「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目馬主
2025/01/27
子会社が「ウマ娘」を開発しております
藤田晋(すすむ)氏

本業: 株式会社サイバーエージェント 代表取締役社長

今週の主な登録馬:
ソンシ(シルクロードS)
ジャングロ(シルクロードS)

担当者:馬主情報部 馬主N

藤田晋(すすむ)オーナーの本業は、「JR渋谷駅」から徒歩5分ほどの場所に、「AbemaTowers」という名称の本社ビルを構え、インターネットに関わる様々な事業を手掛けている、「株式会社サイバーエージェント」の代表取締役社長です。

青山学院大学の経営学部を卒業後、人材派遣会社の「株式会社インテリジェンス」(現在の「パーソルキャリア株式会社」)に就職した藤田オーナーは、24歳だった1998年、「インテリジェンス」のオフィスを間借りする形で「サイバーエージェント」を設立しております。

創業当初の同社は、「ホリエモン」こと堀江貴文氏が代表を務める「株式会社オン・ザ・エッヂ」(後の株式会社ライブドア)との協業で、インターネット上のバナー広告、「サイバークリック」を展開しておりました。

現在も広告事業を主力としている同社は、インターネット広告に於ける国内シェアが4割以上という、圧倒的な地位を築いており、グループ全体で「8029億円」を記録した「2024年9月期」の売上高の内、広告事業が「4363億円」と、半分近くを占めております。

「インターネット広告事業」の他、同社の主要事業となっているのは、「2024年9月期」の売上高が「1959億円」を記録した「ゲーム事業」と、「1708億円」を記録した「メディア事業」です。

「ゲーム事業」では、傘下の「株式会社Cygames(サイゲームス)」が運営する「ウマ娘・プリティーダービー」を筆頭に、「アイドルマスター・シンデレラガールズ」や「グランブルーファンタジー」といった大ヒット作品を次々に提供しており、「メディア事業」も、「テレビ朝日」と共同で設立した「株式会社AbemaTV」が運営する、インターネットテレビサービスの「ABEMA」や、国内最大手のブログサービスである「Amebaブログ」といった、誰もが目にしたことがあるサービスを運営しておりますので、多くの方にとって、広告事業よりも馴染みがあることでしょう。

「ウマ娘」が大ヒットした2021年、馬主資格を取得した藤田オーナーですが、「ウマ娘」は子会社が開発したゲームであり、オーナー自身が深く関わっていた訳ではないため、直接のきっかけとなった訳ではなく、「サイバーエージェント」を創業した際に支援してくれた、当時、「インテリジェンス」で社長を務めており、現在は「株式会社USEN-NEXT HOLDINGS」の代表取締役社長を務めている宇野康秀氏から、以前、「馬とフェラーリだけは買うな」と言われていたものの、最近は「自由にしていい」と言われるようになった上、2020年の暮れに、雑誌で武豊騎手と対談した際に勧められたことがきっかけで、「馬主になろう」と決めたそうです。

馬主資格の申請中だった2021年の3月に、武豊騎手と食事をする機会があり、その際に同席していた森秀行調教師から、「2歳馬を買えばすぐにデビューできる」と聞き、実際、同年の3月16日(火)~17日(水)にフロリダで行われた「OBSマーチ2歳トレーニングセール」では、現地に出張していた森調教師と協議した上で、4頭を175万5000ドル(約1億9141万円)で落札しております(落札名義は森調教師)。

更に2021年は、国内の競走馬セールに於いて、

■5月21日(金)の「千葉サラブレッドセール」
1頭を5億1711万円(税込)で落札

■7月12日(月)~13日(火)の「セレクトセール」
18頭を25億9820万円(税込)で落札

と、計19頭を31億1531万円(税込)で落札し、大きな話題となっておりました。

同年の7月にJRAの馬主資格を取得した藤田オーナーは、年末までに7勝を上げ、「8131万円」の賞金を獲得しており、「馬主キャリア2年目」となった2022年は、ジャングロを出走させたニュージーランドTで早くも「初の重賞勝ち」を飾るなど、「11勝・獲得賞金2億1629万円」という、前年を大きく上回る成績を残しております。

