「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目馬主
2023/05/23
5月は明らかに勢いが衰えておりますので
社台レースホース

本業: 一口馬主クラブ

今週の主な登録馬:
ソールオリエンス(ダービー)
ゼッフィーロ(目黒記念)
ヒートオンビート(目黒記念)
ラストドラフト(目黒記念)
アルーリングビュー(葵S)
ウィズグレイス(御室特別)
ハイエスティーム(御室特別)
ドライゼ(桃山S)
デコラシオン(むらさき賞)
フォーランマリア(與杼特別)

担当者:馬主情報部 馬主Y

私が改めてご説明するまでもなく、一般競馬ファンでもよくご存知の通り、「社台レースホース」は、誰もが認める「最大手の一口馬主クラブ」の一つであり、現在は、「社台グループの総帥」こと吉田照哉氏の長男である、吉田哲哉氏が代表を務めております。

1980年に設立された同クラブに於いて、過去の代表的な存在としては、

1986年のダービーなどを制したダイナガリバー
1988年のマイルCSなどを制したサッカーボーイ
1995年の皐月賞などを制したジェニュイン
1996年の天皇賞・秋などを制したバブルガムフェロー
2001年の香港ヴァーズなどを制したステイゴールド
2003年のダービーなどを制したネオユニヴァース
2004年の桜花賞などを制したダンスインザムード
2005年の有馬記念などを制したハーツクライ

といった名前が挙げられるでしょう。

この馬達などの活躍により、「社台レースホース」は、1990年から2009年までの20年間に、18回も「馬主リーディング1位」となっており、その中でも2004年は、過去最多である「33億3401万円」の賞金を獲得しております。

2010年から2013年の4年間は、「サンデーレーシングに次ぐ馬主リーディング2位」をキープしておりましたが、その後は、

2014年→101勝・獲得賞金24億2695万円(馬主リーディング3位)
2015年→102勝・獲得賞金21億2539万円(同3位)
2016年→82勝・獲得賞金18億2389万円(同3位)
2017年→102勝・獲得賞金18億8314万円(同3位)
2018年→92勝・獲得賞金20億5339万円(同4位)
2019年→106勝・獲得賞金21億3109万円(同4位)
2020年→87勝・獲得賞金21億4100万円(同4位)
2021年→97勝・獲得賞金22億0621万円(同4位)

と記せば分かる通り、「馬主リーディング」は、2014年から2017年までの4年間が「3位」、2018年から一昨年までの4年間が「4位」と順位を落としており、獲得賞金も、2004年と比べると物足りない数字が続いておりますので、昨年は、クラブの関係者全員が、「必ず巻き返したい」と考えていた筈です。

実際、昨年は、JRAに於いて、スターズオンアースで桜花賞とオークスを制するなど、計99勝を上げ、前年を大きく上回る「25億3780万円」の賞金を獲得し、尚且つ、レッドシーターフH(サウジアラビアのG3)とドバイゴールドC(G2)を制したステイフーリッシュの活躍により、海外で「約3億0252万円」の賞金を獲得しました。

そして、今年も好調が続いていて、海外では、シルヴァーソニックを出走させたレッドシーターフHを制し、1着賞金150万ドル(約2億0469万円)を獲得しており、JRAでは、ソールオリエンスで皐月賞を制するなど、先週までに重賞6勝を含む43勝を上げ、「13億8394万円」の賞金を獲得し、「馬主リーディング2位」となっております。

ただ、先週までに上げている43勝の内、37勝は4月までに上げたものであり、5月に入ってからは、「58戦6勝・重賞には6頭を出走させて3着が最高」と、明らかに勢いが衰えておりますので、現在はクラブの関係者全員が、「4月までの勢いを取り戻したい」と考えているのでしょう。

そういった中、今週は、ダービーにソールオリエンス、目黒記念にゼッフィーロとヒートオンビートとラストドラフト、葵Sにアルーリングビューなど、特別レースに10頭を登録しておりますので、クラブの関係者達が、それぞれを預けている厩舎に対して、かなり勝負懸かった指示を出していると私は見ております。

