「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目馬主
2023/03/14
東京都新宿区で設立された「株式会社国際貿易商事」が前身ですわ
三木正浩氏

本業: 株式会社ABCマート 最高顧問

今週の主な登録馬:
ジャスティンパレス(阪神大賞典)
スーパーアグリ(ファルコンS・フローラルウォーク賞)

担当者:馬主情報部 馬主H

三木正浩オーナーは、東京都渋谷区の道玄坂に本社を構えて、靴の小売業などを手掛けている「株式会社ABCマート」の創業者でして、2007年の8月まで同社の代表取締役会長を務めていて、現在は最高顧問を務めていますの。

1955年、三重県伊勢市に生まれた三木オーナーは、名古屋市立享栄高校から、東邦学園短期大学に進学して、ここを卒業してから、ゴルフクラブ・ゴルフ用品の販売などを手掛けている「スクエアツウ・ジャパン株式会社」に入社しましたわ。

それから3年後、同社を退社した三木オーナーは、1985年に、「ABCマート」の前身となる「株式会社国際貿易商事」を東京都新宿区で設立しましたの。

1986年、買い付けのためにロンドンを訪れていた三木オーナーは、ブーツのブランド「HAWKINS(ホーキンス)」と日本の代理店契約を結んで、それからは、同社の靴を低価格で販売し大ヒットさせていましたわ。

1987年、東京都荒川区に移転した「株式会社国際貿易商事」は、社名を「株式会社インターナショナル・トレーディング・コーポレーション」に変更して、それから、1990年に靴の小売業を始めるため、「有限会社ABCマート」を設立して、初出店した「上野アメ横店」では、1店舗だけで年商25億円を売り上げていましたの。

三木オーナーは、その後も、

1991年→アメリカのスケートボード靴メーカー・「Vans(バンズ)」と国内総代理店契約を締結
1994年→「Vans」の国内商標使用契約を締結
1995年→「HAWKINS」の商標権を完全取得
1997年→「有限会社ABCマート」を改組し、「株式会社ABCマート」に商号変更
2000年→ジャスダックに上場
2002年→東証一部に上場
2004年→「株式会社エス・ジー・シューズ・カンパニー」を吸収合併

といった形で急速に事業を拡大させて、現在、「ABCマート」は、連結の売上高が「2439億4600万円」(2022年2月期)を記録するほどの大企業に成長していますので、一代でこの礎を築いた三木オーナーのことは、誰もが「非常に優秀な経営者」と認めているのでしょうね。

馬主としての三木オーナーは、2019年からJRAで馬を走らせていて、この年の10月19日(土)には、オーナーにとって馬主デビューだった新馬戦で、ジャスティンリーチが見事に初勝利を飾っていましたの。

そして、2020年は未勝利に終わったものの、一昨年は、ジャスティンロックを出走させた京都2歳Sで初めての重賞勝ちを飾るなど、15勝を上げて、獲得賞金は「1億9962万円」と、一気に成績を伸ばしていましたわね。

更に昨年は、エリカヴィータでフローラSを制し、ジャスティンパレスで神戸新聞杯を制するなど、キャリアハイとなる20勝を上げて、過去最高となる「4億3535万円」の賞金を獲得していますの。

それに、今年も勢いが続いていて、アグリで阪急杯を制するなど、先週までに獲得した賞金が「1億2677万円」と、早くも昨年んお3割近くになっていますの。

もちろん、現在の三木オーナーは、「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょうね。

また、三木オーナーは、2019年から「競走馬セール」に参加していまして、一昨年までの3年間は、

■2019年
「セレクトセール」と「HBAセレクションセール」で、計6頭を総額4億6860万円(税込)で落札

■2020年
「HBAセレクションセール」と「HBAサマーセール」で、計4頭を総額1億1935万円(税込)で落札

■2021年
「セレクトセール」と「HBAサマーセール」で、計13頭を総額9億3115万円(税込)で落札

と、計23頭を総額15億1910万円で落札していましたし、昨年は、国内で、

■7月11日(月)~12日(火)の「セレクトセール」
4頭を2億5520万円(税込)で落札

■7月26日(火)~27日(水)の「HBAセレクションセール」
1頭を6820万円(税込)で落札

と、計5頭を総額3億2340万円(税込)で落札している上、私が確認したところ、9月12日(月)から23日(金)まで開催された「キーンランド・セプテンバー・イヤリングセール」(アメリカ・ケンタッキー州)でも、3頭を122万ドル(約1億7434万円)で落札していましたわ。

当然、今年の「競走馬セール」にも参加する可能性が非常に高く、現在は、「早めに落札資金を確保しておきたい」とも考えているのでしょう。

そういった中、今週は、1着賞金が6700万円(馬主の取り分は8割の5360万円)の阪神大賞典にジャスティンパレス、1着賞金が4000万円(同3200万円)のファルコンSにスーパーアグリを登録(フローラルウォーク賞にも登録)していますので、私が三木オーナーであれば、それぞれを預けている厩舎サイドに対して、メイチの勝負仕上げをお願いしますわね。

