「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2017/09/11
「キッチリ巻き返したい」と考えている筈ですから
二ノ宮敬宇調教師(美浦)

主な管理馬:
ディーマジェスティ(2016年皐月賞など) 
レインボーダリア(2012年エリザベス女王杯など)
ナカヤマフェスタ(2010年宝塚記念など)
エルコンドルパサー(1998年ジャパンCなど)

今週の主な登録馬:
ショウナンマルシェ(レインボーS)
ワールドレーヴ(レインボーS)
クレッシェンドラヴ(セントライト記念)
ギブアンドテイク(白井特別)

担当者:調教師情報部 山田要一

二ノ宮敬宇(よしたか)君は、東京農業大学を卒業した後、しばらくの間は会社勤めをしていましたが、1978年から、朝日杯3歳Sとダービーを勝ったメリーナイスや、菊花賞を勝ったアカネテンリュウなどでお馴染みの、橋本輝雄さんの厩舎の調教助手になりました。
それから二ノ宮君は、1990年に調教師の試験に受かって、その年に自分の厩舎を開業していて、エルコンドルパサーを使った1998年の共同通信杯で初めて重賞を勝つと、その年のNHKマイルCとジャパンCも勝って、去年もディーマジェスティを使った皐月賞と共同通信杯とセントライト記念を勝ったことは、皆さんもよく知っている通りで、今までに、重賞30勝を含めて671勝を上げているように、美浦を代表する調教師の一人と言えるでしょう。
その中でも、2010年には、ナカヤマフェスタで宝塚記念を勝つなど、今までで最高の「38勝・獲得賞金8億84467万円」という成績を残したのですから、本当に大したものです。
ただ、一昨年までの4年間は、
2012年→25勝・獲得賞金5億3420万円
2013年→19勝・獲得賞金3億3439万円
2014年→31勝・獲得賞金4億5455万円
2015年→22勝・獲得賞金4億2153万円
という成績に留まっていて、去年は、さっき書いた通り、ディーマジェスティで皐月賞を含めて重賞を3勝するなど、「13勝・獲得賞金5億1059万円」という成績を残していますが、2010年の成績に比べると物足りない数字が続いていますから、今年の二ノ宮君は、「キッチリ巻き返したい」と強く願っている筈です。
でも、今年に入ってからは、ロックディスタウンで札幌2歳Sを勝っていますけど、他の馬がそれほど活躍できていないため、先週までに、「9勝・獲得賞金2億0395万円」という成績で、もう9月になっているものの、賞金が去年の半分以下ですから、きっと今の彼は、「賞金の高い特別レースを勝って、キッチリ巻き返したい」と考えているのでしょう。
しかも、彼の厩舎の稼ぎ頭ディーマジェスティは、今年に入ってから、日経賞と天皇賞・春のどちらも6着に負けていますし、前走の後は宝塚記念を使う予定でしたけど、結局、このレースを回避して放牧に出されて、まだ復帰のメドが立っていませんので、きっと今は、「この馬の分を他の馬で埋めたい」とも考えている筈です。
そんな中、二ノ宮君の厩舎は、今週、1着賞金が1820万円のレインボーSにショウナンマルシェとワールドレーヴ、5400万円のセントライト記念にクレッシェンドラヴ、1500万円の白井特別にギブアンドテイクと、賞金の高い特別レースに全部で4頭を登録してきましたので、どの馬も「勝負懸かり」と判断するべきでしょうし、実際、二ノ宮君がどんな仕上げで出してくるのか、注目したいと思っています。

2017/09/11
あと「2億2124万円」を稼がなければなりませんので
戸田博文調教師(美浦)

主な管理馬:
ロワジャルダン(2015年みやこS)
フェノーメノ(2014年天皇賞・春など)
シンゲン(2010年オールカマーなど)
キストゥヘヴン(2006年桜花賞など)

今週の主な登録馬:
ソールインパクト(レインボーS)
サーレンブラント(セントライト記念)