2023/05/23
2008年、鵡川にあった西山牧場の本場を買い取っています
ゴドルフィン

本業: 競走馬管理団体

今週の主な登録馬:
ヤクシマ(葵S)
ディサーニング(欅S)
サマービート(葉山特別)
ルミネイト(御室特別)
クリーンスレイト(薫風S)
インテンスフレイム(與杼特別)

担当者:馬主情報部 馬主H

「ゴドルフィン」は、「アラブ首長国連邦」の副大統領兼首相であるモハメド殿下が代表を務めている競走馬管理団体ですから、ここでは、「ゴドルフィン」をモハメド殿下と書きますわね。

「ドバイワールドカップ」の創設者として広く知られているモハメド殿下は、競走馬の生産と育成や、種牡馬の繋養を世界規模で行っている「ダーレー・グループ」の代表としても有名で、このグループは、イギリス・ニューマーケットの「ダルハムホールスタッド」が本部で、元々、アイルランドとアメリカとオーストラリアに牧場を持っていますし、2002年の6月には、グループの日本法人として、「ダーレー・ジャパン株式会社」を設立していますの。

同社は、2004年の9月、日本での生産拠点として、日高の富川に「ダーレー・ジャパン・ファーム有限会社」を設立して、2008年には、鵡川にあった西山牧場の本場を買い取るなど、日本での生産規模をどんどん拡大していて、今では、確か道内に7つの牧場を持つまでになっていますし、1990年から30年以上も日本の馬産に携わっている、「パカパカファーム」(2012年のダービー馬ディープブリランテなどを輩出)の創業者であるハリー・スウィーニィ氏を、2016年から代表取締役としていますわ。

ハートレイクで1995年の安田記念を制するなど、以前から積極的に所有馬をJRAのレースに出走させていたモハメド殿下は、2009年の11月にJRAの個人馬主資格を取得していまして、2010年から実際に馬を走らせていますわね。

最初の年は、出走頭数が少なかったので3勝に終わってしまいましたけど、次の年からは、順調に数字を伸ばしていて、2019年までの3年間も、

2017年→71勝・獲得賞金13億4128万円(馬主リーディング6位)
2018年→77勝・獲得賞金15億4599万円(同5位)
2019年→105勝・獲得賞金20億8270万円(同5位)

という右肩上がりの成績を残していましたし、特に2019年は、初めての100勝超えを達成して、賞金も20億円の大台に乗せていましたの。

でも、その後の2年間は、

2020年→97勝・獲得賞金17億8627万円(馬主リーディング5位)
2021年→83勝・獲得賞金14億6849万円(同6位)

という形で成績が下がっていましたし、昨年も、「66勝・獲得賞金14億1751万円」(馬主リーディング6位)という成績で、2019年と比べたら、かなり物足りない数字に終わってしまいました。

それに今年は、レモンポップで根岸SとフェブラリーSを勝つなど、先週までに33勝を上げていますけど、3月以降は重賞を勝てていないことなどから、獲得賞金は「6億5270万円」で、昨年の同じ時期(5月22日【日】まで)の「6億4963万円」と同水準ですわ。

当然、現在のモハメド殿下は、「2019年のような勢いを取り戻したい」と考えているのでしょうね。

また、モハメド殿下は、所有頭数と生産頭数の多さを考えれば当然ですけど、世界中の「競走馬セール」と「繁殖牝馬セール」に於いて、「ゴドルフィン」や「パカパカファーム」の名義などで馬を落札する機会が非常に多くて、昨年も、私が確認しているだけで、

