「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目馬主
2017/04/24
これまで4億円以上を使っておりますので
佐々木主浩(かづひろ)氏

本業: 野球解説者

今週の主な登録馬:
シュヴァルグラン(天皇賞・春)
ヴォルシェーブ(天王山S)


担当者:馬主情報部 小栗範恭

佐々木主浩(かづひろ)オーナーが、1990年に「大洋ホエールズ」(現在の横浜DeNAベイスターズ)に入団し、速球と鋭いフォークボールなどを武器に日本球界を代表する抑えの切り札となり、2000年にメジャーリーグの「シアトル・マリナーズ」に移籍してからも大活躍し、日米通算381セーブを記録した元プロ野球選手であるのは、一般競馬ファンでもよく知っていることですから、私が改めて説明するまでもないでしょう。
ちなみに、佐々木オーナーと私は旧知の仲で、以前、私が競馬雑誌で連載していた対談コーナーにゲストとして出演してもらったことがあり、その時、競馬について熱く語り合いました。
佐々木オーナーは、2014年、トルネード投法で日米通算201勝を挙げた野茂英雄氏、西武ライオンズ時代に6度の日本一に貢献した秋山幸二氏と共に「野球殿堂入り」を果たしており、同年の12月2日(火)に「帝国ホテル」で行われた佐々木オーナーの「野球殿堂入り祝賀パーティー」には、「横浜ベイスターズ」時代の恩師である権藤博氏や、「シアトル・マリナーズ」時代に同僚だったイチロー選手や、プロゴルファーの青木功氏や、演歌界の大御所で馬主としてもお馴染みの北島三郎氏や、「アドマイヤ」の冠名でお馴染みの近藤利一オーナーなど、総勢800名近くが出席したそうですから、現役を退いた今でも佐々木オーナーは、多くの方から厚い信頼を寄せられているのは間違いありません。
また、現在の佐々木オーナーは、「TBS」の野球解説者を務めておりますが、奥様の榎本加奈子さんと共同で、「Kanakoのスープカレー屋さん」を経営しており、昨年11月21日(月)には、新たに「仙台セルバ店」をオープンさせて、現在は、札幌市中央区に1店舗、仙台市青葉区に3店舗を構えております。
ちなみに佐々木オーナーは、まず2006年に地方競馬の馬主資格を取得し、翌年にJRAの馬主資格を取得しており、そのきっかけは、鮨屋で偶然会った近藤利一オーナーから、馬主になることを勧められたからだそうで、実際、JRAで初めて所有した馬には、近藤オーナーの冠名と、佐々木オーナー自身の代名詞である「大魔神」を組み合わせた、「アドマイヤマジン」という名前を付けておりました。
JRAの個人馬主資格を取得してからは、初めの内こそ、特に目立つ成績を残せていなかったのですが、2012年のクイーンCをヴィルシーナが制し、初の重賞勝ちを飾ると、その後も同馬は、桜花賞、オークス、秋華賞でジェンティルドンナの2着に入り、2013年のヴィクトリアマイルでオーナーに初のGI勝ちをもたらした上、翌年には同レースの連覇を達成したのです。
2012年の佐々木オーナーは、ヴィルシーナなどの活躍により、重賞3勝を含む4勝を上げ、「3億1442万円」の賞金を獲得しておりました。
しかし、その後の3年間は、
2013年→獲得賞金2億2196万円(6勝)
2014年→獲得賞金2億1628万円(6勝)
2015年→獲得賞金9456万円(6勝)
と記せば分かる通り、獲得賞金が伸び悩んでいたため、昨年の佐々木オーナーは、「必ず巻き返して、2012年を超えたい」と考えていた筈です。
そして実際に昨年は、シュヴァルグランで阪神大賞典とアルゼンチン共和国杯を制し、ヴィブロスで秋華賞を制するなど、「獲得賞金4億8913万円」(9勝)という過去最高の成績を残しておりますので、私の見込みは正しかったのでしょう。
また、今年に入ってから先週までは、JRAで「6戦1勝・獲得賞金4893万円」という成績に留まっておりますが、3月25日(土)のドバイターフ(1着賞金約3億9600万円)をヴィブロスが勝っておりますので、早くも昨年と同等の賞金を獲得しております。
しかし、佐々木オーナーは、先週までの結果に満足せず、今週以降も貪欲に勝利を追求してくるでしょう。
何故なら、佐々木オーナーは、「株式会社エスアール・コーポレーション」の名義で競走馬セールに参加する機会が多く、私が確認したところ、過去10年の「セレクトセール」で、計12頭を4億3902万円(税込)で落札しておりますので。
もちろん、佐々木オーナーは、7月10日(月)~11日(火)に行われる今年の「セレクトセール」にも参加する筈であり、恐らく現在は、「今後のセールに向けて、落札資金を潤沢にしておきたい」と考えているのでしょう。
そして、1着賞金1億5000万円(馬主の取り分は8割の1億2000万円)の天皇賞・春にシュヴァルグランを、1着賞金2200万円(同1760万円)の天王山Sにヴォルシェーブを登録している今週は、私が佐々木オーナーの立場であれば、「この2頭でガッチリ稼ぎたい」と考え、この2頭を預けている友道先生に対して、メイチの勝負仕上げを指示しますので、調教師情報部の皆様には、実際に厩舎がどう仕上げてくるのかなど、今後の動きを念入りに確認していただきたいところです。