担当者:調教師情報部 小西聖一

皆さんもよく知っていると思いますが、東京競馬場がある府中市出身の戸田博文先生は、お父さんの仕事の関係で、確か中学生の頃に美浦に引っ越して来ていて、江戸崎西高校に進んでから馬術部に入ると、3年の時に滋賀国体で優勝して、茨城県から表彰されていますね。
そして専修大学でも馬術部に入って、大学4年の時には、「関東学生馬術協会」の幹事長をやっていて、「全日本学生馬術大会」の団体優勝に貢献していて、大学を卒業してからは、1991年の9月に、高木嘉夫厩舎の厩務員になりました。
高木嘉夫厩舎と言えば、京成杯など重賞を3勝したヒシスピードや、ラジオたんぱ賞を勝ったホクセーミドリなどを育て上げたことでお馴染みですね。
高木厩舎で、2ヶ月ほど厩務員をやった後は、八木沢勝美厩舎の調教助手になりました。
この厩舎は、新潟大賞典など重賞を3勝したハシノケンシロウや、フラワーCを勝ったフラッシュシャワーでお馴染みでしょう。
そして、1995年には大久保洋吉厩舎の調教助手になって、それからは、1997年のオークスや、1998年と1999年のエリザベス女王杯を連覇するなど、GIを5つも勝ったメジロドーベルや、1999年の産経大阪杯など、重賞を3つ勝ったサイレントハンターや、1999年の中山グランドジャンプを勝ったメジロファラオなどに関わっていました。
それから、2000年の2月に調教師の試験に受かった戸田先生は、次の年の6月に自分の厩舎を開業していて、今までに、キストゥヘヴンを使った2006年の桜花賞と、フェノーメノを使った2013年と2014年の天皇賞・春という、GIの3勝を含めて、重賞を17勝もしていますね。
2012年には、フェノーメノを使った青葉賞とセントライト記念など、全部で25勝を上げて、「6億4097万円」という、開業してから一番の賞金を稼ぐことができましたから、きっと戸田先生はこの結果を喜んだのでしょう。
でも、その後は、
2013年→23勝・獲得賞金5億3499万円
2014年→27勝・獲得賞金4億8045万円
2015年→30勝・獲得賞金5億5368万円
2016年→28勝・獲得賞金5億0851万円
と、4年続けて2012年の賞金を下回っています。
もちろん、戸田先生は、今年、巻き返しに全力を注いでいる筈で、先週までの成績は「12勝・獲得賞金4億1973万円」というもので、去年を上回るペースで賞金を稼いでいますけど、2012年の数字を上回るためには、あと「2億2124万円」を稼がなければなりませんね。
そのためには、賞金の高い特別レースを勝つのが近道で、今週、戸田先生は、1着賞金が1820万円のレインボーSにソールインパクト、5400万円のセントライト記念にサーレンブラントを登録してきましたから、どっちもキッチリ仕上げてくる筈ですよ。

2017/09/11
2008年の賞金を超えるために…
鮫島一歩調教師(栗東)

主な管理馬:
タツゴウゲキ(2017年新潟記念など)
モズカッチャン(2017年フローラS)
ソルヴェイグ(2016年フィリーズレビューなど)
リトルゲルダ(2014年セントウルSなど)
シルクフェイマス(2004年京都記念など)

今週の主な登録馬:
ハローユニコーン(ローズS)
モズカッチャン(ローズS)
プラチナヴォイス(セントライト記念)
シンデレラメイク(野路菊S)
アイファープリティ(初風特別)

担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんもよう知っとる通り、鮫島一歩君は、1979年の4月から1999年の2月まで増本豊厩舎の調教助手をやって経験を積んで、1999年の3月に調教師の試験に受かって、次の年に自分の厩舎を開業しとりますな。
初めの年は10勝止まりやったけど、次の年からは毎年のように20勝以上を記録しとりますし、シルクフェイマスを使った2004年の日経新春杯で初めて重賞を勝つと、レインボーペガサスを使った2008年のきさらぎ賞とか、キングトップガンで使った2011年の目黒記念とか、リトルゲルダを使った2014年のセントウルSとか、今までに22回も重賞を勝っとるんやから、ホンマに大したもんですわ。
こういう風にエエ成績を残せとるんは、増本厩舎で調教助手をやっとった頃に、京都記念と阪神大賞典を勝ったダイナカーペンターとか、高松宮記念など重賞を4つも勝ったマサラッキとか、走る馬を間近で見とった経験をキッチリ活かせとるからなんやろ。
2006年の鮫島君は、開業してから一番多い「41勝」(獲得賞金は6億3437万円)を上げとって、「優秀調教師賞」をもらっとりましたし、2008年には、「38勝」を上げて、「7億4475万円」っちゅう、今までで一番の賞金を稼いどりました。
けど、一昨年までの4年間は、
2012年→27勝・獲得賞金4億7650万円
2013年→30勝・獲得賞金5億8767万円
2014年→29勝・獲得賞金6億3597万円
2015年→17勝・獲得賞金3億6091万円
っちゅう形で2008年の成績を下回っとるんやから、去年の鮫島君は、「巻き返さなアカン」と考えとった筈やし、実際、ソルヴェイグを使ったフィリーズレビューと函館スプリントS、マコトブリジャールを使った福島牝馬SとクイーンS、タガノトネールを使った武蔵野Sと、重賞を5つも勝ったんや。
けど、他の馬がイマイチやったから、最終的な成績は「24勝・獲得賞金5億8640円」っちゅうもんで、2008年より賞金が「1億5835万円」も少なかったんですわ。
せやから今年の鮫島君は、「何が何でも2008年の数字を超えたい」と考えとる筈やし、実際、モズカッチャンを使ったフローラSとタツゴウゲキを使った小倉記念と新潟記念を勝つなど、先週までに23勝を上げて、「5億3627万円」の賞金を稼いどるんやから、年末までにあと「2億0848万円」を稼げば、2008年の数字を超えられますな。
そんな訳で、ワシが鮫島君やったら、「今までで一番やった2008年を超えるために、これからのレースは一つも取りこぼせん」と考えるやろう。
で、今週、鮫島君の厩舎は、
1着賞金5200万円のローズS→ハローユニコーンとモズカッチャン
1着賞金5400万円のセントライト記念→プラチナヴォイス
1着賞金1600万円の野路菊S→シンデレラメイク
1着賞金1500万円の初風特別→アイファープリティ
と、賞金の高い特別レースに全部で5頭を登録してきたんやから、ここでガッチリ稼ぐために、どの馬も全力で仕上げてくる筈やで。