■1月11日(火)~17日(月)の「マジックミリオンズ・ゴールドコースト・イヤリングセール」(オーストラリア)
1頭を落札

■4月5日(火)~6日(水)の「イングリス・イースター・イヤリングセール」(オーストラリア)
2頭を落札

■4月11日(月)~13日(水)の「タタソールズ・クレイヴン・ブリーズアップセール」(イギリス)
1頭を落札

■8月13日(土)~15日(月)の「アルカナ・オーガスト・イヤリングセール」(フランス)
6頭を落札

と、計10頭を落札して、日本円に換算すれば9億円近い金額を投じていましたし、今年も、私が確認したところ、

■1月10日(火)~16日(月)の「マジックミリオンズ・ゴールドコースト・イヤリングセール」(オーストラリア)
2頭を落札

■4月3日(月)~4日(火)の「イングリス・イースター・イヤリングセール」(オーストラリア)
3頭を落札

■5月4日(木)の「イングリス・チェアマンズセール」(オーストラリア)
1頭を落札

■5月11日(木)~13日(土)の「アルカナ・ブリーズアップセール」(フランス)
2頭を落札

と、計8頭を落札して、日本円に換算すれば4億8000万円以上の金額を投じていますわ。

もちろん、これまでの経緯を踏まえれば、今後の「競走馬セール」でも、多くの馬を落札する筈ですから、現在のモハメド殿下は、「セール資金を少しでも潤沢にしておきたい」とも考えているのでしょうね。

そういった中、今週は、

1着賞金4000万円(馬主の取り分は8割の3200万円)の葵S→ヤクシマ
1着賞金2200万円(同1760万円)の欅S→ディサーニング

など、計6頭を賞金の高い特別レースに登録していますから、私がモハメド殿下であれば、それぞれを預けている厩舎に対して、メイチの勝負仕上げをお願いしますわ。

2023/05/23
創業が1933年というかなりの老舗です
下河辺隆行氏

本業: 有限会社下河辺牧場 専務

今週の主な登録馬:
グランテスト(葵S)

※有限会社下河辺牧場の所有馬
トラベログ(葵S)

担当者:馬主情報部 競走馬エージェントA

知っている方もいると思いますが、下河辺隆行オーナーは、今、「有限会社下河辺牧場」の専務として、主に育成部門と調教部門を取り仕切っていて、繁殖部門を取り仕切っているのは、3代目の社長を務めている下河辺行雄オーナーです。

「下河辺牧場」は、創業が1933年という、超が付くほどの老舗でして、昔の生産馬で私がすぐに思い付くのは、1986年のNHK杯と高松宮杯を勝ったラグビーボールや、1991年のウインターSなど重賞を3勝したナリタハヤブサや、1995年の共同通信杯4歳SとスプリングSと京都新聞杯を勝ったナリタキングオーや、2003年に牝馬三冠を達成したスティルインラブや、2004年のオークスを勝ったダイワエルシエーロといった名前ですね。

最近の生産馬ですぐに思い付くのは、2013年の桜花賞を勝ったアユサンや、2014年のマイルCSを勝ったダノンシャークや、2017年の菊花賞を勝ったキセキといった名前です。

「下河辺牧場」は、JRAの馬主資格を持っているオーナーブリーダーとして、50年近くも前から持ち馬を走らせていますけど、それとは別に、隆行オーナーがJRAで馬を走らせ始めたのは、確か2006年のことでして、それから今までに50頭ほどを持っていて、2013年には、レイカーラが3勝を上げるなど、全部で5勝を上げて、「9349万円」の賞金を稼いでいました。

そして去年は、ロンドンプランを使った小倉2歳Sで初めて重賞を勝つなど、5勝を上げて、稼いだ賞金は「1億0536万円」と、今までで一番の数字だったんですよ。

それに、今年もいい流れが続いていて、先週までに稼いだ賞金が「4913万円」と、もう去年の半分近くになっています。

もちろん、今の隆行オーナーは、「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょうし、今週は、1着賞金が4000万円(馬主の取り分は8割の3200万円)の葵Sに、自分の名義で走らせているグランテストと、「下河辺牧場」の名義で走らせているトラベログを登録していますので、私が隆行オーナーでしたら、それぞれを預けている厩舎に、迷わずメイチの勝負仕上げをお願いしますね。

