「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目馬主
2018/10/22
危機感を強く抱いている筈です
佐々木主浩(かづひろ)氏

本業: 野球解説者

今週の主な登録馬:
ヴィブロス(天皇賞・秋)

担当者:馬主情報部 小栗範恭

佐々木主浩(かづひろ)オーナーが、1990年に「大洋ホエールズ」(現在の横浜DeNAベイスターズ)に入団し、速球と鋭いフォークボールなどを武器に日本球界を代表する抑えの切り札となり、2000年にメジャーリーグの「シアトル・マリナーズ」に移籍してからも大活躍し、日米通算381セーブを記録した元プロ野球選手であるのは、一般競馬ファンでもよく知っていることですから、私が改めて説明するまでもないでしょう。
ちなみに、佐々木オーナーと私は旧知の仲で、以前、私が「馬券ブレイク」(現在のUMAJIN)という競馬雑誌で連載していた対談コーナーにゲストとして出演してもらったことがあり、至って当然のことながら、その時は競馬について熱く語り合いました。
佐々木オーナーは、トルネード投法で日米通算201勝を上げた野茂英雄氏と、西武ライオンズ時代に6度の日本一に貢献した秋山幸二氏と共に、2014年に「野球殿堂入り」を果たしており、同年の12月2日(火)に「帝国ホテル」で行われた佐々木オーナーの「野球殿堂入り祝賀パーティー」には、「横浜ベイスターズ」時代の恩師である権藤博氏や、「シアトル・マリナーズ」時代に同僚だったイチロー選手や、プロゴルファーの青木功氏や、演歌界の大御所でキタサンブラックの馬主としてもお馴染みの北島三郎氏や、「アドマイヤ」の冠名でお馴染みの近藤利一オーナーなど、総勢800名近くが出席したそうですから、現役を退いた今でも佐々木オーナーは、多くの方から厚い信頼を寄せられているのは間違いありません。
現在の佐々木オーナーは、「TBS」と「ニッポン放送」で野球解説者を務めている上、奥様の榎本加奈子さんと共同で、「Kanakoのスープカレー屋さん」を経営しており、現在は、札幌市中央区に1店舗、仙台市青葉区に2店舗、泉区に1店舗を構えております。
ちなみに佐々木オーナーは、まず2006年に地方競馬の馬主資格を取得し、翌年にJRAの馬主資格を取得しており、そのきっかけは、鮨屋で偶然会った近藤利一オーナーから、馬主になることを勧められたからだそうで、実際、JRAで初めて所有した馬には、近藤オーナーの冠名と、佐々木オーナー自身の代名詞である「大魔神」を組み合わせた、「アドマイヤマジン」という名前を付けておりました。
JRAの個人馬主資格を取得してからは、初めの内こそ、特に目立つ成績を残せていなかったのですが、2012年のクイーンCをヴィルシーナで制し、初の重賞勝ちを飾ると、その後も同馬は、桜花賞、オークス、秋華賞でジェンティルドンナの2着に入り、2013年のヴィクトリアマイルでオーナーに初のGI勝ちをもたらした上、翌年には同レースの連覇を達成しております。
2012年の佐々木オーナーは、ヴィルシーナや、阪急杯とCBC賞を制したマジンプロスパーなどの活躍により、重賞3勝を含む4勝を上げ、「3億1442万円」の賞金を獲得しておりました。
そして、昨年までの5年間も、
2013年→6勝・獲得賞金2億2197万円
2014年→6勝・獲得賞金2億1628万円
2015年→6勝・獲得賞金9456万円
2016年→9勝・獲得賞金4億8914万円
2017年→4勝・獲得賞金5億9127万円
という成績を残しており、特に昨年は、海外で、ドバイターフ(1着賞金が約3億9600万円)をヴィブロスで制している上、JRAでは、ジャパンCをシュヴァルグランで制するなど、これらの合計で、「約9億8727万円」という過去最高の賞金を獲得しております。
ただ、今年に入ってからは、ヴィブロスがドバイターフで2着に入り、「約1億2840万円」の賞金を獲得しておりますが、JRAでは、先週までに「30戦2勝・獲得賞金1億2920万円」という成績ですから、現在の佐々木オーナーは、この状況に危機感を強く抱いている筈です。
そういった中、今週は、1着賞金1億5000万円(馬主の取り分は8割の1億2000万円)の天皇賞・秋にヴィブロスを登録しており、私が佐々木オーナーであれば、同馬を預けている友道先生に対して、お釣りを残さないメイチの勝負仕上げを指示しますので、調教師情報部の皆様には、実際に厩舎がどう仕上げてくるのかなど、今後の動きを念入りに確認していただきたいと考えております。

