「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目馬主
2024/07/29
浦河にある育成牧場の代表ですね
山口裕介氏

本業: 有限会社山口ステーブル 代表

今週の主な登録馬:
ナチュラルハイ(エルムS)

担当者:馬主情報部 生産者S

山口裕介オーナーは、2003年に設立された育成牧場・「有限会社山口ステーブル」(住所:北海道浦河郡浦河町西舎423-1)の代表です。

「山口ステーブル」は、「軽種馬育成調教センター」(BTC)の南門を出てすぐの場所にあって、今までに育成と調教を手掛けた馬には、2007年のクイーンCを勝ったイクスキューズや、2009年のNHKマイルCなど、重賞を3勝したジョーカプチーノや、2014年の兵庫ジュニアグランプリ(地方交流重賞)を勝ったジャジャウマナラシや、2019年の全日本2歳優駿(地方交流G1)を勝ったヴァケーションや、2020年の全日本2歳優駿を勝ったアランバローズなどがいます。

山口オーナーは、フェアリーSを勝ったアポロティアラや京王杯2歳Sを勝ったレオアクティブなどの育成を手掛けた「内田ステーブル」の内田裕也さんや、天皇賞・秋や香港Cなど、G1を6勝したモーリスや、天皇賞・春を勝ったジャガーメイルなどの育成を手掛けた「大作ステーブル」の村田大作さんと立ち上げた組合馬主、「スリースターズレーシング」の名義で、2010年からJRAで馬を走らせているんですよ。

そして2017年からは、山口オーナー自身の名義でもJRAで馬を走らせていて、最初の年は「3勝・獲得賞金3916万円」という成績でしたけど、2018年は「4勝・獲得賞金6447万円」と数字を伸ばしていました。

ただ、その後の3年間は、

2019年→3勝・獲得賞金5006万円
2020年→3勝・獲得賞金3692万円
2021年→2勝・獲得賞金2926万円

という形で賞金が右肩下がりになっていましたから、一昨年の山口オーナーは、「キッチリ巻き返したい」と考えていたのでしょう。

実際、一昨年と去年は、

2022年→4勝・獲得賞金9329万円
2023年→5勝・獲得賞金9673万円

と、キッチリ巻き返しに成功していて、特に去年は、勝利数と稼いだ賞金のどちらも今までで一番の数字だったんですよ。

そして今年は、先週までに3勝を上げていて、稼いだ賞金が「5303万円」と、去年の7月までの「3522万円」を上回っていますから、今の山口オーナーは、「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょうね。

それに、山口オーナーは、「株式会社Y.Y.BloodStock」の名義で「競走馬セール」に参加することが多くて、去年も、

■7月10日(月)~11日(火)の「セレクトセール」
1頭を6380万円で落札

■8月21日(月)~25日(金)の「HBAサマーセール」
12頭を7535万円で落札

と、全部で1億3915万円を使って13頭を落札していましたし、今年も、7月22日(月)から24日(水)に行われた「HBAセレクションセール」で、3135万円を使って3頭を落札していました(落札金額は全て税込)。

当然、今の山口オーナーは、「落札に使った資金の回収ペースを早めたい」とも考えているのでしょう。

そういった中、今週は、1着賞金が3800万円(馬主の取り分は8割の3040万円)のエルムSにナチュラルハイを登録してきましたので、私が山口オーナーでしたら、この馬を預けている黒岩先生に対して、迷わずメイチの勝負仕上げをお願いしますね。

それに、山口オーナーは、さっき書いた通りで、育成した馬が重賞を勝ったことはありますけど、キャリアが浅いこともあって、まだ自分の持ち馬では重賞を勝てていませんので、今回は、「初めての重賞勝ちをここで」という思いも込められているのでしょう。

2024/07/29
会計ソフトの「勘定奉行」で広く知られております
野田みづき氏

本業: 株式会社オービック 元取締役相談役

今週の主な登録馬:
ミッキークレスト(レパードS・苗場特別)
ミッキーファイト(レパードS・苗場特別)

担当者:馬主情報部 馬主Y

野田みづきオーナーは、テレビCMなどで有名な会計ソフト・「勘定奉行」で広く知られている「株式会社オービックビジネスコンサルタント」(OBC)など、4社のグループ企業を擁する「株式会社オービック」の代表取締役会長・野田順弘(まさひろ)氏の奥様であり、少し前まで、自身も同社の取締役相談役を務めておりました。

1968年、大阪市西区に於いて、野田夫妻が会計機販売会社として設立した同社は、1971年に「東京支店」(現東京本社)を、1973年に「名古屋支店」を、1976年に「福岡支店」を開設するなど、着実に事業拠点を増やし、現在では、東京本社(中央区京橋)と大阪本社(大阪市中央区)の他に、5ヶ所の支店と3ヶ所の営業所を有しております。

そして、2000年に東証1部上場を果たした同社は、最近では、主力商品の総合業務ソフトウェア「OBIC7シリーズ」の販売や、「システムの運用支援サービス」が好調なことなどにより、

