注目調教師
2025/06/02
JRAの重賞を70勝もしていますね
国枝栄調教師(美浦)
主な管理馬:
アカイトリノムスメ(2021年秋華賞など)
アーモンドアイ(2018年牝馬三冠など)
アパパネ(2010年牝馬三冠など)
マツリダゴッホ(2007年有馬記念など)
今週の主な登録馬:
シックスペンス(安田記念)
担当者:調教師情報部 元調教師M
国枝栄君は、岐阜県本巣郡の北方(きたがた)町出身で、近くに笠松競馬場があったことから、競馬に興味を持つようになって、地元の本巣高校に通っていた頃、「この世界で働きたい」と思ったそうです。
高校を出てからの彼は、東京農工大学農学部の獣医学科に入って、もちろん、この頃には馬術部に入っていましたし、卒業してからは、大学の2年先輩で、当時、八木沢勝美厩舎で調教助手をやっていて、それから調教師になって、去年の3月に定年で引退した高橋裕君の紹介で、山崎彰義厩舎で調教助手をやることになったんですよ。
ちなみに、山崎さんと言えば、1987年の新潟大賞典をセッテジュノーで勝つなど、通算で247勝を上げています。
国枝君は、山崎厩舎の調教助手になってから、ずっとそこで腕を磨いて、1989年に調教師の試験に受かって、1990年に自分の厩舎を開業しました。
最初の年は、使った頭数が少なかったので8勝止まりでしたが、2年目は9勝、3年目と4年目は15勝と、順調に勝ち星を伸ばしていましたし、開業9年目だった1998年には、ブラックホークを使ったダービー卿CTで、初めて重賞を勝っています。
それに、国枝君の厩舎は、2010年にアパパネで、2018年にアーモンドアイで、それぞれ牝馬三冠を勝つなど、厩舎を開業してから今までに、GIを22勝、重賞を70勝もしていて、2022年の7月2日(土)には、節目の「JRA通算1000勝」を達成していましたし、2019年には、アーモンドアイを使ったドバイターフで初めて海外のG1を勝ちましたね。
2018年、アーモンドアイなどの活躍により、「45勝・獲得賞金16億0611万円」という好成績を残した国枝君は、2021年までの3年間も、
2019年→44勝・獲得賞金12億4822万円
2020年→44勝・獲得賞金15億9603万円
2021年→48勝・獲得賞金13億5194万円
と書けば分かる通り、賞金が10億円を超えていたんですよ。
その後の2年間は、
2022年→39勝・獲得賞金8億8881万円
2023年→41勝・獲得賞金8億0741万円
という形で、物足りない成績が続いていましたけど、去年は、ステレンボッシュで桜花賞を勝つなど、重賞を5勝、他も入れたら30勝を上げて、稼いだ賞金が「10億5736万円」と、前の2年を大きく上回って、巻き返しに成功していました。
ただ、今年は、先週までに13勝を上げていますけど、中山記念を勝ったシックスペンス以外の馬があまり活躍できていないこともあって、稼いだ賞金が「2億8444万円」と、まだ去年の3割にも達していませんから、今の国枝君は、「去年の勢いを取り戻したい」と考えているのでしょうね。
それに、国枝君は、今年の4月14日(月)に「70歳の誕生日」を迎えていて、来年の2月で定年になりますから、今は、「定年で引退するまでになるべく多く稼ぎたい」とも考えている筈です。
そんな中、今週は、1着賞金が1億8000万円の安田記念にシックスペンスを登録していますので、私が彼でしたら、この馬をメイチに仕上げるのは間違いありません。
主な管理馬:
アカイトリノムスメ(2021年秋華賞など)
アーモンドアイ(2018年牝馬三冠など)
アパパネ(2010年牝馬三冠など)
マツリダゴッホ(2007年有馬記念など)
今週の主な登録馬:
シックスペンス(安田記念)
担当者:調教師情報部 元調教師M
国枝栄君は、岐阜県本巣郡の北方(きたがた)町出身で、近くに笠松競馬場があったことから、競馬に興味を持つようになって、地元の本巣高校に通っていた頃、「この世界で働きたい」と思ったそうです。
高校を出てからの彼は、東京農工大学農学部の獣医学科に入って、もちろん、この頃には馬術部に入っていましたし、卒業してからは、大学の2年先輩で、当時、八木沢勝美厩舎で調教助手をやっていて、それから調教師になって、去年の3月に定年で引退した高橋裕君の紹介で、山崎彰義厩舎で調教助手をやることになったんですよ。