2018/10/22
「昨年の賞金に近付けたい」と考えて
吉岡實(みのる)氏

本業: マルヨシ物産株式会社 代表取締役

今週の主な登録馬:
レーヌミノル(スワンS)

担当者:馬主情報部 馬主O

皆様もよくご存知の通り、吉岡實(みのる)オーナーは、広島県福山市に拠点を構え、主に海運関連の業務を手掛けている、「マルヨシ物産株式会社」の代表取締役を務めております。
同社は、1972年に設立され、主な実績としては、「中国電力株式会社」が、火力発電所に於いて発生する石炭灰の海上輸送を効率的に行うため、2002年に就航させた専用船、「ツーナス」の運行管理を担当していたことが挙げられ、私が聞いた話によれば、同船の就航により、年間で約1億円の輸送コスト削減が実現したとのことです。
また、吉岡オーナーは、「全国内航船輸送海運組合」の副会長を務めていたことや、2010年に「黄綬褒章」(おうじゅほうしょう)を受章した経歴などから、多くの方が「海運業界の重要人物」と認めているのでしょう。
なお、馬主としての吉岡オーナーは、確か2007年から馬を走らせ始め、現在までに60頭近くを所有しており、一昨年までの5年間は、
2012年→2勝・獲得賞金2085万円
2013年→3勝・獲得賞金3046万円
2014年→6勝・獲得賞金8326万円
2015年→4勝・獲得賞金1億1893万円
2016年→16勝・獲得賞金2億9110万円
という形で順調に獲得賞金を伸ばしておりました。
そして、昨年は更に勢いが増し、レーヌミノルを出走させた桜花賞で初めてのGI勝ちを飾るなど、12勝を上げ、過去最高となる「4億0019万円」の賞金を獲得しております。
ただ、今年に入ってからは、エテルナミノルが愛知杯を制しているものの、他の馬があまり活躍できていないため、先週までの成績は、「5勝・獲得賞金1億1537万円」というものであり、まだ昨年の3割程度しか稼げておりませんので、現在の吉岡オーナーは、「賞金の高いレースを勝って、少しでも昨年の数字に近付けたい」と考えている筈です。
また、吉岡オーナーは、「競走馬セール」に参加する機会が多く、昨年は、計2頭を総額5724万円で落札していた上、今年も、
7月17日(火)の「HBAセレクションセール」→4頭を1億0260万円で落札
8月21日(火)~24日(金)の「HBAサマーセール」→1頭を648万円で落札
と、計5頭を総額1億0908万円で落札しておりますので、現在は、「セール資金の回収ペースをできるだけ早めたい」とも考えているのでしょう。
(落札金額は全て税込)
そういった中、今週は、1着賞金5900万円(馬主の取り分は8割の4720万円)のスワンSにレーヌミノルを登録しておりますので、私が吉岡オーナーであれば、同馬を預けている本田先生に対して、迷わず渾身の勝負仕上げを指示する筈です。


2018/10/22
10億円近くを投じているのですから
金子真人(まこと)氏(馬主名義は金子真人ホールディングス株式会社)

