「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2017/08/07
「このままじゃアカン」と考えとる筈ですわ
高橋義忠調教師(栗東)

主な管理馬:
クリノスターオー(2014年平安Sなど)
サンレイデューク(2014年東京ハイジャンプなど)
メイショウスザンナ(2015年クイーンS)

今週の主な登録馬:
クリノスターオー(エルムS)
ザトゥルーエアー(博多S)
メイショウタラチネ(西部日刊スポーツ杯)
クリノフウジン(麒麟山特別)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

皆さんもよう知っとると思いますが、高橋君は、2011年に調教師を引退した高橋成忠さんの息子さんですな。
成忠さんは、乗り役時代に、ヒカルポーラで1963年の天皇賞・春と宝塚記念を勝つなど、エエ成績を残しとって、シーエースで桜花賞を勝った1967年には、騎手リーディングになっとったんや。
調教師になってからも、メイショウバトラーを使った2006年のプロキオンS、メイショウサムソンを使った2007年の天皇賞・春と天皇賞・秋など、重賞を16回も勝っとりましたな。
義忠君が、調教師になろうと思うようになったんは、もちろん、親父さんが乗り役や調教師をやっとったからやけど、元々、義忠君は飛行機が好きで、大学では、経済学を学びながらパイロットを目指しとったそうや。
けど、その前に、「色々な世界を見たい」と思って親父さんに相談したら、「海外で馬を見てきたらどうや?」と勧められたんで、イギリスに行っとりましたな。
向こうでは、英語の勉強をしながら、マーク・プレスコット厩舎でたくさん馬のことを教わって、その奥深さに惹かれて「競馬の世界もエエもんやな」と思ったんが、馬の世界に進んだ一番の理由やそうですわ。
日本に戻ってからは、1994年に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の1月から吉岡八郎厩舎の厩務員になって、1996年の6月からは調教助手をやっとりました。
義忠君がおった頃の吉岡厩舎には、1994年の京都大障害・秋を勝ったタイヤンや、1997年の中山大障害・秋と1998年の東京障害特別・秋を勝ったケイティタイガーや、1998年の阪神障害S・秋を勝ったレガシークレストなど、障害の重賞を勝った馬が何頭もいましたな。
そんでもって、1999年の10月からは、高橋成忠厩舎の調教助手になって、調教師の試験に受かった2011年まで、ずっとそこで経験を積んどったし、その頃、親父さんの厩舎には、2001年のシンザン記念と2003年の新潟記念を勝ったダービーレグノや、さっきも書いた、メイショウバトラーやメイショウサムソンがおって、こういう走る馬を何頭も間近で見てきたんですわ。
で、義忠君は、2011年の3月に自分の厩舎を開業したんやけど、決まったんが、その年の1月半ばやったんで、開業するまでの間は、2日に一回は飛行機で北海道に行って馬を集めとりましたな。
その甲斐もあって、義忠君は1年目に、11勝を上げて1億3982万円の賞金を稼いどったし、2014年には、クリノスターオーを使った平安SとシリウスS、サンレイデュークを使った東京ハイジャンプと、重賞を3つも勝って、「31勝・獲得賞金6億2234万円」っちゅう、開業してから一番の成績を残せたんやから、きっと彼は、「今までの経験を活かせた」と喜んだんやろう。
そんで、一昨年の義忠君は、サンレイデュークを使った阪神スプリングジャンプ、クリノスターオーを使ったアンタレスS、シャトーブランシュを使ったマーメイドS、メイショウスザンナを使ったクイーンSと、重賞を4つも勝って、全体で「21勝・獲得賞金5億1177万円」っちゅう成績を残しとりました。
せやけど、去年は、重賞を1つも勝てなくて、「27勝・獲得賞金4億4458万円」っちゅう成績に終わってしもうたんで、今年の義忠君は、「必ず巻き返したい」と考えとるんでしょうな。
けど、メイショウスザンナを使った一昨年のクイーンSから、「重賞で38連敗中」やし、今年は特別レースを2つしか勝てとらんことなどが響いて、先週までの成績は、「9勝・獲得賞金2億3681万円」と、去年のペースを大きく下回っとるんで、間違いなく今は、「このままじゃアカン」と考えとる筈や。
せやから、今の彼は、「賞金の高い特別レースを勝って一気に稼ぎたい」と思っとるんやろうし、実際に今週は、1着賞金3600万円のエルムSにクリノスターオー、1820万円の博多Sにザトゥルーエアー、1500万円の西部日刊スポーツ杯にメイショウタラチネ、1500万円の麒麟山特別にクリノフウジンと、全部で4頭を賞金の高い特別レースに登録しとりますんで、どの馬もメイチに仕上げてくるやろう。