ちなみに、山崎さんと言えば、1987年の新潟大賞典をセッテジュノーで勝つなど、通算で247勝を上げています。
国枝君は、山崎厩舎の調教助手になってから、ずっとそこで腕を磨いて、1989年に調教師の試験に受かって、1990年に自分の厩舎を開業しました。
最初の年は、使った頭数が少なかったので8勝止まりでしたが、2年目は9勝、3年目と4年目は15勝と、順調に勝ち星を伸ばしていましたし、開業9年目だった1998年には、ブラックホークを使ったダービー卿CTで、初めて重賞を勝っています。
それに、国枝君の厩舎は、2010年にアパパネで、2018年にアーモンドアイで、それぞれ牝馬三冠を勝つなど、厩舎を開業してから今までに、GIを22勝、重賞を70勝もしていて、2022年の7月2日(土)には、節目の「JRA通算1000勝」を達成していましたし、2019年には、アーモンドアイを使ったドバイターフで初めて海外のG1を勝ちましたね。
2018年、アーモンドアイなどの活躍により、「45勝・獲得賞金16億0611万円」という好成績を残した国枝君は、2021年までの3年間も、
2019年→44勝・獲得賞金12億4822万円
2020年→44勝・獲得賞金15億9603万円
2021年→48勝・獲得賞金13億5194万円
と書けば分かる通り、賞金が10億円を超えていたんですよ。
その後の2年間は、
2022年→39勝・獲得賞金8億8881万円
2023年→41勝・獲得賞金8億0741万円
という形で、物足りない成績が続いていましたけど、去年は、ステレンボッシュで桜花賞を勝つなど、重賞を5勝、他も入れたら30勝を上げて、稼いだ賞金が「10億5736万円」と、前の2年を大きく上回って、巻き返しに成功していました。
ただ、今年は、先週までに13勝を上げていますけど、中山記念を勝ったシックスペンス以外の馬があまり活躍できていないこともあって、稼いだ賞金が「2億8444万円」と、まだ去年の3割にも達していませんから、今の国枝君は、「去年の勢いを取り戻したい」と考えているのでしょうね。
それに、国枝君は、今年の4月14日(月)に「70歳の誕生日」を迎えていて、来年の2月で定年になりますから、今は、「定年で引退するまでになるべく多く稼ぎたい」とも考えている筈です。
そんな中、今週は、1着賞金が1億8000万円の安田記念にシックスペンスを登録していますので、私が彼でしたら、この馬をメイチに仕上げるのは間違いありません。
2025/06/02
キングカメハメハの厩舎で働いとったんですわ
高野友和調教師(栗東)
主な管理馬:
ジャンタルマンタル(2024年NHKマイルCなど)
ナミュール(2023年マイルCSなど)
スタニングローズ(2022年秋華賞など)
ショウナンパンドラ(2015年ジャパンCなど)
今週の主な登録馬:
ジャンタルマンタル(安田記念)
担当者:調教師情報部 元調教師Y
福島県出身の高野友和君は、県内では有名な進学校の福島高校を卒業してから、国立の帯広畜産大学に進んどって、大学では、勉強をしながら馬術もやっとったんや。
そうそう、帯広畜産大学は、シンボリ牧場の代表をやっとって、2019年の4月25日(木)に亡くなった和田孝弘さんとか、高野君の他にも、卒業生には競馬関係者が何人もおるんですわ。
大学を出てから高野君は、先輩のツテで「ノーザンファーム空港」(北海道苫小牧市)に就職しとって、そこで、ステイゴールドとか、ツルマルボーイとか、走る馬によう関わったそうですな。
そんで、2002年に競馬学校の厩務員課程を出た後、その年の7月から松田国英厩舎で厩務員をやって、次の月からは調教助手をやって、それから8年くらい松田厩舎におったんや。
高野君が厩舎を開業したんは、2011年の3月で、その年にいきなり19勝を上げて、「2億7002万円」の賞金を獲得するっちゅう、上々のスタートを切っとりましたな。
それから、彼の厩舎は2015年までに、
2012年→12勝・獲得賞金2億1394万円
2013年→20勝・獲得賞金2億7974万円
2014年→30勝・獲得賞金5億5519万円
2015年→34勝・獲得賞金9億4756万円
っちゅう成績を残しとって、2014年は、ショウナンパンドラを使った秋華賞で、初めての重賞勝ちをGIで飾っとったし、シャイニングレイを使ったホープフルSも勝っとって、2015年は、ショウナンパンドラでオールカマーとジャパンCを勝っとるんや。