本業: 株式会社図研 代表取締役社長

今週の主な登録馬:
マカヒキ(天皇賞・秋)
ブラヴィッシモ(スワンS・ルミエールオータムD)
ビーチサンバ(アルテミスS)
グリュイエール(カシオペアS)
※天皇賞・秋に登録しているワグネリアンは回避が決定済み

担当者:馬主情報部 馬主M

皆様もよくご存知の通り、金子真人(まこと)オーナーの本業は、横浜市の都筑区に本社を構えている東証1部上場企業、「株式会社図研」の代表取締役社長です。
同社は、1976年に金子オーナーが横浜市磯子区で設立した「株式会社図形処理研究所」が起源で、1985年に現在の社名となり、その後も着実に業績を伸ばし続け、1990年、現在の本社ビルと中央研究所ビルを完成させ、1994年には東証1部への上場を果たし、現在では、「プリント基板」と呼ばれる配線設計の支援システムに於いて、世界トップクラスのシェアを誇っており、世界各国で5000社ほどの企業に製品を提供しております。
そして現在の同社は、資本金が101億1700万円、従業員数が400名以上となっており、グループ企業は、国内に「図研テック株式会社」、「図研エルミック株式会社」、「図研ネットウエイブ株式会社」、「株式会社図研プリサイト」、「株式会社ダイバーシンク」などがあり、海外にも、「ZUKEN EAO(欧米に8か所)」、「ZUKEN KOREA Inc.」、「ZUKEN SINGAPORE Pte.Ltd.」、「ZUKEN TAIWAN Inc.」、「図研上海技術開発有限公司」など、合計で20社以上を有しており、連結子会社を含めた従業員数は、1200名近くに及んでいる筈です。
同社が現在も成長し続けているのは、業績を見れば一目瞭然で、「2018年3月期」の数字は、
売上高:235億8200万円
経常利益:21億1400万円
となっておりましたので、一代で「株式会社図研」を大企業に成長させた金子オーナーのことは、誰もが「経営者の鑑」と認めているのでしょう。
JRA馬主としての金子オーナーは、1999年のスプリンターズSと2001年の安田記念を制したブラックホークや、2001年のNHKマイルCとジャパンCダートを制したクロフネや、2004年のNHKマイルCとダービーを制したキングカメハメハや、2005年の牡馬三冠などGIを7勝したディープインパクトや、2008年のジャパンCダートを筆頭にGIを7勝したカネヒキリや、2010年の牝馬三冠を制したアパパネなどを所有し、現役馬を含めなくとも、素晴らしい実績を残しております。
2015年の金子オーナーは、ラブリーデイで宝塚記念と天皇賞・秋などを制し、フルーキーでチャレンジCを制するなど、「60勝・獲得賞金19億8755万円」という、過去最高の成績を残しておりました。
しかし、一昨年と昨年は、
2016年→42勝・獲得賞金13億1663万円
2017年→50勝・獲得賞金10億7268万円
と記せば分かる通り、獲得賞金が「完全に右肩下がり」となっておりましたので、今年の金子オーナーは、「必ず巻き返したい」と考えている筈です。
実際、今年は、ワグネリアンでダービーを制するなど、先週までに35勝を上げ、「10億7134万円」の賞金を獲得し、昨年の同時期(10月3週目まで)の「8億3711万円」を大きく上回っておりますが、オーナーは、この成績に満足することなく、今後も貪欲に勝利を追求してくると私は見ております。
何故なら、金子オーナーは、「セレクトセール」で高額馬を落札する機会が非常に多く、7月9日(月)~10日(火)に行われた今年の同セールでは、昨年のオールカマーなど重賞を4勝したルージュバックの半弟にあたる「ジンジャーパンチの2017」(父ディープインパクト)を2億0520万円(税込)で落札するなど、計9頭を総額9億8064万円(税込)で落札しておりますので。
そのため、現在は、「落札に要した資金の回収ペースを早めたい」と考えているのでしょう。
そういった中、今週は、1着賞金1億5000万円(馬主の取り分は8割の1億2000万円)の天皇賞・秋にマカヒキ、1着賞金5900万円(同4720万円)のスワンSにブラヴィッシモ(ルミエールオータムDにも登録)、1着賞金2900万円(同2320万円)のアルテミスSにビーチサンバ、1着賞金2400万円(同1920万円)のカシオペアSにグリュイエールと、特別レースに4頭を登録しておりますので、私が金子オーナーの立場であれば、「ここで一気に稼ぎたい」と考え、それぞれを預けている厩舎に対して、迷わずメイチの勝負仕上げを依頼する筈です。

