「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2017/05/15
「何としてもGIを勝ちたい」っちゅう思いを込めて
鮫島一歩調教師(栗東)

主な管理馬:
モズカッチャン(2017年フローラS)
ソルヴェイグ(2016年フィリーズレビューなど)
リトルゲルダ(2014年セントウルSなど)
シルクフェイマス(2004年京都記念など)

今週の主な登録馬:
ハローユニコーン(オークス)
マナローラ(オークス)
モズカッチャン(オークス)
タツコウゲキ(下鴨S)
マコトクラダリング(高田城特別)

担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんもよう知っとる筈やけど、鮫島一歩君は、1979年に増本豊さんの厩舎で調教助手になってから、1999年に調教師の試験に受かって、次の年に自分の厩舎を開業するまで、ずっと増本さんの厩舎で腕を磨いとりましたな。
初めの年は10勝止まりやったけど、次の年からは毎年のように20勝以上しとりますし、シルクフェイマスを使った2004年の日経新春杯で初めて重賞を勝つと、レインボーペガサスを使った2008年のきさらぎ賞や、キングトップガンで勝った2011年の目黒記念や、リトルゲルダを使った2014年のセントウルSなど、今までに21回も重賞を勝っとるんやから、ホンマ大したもんですわ。
こうやって、エエ成績を残せとるんは、増本厩舎で調教助手をやっとった頃に、京都記念と阪神大賞典を勝ったダイナカーペンターや、高松宮記念など重賞を4つも勝ったマサラッキとか、走る馬を間近で見とった経験を活かせとるからやろうな。
2006年の鮫島君は、開業してから一番多い「41勝」(獲得賞金は6億3437万円)っちゅう数字を残して、「優秀調教師賞」をもらっとりましたし、2008年には、「7億4475万円」(38勝)っちゅう、今までで一番の賞金を稼いどりました。
けど、一昨年までの4年間は、
2012年→「獲得賞金4億7650万円」(27勝)
2013年→「獲得賞金5億8767万円」(30勝)
2014年→「獲得賞金6億3597万円」(29勝)
2015年→「獲得賞金3億6091万円」(17勝)
っちゅう、浮き沈みの激しい成績が続いとりましたから、去年の鮫島君は、「巻き返さなアカン」と考えとった筈で、実際、ソルヴェイグを使ったフィリーズレビューと函館スプリントS、マコトブリジャールを使った福島牝馬SとクイーンS、タガノトネールを使った武蔵野Sと、重賞を5つも勝ったんや。
けど、他の馬がイマイチやったから、最終的な成績は「獲得賞金5億8640円」(24勝)っちゅうもんで、2008年の賞金より「1億5835万円」も少なかったんですわ。
せやから鮫島君は、「今年こそ2008年の賞金を超えたい」と考えとる筈やし、モズカッチャンを使ったフローラSを勝っとるんやけど、先週までの成績は、「獲得賞金2億5598万円」(13勝)っちゅうもんで、去年の同じ時期(5月の2週目まで)の「獲得賞金2億4791万円」(10勝)と比べたら、勝利数は3つ多いんやけど、賞金がほとんど同じなんですわ。
せやから、ワシが鮫島君やったら、「もっとペースを上げんと、2008年の賞金を超えられんから、賞金の高い特別レースを勝ちたい」と考えるやろうし、今週は、1着賞金が1億円のオークスにハローユニコーンとマナローラとモズカッチャン、1820万円の下鴨Sにタツコウゲキ、1050万円の高田城特別にマコトクラダリングと全部で5頭を賞金の高い特別レースに登録しとりますんで、勝負を懸けてきたと見るべきでしょうな。
それに鮫島君は、さっき書いたように、今までで重賞を21回も勝っとりますが、まだGIはまだ一度も勝っとらんので、オークスに登録しとる3頭には、「何としてもGIを勝ちたい」っちゅう思いを込めてメイチに仕上げてくるやろう。