こうやってエエ成績を残せとるんは、「ノーザンファーム空港」におった頃の経験と、松田国英厩舎におった頃に、キングカメハメハやダイワスカーレットとか、走る馬を間近で見とった経験を、しっかり活かせとるからなんやろ。
次の2016年は、「18勝・獲得賞金3億7342万円」っちゅう成績で、前の年を大きく下回ってしもうたんやけど、それから2022年までは、
2017年→29勝・獲得賞金4億7909万円
2018年→33勝・獲得賞金5億9538万円
2019年→40勝・獲得賞金7億9332万円
2020年→29勝・獲得賞金8億3063万円
2021年→36勝・獲得賞金9億1219万円
2022年→28勝・獲得賞金10億0095万円
っちゅう形で順調に成績を伸ばしとったし、一昨年は、ナミュールを使ったマイルCSと、ジャンタルマンタルを使った朝日杯FSを勝つなど、重賞を5勝、全部で36勝を上げて、稼いだ賞金が「10億6857万円」と、今までで一番の数字やったんですわ。
ただ、去年は、ナミュールがドバイターフで2着に入って、100万ドル(約1億4900万円)の賞金を稼いどったし、JRAでは、ジャンタルマンタルでNHKマイルC、スタニングローズでエリザベス女王杯を勝つなど、32勝を上げたんやけど、GI以外の重賞が「33戦0勝」っちゅう結果やったこともあって、稼いだ賞金が「9億9315万円」と、一昨年を下回っとりました。
それに、今年も悪い流れが続いとって、先週までに9勝しかできとらんし、重賞を勝っとらんこともあって、稼いだ賞金が「3億6690万円」と、去年の同じ時期(ダービーの週まで)の「4億7683万円」を大きく下回っとるんで、今の高野君は、「一昨年までの勢いを取り戻さなアカン」と考えとるんやろうな。
そんな中、今週は、1着賞金が1億8000万円の安田記念にジャンタルマンタルを登録してきましたんで、ワシが彼やったら、この馬を全力で仕上げますわ。
主な管理馬:
ジャンタルマンタル(2024年NHKマイルCなど)
ナミュール(2023年マイルCSなど)
スタニングローズ(2022年秋華賞など)
ショウナンパンドラ(2015年ジャパンCなど)
今週の主な登録馬:
ジャンタルマンタル(安田記念)
担当者:調教師情報部 元調教師Y
福島県出身の高野友和君は、県内では有名な進学校の福島高校を卒業してから、国立の帯広畜産大学に進んどって、大学では、勉強をしながら馬術もやっとったんや。
そうそう、帯広畜産大学は、シンボリ牧場の代表をやっとって、2019年の4月25日(木)に亡くなった和田孝弘さんとか、高野君の他にも、卒業生には競馬関係者が何人もおるんですわ。
大学を出てから高野君は、先輩のツテで「ノーザンファーム空港」(北海道苫小牧市)に就職しとって、そこで、ステイゴールドとか、ツルマルボーイとか、走る馬によう関わったそうですな。
そんで、2002年に競馬学校の厩務員課程を出た後、その年の7月から松田国英厩舎で厩務員をやって、次の月からは調教助手をやって、それから8年くらい松田厩舎におったんや。
高野君が厩舎を開業したんは、2011年の3月で、その年にいきなり19勝を上げて、「2億7002万円」の賞金を獲得するっちゅう、上々のスタートを切っとりましたな。
それから、彼の厩舎は2015年までに、
2012年→12勝・獲得賞金2億1394万円
2013年→20勝・獲得賞金2億7974万円
2014年→30勝・獲得賞金5億5519万円
2015年→34勝・獲得賞金9億4756万円
っちゅう成績を残しとって、2014年は、ショウナンパンドラを使った秋華賞で、初めての重賞勝ちをGIで飾っとったし、シャイニングレイを使ったホープフルSも勝っとって、2015年は、ショウナンパンドラでオールカマーとジャパンCを勝っとるんや。
こうやってエエ成績を残せとるんは、「ノーザンファーム空港」におった頃の経験と、松田国英厩舎におった頃に、キングカメハメハやダイワスカーレットとか、走る馬を間近で見とった経験を、しっかり活かせとるからなんやろ。
次の2016年は、「18勝・獲得賞金3億7342万円」っちゅう成績で、前の年を大きく下回ってしもうたんやけど、それから2022年までは、
2017年→29勝・獲得賞金4億7909万円
2018年→33勝・獲得賞金5億9538万円