「2022年3月期」→売上高894億7600万円・経常利益601億7400万円
「2023年3月期」→売上高1001億6700万円・経常利益702億2300万円
「2024年3月期」→売上高1115億9000万円・経営利益811億5100万円

という直近の数字から分かる通り、順調に業績を伸ばし続けておりますので、二人三脚で同社を大企業に成長させた経営手腕は、誰もが認めるところでしょう。

また、野田夫妻は、二人ともJRAの馬主資格を有しており(順弘オーナーの馬主名義は株式会社ダノックス)、みづきオーナーは、確か2002年に馬を走らせ始め、現在までに150頭以上を所有しており、その中の代表的な存在としては、2014年のNHKマイルC、2016年のマイルCSなど、重賞を6勝したミッキーアイルや、2015年のオークスと秋華賞を制したミッキークイーンや、2018年の宝塚記念を制したミッキーロケットなどが挙げられます。

2016年のみづきオーナーは、ミッキーアイルなどの活躍により、「6億2011万円」という、過去最高の賞金を獲得しており、2018年は、ミッキーロケットなどの活躍により、2016年に次ぐ、「6億1658万円」の賞金を獲得しておりました。

しかし、その後の5年間は、

2019年→獲得賞金5億3642万円
2020年→獲得賞金3億1076万円
2021年→獲得賞金2億1156万円
2022年→獲得賞金1億9806万円
2023年→獲得賞金2億3146万円

と記せば分かる通り、数字が伸び悩んでおります。

当然、今年を迎えるにあたって、みづきオーナーは、「いい頃の勢いを取り戻したい」と考えていた筈であり、実際、今年は、ミッキーゴージャスで愛知杯を、ミッキーヌチバナでアンタレスSを制するなど、先週までに11勝を上げ、獲得賞金が「2億1030万円」と、昨年の数字を上回るのは時間の問題となっておりますので、現在のみづきオーナーは、「この勢いを止めたくない」と考えていることでしょう。

また、みづきオーナーは、毎年欠かさず「セレクトセール」に参加しており、今年の同セールに於いても、計3頭の落札に総額4億6640万円(税込)を投じておりました。

したがって、現在は、「落札資金の回収ペースを早めたい」とも願っている筈です。

そういった中、今週は、1着賞金3700万円(馬主の取り分は8割の2960万円)のレパードSにミッキークレストとミッキーファイトを登録(2頭とも苗場特別にも登録)してきましたので、私がオーナーであれば、それぞれを預けている厩舎サイドに対して、かなり勝負懸かった指示を出すのは間違いありません。

2024/07/29
女子寮を完成させたのは2016年です
北所直人(きたじょ・なおと)氏

本業: 有限会社キタジョファーム 代表取締役

今週の主な登録馬:
ペイシャエス(エルムS)
ペイシャフラワー(新潟日報賞)
ペイシャカレン(驀進特別)

担当者:馬主情報部 育成牧場長G

北所直人オーナーは、育成施設の運営などを手掛けている、「有限会社キタジョファーム」(住所:北海道新冠郡新冠町共栄301)の代表取締役です。

高速の「日高門別IC」からですと、国道235号を東に走って、「厚賀町」の信号を左に曲がって、それから7キロほど走ると右側に見えてくる「キタジョファーム」は、高校生の頃から「将来は牧場をやりたい」と思っていた北所オーナーが、浦河にあった「荻伏牧場」で経験を積んでから、1980年に立ち上げた育成牧場です。

最初は「500mのダートコースと15の馬房」という設備でしたけど、1995年に「500坪の屋内調教場」を完成させて、2001年には「屋根付きで長さが600mの坂路コース」を完成させるなど、順調に規模を大きくしていました。

2003年の8月には、「台風10号」が直撃して、「屋根付きの坂路コース」がほとんど壊れてしまうなど、大きな被害を受けましたが、昔から付き合いのあった馬主さん達や銀行からの支援を受けて、台風から2ヶ月後には、もう坂路コースを復旧させていましたね。

それからも、2004年には「550mのウッドチップコース」を、2006年には「800mのトラックコース」を新しく作って、2010年には「トレッドミル」を導入しているんですよ。

しかも、2012年には「800mのトラックコース」の屋根を完成させて、天気が悪い時でも調教ができるようになりましたし、2016年には女子寮を完成させるなど、どんどん規模を大きくしていますから、北所オーナーが代表をやっている「キタジョファーム」に、馬主さん達は安心して馬を預けているのでしょう。

ちなみに、ここの育成馬で、私が真っ先に思いつくのは、2015年と2016年のJBCレディスクラシックなど、交流重賞を7勝したホワイトフーガですね。

北所オーナーがJRAの馬主資格を取ったのは、確か1986年で、それから今までに200頭以上を持っていて、2013年までは、ずっと獲得賞金が1億円に届いていなかったんですが、2014年からはずっと1億円以上を稼いでいますし、2021年は、今までで一番多い21勝を上げて、「3億1306万円」の賞金を稼いでいました。

一昨年は、2021年よりも少ない15勝だったんですが、ペイシャエスを使ったユニコーンSで、馬主としては初めて重賞を勝つなど、稼いだ賞金は「3億5461万円」と、今までで一番の数字だったんですよ。