2017/08/07
「勝ち星を上乗せしたい」と考えて
藤沢和雄調教師(美浦)

主な管理馬:
ソウルスターリング(2017年オークスなど)
レイデオロ(2017年ダービーなど)
サトノアレス(2016年朝日杯FS)
ダンスインザムード(2006年ヴィクトリアマイルなど)
ゼンノロブロイ(2004年ジャパンCなど)
シンボリクリスエス(2002年有馬記念など)

今週の主な登録馬:
ティソーナ(STV賞)
ロサギガンティア(関屋記念)
レッドレイヴン(関屋記念)
ラヴィエベール(HTB賞)

担当者:調教師情報部 元調教師M

皆さんも知っていると思いますが、藤沢和雄君の実家は、1978年の天皇賞・秋を勝ったテンメイと、2010年の共同通信杯を勝ったハンソデバンドで有名な、苫小牧市の樽前にある「藤沢武雄牧場」でして、彼は大学を出てから、お父さんの武雄さんの友達だった田中良熊さんが経営していた、登別にある「青藍牧場」の手伝いをしていた時に、「自分も競馬に関わる仕事をする」と決めたそうです。
それから彼は、ニューマーケット(イギリス)のギャビン・プリチャード・ゴードン厩舎で、4年くらい厩務員をやって、日本に戻って来てからは、1977年に菊池一雄厩舎(皐月賞やダービーを勝ったカツトップエースなどを管理)の調教助手になって、その5年後には、佐藤勝美厩舎(札幌記念を勝ったサンエイサンキューなどを管理)に移っていましたね。
そして、1983年からは、3冠馬シンボリルドルフなどを育てた野平祐二さんの厩舎で調教助手として経験を積んで、1987年に調教師の試験に受かって、次の年に自分の厩舎を開業しています。
調教師になってからの藤沢君の活躍は、皆さんもよく知っている通りで、タイキシャトルを使った1998年の安田記念とマイルCS、ダンスインザムードを使った2006年のヴィクトリアマイル、シンボリクリスエスを使った2002年の有馬記念、サトノアレスを使った去年の朝日杯FSや、ソウルスターリングを使った今年のオークスや、レイデオロを使った今年のダービーなど、今までに、GIの26勝を含めて重賞を101勝もしています。
それに、勝ち星そのものも多くて、開業してから去年まで、1年あたり46勝もしていますし、先週までに、現役で一番の「通算1356勝」という素晴らしい成績を残していますね。
賞金も、1995年から2006年までの12年間は、ずっと10億円の大台に乗せていましたし、ゼンノロブロイで天皇賞・秋とジャパンCと有馬記念などを勝った2004年には、それまでの最高だった「23億1699万円」を記録していました。
ただ、一昨年は、「32勝・獲得賞金7億9156万円」と、24年振りに40勝を下回っていましたし、賞金も、7年振りに8億円を下回ってしまったため、去年の藤沢君は、巻き返しに全力を注いでいた筈です。
実際に、去年の藤沢厩舎は、サトノアレスを使った朝日杯FS、ソウルスターリングを使った阪神ジュベナイルFなど、重賞5勝を含む、「51勝・獲得賞金10億9272万円」という素晴らしい数字を残しましたので、私の見込みは正しかったのでしょう。
ただ、今年に入ってからは先週まで、賞金の方は、ソウルスターリングでオークスを勝つなど、重賞を3勝していて、「7億5462万円」と、早くも去年の7割近くになっていますが、勝ち星の方は、先週までで「19勝」に留まっていますから、このままだと、去年の数字には届きません。
そのため、私が彼でしたら、「勝ち星を上乗せしたい」と考えて、巻き返しに全力を注ぐでしょうし、今週は、1着賞金が3900万円の関屋記念にロサギガンティアとレッドレイヴン、1着賞金が1500万円のSTV賞にティソーナ、1着賞金が1500万円のHTB賞にラヴィエベールと、特別レースに全部で4頭を登録していますので、どの馬もメイチに仕上げてくると私は見ています。