2023/03/14
昨年の「セレクトセール」に6億3690万円を投じております
小笹芳央(おざさ・よしひさ)氏

本業: 株式会社リンクアンドモチベーション 代表取締役会長

今週の主な登録馬:
ホウオウビスケッツ(スプリングS)
ホウオウルーレット(韓国馬事会杯)

担当者:馬主情報部 馬主T

小笹芳央(おざさ・よしひさ)オーナーの本業は、東京都中央区銀座にある「歌舞伎座タワー」の15階に本社を構え、企業のコンサルティングなどを主な事業としている、「株式会社リンクアンドモチベーション」の代表取締役会長でして、「テーオー」の冠名でお馴染みの小笹公也(おざさ・ともや)オーナーは、2歳下の弟です。

小笹芳央オーナーは、大阪府立住吉高校から、早稲田大学の政治経済学部に進学し、卒業後の1986年、「株式会社リクルート」に入社してからは、人事部に配属されて採用に携わり、14年後の2000年に同社を退職し、「株式会社リンクアンドモチベーション」を設立しました。

それから同社は、

2001年5月→大阪市北区梅田に大阪支社を開設
2004年3月→株式会社リンクダイニング設立
2004年11月→東京都港区汐留の「日本テレビタワー」に東京支社を開設
2007年12月→東証2部に上場
2008年12月→東証1部に指定変更
2010年11月→株式会社モチベーションアカデミアを設立
2011年6月→株式会社アビバを子会社化

といった形で成長し、2013年の1月、グループ拡大に伴い、小笹オーナーは、それまでの代表取締役社長から、代表取締役会長に就任しております。

その後も同社は、2016年の10月に、外国籍人材の採用・受入・定着を支援する「株式会社リンクジャパンキャリア」を設立するなど、順調に事業規模を拡大しており、現在では、東京、大阪、名古屋、福岡に「統合拠点」、札幌、仙台、広島に「グループ拠点」と、計7つの拠点を構え、12のグループ会社を有し、2022年12月期の売上高が「327億7600万円」を記録しておりますので、同社の創業者である小笹オーナーのことは、非常に多くの方が「尊敬すべき優秀な経営者」と認めているのでしょう。

2018年の10月には、同社が開発した組織改善システム「モチベーションクラウド」について、俳優の役所広司さんを起用したテレビCMを製作・放映しており、これが好評を博しておりました。

また、小笹オーナーは、会社経営と並行して、社名にもある「モチベーション」を切り口にした書籍を20冊以上も出版し、2009年から2010年にかけて、フジテレビの「とくダネ」にコメンテーターとして出演するなど、精力的な活動を続けております。

馬主としての小笹オーナーは、2015年にJRAで馬を走らせ始め、これまでに100頭近くを所有しており、初年度は未勝利に終わったものの、その後は、

2016年→2勝・獲得賞金2105万円
2017年→6勝・獲得賞金7925万円
2018年→9勝・獲得賞金1億3242万円
2019年→10勝・獲得賞金1億6158万円
2020年→13勝・獲得賞金2億5361万円
2021年→27勝・獲得賞金5億2089万円

という形で順調に勝利数と獲得賞金を伸ばしており、特に一昨年は、ホウオウイクセルを出走させたフラワーCで初めての重賞勝ちを飾ると、ホウオウアマゾンを出走させたアーリントンCも制するなど、勝利数と獲得賞金のどちらもキャリアハイの数字でした。

しかし昨年は、「21勝・獲得賞金4億3472万円」と、前年を大きく下回っておりましたので、今年の小笹オーナーは、「必ず巻き返しを図りたい」と考えている筈であり、実際、今年は先週までに早くも8勝を上げ、獲得賞金は「1億3628万円」と、既に昨年の3割以上となっております。

それ故、現在の小笹オーナーは、「先週までの勢いを止めたくない」と考えているのでしょう。

また、小笹オーナーは、毎年欠かさず「セレクトセール」に参加しており、7月11日(月)~12日(火)に行われた昨年の同セールに於いても、計11頭の落札に総額6億3690万円(税込)を投じております。

当然、現在は、「落札に要した資金の回収ペースを早めたい」とも考えている筈です。

そういった中、今週は、1着賞金5400万円(馬主の取り分は8割の4320万円)のスプリングSにホウオウビスケッツ、1着賞金1840万円(同1472万円)の韓国馬事会杯にホウオウルーレットと、特別レースに2頭を登録しておりますので、私が小笹オーナーであれば、それぞれを預けている厩舎に対して、渾身の勝負仕上げを指示するのは間違いありません。

2023/03/14
昨年のペースを大きく下回っておりますので
サラブレッドクラブ・ラフィアン

本業: 一口馬主クラブ

今週の主な登録馬:
マイネルビジョン(スプリングS)
ゴールデンハインド(フラワーC)
マイネルエンペラー(若葉S)
マイネルグロン(ペガサスジャンプS)
マイネルダンク(ペガサスジャンプS)
マイネルクロンヌ(韓国馬事会杯・鳴門S)
マイネルレンカ(弥富特別)
エリオトローピオ(スピカS)
マイネルジェロディ(千葉S)

