「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2025/09/08
実家が北海道の門別にある生産牧場なんですわ
庄野靖志調教師(栗東)

主な管理馬:
レッドアンシェル(2020年北九州記念など)
スワーヴリチャード(2019年ジャパンCなど)
プールヴィル(2019年フィリーズレビュー)
リッジマン(2018年ステイヤーズS)

今週の主な登録馬:
サブマリーナ(チャレンジC)
セレッソデアモール(汐留特別)

担当者:調教師情報部 元調教師I

庄野靖志君は、1987年の阪神牝馬特別を勝ったシヨノリーガルや、1991年の中日新聞杯を勝ったショウリテンユウなどを生産したことで有名な、北海道の門別にある「庄野牧場」で、少し前まで代表をやっとった、庄野昭彦さんの次男なんですわ。

今の「庄野牧場」は、兄の宏志さんが後を継いどるんやけど、元々は、靖志君も親父さんと同じように牧場の仕事をしようと思っとったそうで、高校を出た後は、日本大学の獣医学部に進学しとりました。

日本大学の獣医学部っちゅうたら、靖志君の他にも、ダービーを勝ったアイネスフウジンや、天皇賞・秋を勝ったオフサイドトラップとかを管理しとった加藤修甫さんや、NHKマイルCなどを勝ったタイキフォーチュンや、2002年と2003年の根岸Sを勝って、交流重賞でも大活躍したサウスヴィグラスとかを管理しとった高橋祥泰(よしやす)君とかが卒業しとりますな。

靖志君は、大学を卒業して実家に戻ってから、調教師として、1979年のダービーと1981年の天皇賞・春を勝ったカツラノハイセイコや、1988年の桜花賞を勝ったアラホウトクとかを管理しとった大叔父の庄野穂積さんに馬のことを教わっとったそうで、そん時に、「将来は調教師になる」と決めたそうですわ。

そんで、1996年に競馬学校の厩務員課程を出てから、マーメイドSを勝ったシャイニンレーサーや、ウインターSを勝ったマチカネワラウカドとかを管理しとった高橋隆厩舎で10年ほど調教助手をやって、2006年に調教師の試験に受かって、次の年に厩舎を開業しとります。

初めの年こそ、使った頭数が少なかったんで4勝止まりやったけど、2年目は10勝、3年目も10勝、4年目は12勝と順調に勝ち星を伸ばしとったし、2019年までの5年間は、

2015年→22勝・獲得賞金4億2838万円
2016年→29勝・獲得賞金4億7630万円
2017年→15勝・獲得賞金5億0574万円
2018年→26勝・獲得賞金7億3989万円
2019年→24勝・獲得賞金8億3866万円

っちゅう安定した成績を残しとって、特に2019年は、プールヴィルを使ったフィリーズレビューと、レッドアンシェルを使ったCBC賞と、スワーヴリチャードを使ったジャパンCを勝つなど、今までで一番の賞金を稼いどりました。

その後は、

2020年→16勝・獲得賞金3億8886万円
2021年→19勝・獲得賞金3億5371万円
2022年→12勝・獲得賞金2億7421万円
2023年→19勝・獲得賞金3億6108万円

っちゅう形で成績が伸び悩んでしもうたんやけど、去年は、スウィープフィートを使ったチューリップ賞を勝つなど、全部で19勝を上げて、稼いだ賞金が「5億1878万円」と、一昨年までを大きく上回って、巻き返しに成功しとります。

それに、今年もエエ流れが続いとって、カンチェンジュンガで阪急杯とセントウルSを勝つなど、先週までに15勝を上げて、稼いだ賞金が「3億9381万円」と、去年の同じ時期(9月8日【日】まで)の「3億8849万円」を少しとは言え上回っとるんで、今の庄野君は、「この勢いを止めたくない」と考えとるんやろうな。

そんな中、今週は、1着賞金が4300万円のチャレンジCにサブマリーナ、1着賞金が1550万円の汐留特別にセレッソデアモールを登録しとるんやから、どっちも注目せなアカンやろ。

2025/09/08
2003年に名字が「佐藤」から「栗田」に変わったんですよ
栗田徹調教師(美浦)