2019年→40勝・獲得賞金7億9332万円
2020年→29勝・獲得賞金8億3063万円
2021年→36勝・獲得賞金9億1219万円
2022年→28勝・獲得賞金10億0095万円
っちゅう形で順調に成績を伸ばしとったし、一昨年は、ナミュールを使ったマイルCSと、ジャンタルマンタルを使った朝日杯FSを勝つなど、重賞を5勝、全部で36勝を上げて、稼いだ賞金が「10億6857万円」と、今までで一番の数字やったんですわ。
ただ、去年は、ナミュールがドバイターフで2着に入って、100万ドル(約1億4900万円)の賞金を稼いどったし、JRAでは、ジャンタルマンタルでNHKマイルC、スタニングローズでエリザベス女王杯を勝つなど、32勝を上げたんやけど、GI以外の重賞が「33戦0勝」っちゅう結果やったこともあって、稼いだ賞金が「9億9315万円」と、一昨年を下回っとりました。
それに、今年も悪い流れが続いとって、先週までに9勝しかできとらんし、重賞を勝っとらんこともあって、稼いだ賞金が「3億6690万円」と、去年の同じ時期(ダービーの週まで)の「4億7683万円」を大きく下回っとるんで、今の高野君は、「一昨年までの勢いを取り戻さなアカン」と考えとるんやろうな。
そんな中、今週は、1着賞金が1億8000万円の安田記念にジャンタルマンタルを登録してきましたんで、ワシが彼やったら、この馬を全力で仕上げますわ。
2025/06/02
東京農業大学の馬術部にいたんですよ
和田勇介調教師(美浦)
主な管理馬:
ロングラン(2025年マイラーズCなど)
アラタ(2024年福島記念)
メイショウムラクモ(2021年レパードS)
今週の主な登録馬:
ロングラン(安田記念)
アームテイル(由比ヶ浜特別)
担当者:調教師情報部 元調教師O
東京都出身の和田勇介君は、中学生の時に、サクラバクシンオーが勝った1993年のスプリンターズSをテレビで見て、「自分も競馬の世界で働きたい」と思ったそうです。
最初、騎手を目指していた彼は、背が伸びてしまったため、その夢を諦めて、高校を卒業した後は、2010年の中山大障害を勝ったバシケーンなどを生産したことでよく知られている、北海道の新冠にある「上井農場」などで働いていました。
そして、1998年のジャパンCなどを勝ったエルコンドルパサーなどを管理していて、2018年の2月に65歳で調教師を引退した二ノ宮敬宇(よしたか)君が牧場に来た時、「大学に行って馬術部に入って、調教師を目指したらどうか?」と勧められて、そのアドバイスに従って、二ノ宮君と同じ東京農業大学に進んで、馬術部に入ったんですよ。
大学を卒業してからは、2005年の4月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の10月から田村康仁厩舎で厩務員をやって、それから久保田貴士厩舎と中川公成(ただしげ)厩舎で働いた後、2007年の2月からは、高橋裕厩舎で調教助手をやって経験を積んで、2016年の12月、8回目の挑戦で調教師の試験に受かっています。
試験に受かった後は、調教師になるきっかけを作ってくれた二ノ宮君の厩舎で技術調教師をやって、馬のことはもちろん、厩舎の色々なことを教わった後、二ノ宮君と小島太さんの管理馬を引き継ぐ形で、2018年の3月に自分の厩舎を開業しました。
開業した年は、「4勝・獲得賞金9064万円」という成績でしたけど、その後は、
2019年→6勝・獲得賞金1億3226万円
2020年→17勝・獲得賞金2億3194万円
2021年→22勝・獲得賞金3億6750万円
という形で、成績が完全に「右肩上がり」になっていましたし、特に2021年は、メイショウムラクモを使ったレパードSで初めての重賞勝ちを飾っていたんですよ。
2022年は、重賞を勝てなかったこともあって「14勝・獲得賞金2億8136万円」という、2021年を下回る成績になってしまいましたけど、一昨年は、「20勝・獲得賞金3億8185万円」と、巻き返しに成功していましたし、稼いだ賞金が今までで一番の数字でした。
ただ、去年は、アラタで福島記念を勝ちましたけど、年末までに11勝しかできなかったこともあって、稼いだ賞金が「2億3471万円」と、一昨年を大きく下回ってしまったんですよ。