2017/05/15
リーディング5位に付けとるんやけど
中内田充正調教師(栗東)

主な管理馬:
ヴゼットジョリー(2016年新潟2歳S)

今週の主な登録馬:
グレイトパール(平安S)
ダンシングワンダー(韋駄天S)
ゼンノサーベイヤー(シドニーT)
レインボーソング(御室特別)

担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんもよう知っとるやろうけど、栗東トレセンから車で50分くらいのところにある「信楽牧場」(滋賀県甲賀市)が、中内田充正君の実家ですな。
彼の親父さんは、牧場の代表をやっとる中内田克二さんで、「競走馬育成協会」の理事もやっとります。
「信楽牧場」は、関西で一番古い育成牧場で、その他に運営しとる「ヒルサイドステーブル」は、同じ施設を使えるよう、「ノーザンファームしがらき」の中に馬房を置いとりますな。
中内田君は、高校生やった頃、アイルランドにホームステイして、その時、ヨーロッパの大学には競馬のことを教えてくれる学科があるっちゅうことを知って、向こうの高校に留学しとるんですわ。
それから、イギリスのウエストオックスフォード大学の馬学科に入って、生産や調教など馬のことを学んで、卒業してからは、アメリカのロバート・フランケル厩舎で働いとりましたな。
その頃のフランケル厩舎には、2003年のベルモントSを勝ったエンパイアメーカーとか、走る馬がぎょうさんおって、中内田君はその調教に乗っとったそうや。
日本に戻ってからは、2007年に競馬学校の厩務員課程を出て、2012年に調教師の試験に受かるまで、ずっと橋田満君(サイレンススズカ、アドマイヤベガ、アドマイヤグルーヴ、スズカマンボなどを管理)の厩舎で調教助手をやっとりました。
試験に受かった後、2014年に厩舎を開業するまで時間がありましたんで、中内田君はその間に、技術調教師として、藤原英昭君や角居勝彦君に、馬のことはもちろん、厩舎をどうやって運営したらエエんかなども教わっとったんですわ。
そんで、初めの年は「7勝」やったけど、一昨年は、「23勝・獲得賞金2億9681万円」と一気に数字を伸ばしとるし、去年は、ヴゼットジョリーを使った新潟2歳Sで初めて重賞を勝ち、全体でも「31勝・獲得賞金5億0983万円」っちゅう数字を残しましたんで、イギリスとアメリカでの経験や、橋田君や藤原君や角居君の厩舎で教わったことをしっかり活かせとるんでしょうな。
そんで、今年に入ってからも中内田厩舎の勢いは続いとって、先週までで、「19勝・獲得賞金2億8380万円」っちゅう数字を残しとって、リーディングで5位に付けとります。
せやけど彼は、今の数字に決して満足しとらんとワシは見とるんですわ。
何せ、さっき書いた通りで、彼は、「実家が牧場で、馬のことを勉強するためにイギリスの大学に入って卒業した後は、アメリカの超名門牧場で修業」っちゅう、「競馬の英才教育」を受けとるんで、「少しでも早く、この世界で一番になりたい」と思っとる筈やけど、今年に入ってから先週までは、リーディング1位の角居厩舎(30勝)に、「11勝の差」を付けられとるし、賞金で1位の池江厩舎(7億5221万円)に、「4億6841万円の差」を付けられとるんやから。
せやから、今の中内田君は、「賞金の高い重賞や特別レースを勝って、先輩達との差を詰めたい」と考えとるやろうし、1着賞金3600万円の平安Sにグレイトパール、2300万円の韋駄天Sにダンシングワンダー、1820万円のシドニーTにゼンノサーベイヤー、1500万円の御室特別にレインボーソングと、特別レースに4頭を登録しとる今週は、勝ってガッチリ賞金を稼ぐために、どの馬もメイチに仕上げてくる筈やで。

