「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目馬主
2018/07/02
昨年の4割ほどに留まっているため
永井啓弍(けいじ)氏

本業: トヨタカローラ三重株式会社 代表取締役会長

今週の主な登録馬:
レイホーロマンス(七夕賞)
スズカビスタ(五稜郭S)
スズカプリティー(織姫賞)

担当者:馬主情報部 小栗範恭

皆様もよくご存知の通り、永井啓弍(けいじ)オーナーの本業は、三重県四日市に本社を構えている、「トヨタカローラ三重株式会社」の代表取締役会長です。
1961年に設立された同社は、現在、「四日市本社店」、「鈴鹿西支店」、「松阪支店」、「鳥羽支店」、「伊勢支店」など、三重県内に23の販売店を構えておりまして、「2017年3月期の売上高」は「211億円」というもので、社員数は500名を超える規模となっておりますから、そのトップである永井オーナーは、「地元経済界の有力者」と言えるでしょう。
そして、JRA馬主としての永井オーナーは、既にキャリアが30年以上に及ぶ大ベテランでして、これまでに、サイレンススズカやスズカマンボやスズカフェニックスなどで多くの重賞レースを勝っている上、現在は「中京馬主協会」の会長を務めておりますので、経済界だけではなく、競馬界に於いても「有力者」と断言できます。
永井オーナーがこれまでに最も多く賞金を獲得したのは、サイレンススズカが宝塚記念と中山記念と金鯱賞と毎日王冠と小倉大賞典などを制した1998年でして、この年は、重賞7勝を含む「27勝」を上げ、「8億7027万円」の賞金を獲得しておりました。
しかし、それからは一度も1998年の賞金を超えられていない上、一昨年までの3年間は、
2014年→22勝・獲得賞金5億0152万円
2015年→11勝・獲得賞金3億1973万円
2016年→18勝・獲得賞金2億5946万円
と記せば分かる通り、「賞金が右肩下がり」という状況でしたから、昨年の永井オーナーは、「必ず巻き返したい」と強く願っていた筈であり、実際、昨年は、過去最多となる「37勝」を上げ、一昨年の倍以上となる「6億9754万円」の賞金を獲得しております。
ただ、今年に入ってから先週までの成績は、「17勝・獲得賞金3億2125万円」というもので、勝利数と獲得賞金のどちらも昨年の4割ほどに留まっているため、現在のオーナーは、「賞金の高いレースを多く勝って、ペースを上げたい」と強く願っていることでしょう。
また、永井オーナーは、「競走馬セール」に参加する機会が多く、昨年は、自身の名義と、オーナーが代表を務めている「永井商事」の法人名義で、
■4月25日(火)の「JRAブリーズアップセール」→1頭を2484万円で落札
■5月23日(火)の「HBAトレーニングセール」→2頭を計4050万円で落札
■7月10日(月)~11日(火)の「セレクトセール」→1頭を3780万円で落札
■7月18日(水)の「HBAセレクションセール」→4頭を計1億1502万円で落札
■8月21日(月)~25日(金)の「HBAサマーセール」→10頭を計1億4969万円で落札
と、計18頭を総額3億6785万円で落札していた上、今年も、
■4月24日(火)の「JRAブリーズアップセール」→1頭を1728万円で落札
■5月22日(火)の「HBAトレーニングセール」→2頭を計2322万円で落札
と、計3頭を総額4050万円で落札しております。
(金額は全て税込表記)
もちろん、昨年までの経緯を踏まえれば、これから行われる「競走馬セール」にも参加する可能性が極めて高く、現在は、「セール資金を確保しておきたい」とも考えている筈です。
そのような中、今週は、
1着賞金4100万円(馬主の取り分は8割の3280万円)の七夕賞→レイホーロマンス
1着賞金1820万円(同1456万円)の五稜郭S→スズカビスタ
1着賞金1050万円(同840万円)の織姫賞→スズカプリティー
と、計3頭を賞金の高い特別レースに登録しており、私が永井オーナーであれば、それぞれを預けている厩舎に対して、お釣りを残さないメイチの勝負仕上げを指示しますので、調教師情報部の皆様には、実際に厩舎がどう仕上げてくるのかなど、今後の動きを念入りに確認していただきたいと考えております。


2018/07/02
今年も「千葉サラブレッドセール」に参加しておりますので
内田玄祥(げんしょう)氏

本業: 医療法人社団・幸のめばえ 理事長

今週の主な登録馬:
メイショウフェイク(五稜郭S)