2018/10/22
来年は少しでも高く売れるように
飯田正剛(まさたけ)氏

本業: 有限会社千代田牧場 代表取締役

今週の主な登録馬:
ミリオンドリームズ(アルテミスS)
プロディジー(飛翔特別・柏崎特別)

担当者:馬主情報部 競走馬エージェントA

皆さんもよく知っている通り、飯田正剛(まさたけ)オーナーは、静内の桜の名所として有名な「二十間道路」のすぐ近くにある、「千代田牧場」の代表取締役です。
「千代田牧場」は、飯田オーナーの祖父の飯田武さんが、1945年に千葉県山武郡千代田村(現在の芝山町)に開場したのが始まりで、1966年に、「静内本場」を開場して生産の拠点を移すと、その後、育成のための「新冠分場」を開場していて、2012年には、「タニノ」の冠名でお馴染みの谷水雄三オーナーから静内の「カントリー牧場」を買い取るなど、どんどん規模を大きくしています。
ここの生産馬で私がすぐに思い付くのは、1982年のエリザベス女王杯を勝ったビクトリアクラウンや、1987年の天皇賞・秋を勝ったニッポーテイオーや、2002年のオークスを勝ったスマイルトゥモローや、同じ年の阪神ジュベナイルFを勝ったピースオブワールドや、2012年のヴィクトリアマイルを勝ったホエールキャプチャや、2014年の朝日杯FSを勝ったダノンプラチナあたりですね。
「千代田牧場」は、毎年のように多くの馬を「競走馬セール」に上場していて、去年は、
5月12日(金)の「千葉サラブレッドセール」で5頭を計4968万円で売却
5月24日(火)「HBAトレーニングセール」で5頭を計4222万8000円で売却
7月10日(月)~11日(火)の「セレクトセール」で17頭を計4億8492万円で売却
7月18日(水)の「HBAセレクションセール」で5頭を計7668万円で売却
8月21日(月)~25日(金)の「HBAサマーセール」で10頭を計6231万6000円で売却
10月2日(月)~4日(水)の「HBAオータムセール」で1頭を計594万円で売却
と、全部で43頭を総額7億2176万4000円で売却していました。
(金額は全て税込表記)
ただ、今年は、
5月11日(金)の「千葉サラブレッドセール」→3頭を2743万2000円で売却
7月9日(月)~10日(火)の「セレクトセール」で15頭を計4億6386万円で売却
7月18日(水)の「HBAセレクションセール」で8頭を計1億3824万円で売却
8月20日(月)の「HBAサマープレミアムセール」で5頭を計3564万円で売却
8月21日(火)~24日(金)の「HBAサマーセール」で6頭を計3715万2000円で売却
10月1日(月)~3日(水)の「HBAオータムセール」で3頭を計1144万8000円で売却
と、計40頭を総額7億1377万2000円で売却していますけど、去年の売却額を少し下回っています。
ですから、今の飯田オーナーは、「来年は少しでも高く売れるように、今の内から生産馬を活躍させて、馬主さん達にアピールしたい」と考えている筈です。
そういった中で、今週は、1着賞金が2900万円(馬主の取り分は8割の2320万円)のアルテミスSにミリオンドリームズ、1着賞金が1050万円(同840万円)の飛翔特別にプロディジー(柏崎特別にも登録)を登録していますので、飯田オーナーが、それぞれの厩舎に対して、メイチの勝負仕上げを指示している可能性がかなり高いと私は見ています。