2017/05/15
「他の馬の分も稼がなアカン」と考えとるんでしょうな
本田優(まさる)調教師(栗東)

主な管理馬:
レーヌミノル(2017年桜花賞など)
フミノイマージン(2012年札幌記念など)
アーリーロブスト(2009年京成杯)

今週の主な登録馬:
レーヌミノル(オークス)

担当者:調教師情報部 鎌田光也

皆さんも知っとると思いますけど、本田優先生は、1980年に、星川薫先生の厩舎から乗り役としてデビューしとりましたな。
星川先生は、1994年のフェブラリーSを勝ったチアズアトムや、1995年のシンザン記念を勝っとって、同じ年のマイルCSで2着やったメイショウテゾロなどを管理しとったことでお馴染みですわ。
乗り役やった頃の本田先生は、デビュー2年目やった1981年に、ロビンソンシチーに乗った京都記念で初めて重賞を勝っとりましたし、1986年には、ゴールドシチーに乗った阪神3歳Sで初めてGIを勝っとりました。
で、それからも、リキアイノーザンに乗った1989年の中山牝馬Sや、レインボークイーンに乗った1996年のクイーンSや、テイエムオーシャンに乗った2001年の桜花賞と秋華賞や、カワカミプリンセスに乗った2006年のオークスと秋華賞とか、6つのGIを入れて重賞を27回も勝っとりますし、全部で757勝っちゅう成績を残しとります。
そんで、調教師の試験に受かった2007年に乗り役を引退して、その年の3月に自分の厩舎を開業すると、最初の年は4勝止まりやったけど、次の年には、バトルブレーヴを使った小倉サマージャンプで初めて重賞を勝つなど、「獲得賞金2億8218万円」(16勝)と一気に数字を伸ばしとりました。
その後も順調に勝ち星を積み重ねとって、2012年には、フミノイマージンを使った札幌記念を勝つなど、「獲得賞金5億9609万円」(35勝)っちゅう成績を残しとったんや。
けど、一昨年までの3年間は、
2013年→獲得賞金3億6011万円(18勝)
2014年→獲得賞金3億9378万円(27勝)
2015年→獲得賞金4億1883万円(28勝)
と、3年続けて2012年の数字を下回っとったんで、去年の本田先生は、「必ず巻き返したい」と考えとった筈ですわ。
実際に去年は、「獲得賞金6億0345万円」(37勝)っちゅう、今までで一番の成績を残して、巻き返しに成功したんやから、ワシの見込みは正しかったんやろう。
せやけど、先生は去年の成績に満足しとらんとワシは見とります。
何せ、去年の本田厩舎はリーディング10位やったけど、重賞勝ちが、レーヌミノルを使った小倉2歳Sだけやったことなどが響いてしもうて、
12位・安田隆行厩舎→6億4005万円(35勝)
13位・尾関知人厩舎→6億4832万円(35勝)
14位・国枝栄厩舎→6億3195万円(34勝)
15位・山内研二厩舎→6億4748万円(34勝)
16位・須貝尚介厩舎→8億5819万円(33勝)
17位・西園正都厩舎→6億5441万円(33勝)
19位・石坂正厩舎→9億6289万円(32勝)
っちゅうように、リーディングの順位が下やった厩舎よりも、稼いだ賞金が少なかったんやから。
そんで、今年の本田厩舎はレーヌミノルを使った桜花賞で、初めてのGI勝ちを飾るなど、先週までの成績が、「獲得賞金3億0373万円」(9勝)っちゅうもんで、去年の同じ時期(5月3週目まで)の「獲得賞金1億8133万円」(13勝)を大きく上回っとるんですわ。
けど、本田厩舎には今、全部で3歳馬が16頭おるんやけど、レーヌミノル以外の15頭は1勝馬で、ほとんど賞金を稼げとらんし、全部で4頭おる古馬のオープン馬は、
ムーンクレスト→去年の清水Sを勝ってから5連敗中
スピリッツミノル→去年の比叡Sを勝ってから5連敗中
エテルナミノル→去年のユートピアSを勝ってから4連敗中
マイティティー→去年の御陵Sを勝ってから2連敗中
と、どの馬も勝ち切れんレースが続いとりますな。
そんな中、今週は、1着賞金が1億円のオークスにレーヌミノルを登録しとるんで、ワシが本田先生やったら、「他の馬の分もこの馬で稼がなアカン」と考えて、間違いなくメイチに仕上げるでしょうな。


