注目調教師
2025/09/01
親父さんはハーツクライを管理しとりましたな
橋口慎介調教師(栗東)
主な管理馬:
パンジャタワー(2025年NHKマイルCなど)
セイウンハーデス(2023年七夕賞など)
レーヌブランシュ(2021年レディスプレリュードなど)
グレイスフルリープ(2018年JBCスプリントなど)
今週の主な登録馬:
ダノンフェアレディ(紫苑S)
アーレムアレス(札幌2歳S)
担当者:調教師情報部 元調教師Y
橋口慎介君は、2016年の2月に定年で調教師を引退した橋口弘次郎さんの長男ですな。
橋口弘次郎厩舎っちゅうたら、誰でもよう知っとる通りで、ダンスインザダークを使った1996年の菊花賞や、ハーツクライを使った2005年の有馬記念や、ワンアンドオンリーを使った2014年のダービーとか、GIを10勝、他も入れたら重賞を96回も勝っとって、JRAで通算991勝を上げとりました。
そんな弘次郎さんを、子供の頃からずっと見てきた慎介君が、「調教師になりたい」と思うようになったんは、まあ当たり前なんやろうし、慎介君は、高校を卒業する前に、「競馬の世界に進みたい」と親父さんに相談したそうですわ。
そしたら、弘次郎さんに、「これからは競馬の世界も英語が必要になるんで、外国で勉強してこい」と言われて、慎介君は、アイルランドのリムリック大学にある競馬専門の学科で、4年間、馬のことを勉強しとりました。
日本に戻ってからの慎介君は、1999年の10月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の4月から池添兼雄厩舎で厩務員と調教助手をやって、2015年に調教師の試験に受かるまでの15年間、ずっと池添厩舎で経験を積んどったんや。
慎介君は、「何としても、父の定年より前に調教師の試験に受かりたい」と思っとったそうやし、見事に2回目の挑戦で受かっとるんやから、ホンマに大したもんですわ。
試験に受かった後は、技術調教師として、角居勝彦厩舎と弘次郎さんの厩舎で、馬のことはもちろん、厩舎をどうやって運営したらエエんかなども教わっとりました。
そんで、2016年の3月に、弘次郎さんの厩舎を引き継ぐ形で自分の厩舎を開業した慎介君は、最初の年に、「14勝・獲得賞金3億0655万円」っちゅう、幸先のいいスタートを切っとったんや。
その後の2年間は、
2017年→15勝・獲得賞金2億9892万円
2018年→15勝・獲得賞金2億8985万円
っちゅう形で賞金が伸び悩んどったんやけど、それからは、
2019年→24勝・獲得賞金3億7435万円
2020年→22勝・獲得賞金3億8605万円
2021年→27勝・獲得賞金4億0323万円
2022年→27勝・獲得賞金4億9528万円
2023年→33勝・獲得賞金6億0452万円
と書けば分かる通り、賞金が右肩上がりになっとったし、特に一昨年は、勝ち星と賞金のどっちも今までで一番の数字やったんや。
ただ、去年は、アーテルアストレアが地方で「8000万円」の賞金を稼いどったし、JRAでは、アルナシームで中京記念、パンジャタワーで京王杯2歳Sを勝ったんやけど、全部で25勝に終わっとったこともあって、稼いだ賞金が「4億9971万円」と、一昨年を下回ってしもうたんですわ。
もちろん、今年を迎えるにあたって、慎介君は、気合いを入れて巻き返しを狙っとったんやろうし、実際、今年は、パンジャタワーを使ったNHKマイルCを勝つなど、重賞を4勝して、他も入れたら先週までに13勝を上げて、稼いだ賞金が「4億7648万円」と、もう去年を上回るのは時間の問題になっとるんで、今の慎介君は、「この勢いを止めたくない」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が5200万円の紫苑Sにダノンフェアレディ、1着賞金が3100万円の札幌2歳Sにアーレムアレスを登録してきましたんで、慎介君がどっちもメイチに仕上げてくるとワシは見とります。
主な管理馬:
パンジャタワー(2025年NHKマイルCなど)
セイウンハーデス(2023年七夕賞など)
レーヌブランシュ(2021年レディスプレリュードなど)
グレイスフルリープ(2018年JBCスプリントなど)
今週の主な登録馬:
ダノンフェアレディ(紫苑S)
アーレムアレス(札幌2歳S)
担当者:調教師情報部 元調教師Y
