「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2017/09/25
「GIを勝って花道を飾りたい」と考えとる筈でしょうな
福島信晴調教師(栗東)

主な管理馬:
ダイアナヘイロー(2017年北九州記念)
アンバルブライベン(2015年シルクロードSなど)
ナムラクレセント(2011年阪神大賞典)
ナムラマース(2007年毎日杯など)


今週の主な登録馬:
ダイアナヘイロー(スプリンターズS)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

皆さんも知っとると思いますけど、福島信晴君は、1963年から、叔父の角一さんの厩舎で騎手候補生になって、1969年から15年ほど乗り役をやった後、従兄弟の勝さんの厩舎で調教助手をやっとりましたな。
それから福島君は、1988年に調教師の試験に受かると、次の年に自分の厩舎を開業しとって、今までに、イクノディクタスを使った1992年の金鯱賞と小倉記念とオールカマー、ダンディコマンドを使った1997年の北九州記念、ナムラクレセントを使った2011年の阪神大賞典、テイエムイナズマを使った2012年のデイリー杯2歳S、アンバルブライベンを使った2015年のシルクロードSとか、重賞を14回勝っとりますし、それを入れてJRAで通算357勝を上げとります。
彼の厩舎で調教助手をやっとった昆貢君が、調教師として、ディープスカイで2008年のNHKマイルカップと日本ダービーを、ローレルゲレイロで2009年の高松宮記念とスプリンターズSを、ヒルノダムールで2011年の天皇賞・春を勝っとるように、弟子もしっかり育てとるんやから大したもんですわ。
1992年の福島君は、イクノディクタスの活躍などもあって、開業してから一番多い「5億4558万円」(18勝)の賞金を稼いどりましたんで、乗り役時代が通算62勝と、あまり目立った成績やなかったことを考えたら、「調教師になって成功した」と言えるでしょうな。
けど、去年までの5年間は、
2012年→14勝・獲得賞金2億7015万円
2013年→9勝・獲得賞金1億8162万円
2014年→10勝・獲得賞金3億2370万円
2015年→12勝・獲得賞金2億5190万円
2016年→14勝・獲得賞金3億0555万円
っちゅう数字で、1992年を大きく下回っとるんですわ。
せやから、福島君は、「今年こそ1992年の賞金を上回りたい」と考えとる筈やけど、先週までの成績は「15勝・獲得賞金2億5232万円」で、去年の同じ時期(9月4週目まで)の「13勝・獲得賞金2億4360万円」と、それほど変わらんペースなんや。
それに福島君の厩舎は、今まで、GIに47回挑戦しとって、2着が4回あるんやけど、まだ勝てとらんし、彼は、今年の5月3日(水)で70歳になっとって、来年の2月に定年を迎えるんやから、間違いなく今は、「GIを勝って花道を飾りたい」と考えとる筈でしょうな。
そんな中、今週は1着賞金9800万円のスプリンターズSにダイアナヘイローを登録しとりますんで、ワシが福島君やったら、「何が何でもここを勝ちたい」っちゅう思いでメイチに仕上げますわ。


2017/09/25
「重賞を勝って勢いを付けたい」と考えとるんやろ
加用正調教師(栗東)

主な管理馬:
ドリームバレンチノ(2014年JBCスプリントなど)
アズマシャトル(2015年小倉記念)
マイネルスターリー(2010年函館記念)
ランニングゲイル(1997年弥生賞)


今週の主な登録馬:
ミツバ(シリウスS)