2017/09/11
賞金は4位に留まっとるんで
角居勝彦調教師(栗東)

主な管理馬:
サンビスタ(2015年チャンピオンズC)
エピファネイア(2014年ジャパンCなど)
ウオッカ(2009年安田記念など)
カネヒキリ(2006年フェブラリーSなど)

今週の主な登録馬:
ロードアルバータ(能勢特別・セントライト記念)
ラビットラン(能勢特別・ローズS・瀬戸内特別)
クイーンマンボ(ローズS)
ブラックスビーチ(ローズS)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

皆さんも知っとる通り、石川県出身の角居勝彦君は、県立金沢桜丘高校を出てから、静内にある「グランド牧場」で働き始めて、1986年に競馬学校の厩務員課程を出た後、その年の10月から、ナリタハヤブサや、キョウトシチーや、ファイトガリバーなどを育てた中尾謙太郎さんの厩舎で厩務員と調教助手をやって、1997年の1月からは、クロフネや、フサイチエアデールや、ブロードアピールなどを育てた松田国英君の厩舎で調教助手をやって、2000年に調教師の試験に受かっとりますな。
そんで、2001年に自分に厩舎を開業するまでの1年間は、森秀行君の厩舎や、美浦の藤沢和雄君の厩舎で技術調教師をやって、馬のことだけやなくて、厩舎についての色んなことを学んどったんや。
それから角居君は、最初の年にいきなり19勝しとって、次の年に、ブルーイレヴンを使った東京スポーツ杯2歳Sで初めて重賞を勝つと、2004年には、デルタブルースを使った菊花賞で初めてGIを勝って、その後も、シーザリオを使ったオークスや、ハットトリックを使ったマイルCSや、カネヒキリを使ったジャパンCダートや、ウオッカを使ったダービーや、ヴィクトワールピサを使ったドバイワールドCとか、国内だけやなくて、海外の大きいレースでも結果を残しとりますわ。
これも皆さんがよう知っとると思いますけど、角居君は、2011年からの3年間、
2011年→59勝・11億9516万円の賞金を獲得
2012年→57勝・12億5955万円の賞金を獲得
2013年→56勝・17億5847万円の賞金を獲得
っちゅう数字を残して、3年連続で「調教師リーディングで1位」になっとりましたな。
そん中でも2013年は、デニムアンドルビーを使ったフローラSとローズSや、エピファネイアを使った神戸新聞杯と菊花賞など、重賞を6勝して、今までで一番多い賞金を稼いだんやから、彼にとって「大満足の一年」やったやろう。
でもって、2014年の角居君は、メイショウブシドウで小倉サマージャンプを勝って、史上4人目で、現役では3人目の「JRA全10場重賞制覇」を達成しとったし、ラキシスを使ったエリザベス女王杯や、エピファネイアを使ったジャパンCなど、11回も重賞を勝って、「51勝・獲得賞金17億0937万円」(リーディング3位)っちゅう成績を残したんや。
けど、一昨年と去年は、
2015年→「34勝・獲得賞金10億8505万円」(リーディング14位)
2016年→「43勝・獲得賞金8億5671万円」(リーディング6位)
と、今までと比べたら物足りん数字やったんで、今年の角居君は、「とにかく巻き返さなアカン」と考えとる筈で、実際、先週までで、「40勝・獲得賞金8億1649万円」と、リーディングは2位に付けとります。
せやけど、獲得賞金の方は、
1位:池江泰寿厩舎→「12億4681万円」
2位:藤沢和雄厩舎→「8億7230万円」
3位:音無秀孝厩舎→「8億6025万円」
4位:角居勝彦厩舎→「8億1649万円」
となっとって、1位の池江君に「4億3032万円」の差を付けられて4位に留まっとるんや。
せやから、ワシが角居君やったら、「賞金の高い特別レースを勝って、とにかく賞金を稼がなアカン」と考えて、あれこれ手を尽くしますわ。
そんな中、今週、角居君は、
ロードアルバータ→1着賞金1500万円の能勢特別(5400万円のセントライト記念にも登録)
ラビットラン→1500万円の能勢特別(5200万円のローズS・1500万円の瀬戸内海特別にも登録)
クイーンマンボ→5200万円のローズS
ブラックスビーチ→5200万円のローズS
と、全部で4頭を賞金の高い特別レースに登録してきたんで、実際に彼がどう仕上げてくるんか、これからの動きを、最後の最後までキッチリ確認せなアカンやろな。