橋口慎介君は、2016年の2月に定年で調教師を引退した橋口弘次郎さんの長男ですな。
橋口弘次郎厩舎っちゅうたら、誰でもよう知っとる通りで、ダンスインザダークを使った1996年の菊花賞や、ハーツクライを使った2005年の有馬記念や、ワンアンドオンリーを使った2014年のダービーとか、GIを10勝、他も入れたら重賞を96回も勝っとって、JRAで通算991勝を上げとりました。
そんな弘次郎さんを、子供の頃からずっと見てきた慎介君が、「調教師になりたい」と思うようになったんは、まあ当たり前なんやろうし、慎介君は、高校を卒業する前に、「競馬の世界に進みたい」と親父さんに相談したそうですわ。
そしたら、弘次郎さんに、「これからは競馬の世界も英語が必要になるんで、外国で勉強してこい」と言われて、慎介君は、アイルランドのリムリック大学にある競馬専門の学科で、4年間、馬のことを勉強しとりました。
日本に戻ってからの慎介君は、1999年の10月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の4月から池添兼雄厩舎で厩務員と調教助手をやって、2015年に調教師の試験に受かるまでの15年間、ずっと池添厩舎で経験を積んどったんや。
慎介君は、「何としても、父の定年より前に調教師の試験に受かりたい」と思っとったそうやし、見事に2回目の挑戦で受かっとるんやから、ホンマに大したもんですわ。
試験に受かった後は、技術調教師として、角居勝彦厩舎と弘次郎さんの厩舎で、馬のことはもちろん、厩舎をどうやって運営したらエエんかなども教わっとりました。
そんで、2016年の3月に、弘次郎さんの厩舎を引き継ぐ形で自分の厩舎を開業した慎介君は、最初の年に、「14勝・獲得賞金3億0655万円」っちゅう、幸先のいいスタートを切っとったんや。
その後の2年間は、
2017年→15勝・獲得賞金2億9892万円
2018年→15勝・獲得賞金2億8985万円
っちゅう形で賞金が伸び悩んどったんやけど、それからは、
2019年→24勝・獲得賞金3億7435万円
2020年→22勝・獲得賞金3億8605万円
2021年→27勝・獲得賞金4億0323万円
2022年→27勝・獲得賞金4億9528万円
2023年→33勝・獲得賞金6億0452万円
と書けば分かる通り、賞金が右肩上がりになっとったし、特に一昨年は、勝ち星と賞金のどっちも今までで一番の数字やったんや。
ただ、去年は、アーテルアストレアが地方で「8000万円」の賞金を稼いどったし、JRAでは、アルナシームで中京記念、パンジャタワーで京王杯2歳Sを勝ったんやけど、全部で25勝に終わっとったこともあって、稼いだ賞金が「4億9971万円」と、一昨年を下回ってしもうたんですわ。
もちろん、今年を迎えるにあたって、慎介君は、気合いを入れて巻き返しを狙っとったんやろうし、実際、今年は、パンジャタワーを使ったNHKマイルCを勝つなど、重賞を4勝して、他も入れたら先週までに13勝を上げて、稼いだ賞金が「4億7648万円」と、もう去年を上回るのは時間の問題になっとるんで、今の慎介君は、「この勢いを止めたくない」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が5200万円の紫苑Sにダノンフェアレディ、1着賞金が3100万円の札幌2歳Sにアーレムアレスを登録してきましたんで、慎介君がどっちもメイチに仕上げてくるとワシは見とります。
2025/09/01
乗り役だった時に横山典弘君の妹さんと結婚していますね
菊沢隆徳調教師(美浦)
主な管理馬:
ダイワキャグニー(2020年エプソムC)
ミッキースワロー(2020年日経賞など)
アエロリット(2017年NHKマイルCなど)
ウキヨノカゼ(2015年キーンランドCなど)
今週の主な登録馬:
コントラポスト(京成杯AH)
担当者:調教師情報部 元調教師M
誰でもよく知っている通りで、菊沢隆徳君は、1985年に競馬学校の騎手課程に入って、1983年の朝日杯3歳Sを勝ったハーディービジョンなどを管理していたことでお馴染みだった柄崎義信厩舎から、1988年に乗り役としてデビューしています。
乗り役としての彼は、1999年の目黒記念をローゼンカバリーで勝つなど、調教師の試験に受かって2010年に引退するまで、重賞を10勝、全部で639勝を上げていました。