その上、一昨年はシンエンペラーを出走させた京都2歳Sを制するなど、25勝を上げ、獲得賞金は「5億0184万円」と、2022年を大きく上回っておりました。

そして昨年は、海外で、フォーエバーヤングでサウジダービー(G3)とUAEダービー(G2)を制し、この2レースで148万ドル(約2億2200万円)の賞金を獲得していた上、地方では、同馬でジャパンダートクラシック(JpnI)と東京大賞典を制し、この2レースで「1億7000万円」の賞金を獲得しており、JRAでは、エリキングで京都2歳Sを制するなど、27勝を上げ、尚且つ、シンエンペラーがダービーで3着、ジャパンCで2着(同着)に入ったことなどから、獲得賞金が「8億4263万円」と、一昨年を大きく上回っております。

更に、今年も好調が続いており、ソンシで淀短距離Sを制するなど、先週までに2勝を上げ、獲得賞金が「5605万円」と、昨年の1月の「664万円」を大きく上回っておりますので、現在の藤田オーナーは、「この勢いを止めたくない」という思惑を抱いていることでしょう。

また、藤田オーナーは、「競走馬セール」に参加する機会が多く、昨年は、国内の競走馬セールに於いて、

■7月8日(月)~9日(火)の「セレクトセール」
11頭を20億2400万円で落札

■10月22日(火)の「ノーザンファームミックスセール」
1頭を3億1900万円で落札

と、計12頭の落札に23億4300万円を投じております(落札金額は全て税込表記)。

当然、現在の藤田オーナーは、「落札に要した資金の回収ペースを早めたい」という思惑も抱いている筈です。

こういった中、今週は、1着賞金4100万円(馬主の取り分は8割の3280万円)のシルクロードSにソンシとジャングロを登録しておりますので、私が藤田オーナーであれば、それぞれの厩舎に対し、かなり勝負懸かった指示を出すのは間違いありません。

2025/01/27
ショーケースの販売などが主な業務です
早野誠氏

本業: ハヤノ産業株式会社 代表取締役

今週の主な登録馬:
ドンフランキー(根岸S)

担当者:馬主情報部 馬主M

早野誠オーナーの本業は、愛知県名古屋市中区に本社を構えている、「ハヤノ産業株式会社」の代表取締役です。

同社は、宝石店などで使われるショーケースの製造や販売を主な業務としており、その中でも「EXCEEDシリーズ」は、顧客のニーズに応えるため、多彩なバリエーションが用意されており、オーダーメイドも可能な商品となっております。

その他にも、ケース内にある製品の見映えを良くするためのLED、ターンテーブル、ポスターパネルといった、店舗用器具の製造や販売も行っており、私が確認したところ、先述したショーケースに関しては、国内トップクラスのシェアを誇っているとのことですから、その経営者である早野オーナーは、周囲から厚い信頼を寄せられていることでしょう。

早野オーナーが、個人馬主としてJRAで馬を走らせ始めたのは2014年のことで、これまでに7頭を所有しており、未出走馬を含めて、その内の3頭が現役馬です。

2014年と2019年は、出走回数が少なかったこともあり、勝利を上げられずに終わっておりましたが、2020年からは、

2020年→1勝・獲得賞金620万円
2021年→3勝・獲得賞金6154万円
2022年→2勝・獲得賞金2608万円
2023年→4勝・獲得賞金1億0205万円

という形で順調に数字を伸ばしており、特に一昨年は、ドンフランキーを出走させた地方交流重賞の東京盃を制し、「3500万円」の賞金を獲得していた上、JRAでは、同馬を出走させたプロキオンSで初の重賞勝ちを飾るなど、勝利数と獲得賞金のどちらもキャリアハイの数字となっておりました。

ただ、昨年は、地方で、ドンフランキーを出走させたクラスターCを制し、「3000万円」の賞金を獲得したものの、JRAでは勝利を上げられなかったことなどから、獲得賞金が「195万円」と、一昨年を大きく下回っております。