2017/04/24
「競走馬セール」に絡む思惑が…
株式会社ダノックス(代表:野田順弘氏)

本業: 株式会社オービック 代表取締役会長

今週の主な登録馬:
ダノンキングダム(青葉賞)
ダノンアイリス(邁進特別)
ダノンリバティ(谷川岳S)
ダノンシーザー(鷹ヶ峰特別)
ダノンアローダ(烏丸S)
ダノンフェイス(高瀬川S)
ダノンブライト(五泉特別)


担当者:馬主情報部 馬主M

皆様もよくご存知の通り、「株式会社ダノックス」の代表を務めている野田順弘(まさひろ)氏は、会計ソフト・「勘定奉行」などでお馴染みである「株式会社オービック」の代表取締役会長ですから、ここでは私も皆様と同じく、「株式会社ダノックス」を「野田オーナー」と表記致します。
1957年、近鉄百貨店に入社した野田オーナーは、昼間、百貨店で勤務しながら、関西大学経済学部の夜間課程に通い、1961年に同大学を卒業した後、1962年に会計機器の輸入販売会社で働き始めました。
そして、ここでの経験を活かして、1968年に「大阪ビジネスカンパニー」を設立し、1974年に社名を現在の「株式会社オービック」に変更しております。
その後の同社は、2000年に東証一部上場を果たし、最近では、主力商品の総合業務ソフトウェア「OBIC7シリーズ」の販売や、「システムの運用支援サービス」が好調なことなどにより、
「2014年3月期」→売上高550億4000万円・経常利益248億8700万円
「2015年3月期」→売上高563億4400万円・経常利益277億2600万円
「2016年3月期」→売上高587億3800万円・経常利益295億2100万円
という過去3年の数字から分かる通り、順調に業績を伸ばし続けているのです。
よって、同社を率いている野田オーナーのことは、非常に多くの方が「尊敬すべき優秀な経営者」と考えているのでしょう。
なお、馬主としての野田オーナーは、確か2000年からJRAで馬を走らせており、当初は個人の名義で所有しておりましたが、2002年からは、馬主名義を現在の「株式会社ダノックス」としております。
2014年の野田オーナーは、ダノンシャークがマイルCSを、ダノンプラチナが朝日杯FSを制するなど、「26勝・獲得賞金7億1330万円」という成績を残しておりました。
しかし、一昨年と昨年は、
2015年→22勝・獲得賞金5億6122万円
2016年→28勝・獲得賞金5億1387万円
と記せば分かる通り、2014年と比べて1億5000万円以上も少ない状況が続いているのです。
また、野田オーナーは、これまで毎年のように「セレクトセール」で高額馬を落札しており、7月11日(月)~12日(火)に行われた昨年の同セールに於いても、計8頭を総額8億5968万円(税込)で落札しておりました。
ただ、「セレクトセール」が終了してから先週までの成績は、「20勝・獲得賞金3億3488万円」であり、その内、「馬主の取り分」は8割の2億6790万円ですから、セールで使った資金を、まだ3割ほどしか回収できておりませんので、当然、今後はこれまでよりも貪欲に勝利を追求してくることでしょう。
もちろん、7月10日(月)~11日(火)に行われる今年の「セレクトセール」に於いても、野田オーナーは大金を投じる筈ですから、現在は、「セール直前まで、できる限り多くの賞金を稼ぎたい」とも考えている筈です。
そして今週は、
1着賞金5400万円(馬主の取り分は8割の4320万円)の青葉賞にダノンキングダム
1着賞金1500万円(同1200万円)の邁進特別にダノンアイリス
1着賞金2300万円(同1340万円)の谷川岳Sにダノンリバティ
1着賞金1500万円(同1200万円)の鷹ヶ峰特別にダノンシーザー
1着賞金1820万円(同1456万円)の烏丸Sにダノンアローダ
1着賞金1820万円(同1456万円)の高瀬川Sにダノンフェイス
1着賞金1050万円(同840万円)の五泉特別にダノンブライト
と、賞金の高い特別レースに計7頭を登録しておりますので、私が野田オーナーの立場であれば、それぞれを預けている厩舎に対し、迷わず渾身の勝負仕上げを指示するでしょう。
また、野田オーナーは、ダノンプラチナで制した2015年の富士Sから、「重賞で27連敗中」となっているため、青葉賞に登録しているダノンキングダムには、「久々に重賞を勝ちたい」という願いも込められている筈ですから、「調教師情報部」の皆様には、安田先生がどう仕上げてくるのかなど、今後の動きを念入りに確認していただきたいと考えております。