そうそう、菊沢君は、乗り役だった時、横山典弘君の妹の桂子さんと結婚していますから、菊沢君と横山君は義理の兄弟ですから、横山君の長男の和生(かずお)君と三男の武史君は甥っ子になりますし、2016年に乗り役としてデビューした一樹君は菊沢君の長男ですね。
2011年に厩舎を開業した菊沢君は、引退した郷原洋行さん(故人)から引き継いだオープンガーデンで阪神スプリングジャンプを勝つなど、1年目から、「10勝・獲得賞金1億9475万円」という成績を残していましたし、その後も、
2012年→17勝・獲得賞金2億3903万円
2013年→20勝・獲得賞金3億3237万円
2014年→26勝・獲得賞金3億6127万円
という右肩上がりの成績を残していて、2013年には、デビュー前から自分で手掛けてきたウキヨノカゼでクイーンCを勝っていました。
それに、2017年からの4年間は、
2017年→20勝・獲得賞金5億3351万円
2018年→24勝・獲得賞金5億7168万円
2019年→20勝・獲得賞金5億7628万円
2020年→17勝・獲得賞金5億2738万円
と書けば分かる通り、4年続けて5億円以上の賞金を稼いでいて、2017年には、アエロリットを使ったNHKマイルCで初めてのGI勝ちを飾っていましたし、2019年は、フィリアプーラでフェアリーSを勝って、一樹君を乗せたミッキースワローで七夕賞を勝つなど、今までで一番の賞金を稼いでいたんですよ。
ただ、一昨年までの3年間は、
2021年→17勝・獲得賞金3億3578万円
2022年→23勝・獲得賞金3億6596万円
2023年→23勝・獲得賞金3億7445万円
と、いい頃に比べたら物足りない数字が続いていましたから、去年の菊沢君は巻き返しに燃えていたのでしょうし、実際、去年は、コガネノソラでクイーンSを勝つなど、今までで一番多い34勝を上げて、稼いだ賞金が「5億7465万円」と、一昨年を大きく上回っていました。
でも、今年は勢いが止まっていて、先週までに13勝を上げていますけど、重賞を勝てていないこともあって、稼いだ賞金が「2億8162万円」と、まだ去年の半分にも達していませんから、今の菊沢君は、「大きいレースを勝って一気に稼ぎたい」と考えているのでしょうね。
そんな中、今週は、1着賞金が4100万円の京成杯AHにコントラポストを登録してきましたので、私が菊沢君でしたら、この馬をメイチに仕上げるのは間違いありません。
主な管理馬:
ダイワキャグニー(2020年エプソムC)
ミッキースワロー(2020年日経賞など)
アエロリット(2017年NHKマイルCなど)
ウキヨノカゼ(2015年キーンランドCなど)
今週の主な登録馬:
コントラポスト(京成杯AH)
担当者:調教師情報部 元調教師M
誰でもよく知っている通りで、菊沢隆徳君は、1985年に競馬学校の騎手課程に入って、1983年の朝日杯3歳Sを勝ったハーディービジョンなどを管理していたことでお馴染みだった柄崎義信厩舎から、1988年に乗り役としてデビューしています。
乗り役としての彼は、1999年の目黒記念をローゼンカバリーで勝つなど、調教師の試験に受かって2010年に引退するまで、重賞を10勝、全部で639勝を上げていました。
そうそう、菊沢君は、乗り役だった時、横山典弘君の妹の桂子さんと結婚していますから、菊沢君と横山君は義理の兄弟ですから、横山君の長男の和生(かずお)君と三男の武史君は甥っ子になりますし、2016年に乗り役としてデビューした一樹君は菊沢君の長男ですね。
2011年に厩舎を開業した菊沢君は、引退した郷原洋行さん(故人)から引き継いだオープンガーデンで阪神スプリングジャンプを勝つなど、1年目から、「10勝・獲得賞金1億9475万円」という成績を残していましたし、その後も、
2012年→17勝・獲得賞金2億3903万円
2013年→20勝・獲得賞金3億3237万円
2014年→26勝・獲得賞金3億6127万円
という右肩上がりの成績を残していて、2013年には、デビュー前から自分で手掛けてきたウキヨノカゼでクイーンCを勝っていました。
それに、2017年からの4年間は、
2017年→20勝・獲得賞金5億3351万円
2018年→24勝・獲得賞金5億7168万円
2019年→20勝・獲得賞金5億7628万円
2020年→17勝・獲得賞金5億2738万円