2017/05/15
「ここを勝って流れを変えたい」と考えとる筈や
目野哲也調教師(栗東)

主な管理馬:
ニホンピロサート(2004年プロキオンSなど)
ニホンピロジュピタ(1999年エルムS)
ストーンステッパー(1996年根岸Sなど)

今週の主な登録馬:
ケイティブレイブ(平安S)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

目野哲也君は、福岡県柳川市の出身で、彼の兄貴は、養子に出されたんで、今は苗字が違うんやけど、2014年に調教師を引退した藤岡範士(ふじおか・のりひと)さんっちゅうんは、皆さんも知っとるでしょうな。
兄貴の藤岡さんが、京都競馬場で厩舎を構えとった久保道雄厩舎の騎手候補生になった頃、その影響もあって、目野君は、中学3年生の時に、騎手養成長期課程の試験を受けたんですわ。
試験に受かった目野君は、第14期生として、小島太君や、池上昌弘君などと一緒に、東京の世田谷にある馬事公苑に入っとりましたな。
そんで、1966年の3月に鈴木和雄厩舎からデビューした彼は、ツバサリユーっちゅう馬に乗って初騎乗で初勝利を決めたもんやから、そん時は話題になったのを今でもよう覚えとりますわ。
その後は、第1回ビクトリアC(現在のエリザベス女王杯)をクニノハナで勝つなど、重賞を6回勝って通算322勝を上げとりました。
で、1987年に調教師の試験に受かって、その年に乗り役を引退すると、次の年に自分の厩舎を開業しとります。
初めの年は、レースに使い出したんが10月からやったっちゅうこともあって、3勝止まりで、稼いだ賞金は「4670万円」やったけど、2年目の1989年には、ホリノライデンを使った阪急杯で初めての重賞勝ちを飾ると、ホウエイソブリンを使ったセントウルSも勝って、全部で15勝しとったし、賞金も「2億6208万円」と一気に数字を伸ばしとりましたわ。
でもって、8年目の1995年には、開業して一番の「37勝・獲得賞金5億5064万円」っちゅう成績を残しとりましたし、一昨年も、「26勝・獲得賞金3億3544万円」っちゅう、まずまずの成績を残しとったんやけど、去年は「9勝・獲得賞金2億3166万円」っちゅう成績やったんですわ。
せやから、今年の目野君は、「何が何でも巻き返したい」と考えとるんやろうけど、実際は、先週までで「5勝・獲得賞金7271万円」っちゅう成績で、去年の3分の1ほどしか稼げてないんやから、今は、「もっとペースを上げなアカン」と考えとるでしょうな。
しかも、目野君は、ニホンピロプリンスを使った1996年のマイラーズCなど、今までにJRAの重賞を12回勝っとるし、ニホンピロジュピタを使った1999年のマイルCS南部杯や、ケイティブレイブを使った今年の名古屋大賞典など、今までに交流重賞を4回勝っとるんやけど、JRAの重賞は、フミノトキメキを使った2005年の小倉サマージャンプを勝ってから、10年以上もご無沙汰なんで、今は、「久々にJRAの重賞を勝ちたい」とも考えとる筈ですわ。
でもって、今週は、1着賞金が3600万円の平安Sにケイティブレイブを登録しとりますんで、ワシが彼やったら、「ここを勝って流れを変えたい」と考える筈やから、ケイティブレイブをどう仕上げるんか、最後まで目が離せませんな。