担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんも知っとるやろうけど、横浜出身の加用正君がこの世界に入ったんは、中学生の時、「馬事公苑騎手課程」の様子をテレビで見て、「自分も騎手になりたい」と思ったことがきっかけやったそうで、実際、中学校を卒業した後はすぐ馬事公苑に入って、それから6年半ほど馬乗りを教わった後、1976年に乗り役としてデビューしたんや。
彼は、その年に19勝を上げるっちゅうとてもええスタートを切って、4年後の1980年には、ノトダイバーに乗ったシンザン記念で初めて重賞を勝つと、それからも、ダイナカーペンターに乗った1988年の阪神大賞典や、ダイタクヘリオスに乗った1991年の高松宮杯など、重賞の20勝を含む通算559勝を上げて、調教師の試験に受かった1993年に乗り役を引退しとります。
そんで、1994年に自分の厩舎を開業した加用君は、エイシンガイモンを使った1996年と1997年の関屋記念や、ランニングゲイルを使った1997年の弥生賞や、リミットレスビットを使った2006年の根岸Sなど、JRAのGIはまだ勝ててないんやけど、今までに重賞を13回勝っとるし、2007年には、関西リーディングの2位になって優秀調教師賞をもらっとりましたな。
2006年の加用君は、今書いたリミットレスビットの活躍などで、今までで一番の「31勝・獲得賞金6億6041万円」っちゅう成績を残しとったし、その後も、4億円以上をコンスタントに稼いどったんやけど、2014年は「12勝・獲得賞金2億4445万円」と、勝ち星と賞金が一気に減ってしまったんですわ。
ただ、一昨年と去年は、
2015年→26勝・獲得賞金4億3544万円
2016年→24勝・獲得賞金4億2707万円
っちゅう形で巻き返すことができたんやから、加用君はホッとしたんやろ。
もちろん、今年の加用君は、「去年までの勢いで、2006年よりええ成績を残したい」と思っとる筈で、実際に先週までの成績は、「16勝・獲得賞金3億1685万円」っちゅうもんで、勝ち星は去年より少し悪いペースやけど、賞金は去年と同じくらいのペースで稼げとりますな。
けど、加用厩舎は、アズマシャトルを使った2015年の小倉記念から、2年半以上もJRAの重賞を勝ててないんや。
っちゅう訳で、ワシが加用君やったら、「重賞を勝って勢いを付けたい」と考える筈なんで、シリウスS(1着賞金3600万円)にミツバを登録しとる今週は、この馬をどう仕上げるんか、最後まで目が離せませんな。


2017/09/25
2011年から2013年までと比べたら…
安田隆行調教師(栗東)

主な管理馬:
ジューヌエコール(2017年函館スプリントSなど)
モンドキャンノ(2016年京王杯2歳S)
ロードカナロア(2013年安田記念など)
カレンチャン(2012年高松宮記念など)
トランセンド(2011年ジャパンCダートなど)


今週の主な登録馬:
モンドキャンノ(スプリンターズS)
ウォーターラボ(芦屋川特別・勝浦特別)
ラヴアンドポップ(兵庫特別)


担当者:調教師情報部 鎌田光也

安田隆行先生が、乗り役時代、1991年に皐月賞とダービーをトウカイテイオーで勝つなど、全部で680勝を上げて、引退した次の年の1995年に厩舎を開業しとるんは、ワシが改めて説明せんでも、皆さんはよう知っとるやろう。
今年で開業23年目を迎えた先生の厩舎は、2010年までに勝った重賞は全部で8つやったけど、その後の3年間は、
2011年→重賞11勝を含む43勝・獲得賞金12億8497万円
2012年→重賞3勝を含む46勝・獲得賞金9億7907万円
2013年→重賞6勝を含む44勝・獲得賞金11億9911万円
っちゅう素晴らしい数字を残しとって、この間には、2013年の高松宮記念とスプリンターズSなどを勝ったロードカナロアと、フェブラリーSなどを勝ったグレープブランデーと、2011年のジャパンCダートなどを勝ったトランセンドと、2011年スプリンターズSと2012年の高松宮記念などを勝ったカレンチャンっちゅう、4頭のGI馬を育てとりましたな。
ちなみに安田先生は、2004年に自分の厩舎からデビューした川田将雅君を立派な乗り役に育てとるし、去年の調教師試験に受かった、次男の翔伍先生と高柳大輔先生は、安田厩舎で調教助手をやっとったように、馬だけやなくて、弟子もしっかり育てとるんやから、ホンマに大したもんですわ。
ただ、安田厩舎を支えとったロードカナロアとカレンチャンとトランセンドが引退してからは、「厩舎の大黒柱」と言えるような馬が出てきとらんので、去年までの3年間は、
2014年→40勝・獲得賞金6億9333万円(重賞1勝)
2015年→36勝・獲得賞金7億6890万円(重賞0勝)
2016年→35勝・獲得賞金6億4006万円(重賞2勝)
っちゅう数字で、2011年から2013年までと比べたら、賞金がかなり減っとるんやから、今の先生は、「このままではアカン」と思っとる筈や。
で、今年は、ジューヌエコールで函館スプリントSを勝っとるものの、先週までの成績は「23勝・獲得賞金4億3546万円」と、去年のペースを下回っとるんで、ワシが安田先生やったら、「とにかく賞金の高い特別レースを勝って稼ぎたい」と考えますわ。
そんな中、今週は、1着賞金が9800万円のスプリンターズSにモンドキャンノ、1500万円の芦屋川特別(勝浦特別にも登録)にウォーターラボ、1500万円の兵庫特別にラヴアンドポップと、特別レースに全部で3頭を登録してきたんで、どの馬もメイチに仕上げてくるでしょうな。
しかも、安田厩舎は、ロードカナロアを使った2013年のスプリンターズSから、もう4年もJRAのGIを勝ててないんで、スプリンターズSに登録しとるモンドキャンノには、「久々にGIを勝ちたい」っちゅう思いも込められとる筈やで。