と書けば分かる通り、4年続けて5億円以上の賞金を稼いでいて、2017年には、アエロリットを使ったNHKマイルCで初めてのGI勝ちを飾っていましたし、2019年は、フィリアプーラでフェアリーSを勝って、一樹君を乗せたミッキースワローで七夕賞を勝つなど、今までで一番の賞金を稼いでいたんですよ。
ただ、一昨年までの3年間は、
2021年→17勝・獲得賞金3億3578万円
2022年→23勝・獲得賞金3億6596万円
2023年→23勝・獲得賞金3億7445万円
と、いい頃に比べたら物足りない数字が続いていましたから、去年の菊沢君は巻き返しに燃えていたのでしょうし、実際、去年は、コガネノソラでクイーンSを勝つなど、今までで一番多い34勝を上げて、稼いだ賞金が「5億7465万円」と、一昨年を大きく上回っていました。
でも、今年は勢いが止まっていて、先週までに13勝を上げていますけど、重賞を勝てていないこともあって、稼いだ賞金が「2億8162万円」と、まだ去年の半分にも達していませんから、今の菊沢君は、「大きいレースを勝って一気に稼ぎたい」と考えているのでしょうね。
そんな中、今週は、1着賞金が4100万円の京成杯AHにコントラポストを登録してきましたので、私が菊沢君でしたら、この馬をメイチに仕上げるのは間違いありません。
2025/09/01
イブキマイカグラの厩舎で働いとりましたな
中尾秀正調教師(栗東)
主な管理馬:
マジンプロスパー(2013年CBC賞など)
ビッググラス(2007年根岸S)
今週の主な登録馬:
ヨシノイースター(セントウルS)
カネコメシスター(オークランドTRT)
担当者:調教師情報部 元調教師I
中尾秀正君は、1990年の阪神3歳Sを勝ったイブキマイカグラや、2003年のジャパンダートダービーを勝ったビッグウルフなどを管理しとって、2009年の2月に調教師を引退した中尾正さんの息子で、1996年の桜花賞を勝ったファイトガリバーなどでお馴染みやった中尾謙太郎さん(2004年に引退)と、1997年の皐月賞とダービーを勝ったサニーブライアンなどでお馴染みやった中尾銑治(せんじ)さん(2006年に引退・故人)は、伯父にあたりますな。
そんな競馬一家に生まれた秀正君は、当たり前のように、「自分もこの世界で働きたい」と考えるようになって、1985年の4月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の7月から親父さんの厩舎で厩務員をやって、11月からは調教助手をやっとりました。
2002年、調教師の試験に受かった秀正君は、2004年の3月に厩舎を開業しとって、同期には、秀正君と同じく親父さんが調教師やった池江泰寿君がいますな。
秀正君は、開業した年に8勝、2年目に15勝を上げると、3年目やった2006年には、「31勝・獲得賞金4億3740万円」っちゅう、今までで一番の成績を残しとって、2007年には、ビッググラスを使った根岸Sで初めての重賞勝ちを飾っとったし、その後も、CBC賞を連覇したマジンプロスパーとかがよう走ったんで、2017年までは、ほとんどの年で3億円以上の賞金を稼いどったんや。
そんで、2018年からの3年間は、勝利数が一気に減ってしもうて、賞金も3億円を大きく下回ってしもうたんやけど、その後は、
2021年→21勝・獲得賞金3億4295万円
2022年→25勝・獲得賞金4億2614万円
っちゅう形で巻き返しに成功しとります。
ただ、一昨年と去年は、
2023年→17勝・獲得賞金3億2706万円
2024年→16勝・獲得賞金3億2436万円
っちゅう成績で、2022年までの数字を下回っとるし、今年も悪い流れが続いとって、先週までに4勝しかできとらんこともあって、稼いだ賞金が「1億6100万円」と、誰が見ても、「このままやったらアカン」と思うような状況なんで、今の秀正君は、「エエ頃の勢いを取り戻したい」と考えとるんやろうな。
そんな中、今週は、1着賞金が5900万円のセントウルSにヨシノイースター、1着賞金が1840万円のオークランドTRTにカネコメシスターを登録しとりますんで、ワシが彼やったら、間違いなくどっちもメイチに仕上げますわ。
主な管理馬:
マジンプロスパー(2013年CBC賞など)
ビッググラス(2007年根岸S)
今週の主な登録馬:
ヨシノイースター(セントウルS)
カネコメシスター(オークランドTRT)
担当者:調教師情報部 元調教師I