2017/08/07
リーディング1位との差を詰めるために…
矢作芳人調教師(栗東)

主な管理馬:
リアルスティール(2016年ドバイターフなど)
ディープブリランテ(2012年ダービーなど)
グランプリボス(2011年NHKマイルCなど)

今週の主な登録馬:
オールザゴー(関屋記念)
ドリームキラリ(エルムS)
リーゼントロック(エルムS)
モズライジン(阿蘇S)
レーヌドブリエ(三面川特別・宮崎特別)
ブリンディス(西部日刊スポーツ杯)
チェスナットコート(糸魚川特別・筑後川特別)

担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんもよう知っとる通り、矢作芳人君は、毎年、東大に何人も合格者を出しとる開成高校を卒業した後、大学には行かんで競馬の世界に入ると、オーストラリアで馬のことを勉強して、それから菅谷禎高(さだたか)厩舎などで調教助手をやっとりましたな。
矢作君は、厩舎を開業した2005年に15勝を上げて、5年目の2009年には、47勝で調教師リーディング2位になっとりましたし、2014年の7月28日(日)には、「今までで2番目の早さ」でJRA通算300勝を達成しとりました。
しかも矢作君は、厩舎の仕事で忙しい中、自分の経験を題材にした、「開成調教師」、「開成調教師の仕事」っちゅう2冊の本を出しとって、スポーツ紙のコラムも書いとるんやから、物書きの才能もあるんでしょうな。
そんで矢作君は、「管理馬をできる限り多くのレースに出して、馬主さんにたくさん賞金を稼いでもらいたい」っちゅう考えなんで、毎年のように「出走回数1位」を記録しとるんですわ。
実際、去年は「511戦」もしとるし、2番目に多い音無秀孝厩舎が「398戦」なんやから、飛び抜けて多いんがよう分かるやろ。
ちなみに、今年に入ってから先週までも、一番多い「316戦」に管理馬を使っとります。
で、皆さんも知っとるように、2014年の矢作君は、54勝で念願の調教師リーディング1位になりましたな。
もちろん、一昨年の矢作君は、2年連続のリーディング1位を狙っとった筈やけど、「41勝・獲得賞金10億1479万円」っちゅう数字で、リーディング5位に終わっとりましたし、1位やった堀君の成績は、「54勝・獲得賞金15億2485万円」っちゅうもんで、矢作厩舎より、勝ち星が「13」、賞金が「5億1006万円」も多かったんですわ。
せやから、去年の矢作君は、「リーディング1位を奪い返したい」、「もっと賞金を稼ぎたい」と考えとった筈で、実際、今までで一番の「57勝」を上げて1位になったんやから、ワシの見込みは正かったんやろう。
でも、去年は、リアルスティールを使ったドバイターフと、キョウエイギアを使った地方交流G1のジャパンダートダービーを勝っとるんやけど、JRAの重賞は函館2歳Sと新潟ジャンプSとアルテミスSの3勝だけで、それが響いたんか、稼いだ賞金は「12億0069万円」と、1番やった池江君の「17億4666万円」より「5億4597万円」も少なかったんで、矢作君は、間違いなく、「今年こそ勝ち星と賞金の両方で1位になりたい」と思っとるでしょうな。
けど、今年に入ってから先週までの成績は、「29勝・獲得賞金6億1157万円」っちゅうもんで、今、リーディング1位の池江厩舎(40勝)に「11勝の差」を付けられて6位やし、賞金も1位の池江厩舎(11億6333万円)に、「5億5176万円の差」を付けられて6位やから、ワシが矢作君やったら、「池江厩舎との差を詰めるために、賞金の高い特別レースを勝って一気に稼ぎたい」と考えますわ。
そんで今週は、
関屋記念(1着賞金3900万円)→オールザゴー
エルムS(同3600万円)→ドリームキラリとリーゼントロック
阿蘇S(同2200万円)→モズライジン
宮崎特別(同1500万円)→レーヌドブリエ(三面川特別にも登録)
西部日刊スポーツ杯(同1500万円)→ブリンディス
筑後川特別(同1050万円)→チェスナットコート(糸魚川特別にも登録)
と、賞金の高い特別レースに7頭も登録してきましたから、矢作君が勝負を懸けてきたんでしょうな。