そして去年は、16勝を上げましたけど、特別レースを2勝しかできなかったことなどから、稼いだ賞金は「2億4732万円」と、一昨年を下回ってしまいました。

もちろん、今年を迎えるにあたって北所オーナーは、「一昨年の勢いを取り戻したい」と考えていたのでしょうし、実際、今年は、先週までに8勝を上げて、稼いだ賞金が「1億6042万円」と、去年の7月までの「1億5325万円」を少しとは言え上回っていますから、今の北所オーナーは、「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょうね。

そうそう、北所オーナーは、「キタジョファーム」の名義で「競走馬セール」に参加する機会が多くて、去年は、

■8月21日(月)~25日(金)の「HBAサマーセール」
13頭を3070万円で落札

■9月19日(火)~21日(木)の「HBAセプテンバーセール」
11頭を2662万円で落札

■10月16日(月)~17日(火)の「HBAオータムセール」
5頭を1342万円で落札

と、計29頭を総額7711万円で落札していました(落札金額は全て税込)。

もちろん、去年のことを踏まえると、今年の「競走馬セール」にも参加する筈ですから、今は、「早めに落札資金をガッチリ稼いでおきたい」とも考えているのでしょう。

こういった中、今週は、1着賞金が3800万円(馬主の取り分は8割の3040万円)のエルムSにペイシャエス、1着賞金が1840万円(同1472万円)の新潟日報賞にペイシャフラワーなど、3頭を特別レースに登録していますので、私が北所オーナーでしたら、それぞれを預けている厩舎サイドに対して、お釣りを残さないメイチの勝負仕上げをお願いしますね。

2024/07/29
プロゴルファーの青木功さんから紹介された人物は…
久米田正明氏

本業: ロジフレックス株式会社 創業者

今週の主な登録馬:
ロジアデレード(レパードS・苗場特別)
ロジシルバー(新潟日報賞)

担当者:馬主情報部 馬主N

久米田正明オーナーは、山梨県笛吹市に本社を構えている、「ロジフレックス株式会社」の創業者です。

主に精密機器の輸送などを行っている同社は、東証プライム上場企業の「横河電機株式会社」と、そのグループ企業の物流を担うため、1999年に設立されました。

そして現在は、取引先に、電子計測機器の業界最大手である「キーサイト・テクノロジー株式会社」などが名前を連ねており、山梨県の本社以外にも、東京、神奈川、大阪に計4つの営業所を構え、私が確認したところ、近年は毎年のように20億円近くの売上高を記録しておりますので、「ロジフレックス株式会社」を創業した久米田オーナーは、周囲から厚い信頼を寄せられていることでしょう。

なお、久米田オーナーは、2007年にJRAの個人馬主資格を取得しており、馬主になった理由は、旧知の友人であるプロゴルファーの青木功さんから、「ダノン」の野田順弘(まさひろ)オーナーを紹介され、その際に「競馬が好きなら馬を持ちなさい」と勧められたからだそうです。

そして、2008年からJRAで馬を走らせており、この年に早くも、ロジユニヴァースで札幌2歳SとラジオNIKKEI杯2歳Sを制していた久米田オーナーは、翌年、同馬でダービーを制するなど、重賞2勝を含む8勝を上げ、過去最高となる「2億8434万円」の賞金を獲得しておりました。

また、2018年には、ロジクライが富士Sを制するなど、9勝を上げ、ダービーを制した2009年の次に多い「1億8244万円」の賞金を獲得しております。

しかし、一昨年までの4年間は、

2019年→8勝・獲得賞金1億3805万円
2020年→1勝・獲得賞金5622万円
2021年→4勝・獲得賞金5857万円
2022年→3勝・獲得賞金4999万円

という形で数字が伸び悩んでおりました。

当然、昨年の久米田オーナーは、「必ず巻き返したい」と考えていた筈であり、実際、昨年はキャリアハイとなる10勝を上げ、獲得賞金は「1億6047万円」と、一昨年を大きく上回っております。

そして今年は、ロジリオンでクロッカスSを制するなど、先週までに4勝を上げ、獲得賞金が「1億1710万円」と、昨年の7月までの「6740万円」を大きく上回っておりますので、現在の久米田オーナーは、「この勢いを止めたくない」と考えていることでしょう。

また、久米田オーナーは、2007年から毎年欠かさず「競走馬セール」に参加しており、今年は、7月8日(月)~9日(火)に行われた「セレクトセール」に於いて、3頭を1億5840万円(税込)で落札しております。

当然、現在は、「落札資金の回収ペースを早めたい」とも考えている筈です。

そういった中、今週は、1着賞金3700万円(馬主の取り分は8割の2960万円)のレパードSにロジアデレード(苗場特別にも登録)、1着賞金が1840万円(同1472万円)の新潟日報杯にロジシルバーを登録しておりますので、私は、久米田オーナーが、それぞれを預けている厩舎サイドに対して、かなり勝負懸かった指示を出していると見ております。