2017/04/24
前年比が「マイナス1億3113万円」という状況のため
嶋田賢(まさる)氏

本業: 医療法人積仁会・島田総合病院 理事長

今週の主な登録馬:
ディーマジェスティ(天皇賞・春)
ワールドレーヴ(烏丸S)
サウンドメモリー(陣馬特別)


担当者:馬主情報部 馬主N

嶋田賢(まさる)オーナーの本業が、JR総武本線の「銚子駅」からはタクシーで5分ほど、銚子電鉄の「観音駅」からは徒歩で3分ほどの場所にある、「医療法人積仁会・島田総合病院」(千葉県銚子市東町)の理事長であるのは、皆様もよくご存知のことでしょう。
ちなみに嶋田オーナーは、2014年の3月末日まで、同病院の院長も務めておりましたが、ご子息の一成氏が院長に就任している現在は、理事長職に専念しているそうです。
1937年、初代院長の嶋田隆氏が開業した「島田総合病院」には、現在、内科・循環器科・外科など、計13の診療科目があり、24時間体制の集中治療室や、全個室の産婦人科病棟など、「総合病院」の名に相応しい設備を備えております。
また、同病院は、患者さんにベストなケアを行うため、動脈硬化の検査などが僅か5分で行える「血圧脈波検査装置バセラ」や、低被ばくで高画質な乳がん検診を行える「デジタルマンモグラフィ装置」や、精密検査で5秒以内、広範囲撮影でも10秒以内で終了する最新の「マルチスライスCT」を設置している上、今年の1月には、全身の骨密度を測定する「PRODIGY Fuga」導入するなど、最新の医療機器を積極的に採り入れております。
したがって、同病院の理事長を務めている嶋田オーナーは、地域の方から非常に厚い信頼を寄せられていることでしょう。
なお、初代院長であり、2001年の9月に92歳でお亡くなりになった隆氏は、1951年4月から1978年8月まで、7期に渡り銚子市の市長を務めた功績などが評価され、銚子市の「名誉市民」の称号を贈られております。
また、馬主としての嶋田オーナーは、既にキャリアが30年を超えている大ベテランで、これまでに100頭以上を所有しており、過去の代表的な存在としては、2012年のヴィクトリアマイルと2013年の府中牝馬Sなど、重賞を5勝したホエールキャプチャが挙げられ、現役の代表的な存在としては、昨年の皐月賞など、重賞を3勝しているディーマジェスティが挙げられるでしょう。
昨年の嶋田オーナーは、ディーマジェスティの活躍などによって、9勝を上げて、「4億3923万円」というキャリアハイの賞金を獲得しておりました。
ところが、今年に入ってからの嶋田オーナーは、先週までに4勝を上げているものの、その内、特別レースはパリカラノテガミで制した常総Sの1勝のみであるため、獲得賞金は「5680万円」に留まっており、昨年の同じ時期(4月4週目まで)の「1億8793万円」と比べると、「1億3113万円」も少ない状況ですから、現在のオーナーは、強い危機感を抱いていることでしょう。
こういった中、嶋田オーナーは、今週、1着賞金1億5000万円(馬主の取り分は8割の1億2000万円)の天皇賞・春にディーマジェスティ、1着賞金1820万円(同1456万円)の烏丸Sにワールドレーヴ、1着賞金1500万円(同1200万円)の陣馬特別にサウンドメモリーを登録してきましたので、私が嶋田オーナーの立場でしたら、「今週は何が何でも稼いでおきたい」と考え、ディーマジェスティとワールドレーヴを預けている二ノ宮先生と、サウンドメモリーを預けている田中清隆先生に、お釣りを残さないメイチの勝負仕上げを指示します。