2017/08/07
このままでは2013年の成績に及びませんので
堀井雅広調教師(美浦)

主な管理馬:
マイネルレコルト(2004年朝日杯FSなど)
アポロマーベリック(2013年中山大障害など)
マイネルモルゲン(2004年、2005年京成杯AHなど)

今週の主な登録馬:
マルターズアポジー(関屋記念)
ソルプレーサ(麒麟山特別)

担当者:調教師情報部 元調教師O

皆さんも知っていると思いますけど、堀井君は、1973年に宮沢今朝太郎(けさたろう)さんの厩舎から乗り役としてデビューしていて、その年、サンヨウコウに乗った七夕賞で初めて重賞を勝っていましたし、1976年には、ニッショウに乗った東北記念(現在の七夕賞)で2つ目の重賞勝ちを飾るなど、全部で26勝を上げて、乗り役時代で一番いい数字を残していましたね。
その後、堀井君は、調教師の試験に受かった1994年の2月に乗り役を引退して、1995年に自分の厩舎を開業していて、早速、その年の鳴尾記念をカネツクロスで勝っていました。
それからも、マイネルレコルトを使った2004年の朝日杯FSや、アポロマーベリックを使った2013年の中山大障害と2014年の中山グランドジャンプと、乗り役時代に勝てなかったGIを3つ勝っていますし、その3戦を含めて、今までに重賞を15回も勝っていますから、乗り役よりも調教師として馬を育てる方が向いているのでしょうね。
2013年の堀井君は、アポロマーベリックの活躍などで、「22勝・獲得賞金4億5212万円」という成績を残していましたけど、その後は、
2014年→17勝・獲得賞金2億8603万円
2015年→14勝・獲得賞金2億3338万円
2016年→15勝・獲得賞金2億5571万円
と、2013年より2億円ほど少ない状況が続いていますから、今年は、「2013年のような成績を残したい」と考えているのでしょう。
そして、今年に入ってからは、マルターズアポジーで小倉大賞典を勝つなど、先週までに、「7勝・獲得賞金1億5236万円」という成績を残していますが、2013年の同じ時期(8月1週目まで)が、「13勝・獲得賞金2億7503万円」でしたから、私が堀井君でしたら、「もっとペースを上げないと、2013年のような成績は残せない」と考えて、これから全力を注ぎますし、きっと堀井君も同じ考えの筈です。
こういった中で、今週は、1着賞金が3900万円の関屋記念にマルターズアポジー、1500万円の麒麟山特別にソルプレーサと、特別レースに2頭を登録していますから、2013年の数字に少しでも近付けるように、どちらも全力で仕上げてくると私は見ています。