主な管理馬:
タイトルホルダー(2022年宝塚記念など)
アルクトス(2021年マイルCS南部杯など)
シャインガーネット(2020年ファルコンS)

今週の主な登録馬:
リギーロ(セントライト記念)
イモータルバード(鋸山特別)

担当者:調教師情報部 元調教師N

千葉県出身の栗田徹君は、市立船橋高校で馬術を始めて、東京都の武蔵野市にある日本獣医畜産大学(現在の日本獣医生命科学大学)に進学してからも馬術部に入っていました。

この大学を出ている調教師と言えば、すぐに思い付くのは、

1981年の桜花賞を勝ったブロケードなどでお馴染みだった高松邦男さん
1992年と1993年の安田記念を勝ったヤマニンゼファーや2014年の皐月賞を勝ったイスラボニータなどでお馴染みだった栗田博憲さん(2019年の2月一杯で引退)
2019年のクイーンエリザベス2世Cと香港Cを勝ったウインブライトなどでお馴染みの畠山吉宏君
2010年の中山牝馬Sを勝ったニシノブルームーンなどでお馴染みの鈴木伸尋君
2017年の札幌記念を勝ったサクラアンプルールなどでお馴染みの金成貴史君
2020年の有馬記念などを勝ったクロノジェネシスなどでお馴染みの斉藤崇史君
今年のヴィクトリアマイルなどを勝ったアスコリピチェーノなどでお馴染みの黒岩陽一君

といった顔触れで、その他、今年の3月に開業して、カナルビーグルを使ったユニコーンSで初めての重賞勝ちを飾った佐藤悠太君も、日本獣医畜産大学の卒業生ですね。

大学を卒業してから徹君は、「ノーザンファーム」(住所:北海道勇払郡安平町早来源武275)で働いて、そこで「調教師になりたい」と思ったそうで、2002年に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の4月から萩原清厩舎で厩務員をやって、5月から栗田博憲厩舎で調教助手をやって、8年くらいそこで腕を磨いていました。

ちなみに徹君は、元々、「佐藤」という名字でしたけど、2003年、日本獣医畜産大学にいた頃からお付き合いしていた栗田博憲さんの娘さんと結婚して、婿養子になっているので、今は名字が「栗田」になっています。

2010年の12月、4回目の挑戦で調教師の試験に受かった徹君は、次の年の3月に自分の厩舎を開業していて、3ヶ月しか準備期間がなかったんですけど、国枝栄厩舎や角居勝彦厩舎に行って馬のことを色々と教わりながら、合間を縫って、馬を集めに北海道の牧場にも通っていたんですよ。

開業してからは、初めの年に9勝を上げて、他にも、シェアースマイルを使った地方交流重賞のエーデルワイス賞を勝っていましたし、2年目の2012年は5勝止まりでしたけど、2013年と2014年が14勝、2015年が21勝と、順調に数字を伸ばしていました。

その後、2019年までの4年間も、

2016年→22勝・獲得賞金2億9544万円
2017年→16勝・獲得賞金2億8383万円
2018年→27勝・獲得賞金3億8530万円
2019年→29勝・獲得賞金4億8911万円

という安定した成績を残していて、特に2019年は、アルクトスを使ったプロキオンSで初めてJRAの重賞を勝つなど、開業してから一番の勝ち星を上げていたんですよ。

2020年は、「26勝・獲得賞金4億5065万円」という成績で、2019年を少し下回ってしまいましたけど、アルクトスで1着賞金が5000万円の地方交流G1・マイルCS南部杯を勝っていましたし、2021年は、タイトルホルダーを使った菊花賞で初めてJRAのGIを勝つなど、26勝を上げて、「6億3118万円」の賞金を稼いでいました。

そして2022年は、タイトルホルダーで日経賞と天皇賞・春と宝塚記念を勝つなど、全部で22勝を上げて、稼いだ賞金は「8億8329万円」という今までで一番の数字だったんですよ。

ただ、一昨年は、日経賞を勝ったタイトルホルダー以外の馬があまり活躍できなかったこともあって、「20勝・獲得賞金6億2296万円」と、2022年の成績を下回ってしまいましたし、去年も悪い流れが続いていて、全部で27勝を上げましたけど、重賞を6勝もしていたタイトルホルダーを引退させたことなどが響いて、稼いだ賞金が「4億9145万円」と、一昨年を下回ってしまいました。