もちろん、今年を迎えるにあたって、和田君は巻き返しに燃えていたのでしょうし、実際、今年は、ロングランで小倉大賞典とマイラーズCを勝つなど、先週までに9勝を上げて、稼いだ賞金が「2億3523万円」と、もう去年の数字を上回っていますから、今の和田君は、「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょうね。
そんな中、今週は、1着賞金が1億8000万円の安田記念にロングラン、1着賞金が1550万円の由比ヶ浜特別にアームテイルを登録していますので、私が和田君でしたら、どっちもメイチに仕上げるのは間違いありません。
それに、和田君の厩舎は、さっき書いた通り、重賞は勝っていますけど、まだGIを勝っていませんので、安田記念のロングランには、「この馬で初めてのGI勝ちを」という思いも込められているのでしょう。
主な管理馬:
ロングラン(2025年マイラーズCなど)
アラタ(2024年福島記念)
メイショウムラクモ(2021年レパードS)
今週の主な登録馬:
ロングラン(安田記念)
アームテイル(由比ヶ浜特別)
担当者:調教師情報部 元調教師O
東京都出身の和田勇介君は、中学生の時に、サクラバクシンオーが勝った1993年のスプリンターズSをテレビで見て、「自分も競馬の世界で働きたい」と思ったそうです。
最初、騎手を目指していた彼は、背が伸びてしまったため、その夢を諦めて、高校を卒業した後は、2010年の中山大障害を勝ったバシケーンなどを生産したことでよく知られている、北海道の新冠にある「上井農場」などで働いていました。
そして、1998年のジャパンCなどを勝ったエルコンドルパサーなどを管理していて、2018年の2月に65歳で調教師を引退した二ノ宮敬宇(よしたか)君が牧場に来た時、「大学に行って馬術部に入って、調教師を目指したらどうか?」と勧められて、そのアドバイスに従って、二ノ宮君と同じ東京農業大学に進んで、馬術部に入ったんですよ。
大学を卒業してからは、2005年の4月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の10月から田村康仁厩舎で厩務員をやって、それから久保田貴士厩舎と中川公成(ただしげ)厩舎で働いた後、2007年の2月からは、高橋裕厩舎で調教助手をやって経験を積んで、2016年の12月、8回目の挑戦で調教師の試験に受かっています。
試験に受かった後は、調教師になるきっかけを作ってくれた二ノ宮君の厩舎で技術調教師をやって、馬のことはもちろん、厩舎の色々なことを教わった後、二ノ宮君と小島太さんの管理馬を引き継ぐ形で、2018年の3月に自分の厩舎を開業しました。
開業した年は、「4勝・獲得賞金9064万円」という成績でしたけど、その後は、
2019年→6勝・獲得賞金1億3226万円
2020年→17勝・獲得賞金2億3194万円
2021年→22勝・獲得賞金3億6750万円
という形で、成績が完全に「右肩上がり」になっていましたし、特に2021年は、メイショウムラクモを使ったレパードSで初めての重賞勝ちを飾っていたんですよ。
2022年は、重賞を勝てなかったこともあって「14勝・獲得賞金2億8136万円」という、2021年を下回る成績になってしまいましたけど、一昨年は、「20勝・獲得賞金3億8185万円」と、巻き返しに成功していましたし、稼いだ賞金が今までで一番の数字でした。
ただ、去年は、アラタで福島記念を勝ちましたけど、年末までに11勝しかできなかったこともあって、稼いだ賞金が「2億3471万円」と、一昨年を大きく下回ってしまったんですよ。
もちろん、今年を迎えるにあたって、和田君は巻き返しに燃えていたのでしょうし、実際、今年は、ロングランで小倉大賞典とマイラーズCを勝つなど、先週までに9勝を上げて、稼いだ賞金が「2億3523万円」と、もう去年の数字を上回っていますから、今の和田君は、「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょうね。
そんな中、今週は、1着賞金が1億8000万円の安田記念にロングラン、1着賞金が1550万円の由比ヶ浜特別にアームテイルを登録していますので、私が和田君でしたら、どっちもメイチに仕上げるのは間違いありません。
それに、和田君の厩舎は、さっき書いた通り、重賞は勝っていますけど、まだGIを勝っていませんので、安田記念のロングランには、「この馬で初めてのGI勝ちを」という思いも込められているのでしょう。