2023/05/23
2022年1月期に於けるグループ全体の売上高は「100億円」でした
幅田昌伸氏

本業: 株式会社エスコ 代表取締役

今週の主な登録馬:
カンチェンジュンガ(葵S)
ビッグシーザー(葵S)

担当者:馬主情報部 馬主S

幅田昌伸オーナーは、京都市の中京区に「京都本社」を、東京都の千代田区に「東京支社」を構え、インテリア関連事業や輸入食器の販売などを手掛けている、「株式会社さら」の代表取締役社長を少し前まで務めており、現在の主な肩書きは、関連会社である「株式会社エスコ」の代表取締役です。

ショールームや建築現場では、壁紙や床材などを決める時に、「サンプルブック」という特殊なカタログを用いるケースが多く、「株式会社さら」は、その「サンプルブック」で業界トップクラスのシェアを誇っております。

更に同社は、2000年2月、中国の大連に「大連エスコ」という自社工場を建設したのを皮切りに、2001年9月に「第2工場」を、2004年10月に「第3工場」を設けているように、順調に海外事業を拡大し、現在は、年間で約400万冊の「サンプルブック」を製造しており、2022年1月期に於けるグループ全体の売上高は、「100億円」という素晴らしいものでした。

馬主としての幅田オーナーは、1999年からJRAで馬を走らせている、キャリアが20年以上のベテランでして、現在までに100頭近くを所有しております。

また、奥様の幅田京子オーナーも2008年にJRAの馬主資格を取得しており、代表的な存在としては、2014年の武蔵野Sを制したワイドバッハが挙げられるでしょう。

2015年の幅田昌伸オーナーは、7勝を上げ、その他にも、カジキがカペラSで2着に入るなど、「1億0851万円」の賞金を獲得しており、2019年は、ワイドファラオを出走させたニュージーランドTで初めての重賞勝ちを飾り、同馬でユニコーンSも制するなど、7勝を上げ、過去最高となる「1億7433万円」の賞金を獲得しておりました。

そして2020年は、JRAに於いて8勝を上げ、前年に次ぐ「1億4656万円」の賞金を獲得していた上、ワイドファラオで1着賞金6000万円の地方交流G1・かしわ記念を制しております。

ただ、その後は、

2021年:1億3824万円
2022年:1億2156万円

と、獲得賞金が右肩下がりだったため、今年の幅田オーナーは、「必ず巻き返しを図りたい」と考えている筈であり、実際、今年は先週までに6勝を上げ、獲得賞金は「9259万円」と、早くも昨年の8割近くとなっておりますので、私が幅田オーナーであれば、「この勢いを止めたくない」という思惑を抱くでしょう。

また、幅田オーナーは「競走馬セール」に参加する機会が多く、昨年も、

■7月11日(月)~12日(火)の「セレクトセール」
3頭を7920万円で落札

■8月22日(月)~26日(金)の「HBAサマーセール」
3頭を2068万円で落札

■9月20日(火)~22日(木)の「HBAセプテンバーセール」
1頭を550万円で落札

■10月17日(月)~18日(火)の「HBAオータムセール」
2頭を671万円で落札

と、計9頭を総額1億1209万円で落札しております。
(落札金額は全て税込表記)

当然、昨年までの経緯を踏まえれば、「今年の競走馬セール」に参加する可能性が非常に高く、現在のオーナーは、「今後に向けて、潤沢な落札資金を確保しておきたい」とも考えている筈です。

そういった中、今週は、1着賞金4000万円(馬主の取り分は8割の3200万円)の葵Sにカンチェンジュンガとビッグシーザーを登録してきましたので、私が幅田オーナーであれば、それぞれを預けている厩舎サイドに対して、迷わず渾身の勝負仕上げを指示します。