それに、今年も状況が良くなった訳ではなくて、先週までに15勝を上げていますけど、重賞を勝てていないこともあって、稼いだ賞金が「3億0730万円」と、去年の同じ時期(9月8日【日】まで)の「3億5027万円」を下回っていますから、今の徹君は、「いい頃の勢いを取り戻したい」と考えているのでしょうね。

こういった中、今週は、1着賞金が5400万円のセントライト記念にリギーロ、1着賞金が1550万円の鋸山特別にイモータルバードを登録していますから、実際に徹君がそれぞれをどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せません。

2025/09/08
ジャングルポケットに乗っとりましたな
千田輝彦調教師(栗東)

主な管理馬:
タガノアザガル(2015年ファルコンS)

今週の主な登録馬:
タガノアビー(ローズS)
パラディレーヌ(ローズS)
ドンアチェカ(鳥取特別・能勢特別)

担当者:調教師情報部 元調教師T

千田輝彦君は、1985年に競馬学校の騎手課程に「第4期生」として入って、エアグルーヴやファインモーションとかを管理しとったことでよう知られとる伊藤雄二厩舎から、1988年に乗り役としてデビューしとって、1993年に落馬事故で亡くなってしもうた岡潤一郎君や、今は調教師をやっとる菊沢隆徳君や、今は調教助手をやっとる岸滋彦君とかが同期なんや。

乗り役やった頃の千田君は、スカーレットブーケに乗った1992年の京都牝馬特別(現在の京都牝馬S)で初めて重賞を勝つと、ユーセイフェアリーに乗った1992年の阪神牝馬特別(現在の阪神牝馬S)や、ジャングルポケットに乗った2000年の札幌3歳S(現在の札幌2歳S)とか、2008年の11月に引退するまでに、重賞を6勝しとって、通算で278勝を上げとりましたな。

乗り役を引退してからは、藤岡健一厩舎で調教助手をやって、2010年の2月に調教師の試験に受かって、次の年の3月に自分の厩舎を開業しとります。

最初の年は3勝止まりやったけど、2年目には18勝と一気に数字を伸ばしとったし、5年目やった2015年には、タガノアザガルを使ったファルコンSで初めて重賞を勝つなど、全部で13勝を上げて、「3億1488万円」の賞金を稼いどったし、2019年は、19勝を上げて、「3億1028万円」の賞金を稼いどりました。

そんでもって2022年は、11勝しかできなかったんやけど、オープンで4回も連に絡んだダディーズビビッドと、神戸新聞杯で2着に入ったヤマニンゼストの活躍などで、稼いだ賞金は「3億2953万円」と、三度目の「3億円超え」やったし、一昨年は、「26勝・獲得賞金5億8516万円」っちゅう成績で、勝利数と賞金のどっちも今までで一番の数字やったんや。

ただ、去年は勢いが止まっとって、全部で21勝を上げたんやけど、前の年に10勝もしとった特別レースを5勝しかしとらんこともあって、稼いだ賞金が「3億8525万円」と、一昨年を大きく下回ってしもうたんですわ。

もちろん、今年を迎えるにあたって、千田君は巻き返しに燃えとったんやろうし、実際、今年は、先週までに15勝を上げて、その他にも、パラディレーヌがフラワーCで2着、タガノアビーがオークスで3着に入っとることもあって、稼いだ賞金が「3億9866万円」と、もう去年を上回っとるんで、今の千田君は、「この勢いを止めたくない」と考えとるんやろ。

そんな中、今週は、1着賞金が5200万円のローズSにタガノアビーとパラディレーヌとか、3頭を特別レースに登録しとるんで、それぞれにどんな思惑が込められとるんか、最後まで念入りに確認するべきやな。

2025/09/08
今までにJRAの重賞を79勝もしていますね
堀宣行調教師(美浦)

主な管理馬:
タスティエーラ(2023年ダービーなど)
カフェファラオ(2022年フェブラリーSなど)
サトノクラウン(2017年宝塚記念など)
モーリス(2016年天皇賞・秋など)