2025/06/02
去年は「22億9614万円」の賞金を稼いどりましたな
友道康夫調教師(栗東)
主な管理馬:
ドウデュース(2022年ダービーなど)
ワールドプレミア(2021年天皇賞・春など)
ワグネリアン(2018年ダービーなど)
シュヴァルグラン(2017年ジャパンCなど)
今週の主な登録馬:
ジュンブロッサム(安田記念)
アドマイヤソラ(城崎特別)
エンダードラゴン(城崎特別)
担当者:調教師情報部 元調教師H
兵庫県赤穂市出身の友道康夫君は、大阪府立大学の農学部獣医学科を出とって、競馬学校の厩務員課程を出た1989年からは、浅見国一厩舎で厩務員と調教助手をやって、1996年から調教師の試験に受かった2001年までは、松田国英厩舎で調教助手をやっとりました。
ちなみに、友道君がこの世界に入ろうと決めたんは、大学で馬術部に入っとったように、元々、馬が好きやったし、学生の頃に、スペシャルウィークやアグネスデジタルとかでお馴染みやった白井寿昭さんが、1978年に調教師の試験に受かった時、スポーツ新聞の「競馬サークル出身者以外では、初めての大卒調教師」っちゅう記事を見て、「自分も調教師になりたい」と思ったことがきっかけなんですわ。
友道君が浅見国一厩舎におった時には、重賞を3つ勝ったヤマニングローバルや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかがおって、松田国英厩舎におった時には、ダートの重賞で活躍したゴールドティアラやブロードアピールとかがおったし、NHKマイルCやジャパンCダートなどを勝ったクロフネを担当しとったんやから、ホンマにエエ経験ができたんやろ。
2002年の11月に自分の厩舎を開業した友道君は、その年が3勝止まりやったけど、次の年は一気に19勝まで数字を伸ばしとりました。
しかも彼は、レースを多く勝つだけやなくて、
2013年と2014年のヴィクトリアマイルを勝ったヴィルシーナ
2016年のダービーを勝ったマカヒキ
2016年の秋華賞と2017年のドバイターフを勝ったヴィブロス
2018年のダービーを勝ったワグネリアン
2019年のNHKマイルCと香港マイルなどを勝ったアドマイヤマーズ
2019年の菊花賞と2021年の天皇賞・春を勝ったワールドプレミア
2022年のダービーと去年のジャパンCなどを勝ったドウデュース
など、多くの馬を活躍させとって、今までにJRAのGIを23回も勝っとるし、他も入れたら重賞を76勝もしとりますな。
2012年の友道君は、ヴィルシーナでクイーンCを勝つなど、「37勝・獲得賞金8億6631万円」っちゅう成績を残しとって、それから2015年までは2012年の数字を超えられなかったんやけど、2016年からの9年間は、
2016年→38勝・獲得賞金13億3415万円
2017年→43勝・獲得賞金13億7646万円
2018年→43勝・獲得賞金14億9300万円
2019年→36勝・獲得賞金14億6996万円
2020年→50勝・獲得賞金11億1020万円
2021年→48勝・獲得賞金14億2059万円
2022年→40勝・獲得賞金15億9590万円
2023年→41勝・獲得賞金18億2003万円
2024年→53勝・獲得賞金22億9614万円
と書けば分かる通りで、毎年10億円以上の賞金を稼いどったし、特に去年は、勝利数と賞金のどっちも、今までで一番の数字やったんですわ。
そんで、今年もエエ流れが続いとって、カムニャックでオークスを勝つなど、重賞を5勝しとって、他も入れたら、先週までに23勝を上げて、「調教師リーディング2位」になっとるし、稼いだ賞金が「9億6998万円」と、去年の同じ時期(ダービーの週まで)の「7億8533万円」を大きく上回っとるんで、今の友達君は、「この勢いを止めたくない」と考えとるんやろ。
それに、彼の厩舎は、JRAで17億5347万円の賞金を稼いどったドウデュースを、去年のジャパンCを最後に引退させとるんで、今の友道君は、「その分を他の馬で稼ぎたい」とも考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億8000万円の安田記念にジュンブロッサム、1着賞金が1110万円の城崎特別にアドマイヤソラとエンダードラゴンを登録してきましたんで、ワシが彼やったら、どれもキッチリ仕上げるやろうな。