担当者:馬主情報部 馬主N

現在、「サラブレッドクラブ・ラフィアン」の代表を務めている岡田紘和氏は、一昨年の3月19日(金)に亡くなった、「マイネル軍団の総帥」こと岡田繁幸オーナーの長男です。

1986年、岡田繁幸オーナーによって設立され、それから現在までにJRAで2300頭以上を走らせている「ラフィアン」は、1998年のスプリンターズSを制したマイネルラヴ、2009年の天皇賞・春を制したマイネルキッツ、2013年のNHKマイルCを制したマイネルホウオウ、一昨年のオークスを制したユーバーレーベンといった活躍馬がおり、これまでに、「GIの7勝を含む重賞74勝」という実績を残しております。

2004年の同クラブは、マイネルレコルトで朝日杯FSを制するなど、「重賞10勝を含む89勝・獲得賞金19億0550万円」という成績を残し、「馬主リーディング」に於いては、1位の「社台レースホース」、2位の「サンデーレーシング」に次ぐ3位となっており、その後も、2009年までの5年間は3位を、2010年から2014年までは4位をキープしておりました。

しかし、2019年までの5年間は、

2015年→馬主リーディング7位(57勝・獲得賞金12億2426万円)
2016年→馬主リーディング6位(62勝・獲得賞金13億6194万円)
2017年→馬主リーディング5位(60勝・獲得賞金13億9281万円)
2018年→馬主リーディング9位(54勝・獲得賞金11億3016万円)
2019年→馬主リーディング9位(53勝・獲得賞金11億5934万円)

という順位であった上、2020年は、馬主リーディング15位(36勝・獲得賞金8億4457万円)まで順位を落としており、1991年から続いていた「馬主リーディングのトップ10入り」が途切れております。

そのため、一昨年はクラブの関係者全員が、「必ず巻き返したい」と考えていた筈です。

実際、一昨年は、ユーバーレーベンを出走させたオークスで8年振りにGI勝ちを飾るなど、「41勝・獲得賞金10億1785万円」という成績を記録し、馬主リーディングは9位と、「トップ10」に返り咲きました。

しかし昨年は、前年を大きく上回る「53勝」を上げたものの、重賞では「27戦0勝」に終わったことなどから、獲得賞金は「10億0490万円」と、僅かですが前年を下回っております。

そして、今年は更に状況が悪化しており、先週までの成績が「4勝・獲得賞金1億5411万円」と、昨年のペースを大きく下回っておりますので、現在はクラブの関係者全員が、「早急に巻き返しを図りたい」と強く願っている筈です。

そういった中、今週は、

1着賞金5400万円(馬主の取り分は8割の4320万円)のスプリングS
マイネルビジョン

1着賞金3700万円(同2960万円)のフラワーC
ゴールデンハインド

など、計9頭を賞金の高い特別レースに登録しておりますので、私がクラブの関係者であれば、それぞれを預けている厩舎に対して、渾身の勝負仕上げを指示するでしょう。

2023/03/14
ローレルゲレイロやディープボンドなどが主な生産馬です
有限会社村田牧場

本業: 競走馬の生産

今週の主な登録馬:
バグラダス(ファルコンS)

担当者:馬主情報部 生産者S

静内からですと、国道235号を新冠の方に車で10分ほど走って、新冠中学校を過ぎたところを右に曲がって「サラブレッド銀座」に入り、それから1・5キロくらい進むと右側に見えてくる緑色の看板が目印の「村田牧場」は、1930年から続いている老舗で、今の代表は3代目の村田繁實(しげみ)さんです。

ちなみに村田さんは、少し前まで、自分の牧場を切り盛りしながら、「優駿スタリオンステーション」の運営などでお馴染みになっている「株式会社優駿」の代表を務めるなど、馬産地の発展に貢献しているんですよ。

「村田牧場」の生産馬で、私がすぐに思い付くのは、1993年の桜花賞とオークスで2着に入っていたユキノビジンや、2009年の高松宮記念とスプリンターズSを勝ったローレルゲレイロや、一昨年と去年の阪神大賞典を連覇しているディープボンドなどです。

ここは、40年以上も前からオーナーブリーダーとしてJRAで馬を走らせているんですが、生産馬のほとんどを「HBAセレクションセール」や「HBAサマーセール」などに上場していて、「牧場の持ち馬」として走らせる頭数が少ないことから、生産馬と違って、持ち馬ではまだ一度も重賞を勝てていないんですよ。

でも、今週、ファルコンSに使う自家生産馬のバグラダスが勝てば、牧場にとって、「持ち馬では初めての重賞勝ち」になりますし、セールに来る馬主さん達に、「村田牧場の生産馬は走る」という印象を与えられて、今年、セールに上場する馬の落札価格が上がるのは間違いありません。

そんな訳で、私が牧場の関係者でしたら、バグラダスを預けている嘉藤先生に、お釣りを残さないメイチの勝負仕上げをお願いしますね。