2017/09/25
今までで一番のペースできていますけど…
斎藤誠調教師(美浦)

主な管理馬:
トーキングドラム(2017年阪急杯)
フラアンジェリコ(2015年京成杯AH)
ヌーヴォレコルト(2014年オークスなど)
ゴスホークケン(2007年朝日杯FS)


今週の主な登録馬:
トーキングドラム(スプリンターズS)
ワンスインナムーン(スプリンターズS)
ストーミーシー(秋風S)
マリオーロ(秋風S)
ミッシングリンク(習志野特別)
アズールムーン(勝浦特別)


担当者:調教師情報部 山田要一

千葉県出身の斎藤誠君は、県内では有名な進学校の市川高校を卒業した後、大学には進まないで、1993年に競馬学校の厩務員課程に入って、その後、前田禎(ただし)さんの厩舎で厩務員になると、1997年から2005年までは調教助手をやっていましたね。
斎藤君がいた頃の前田厩舎には、1993年の関屋記念と京王杯AHを勝ったマイスタージンガーや、1998年の毎日杯と京都4歳特別を勝ったミラクルタイムなど、走る馬が何頭もいましたから、彼はその時に、どういう馬がよく走るのかをしっかり学んだのでしょう。
でも、2005年の10月に前田さんが亡くなってしまい、厩舎が解散することになったので、その後は、相沢郁厩舎と清水英克厩舎で腕を磨いて、2006年の2月に調教師の試験に受かると、その年の6月に、35歳の若さで厩舎を開業しています。
最初の年は、「4勝・獲得賞金7697万円」という成績でしたが、2年目の2007年には、サンツェッペリンを使った京成杯で初めて重賞を勝つと、ゴスホークケンを使った朝日杯FSで初めてGIを勝って、その年は、「18勝・獲得賞金4億0316万円」という数字を残していましたね。
そして、一昨年までの3年間は、
2013年→20勝・獲得賞金3億7064万円
2014年→21勝・獲得賞金6億3518万円
2015年→34勝・獲得賞金6億4029万円
という成績を残していました。
中でも一昨年は、開業してから一番の数字を残せたのですから、斎藤君はこのことに満足したのでしょう。
ただ、去年は、2014年のオークス馬ヌーヴォレコルトを海外のレースばかりに使っていたことなどが響いて、「25勝・獲得賞金5億2467万円」と、一昨年の数字を下回ってしまいましたから、今年の斎藤君は、「キッチリ巻き返したい」と考えている筈です。
実際、今年に入ってから先週までは、トーキングドラムで阪急杯を勝つなど、「28勝・獲得賞金5億6181万円」という成績を残していて、今までで一番のペースできていますけど、斎藤君は、先週までの結果に満足しないで、これからも全力を注いでくると私は見ています。
と言うのも、今までにJRAで重賞を3勝して、管理馬の中で一番多い「4億5671万円」の賞金を稼ぐなど、「看板馬」だったヌーヴォレコルトが、3月16日(木)に競走馬登録を抹消されて繁殖入りしていますから。
もちろん、今の斎藤君は、「この馬が抜けた穴を他の馬で埋めなければならない」と考えているのでしょう。
そして今週は、
1着賞金9800万円のスプリンターズS→トーキングドラムとワンスインナムーン
1着賞金1820万円の秋風S→ストーミーシーとマリオーロ
1着賞金1500万円の習志野特別→ミッシングリンク
1着賞金1500万円の勝浦特別→アズールムーン
と、賞金の高い特別レースに6頭を登録していますから、どの馬も全力で仕上げてくると私は見ています。