主な管理馬:
ドウデュース(2022年ダービーなど)
ワールドプレミア(2021年天皇賞・春など)
ワグネリアン(2018年ダービーなど)
シュヴァルグラン(2017年ジャパンCなど)
今週の主な登録馬:
ジュンブロッサム(安田記念)
アドマイヤソラ(城崎特別)
エンダードラゴン(城崎特別)
担当者:調教師情報部 元調教師H
兵庫県赤穂市出身の友道康夫君は、大阪府立大学の農学部獣医学科を出とって、競馬学校の厩務員課程を出た1989年からは、浅見国一厩舎で厩務員と調教助手をやって、1996年から調教師の試験に受かった2001年までは、松田国英厩舎で調教助手をやっとりました。
ちなみに、友道君がこの世界に入ろうと決めたんは、大学で馬術部に入っとったように、元々、馬が好きやったし、学生の頃に、スペシャルウィークやアグネスデジタルとかでお馴染みやった白井寿昭さんが、1978年に調教師の試験に受かった時、スポーツ新聞の「競馬サークル出身者以外では、初めての大卒調教師」っちゅう記事を見て、「自分も調教師になりたい」と思ったことがきっかけなんですわ。
友道君が浅見国一厩舎におった時には、重賞を3つ勝ったヤマニングローバルや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかがおって、松田国英厩舎におった時には、ダートの重賞で活躍したゴールドティアラやブロードアピールとかがおったし、NHKマイルCやジャパンCダートなどを勝ったクロフネを担当しとったんやから、ホンマにエエ経験ができたんやろ。
2002年の11月に自分の厩舎を開業した友道君は、その年が3勝止まりやったけど、次の年は一気に19勝まで数字を伸ばしとりました。
しかも彼は、レースを多く勝つだけやなくて、
2013年と2014年のヴィクトリアマイルを勝ったヴィルシーナ
2016年のダービーを勝ったマカヒキ
2016年の秋華賞と2017年のドバイターフを勝ったヴィブロス
2018年のダービーを勝ったワグネリアン
2019年のNHKマイルCと香港マイルなどを勝ったアドマイヤマーズ
2019年の菊花賞と2021年の天皇賞・春を勝ったワールドプレミア
2022年のダービーと去年のジャパンCなどを勝ったドウデュース
など、多くの馬を活躍させとって、今までにJRAのGIを23回も勝っとるし、他も入れたら重賞を76勝もしとりますな。
2012年の友道君は、ヴィルシーナでクイーンCを勝つなど、「37勝・獲得賞金8億6631万円」っちゅう成績を残しとって、それから2015年までは2012年の数字を超えられなかったんやけど、2016年からの9年間は、
2016年→38勝・獲得賞金13億3415万円
2017年→43勝・獲得賞金13億7646万円
2018年→43勝・獲得賞金14億9300万円
2019年→36勝・獲得賞金14億6996万円
2020年→50勝・獲得賞金11億1020万円
2021年→48勝・獲得賞金14億2059万円
2022年→40勝・獲得賞金15億9590万円
2023年→41勝・獲得賞金18億2003万円
2024年→53勝・獲得賞金22億9614万円
と書けば分かる通りで、毎年10億円以上の賞金を稼いどったし、特に去年は、勝利数と賞金のどっちも、今までで一番の数字やったんですわ。
そんで、今年もエエ流れが続いとって、カムニャックでオークスを勝つなど、重賞を5勝しとって、他も入れたら、先週までに23勝を上げて、「調教師リーディング2位」になっとるし、稼いだ賞金が「9億6998万円」と、去年の同じ時期(ダービーの週まで)の「7億8533万円」を大きく上回っとるんで、今の友達君は、「この勢いを止めたくない」と考えとるんやろ。
それに、彼の厩舎は、JRAで17億5347万円の賞金を稼いどったドウデュースを、去年のジャパンCを最後に引退させとるんで、今の友道君は、「その分を他の馬で稼ぎたい」とも考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億8000万円の安田記念にジュンブロッサム、1着賞金が1110万円の城崎特別にアドマイヤソラとエンダードラゴンを登録してきましたんで、ワシが彼やったら、どれもキッチリ仕上げるやろうな。