中尾秀正君は、1990年の阪神3歳Sを勝ったイブキマイカグラや、2003年のジャパンダートダービーを勝ったビッグウルフなどを管理しとって、2009年の2月に調教師を引退した中尾正さんの息子で、1996年の桜花賞を勝ったファイトガリバーなどでお馴染みやった中尾謙太郎さん(2004年に引退)と、1997年の皐月賞とダービーを勝ったサニーブライアンなどでお馴染みやった中尾銑治(せんじ)さん(2006年に引退・故人)は、伯父にあたりますな。
そんな競馬一家に生まれた秀正君は、当たり前のように、「自分もこの世界で働きたい」と考えるようになって、1985年の4月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の7月から親父さんの厩舎で厩務員をやって、11月からは調教助手をやっとりました。
2002年、調教師の試験に受かった秀正君は、2004年の3月に厩舎を開業しとって、同期には、秀正君と同じく親父さんが調教師やった池江泰寿君がいますな。
秀正君は、開業した年に8勝、2年目に15勝を上げると、3年目やった2006年には、「31勝・獲得賞金4億3740万円」っちゅう、今までで一番の成績を残しとって、2007年には、ビッググラスを使った根岸Sで初めての重賞勝ちを飾っとったし、その後も、CBC賞を連覇したマジンプロスパーとかがよう走ったんで、2017年までは、ほとんどの年で3億円以上の賞金を稼いどったんや。
そんで、2018年からの3年間は、勝利数が一気に減ってしもうて、賞金も3億円を大きく下回ってしもうたんやけど、その後は、
2021年→21勝・獲得賞金3億4295万円
2022年→25勝・獲得賞金4億2614万円
っちゅう形で巻き返しに成功しとります。
ただ、一昨年と去年は、
2023年→17勝・獲得賞金3億2706万円
2024年→16勝・獲得賞金3億2436万円
っちゅう成績で、2022年までの数字を下回っとるし、今年も悪い流れが続いとって、先週までに4勝しかできとらんこともあって、稼いだ賞金が「1億6100万円」と、誰が見ても、「このままやったらアカン」と思うような状況なんで、今の秀正君は、「エエ頃の勢いを取り戻したい」と考えとるんやろうな。
そんな中、今週は、1着賞金が5900万円のセントウルSにヨシノイースター、1着賞金が1840万円のオークランドTRTにカネコメシスターを登録しとりますんで、ワシが彼やったら、間違いなくどっちもメイチに仕上げますわ。
2025/09/01
専修大学の馬術部で大活躍していたんですよ
戸田博文調教師(美浦)
主な管理馬:
ラストドラフト(2019年京成杯)
グランシルク(2017年京成杯AH)
フェノーメノ(2014年天皇賞・春など)
キストゥヘヴン(2006年桜花賞など)
今週の主な登録馬:
キューティリップ(紫苑S)
ダイシンヤマト(京成杯AH)
タイムトゥヘヴン(京成杯AH)
担当者:調教師情報部 元調教師N
戸田博文君は、お父さんの仕事の関係で、中学生の頃に、東京競馬場のある府中市から美浦に引っ越していて、江戸崎西高校に進んでから馬術部に入ると、3年生の時に「滋賀国体」で優勝して、茨城県から表彰されていましたね。
それに、専修大学に進んでからも馬術部に入って、4年生の時には、「関東学生馬術協会」の幹事長をやっていましたし、「全日本学生馬術大会」の団体優勝に貢献していました。
大学を卒業してからの戸田君は、京成杯など重賞を3勝したヒシスピードや、ラジオたんぱ賞を勝ったホクセーミドリなどを管理していた高木嘉夫厩舎で、1991年の9月から厩務員をやって、その年の11月からは、新潟大賞典など重賞を3勝したハシノケンシロウや、フラワーCを勝ったフラッシュシャワーなどを管理していた、八木沢勝美厩舎で調教助手をやっていたんですよ。
1995年からは、大久保洋吉厩舎で調教助手をやって、その頃は、1997年のオークスを勝って、1998年と1999年のエリザベス女王杯を連覇するなど、GIを5つも勝ったメジロドーベルや、1999年の産経大阪杯など、重賞を3つ勝ったサイレントハンターや、1999年の中山グランドジャンプを勝ったメジロファラオなどに関わっていました。
2000年の2月、調教師の試験に受かった戸田君は、次の年の6月に自分の厩舎を開業していて、それから今までに、キストゥヘヴンを使った2006年の桜花賞と、フェノーメノを使った2013年と2014年の天皇賞・春というGIの3勝を入れて、JRAの重賞を20勝もしています。
