富士S)
レイズアスピリット(古都S)


担当者:調教師情報部 山田要一

知っている方もいると思いますけど、上原博之君は、土浦第三高校に通っていた時に、お父さんの勧めで馬術を始めて、高校の時には、国体で準優勝、東日本大会で優勝という素晴らしい実績を残していましたし、馬術の推薦で中央大学の法学部に進んだ後も、全日本学生選手権で3位に入るなど、素晴らしい実績を残していました。
しかも、大学に通っていた最後の年には、馬のことを勉強するため、イギリスとドイツで半年くらい暮らしていましたね。
大学を卒業した後は、一度、乗馬のインストラクターになりましたけど、その後、柄崎義信さんの厩舎と和田正道君の厩舎で調教助手をやって、1993年に調教師の試験に受かると、次の年に自分の厩舎を開業しました。
上原君は、開業した1994年に13勝して、次の年にはスガノオージを使った毎日王冠で初めて重賞を勝つと、その後は、ダイワメジャーを使った2004年の皐月賞や、2006年の天皇賞・秋や、2007年のマイルCSや、セイウンコウセイを使った今年の高松宮記念など、GIを6回も勝っていて、今までに重賞を26勝しています。
また、2006年には、ダイワメジャーの活躍などで、「7億1971万円」(18勝)と、今までで一番多い賞金を稼いでいました。
でも、去年までの5年間は、
2012年→11勝・獲得賞金2億8695万円
2013年→19勝・獲得賞金4億5563万円
2014年→14勝・獲得賞金3億2734万円
2015年→18勝・獲得賞金2億7777万円
2016年→21勝・獲得賞金3億3755万円
という成績に留まっていますから、今年の上原君は、「キッチリ巻き返したい」と強く願っているのでしょう。
そして実際、今年に入ってからは、セイウンコウセイで高松宮記念を勝つなど、先週までに、「16勝・獲得賞金4億3401万円」という成績を残していて、もう去年の賞金を上回っていますけど、2006年と比べたら、賞金はまだ6割くらいですから、私が上原君でしたら、「もっとペースを上げないと、2006年のような賞金を稼げない」と気合いを入れる筈です。
そんな中、上原君の厩舎は、今週、1着賞金が1億1500万円の菊花賞にウインガナドル、4100万円の富士Sにクラリティシチー、1820万円の古都Sにレイズアスピリットと、賞金の高い特別レースに全部で3頭を登録してきましたので、「どの馬も勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に上原君がどう仕上げてくるのか注目ですね。


2017/10/16
去年の半分しか勝てとらんので
宮本博調教師(栗東)

主な管理馬:
キョウヘイ(2017年シンザン記念)
ボールライトニング(2015年京王杯2歳S)
ウインフルブルーム(2015年京都金杯)
ベストメンバー(2009年京都新聞杯)


今週の主な登録馬:
クリンチャー(菊花賞)
ノーブルマーズ(古都S)
フロムマイハート(堀川特別)
マイネルプレッジ(萬代橋特別・浦佐特別)
ウインソワレ(十日町特別・鳥屋野特別)


担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんもよう知っとる通り、宮本博君は、お父さんが厩務員で、伯父さんに、乗り役としてタニノハローモアで1968年のダービーを勝った宮本悳(いさお)さんがおって、悳さんの義理のお兄さんには、元調教師の中尾謙太郎さん(1996年の桜花賞を勝ったファイトガリバーなどを管理)がおる「競馬一家」に生まれたんですわ。
彼は、お父さんの勧めで15歳の時から馬術を始めとって、京都産業大学の馬術部におった時には、関西の学生ナンバーワンになって、学生の日本代表メンバーに選ばれとりましたな。
大学を卒業してからの宮本君は、1985年の4月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の7月からは、中尾謙太郎さんの厩舎の厩務員になって、11月からは調教助手になって、調教師の試験に受かった2003年までの18年間、ずっと中尾厩舎に所属しとりましたわ。
2004年に自分の厩舎を開業した彼は、最初の年こそ8勝止まりやったけど、2005年に15勝を上げると、その後は、毎年2ケタ以上を勝っとって、2009年には、今までで一番の29勝を上げとったし、2010年は、勝ち星こそ前の年より3つ少ない26勝やったけど、賞金は一番多い5億6865万円を稼いどりましたな。
せやけど、去年までの4年間は、
2013年→17勝・獲得賞金3億5131万円
2014年→20勝・獲得賞金3億9109万円
2015年→20勝・獲得賞金3億9794万円
2016年→18勝・獲得賞金3億8352万円
っちゅう、物足りん数字になっとりましたから、今年の宮本君は「キッチリ巻き返したる」と考えとる筈や。
そんで今年は、キョウヘイでシンザン記念を勝っとるんやけど、他の馬がそれほど活躍できとらんので、先週までが「9勝・獲得賞金2億9218万円」っちゅう数字で、まだ去年の半分しか勝てとりません。
それに、彼の厩舎は、マジョラムで勝った9月3日(日)の3歳未勝利から「管理馬が32連敗中」なんで、ワシが宮本君やったら、「とにかく勝ちたい」と考えますわ。
そんな中、今週は、
1着賞金1億1500万円の菊花賞→クリンチャー
1着賞金1820万円の古都S→ノーブルマーズ
1着賞金1500万円の堀川特別→フロムマイハート
1着賞金1050万円の萬代橋特別S→マイネルプレッジ(浦佐特別にも登録)
1着賞金1050万円の十日町特別→ウインソワレ(鳥屋野特別にも登録)
と、5頭を賞金の高い特別レースに登録してきたんやから、「宮本君が勝負を懸けきた」と見るべきやろ。