今週の主な登録馬:
サクラファレル(セントライト記念)
ファイアンクランツ(セントライト記念)
ミッキーマドンナ(ローズS)
テイデ(ディープインパクトC)
リアライズカミオン(鋸山特別)

担当者:調教師情報部 元調教師M

千葉県市川市出身の堀宣行(のりゆき)君は、日本大学の商学部に通っている時に、実家から近かった中山競馬場で、誘導馬の世話をするアルバイトをしていたんですよ。

大学を出た後は、電気設備の工事などをやっていることで有名な「関電工」(本社所在地:東京都港区芝浦)で、経理の仕事をしていたんですが、1991年に、「関電工」を辞めて競馬学校の厩務員課程に入ったように、中山競馬場でアルバイトをしていた頃から、「馬に関わる仕事をしたい」という気持ちがあったのでしょう。

競馬学校を出てからの堀君は、諏訪富三厩舎で厩務員をやって、二ノ宮敬宇(よしたか)厩舎で調教助手をやって、2003年に自分の厩舎を開業しました。

初めの年は、「6勝・獲得賞金1億2370万円」という成績でしたけど、次の年に、「16勝・獲得賞金2億2801万円」と大きく数字を伸ばすと、2005年からは、ずっと20勝以上をキープしていますし、ビーナスラインを使った2006年の函館スプリントSで初めて重賞を勝った堀君は、キンシャサノキセキを使った2010年の高松宮記念で初めてGIを勝っていて、その後も、ドゥラメンテを使った2015年のダービーと皐月賞を勝つなど、今までにJRAで、「GIの16勝を含めて重賞を79勝」という実績を残しています。

それに海外でも、モーリスやネオリアリズムなどでG1を7勝もしているのですから、本当に大したものです。

2015年は、ドゥラメンテやモーリスなどがよく走りましたから、JRAで「重賞8勝を含む54勝・獲得賞金15億2485万円」という成績を残して、初めて「調教師リーディング1位」になっていました。

その後は、

2016年→44勝・獲得賞金13億0934万円(リーディング5位)
2017年→48勝・獲得賞金11億3661万円(同4位)
2018年→49勝・獲得賞金7億4753万円(同5位)
2019年→54勝・獲得賞金9億7056万円(同2位)
2020年→48勝・獲得賞金12億0988万円(同3位)
2021年→35勝・獲得賞金8億2426万円(同14位)
2022年→34勝・獲得賞金11億3958万円(同18位)

と書けば分かる通り、「リーディング1位」を逃し続けていましたし、特に2021年と2022年は、「リーディングのトップ10」にも入れなかったんですけど、一昨年は、タスティエーラでダービーを勝つなど、重賞を4勝、全部で38勝を上げて、稼いだ賞金が「14億1416万円」と、2022年の数字を大きく上回って、調教師リーディングは9位になっています。

ただ、去年は、チャックネイトでアメリカJCCを勝って、シュトルーヴェで日経賞と目黒記念を勝つなど、重賞を7勝もして、全部で48勝を上げましたけど、GIを勝てなかったことなどが響いて、稼いだ賞金は「11億3877万円」と、一昨年を大きく下回ってしまったんですよ。

それに、今年も悪い流れが続いていて、海外で、タスティエーラを使ったクイーンエリザベス2世Cを勝って、1568万香港ドル(約3億円)の賞金を稼いでいますし、JRAでは、サクラトゥジュールで京都金杯を、サトノレーヴで高松宮記念を、カナテープで関屋記念を勝つなど、先週までに28勝を上げていますけど、去年は7勝もしていた重賞を、まだ3勝しかできていないこともあって、稼いだ賞金が「7億4582万円」と、去年の同じ時期(9月8日【日】まで)の「8億9021万円」を大きく下回っています。

もちろん、今の堀君は、「いい頃の勢いを取り戻したい」と考えているのでしょうし、そんな中、今週は、1着賞金が5400万円のセントライト記念にサクラファレルとファイアンクランツ、1着賞金が5200万円のローズSにミッキーマドンナなど、5頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたので、どれもメイチに仕上げてくるでしょうね。