2017/04/24
昨年を上回るペースとなっておりますが
諸江幸祐(もろえ・ゆきひろ)氏

本業: 株式会社YUMEキャピタル 代表取締役

今週の主な登録馬:
キングズラッシュ(青葉賞)

担当者:馬主情報部 馬主Y

皆様もよくご存知と思いますが、諸江幸祐(もろえ・ゆきひろ)オーナーは、1979年に慶應義塾大学の経済学部を卒業してから、5年ほどは大手スーパーの「ジャスコ」(現在のイオン)に勤務し、1985年に野村證券の海外投資顧問室にアナリストとして入社しており、1988年にはゴールドマン・サックス証券に移り、その後は同社のマネージングディレクターに就任し、1999年から2005年までは東京支店の投資調査部長などを務めておりました。
そして現在の諸江オーナーは、「株式会社YUMEキャピタル」と「株式会社いとはんジャパン」の代表取締役を務めながら、有機・無添加食品の通信販売を行っている「オイシックス株式会社」の社外監査役や、通信・情報処理機器用のコイルなどを取り扱っている「スミダコーポレーション株式会社」の社外取締役を務めるなど、複数の企業で重要なポストに就いております。
更に諸江オーナーは、「早稲田大学大学院・ファイナンス研究センター」の講師や、アメリカのコーネル大学が行っている「リテール・マネジメント・プログラム・オブ・ジャパン」の講師を務めるなど、後進の育成にもかなり力を入れていますので、「大いに尊敬すべき経済人」と言えるでしょう。
なお、諸江オーナーがJRAで馬を走らせ始めたのは、確か2004年のことで、これまでに50頭ほどを所有しており、その中の代表的な存在としては、2007年のクイーンCで2着、桜花賞で3着だったカタマチボタンが挙げられます。
私が聞いた話によると、カタマチボタンの名前は、諸江オーナーの出身地である石川県金沢市の片町(かたまち)で、オーナーの祖母が経営していた「ぼたん」という喫茶店が由来となっているそうで、カタマチボタンが桜花賞に出走した日は、家族全員で阪神競馬場まで応援に行ったそうですから、1着ダイワスカーレット、2着ウオッカ、4着ローブデコルテといった強いメンバーの中で3着に入ったレースを見て、オーナー自身はもちろんのこと、ご家族も大いに喜ばれたことでしょう。
2014年の諸江オーナーは、「6勝・獲得賞金1億2324万円」という成績を残しておりましたが、一昨年は「4勝・9274万円」と、勝利数と獲得賞金のどちらも前年を下回っておりましたので、昨年のオーナーは、「1つでも多く勝って巻き返したい」と考えていた筈ですが、実際は、「6勝・獲得賞金9624万円」と、一昨年とほとんど変わらない成績に終わってしまいました。
そのため、今年の諸江オーナーは、「必ず巻き返したい」と考えているでしょうし、実際、先週までに「3勝・獲得賞金5877万円」と、昨年を上回るペースとなっておりますが、オーナーは、現在の成績に満足することなく、今週以降も貪欲に勝利を追求してくる筈です。
何故なら、諸江オーナーは、これまで毎年のように競走馬セールに参加しており、過去5年も、
2012年→「セレクトセール」で2頭を計4515万円で落札
2013年→「セレクトセール」で1頭を1785万円で落札
2014年→「セレクトセール」で2頭を計5886万円で落札
2015年→「セレクトセール」で1頭を2808万円で落札
2016年→「千葉サラブレッドセール」で1頭を1188万円で落札、「セレクトセール」で1頭を2484万円で落札
(金額は全て税込)
と記せば分かる通り、多くの資金を使っておりますので。
当然、諸江オーナーは、今年のセールでも何頭か落札する可能性が高く、現在は、「早い内にセール資金を確保しておきたい」と考えている筈です。
そして今週は、1着賞金が5400万円(馬主の取り分は8割の4320万円)の青葉賞にキングズラッシュを登録してきましたので、私が諸江オーナーの立場でしたら、「ここを勝ちたい」と考えて、この馬を預けている久保田先生に対して、迷わずメイチの勝負仕上げを指示するでしょう。
また、諸江オーナーは、先ほど書いた通り、2007年のクイーンCでカタマチボタンが2着に入ったのが最高で、まだ一度も重賞を勝てておりませんので、キングズラッシュには、「初めての重賞勝ちを飾りたい」という思いも込めている筈です。