2012年には、フェノーメノで青葉賞とセントライト記念を勝つなど、25勝を上げて、「6億4097万円」という、今までで一番の賞金を稼いでいました。
でも、それからは数字が伸び悩んでいて、去年までの5年間も、
2020年→24勝・獲得賞金4億5298万円
2021年→14勝・獲得賞金3億2307万円
2022年→7勝・獲得賞金2億4728万円
2023年→10勝・獲得賞金2億6732万円
2024年→15勝・獲得賞金3億6451万円
という、いい頃の戸田厩舎を知っている者としては、「物足りない」と言わざるを得ない数字だったんですよ。
それに、今年も悪い流れが続いていて、先週までに11勝しか上げられていないこともあって、稼いだ賞金が「2億4626万円」と、去年の同じ時期(9月1日【日】まで)の「2億9175万円」を下回っていますから、今の戸田君は、「いい頃の勢いを取り戻したい」と考えているのでしょう。
そんな中、今週は、1着賞金が5200万円の紫苑Sにキューティリップ、1着賞金が4100万円の京成杯AHにダイシンヤマトとタイムトゥヘヴンを登録してきましたので、「どれも勝負懸かり」と私は見ています。
主な管理馬:
ラストドラフト(2019年京成杯)
グランシルク(2017年京成杯AH)
フェノーメノ(2014年天皇賞・春など)
キストゥヘヴン(2006年桜花賞など)
今週の主な登録馬:
キューティリップ(紫苑S)
ダイシンヤマト(京成杯AH)
タイムトゥヘヴン(京成杯AH)
担当者:調教師情報部 元調教師N
戸田博文君は、お父さんの仕事の関係で、中学生の頃に、東京競馬場のある府中市から美浦に引っ越していて、江戸崎西高校に進んでから馬術部に入ると、3年生の時に「滋賀国体」で優勝して、茨城県から表彰されていましたね。
それに、専修大学に進んでからも馬術部に入って、4年生の時には、「関東学生馬術協会」の幹事長をやっていましたし、「全日本学生馬術大会」の団体優勝に貢献していました。
大学を卒業してからの戸田君は、京成杯など重賞を3勝したヒシスピードや、ラジオたんぱ賞を勝ったホクセーミドリなどを管理していた高木嘉夫厩舎で、1991年の9月から厩務員をやって、その年の11月からは、新潟大賞典など重賞を3勝したハシノケンシロウや、フラワーCを勝ったフラッシュシャワーなどを管理していた、八木沢勝美厩舎で調教助手をやっていたんですよ。
1995年からは、大久保洋吉厩舎で調教助手をやって、その頃は、1997年のオークスを勝って、1998年と1999年のエリザベス女王杯を連覇するなど、GIを5つも勝ったメジロドーベルや、1999年の産経大阪杯など、重賞を3つ勝ったサイレントハンターや、1999年の中山グランドジャンプを勝ったメジロファラオなどに関わっていました。
2000年の2月、調教師の試験に受かった戸田君は、次の年の6月に自分の厩舎を開業していて、それから今までに、キストゥヘヴンを使った2006年の桜花賞と、フェノーメノを使った2013年と2014年の天皇賞・春というGIの3勝を入れて、JRAの重賞を20勝もしています。
2012年には、フェノーメノで青葉賞とセントライト記念を勝つなど、25勝を上げて、「6億4097万円」という、今までで一番の賞金を稼いでいました。
でも、それからは数字が伸び悩んでいて、去年までの5年間も、
2020年→24勝・獲得賞金4億5298万円
2021年→14勝・獲得賞金3億2307万円
2022年→7勝・獲得賞金2億4728万円
2023年→10勝・獲得賞金2億6732万円
2024年→15勝・獲得賞金3億6451万円
という、いい頃の戸田厩舎を知っている者としては、「物足りない」と言わざるを得ない数字だったんですよ。
それに、今年も悪い流れが続いていて、先週までに11勝しか上げられていないこともあって、稼いだ賞金が「2億4626万円」と、去年の同じ時期(9月1日【日】まで)の「2億9175万円」を下回っていますから、今の戸田君は、「いい頃の勢いを取り戻したい」と考えているのでしょう。
そんな中、今週は、1着賞金が5200万円の紫苑Sにキューティリップ、1着賞金が4100万円の京成杯AHにダイシンヤマトとタイムトゥヘヴンを登録してきましたので、「どれも勝負懸かり」と私は見ています。