担当者:馬主情報部 馬主Y

ご存知の方もいると思いますが、内田玄祥(げんしょう)オーナーの本業は、静岡県静岡市に拠点を構えている、「医療法人社団・幸のめばえ」の理事長であり、同法人では、現在、
「静岡レディースクリニック」(静岡市葵区日出町)
「三島レディースクリニック」(三島市南本町)
と、2つの医院を運営しております。
「幸のめばえ」の起源である「静岡レディースクリニック」は、長崎大学の医学部を卒業し、岡山大学の大学院(医学研究科)を修了している内田オーナーが、「国立病院東京災害医療センター」や、「国立循環器病研究センター」などでキャリアを積んだ後、婦人科医である律子夫人と二人で2009年に開業しており、現在は、奥様が院長を務めております。
JR静岡駅から徒歩で約5分のところにある同院では、癌の検診や、更年期障害といった女性の総合的な治療はもとより、内田オーナー夫妻が、不妊治療によって子供を授かった経験から、不妊治療に最も力を注いでいるそうです。
タイミング指導、人工授精、体外受精、顕微授精、男性不妊といった様々な医療を提供していることから、静岡県内はもちろんのこと、全国や海外からも多くの患者が治療を受けに来るそうですから、少子化が進む日本に於いて、重要な役割を果たしております。
また、「幸のめばえ」は、上記の医院に加え、静岡県内に6つの保育園を運営している上、今年の5月には、特別養護老人ホームの「きずなの街」(静岡市葵区日出町)を開設しておりますので、同法人の理事長を務めている内田オーナーは、地域の方から厚い信頼を寄せられていることでしょう。
なお、馬主としての内田オーナーは、2013年からJRAで馬を走らせ始め、これまでに50頭以上を所有しております。
初めの年は、勝利を上げられず、獲得賞金が「305万円」に留まっていたものの、その後は、
2014年→1勝・獲得賞金1115万円
2015年→4勝・獲得賞金6485万円
と、着実に成績を伸ばしておりました。
しかし、過去2年間は、
2016年→2勝・獲得賞金2585万円
2017年→1勝・獲得賞金2218万円
という成績に留まっておりますので、今年の内田オーナーは、「必ず巻き返したい」と考えているのでしょう。
実際、今年は、先週までに、「1勝・獲得賞金1999万円」という成績で、昨年のペースを上回っておりますが、オーナーは、この数字に満足せず、今後も貪欲に勝利を追求してくる筈です。
何故なら、内田オーナーは、「競走馬セール」に参加する機会が多く、昨年は、
■5月23日(火)の「HBAトレーニングセール」→1頭を378万円で落札
■8月21日(月)~25日(金)の「HBAサマーセール」→計5頭を1922万4000円で落札
■10月2日(月)~4日(水)の「HBAオータムセール」→1頭を324万円で落札
と、計7頭を総額2624万4000円で落札していた上、今年も、5月11日(金)に行われた「千葉サラブレッドセール」に於いて、1頭を432万円で落札しておりますので。
(落札金額は全て税込)
もちろん、内田オーナーは、これから行われる「競走馬セール」にも参加する筈であり、現在は、「落札資金を可能な限り稼いでおきたい」と考えているのでしょう。
そのような中、今週は、1着賞金1820万円(馬主の取り分は8割の1456万円)の五稜郭Sにメイショウフェイクを登録してきましたので、この馬を預けている奥平先生に対して、かなり勝負懸かった指示を出していると私は見ております。


2018/07/02
「牧場の名前をアピールしておきたい」と考えている筈ですから
有限会社日進牧場

本業: 競走馬の生産・育成など

今週の主な登録馬:
キングズガード(プロキオンS)

担当者:馬主情報部 生産者C

皆さんも知っていると思いますけど、静内の方からですと、国道235号を東に走り、「ホクレン」のガソリンスタンドと「ミスタータイヤマン」が並んでいる「西幌別」の信号を左に曲がって、それから2キロほど進むと右手にある「日進牧場」は、1962年から続いている老舗でして、今の代表は、少し前まで「イーストスタッド」(浦河町西幌別)の代表をやっていた谷川利昭さんです。
ここの生産馬で、私がすぐに思い付くのは、1977年の天皇賞・秋を勝ったホクトボーイや、1985年の皐月賞と菊花賞、1987年の天皇賞・春などを勝ったミホシンザンや、1999年の高松宮記念を含めて重賞で4勝したマサラッキなどで、今までに、生産馬が「GIを2勝、重賞を20勝」(グレード制導入後)という素晴らしい成績を残しています。
そうそう、「日進牧場」は、イギリスやアイルランドから腕のいい調教スタッフを20名ほど集めた、「日進牧場トレーニングセンター」も運営していて、ここでは、2001年の宝塚記念を勝ったメイショウドトウや、2003年のジャパンCと2004年の宝塚記念を勝ったタップダンスシチーなどの育成を手掛けていましたね。
また、「日進牧場」は、30年ほど前からJRAで持ち馬を走らせているオーナーブリーダーでして、今までに、タシロスプリングで勝った2000年のファンタジーSと、アンバージャックで勝った2006年の京阪杯と、キングズガードで勝った去年のプロキオンSと、重賞を3勝しています。
一昨年の「日進牧場」は、キングズガードとマッチレスヒーローで特別レースを5勝するなど、全部で7勝を上げて、「1億7096万円」という今までで一番の賞金を稼いでいました。
でも去年は、さっき書いたようにキングズガードでプロキオンSを勝っていますけど、他の馬があまり活躍できなかったので、「2勝・獲得賞金1億3118万円」という数字で、一昨年を下回ってしまいましたし、今年に入ってからは、先週までに「28戦0勝・獲得賞金2844万円」という数字ですから、今は、牧場の関係者全員が、「このままではマズイ」と考えている筈です。
それに、「日進牧場」は、毎年のように生産馬を競走馬セールに上場していて、去年は、
7月18日(火)の「HBAセレクションセール」→1頭を2160万円で売却
8月21日(月)~25日(金)の「HBAサマーセール」→1頭を810万円で売却(1頭が主取り、1頭が欠場)
10月2日(月)~4日(水)の「HBAオータムセール」→1頭を561万6000円で売却
という結果でしたし、今年は、
7月17日(火)の「HBAセレクションセール」→1頭を上場
8月21日(火)~24日(金)の「HBAサマーセール」→2頭を上場
と、全部で3頭を上場する上に、10月1日(月)~3日(水)に行われる「HBAオータムセール」にも生産馬を上場させる可能性がありますので、今は、「生産馬をもっと活躍させて、セールに参加する馬主さん達に牧場の名前をアピールしておきたい」とも考えているのでしょうね。
(売却価格は全て税込)
そういう中で、今週は、1着賞金が3600万円(馬主の取り分は8割の2880万円)のプロキオンSにキングズガードを登録していますので、私は、「日進牧場」の関係者達が、この馬を預けている寺島先生に対して、メイチの勝負仕上げを指示している可能性が非常に高いと見ています。