当然、現在の早野オーナーは、「一昨年の勢いを取り戻したい」と考えていることでしょう。

そういった中、今週は、1着賞金4000万円(馬主の取り分は8割の3200万円)の根岸Sにドンフランキーを登録しており、このレースが、早野オーナーにとって「2025年の初戦」となりますので、私がオーナーであれば、「ここを勝って、幸先のいいスタートを切りたい」と考え、同馬を預けている斉藤先生に対して、かなり勝負懸かった指示を出す筈です。

2025/01/27
「誰もが認める岐阜県の名士」とも言えるでしょう
杉山忠国氏

本業: 株式会社丸杉 代表取締役社長

今週の主な登録馬:
アームズレイン(根岸S)
アナスタシス(平尾台特別)

担当者:馬主情報部 馬主J

杉山忠国オーナーの本業は、「JR岐阜駅」のすぐそばにある「金華橋通り」沿いの角地に、「フロンティア丸杉ビル」という本社ビルを構え、建築関連鋼材の販売・加工・製造などを手掛けている、「株式会社丸杉」の代表取締役社長です。

1921年、初代社長の杉山清一氏が創業したのが起源であり、2021年の3月で創業から100年を迎えた同社は、現在、「鉄鋼卸業界で国内トップクラスの企業」と言え、同社が鋼材を納入した主な物件としては、JR名古屋駅に併設されている複合施設・「JRセントラルタワーズ」や、東京都江東区にあるショッピングセンター・「ららぽーと豊洲」などの大型施設が挙げられるでしょう。

また、本社以外にも、愛知県稲沢市に「営業本部」、愛知県名古屋市に「名古屋支社」、東京都中央区に「東京支社」、千葉県船橋市に「関東支店」を構え、東海地区を中心に営業所を計14ヶ所も構えている同社は、グループ企業として、

「中央鋼管株式会社」(愛知県名古屋市)
鋼管類全般の切断・加工・販売事業を展開

「株式会社グループホーム」(愛知県名古屋市)
介護事業を展開

を有しております。

更に、株式会社丸杉がスポンサーとなっている「岐阜Bluvic」には、「フクヒロペア」として広く知られていた(昨年の9月13日【金】にペア解消)、福島由紀選手と廣田彩花選手が所属しており、このペアは、「東京オリンピック2020」の女子ダブルスに出場して5位入賞を果たし、2022年の暮れには、「全日本総合選手権大会」の女子ダブルスで優勝を飾っておりました。

そして、現在の「株式会社丸杉」は300名以上の従業員を雇用しており、2024年3月期の売上高が「923億円」を記録しておりますので、これらの企業を率いている杉山オーナーは、「非常に優秀な経営者」と言うことができ、更に杉山オーナーは、現在、「岐阜県スポーツ協会」の副会長と「岐阜県バドミントン協会」の会長を務めておりますので、「誰もが認める岐阜県の名士」とも言えるでしょう。

馬主としての杉山オーナーは、確か1998年にJRAで馬を走らせ始め、これまでに現役の41頭を含めて200頭近くを所有しており、その中の代表的な存在としては、2014年のいちょうS(現在のサウジアラビアRC)を制し、オーナーに初の重賞勝ちをもたらしたクラリティスカイが挙げられます。

2015年は、同馬がNHKマイルCを制し、オーナーに初のGI勝ちをもたらしたことなどにより、7勝を上げ、過去最高となる「2億6020万円」の賞金を獲得しておりました。

しかし、それから昨年までは、

2016年→13勝・獲得賞金2億3513万円
2017年→8勝・獲得賞金1億8538万円
2018年→5勝・獲得賞金1億2819万円
2019年→12勝・獲得賞金2億2099万円
2020年→12勝・獲得賞金2億0049万円
2021年→8勝・獲得賞金2億1342万円
2022年→12勝・獲得賞金1億8785万円
2023年→12勝・獲得賞金2億0681万円
2024年→12勝・獲得賞金2億0965万円