2018/07/02
6月21日(木)から出資を受け付けておりますので
株式会社サラブレッドクラブ・ラフィアン

本業: 一口馬主クラブ

今週の主な登録馬:
マイネルサージュ(七夕賞)
マイネルフロスト(七夕賞)
マイネルミラノ(七夕賞)
フロムマイハート(松島特別)
マイネルオスカル(濃尾特別・天の川賞)
アイムウィッシング(彦星賞)
プンメリン(立待岬特別)
マイネルアムニス(立待岬特別)

担当者:馬主情報部 馬主S

皆様もよくご存知の通り、「サラブレッドクラブ・ラフィアン」の代表を務めているのは、「マイネル軍団の総帥」こと岡田繁幸オーナーのご子息である岡田紘和氏です。
「ラフィアン」が設立されたのは1986年のことで、それから現在までにJRAで1600頭以上を走らせており、その中には、1998年のスプリンターズSを制したマイネルラヴや、2009年の天皇賞・春を制したマイネルキッツや、2013年のNHKマイルCを制したマイネルホウオウといった活躍馬がおり、これまでに、「GIの6勝を含む重賞71勝」という実績を残しております。
2004年の同クラブは、マイネルレコルトで朝日杯FSを制するなど、89勝(重賞10勝、特別レース17勝)・獲得賞金19億0550万円という成績を残し、「馬主リーディング」に於いては、1位の「社台レースホース」、2位の「サンデーレーシング」に次ぐ3位となっており、その後も、2009年までの5年間は3位を、2010年から2014年までは4位をキープしておりました。
しかし、昨年までの3年間は、
2015年→馬主リーディング7位(重賞1勝を含む57勝・獲得賞金12億2426万円)
2016年→馬主リーディング6位(重賞2勝を含む62勝・獲得賞金13億6194万円)
2017年→馬主リーディング5位(重賞1勝を含む60勝・獲得賞金13億9281万円)
という順位だったため、今年は、同クラブの関係者全員が、「必ず巻き返したい」と士気を高めているのでしょう。
また、こういった成績の伸び悩みが影響しているのか、「ラフィアン」は、計83頭の「2017年度募集馬」(現2歳世代)について、昨年の12月15日(金)まで出資を受け付けておりましたが、私が確認したところ、9割以上が満口とならずに締め切りを迎えておりました。
更に、同クラブは、「2018年度募集馬」(現1歳世代)について、5月9日(水)に計60頭のラインナップを発表しており、6月21日(木)から出資を受け付けておりますので、現在はクラブの関係者全員が、「昨年と同じ失敗を繰り返さないよう、早い段階で過去の募集馬を活躍させ、クラブの知名度を高めておきたい」と考えている筈です。
ただ、今年に入ってから先週までの成績は、「28勝・獲得賞金6億0385万円」(馬主リーディング9位)というもので、昨年の同時期(7月1週目まで)に記録していた「32勝・獲得賞金6億4787万円」と、勝ち星と賞金のどちらも下回っておりますので、「ラフィアン」の関係者達は、現在の状況に危機感を強く抱いていることでしょう。
こういった中、今週は、
1着賞金4100万円(馬主の取り分は8割の3280万円)の七夕賞→マイネルサージュとマイネルフロストとマイネルミラノ
1着賞金1500万円(同1200万円)の松島特別→フロムマイハート
1着賞金1500万円(同1200万円)の濃尾特別→マイネルオスカル(天の川賞にも登録)
など、計8頭を賞金の高い特別レースに登録しておりますので、クラブの関係者達が、それぞれの厩舎に対して、メイチの勝負仕上げを指示している可能性が非常に高いと私は見ております。