と記せば分かる通り、コンスタントに10勝以上を記録しているものの、獲得賞金が伸び悩んでおり、今年も、状況が好転している訳ではなく、先週までが「12戦0勝」という戦績であるため、当然、現在の杉山オーナーは、「早急に今年の初勝利を上げ、巻き返しのきっかけにしたい」と考えている筈です。

そして今週は、1着賞金4000万円(馬主の取り分は8割の3200万円)の根岸Sにアームズレイン、1着賞金1550万円(同1240万円)の平尾台特別にアナスタシスを登録してきましたので、私が杉山オーナーであれば、それぞれを預けている厩舎サイドに対して、渾身の勝負仕上げを指示するでしょう。

2025/01/27
「函館馬主協会」の会長を務めておりました
河内孝夫氏

本業: 株式会社湯の川プリンスホテル 元代表取締役社長

今週の主な登録馬:
クロジシジョー(根岸S)

担当者:馬主情報部 馬主S

河内孝夫オーナーは、「株式会社湯の川プリンスホテル」の代表取締役社長を、2016年の2月まで務めておりました。

現在は、ご子息の昌貴氏が同社の代表取締役社長を務めております。

函館競馬場近くの海岸沿いにあり、350年以上の歴史を誇る「湯の川温泉」は、北海道を代表する温泉地として広く知られており、同社が経営している「湯の川プリンスホテル渚亭」は、津軽海峡を一望できる最高のロケーションに立つホテルです。

この「湯の川プリンスホテル渚亭」は、全部で客室が185室あり、その内、温泉露天風呂付きの部屋は、「日本最多の115室」を誇っており、タクシーであれば、「函館空港」から5分、「JR函館駅」から15分というアクセスの良さも、人気を集めている要因の一つなのでしょう。

また、「株式会社湯の川プリンスホテル」は、この「渚亭」に加えて、函館空港の近くにある「湯の川リバーサイドホテル」や、文字通り、人気のリゾート地・ニセコにある「湯元ニセコプリンスホテルひらふ亭」など、複数の旅館やホテルを経営しており、私が聞いた話によれば、これらはいずれも利用者の評判が非常に良いそうですから、同社の代表取締役社長を長年に渡って務めていた河内オーナーは、間違いなく周囲から厚い信頼を寄せられている筈です。

JRA馬主としての河内オーナーは、既にキャリアが50年を超えている大ベテランであり、「函館馬主協会」の会長を務めていた時期もあります。

オーナーは、これまでに200頭以上を所有しており、その中の代表的な存在としては、2006年のエプソムCや新潟記念などを制し、「1億8041万円」の賞金を獲得したトップガンジョーが挙げられるでしょう。

2005年の河内オーナーは、トップガンジョーの活躍などにより、「9勝・獲得賞金1億7883万円」という過去最高の成績を残しておりました。

しかし、その後は伸び悩んでおり、一昨年までの5年間も、

2017年→1勝・獲得賞金2505万円
2018年→4勝・獲得賞金4452万円
2019年→3勝・獲得賞金5965万円
2020年→4勝・獲得賞金7997万円
2021年→3勝・獲得賞金3310万円
2022年→8勝・獲得賞金1億3699万円
2023年→1勝・獲得賞金4491万円

と記せば分かる通り、2022年以外は物足りない数字に留まっておりましたので、昨年の河内オーナーは、「必ず巻き返したい」と考えていた筈です。

実際、昨年は、地方に於いて、テンカジョウを出走させたマリーンCを制し、「3000万円」の賞金を獲得しており、JRAでは、7勝を上げ、獲得賞金が「1億2894万円」と、一昨年を大きく上回っておりました。

ところが、今年は状況が一変しており、先週までの戦績が「3戦0勝」となっているため、現在の河内オーナーは、「早急に今年の初勝利を上げ、昨年の勢いを取り戻したい」と考えていることでしょう。

そして今週は、1着賞金4000万円(馬主の取り分は8割の3200万円)の根岸Sにクロジシジョーを登録しておりますので、私が河内オーナーあれば、同馬を預けている岡田先生に対して、迷わず渾身の勝負仕上げを指示します。