注目調教師
2024/11/11
去年は「18億2003万円」を稼いどったんや
友道康夫調教師(栗東)
主な管理馬:
ドウデュース(2022年ダービーなど)
ワールドプレミア(2021年天皇賞・春など)
ワグネリアン(2018年ダービーなど)
シュヴァルグラン(2017年ジャパンCなど)
今週の主な登録馬:
ジュンブロッサム(マイルCS)
ダンテスヴュー(アンドロメダS)
オールセインツ(比叡S)
エヴァンスウィート(壬生特別)
ヴィゴラスダンサー(五色沼特別)
担当者:調教師情報部 元調教師H
兵庫県赤穂市出身の友道康夫君は、大阪府立大学の農学部獣医学科を出とって、競馬学校の厩務員課程を出た1989年からは、浅見国一厩舎で厩務員と調教助手をやって、1996年から調教師の試験に受かった2001年までは、松田国英厩舎で調教助手をやっとりました。
ちなみに、友道君がこの世界に入ろうと決めたんは、大学で馬術部に入っとったように、元々、馬が好きやったし、学生の頃に、スペシャルウィークやアグネスデジタルとかでお馴染みやった白井寿昭さんが、1978年に調教師の試験に受かった時、スポーツ新聞の「競馬サークル出身者以外では、初めての大卒調教師」っちゅう記事を見て、「自分も調教師になりたい」と思ったことがきっかけなんですわ。
友道君が浅見国一厩舎におった時には、重賞を3つ勝ったヤマニングローバルや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかがおって、松田国英厩舎におった時には、ダートの重賞で活躍したゴールドティアラやブロードアピールとかがおったし、NHKマイルCやジャパンCダートなどを勝ったクロフネを担当しとったんやから、ホンマにエエ経験ができたんやろ。
2002年の11月に自分の厩舎を開業した友道君は、その年が3勝止まりやったけど、次の年は一気に19勝まで数字を伸ばしとりました。
しかも彼は、レースを多く勝つだけやなくて、ワンモアチャッターを使った2005年の朝日チャレンジCで初めて重賞を勝つと、アドマイヤジュピタを使った2008年の天皇賞・春で初めてGIを勝って、その後も、マカヒキを使った2016年のダービーや、ワグネリアンを使った2018年のダービーなど、今までにJRAのGIを20回も勝っとるし、他も入れたら重賞を69勝もしとりますな。
2012年の友道君は、ヴィルシーナでクイーンCを勝つなど、「37勝・獲得賞金8億6631万円」っちゅう成績を残しとって、それから2015年までは2012年の数字を超えられなかったんやけど、2016年からの8年間は、
2016年→38勝・獲得賞金13億3415万円
2017年→43勝・獲得賞金13億7646万円
2018年→43勝・獲得賞金14億9300万円
2019年→36勝・獲得賞金14億6996万円
2020年→50勝・獲得賞金11億1020万円
2021年→48勝・獲得賞金14億2059万円
2022年→40勝・獲得賞金15億9590万円
2023年→41勝・獲得賞金18億2003万円
と書けば分かる通りで、ずっと10億円以上の賞金を稼いどったし、特に去年は、賞金が今までで一番の数字やったんや。
それに、今年もエエ流れが続いとって、ジャスティンミラノで皐月賞、ドウデュースで天皇賞・秋を勝つなど、重賞を6勝して、他も入れたら先週までに49勝を上げて、「調教師リーディング2位」になっとるし、稼いだ賞金が「16億5926万円」と、もう去年の9割近くになっとるんで、今の友道君は、「この勢いを止めたらアカン」と考えとるんでしょうな。
そんな中、今週は、1着賞金が1億8000万円のマイルCSにジュンブロッサム、1着賞金が2800万円のアンドロメダSにダンテスヴューとか、賞金の高い特別レースに5頭を登録してきましたんで、ワシが彼やったら、どれもキッチリ仕上げますわ。
主な管理馬:
ドウデュース(2022年ダービーなど)
ワールドプレミア(2021年天皇賞・春など)
ワグネリアン(2018年ダービーなど)
シュヴァルグラン(2017年ジャパンCなど)
今週の主な登録馬:
ジュンブロッサム(マイルCS)
ダンテスヴュー(アンドロメダS)
オールセインツ(比叡S)
エヴァンスウィート(壬生特別)
ヴィゴラスダンサー(五色沼特別)
担当者:調教師情報部 元調教師H
兵庫県赤穂市出身の友道康夫君は、大阪府立大学の農学部獣医学科を出とって、競馬学校の厩務員課程を出た1989年からは、浅見国一厩舎で厩務員と調教助手をやって、1996年から調教師の試験に受かった2001年までは、松田国英厩舎で調教助手をやっとりました。
ちなみに、友道君がこの世界に入ろうと決めたんは、大学で馬術部に入っとったように、元々、馬が好きやったし、学生の頃に、スペシャルウィークやアグネスデジタルとかでお馴染みやった白井寿昭さんが、1978年に調教師の試験に受かった時、スポーツ新聞の「競馬サークル出身者以外では、初めての大卒調教師」っちゅう記事を見て、「自分も調教師になりたい」と思ったことがきっかけなんですわ。
友道君が浅見国一厩舎におった時には、重賞を3つ勝ったヤマニングローバルや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかがおって、松田国英厩舎におった時には、ダートの重賞で活躍したゴールドティアラやブロードアピールとかがおったし、NHKマイルCやジャパンCダートなどを勝ったクロフネを担当しとったんやから、ホンマにエエ経験ができたんやろ。
2002年の11月に自分の厩舎を開業した友道君は、その年が3勝止まりやったけど、次の年は一気に19勝まで数字を伸ばしとりました。
しかも彼は、レースを多く勝つだけやなくて、ワンモアチャッターを使った2005年の朝日チャレンジCで初めて重賞を勝つと、アドマイヤジュピタを使った2008年の天皇賞・春で初めてGIを勝って、その後も、マカヒキを使った2016年のダービーや、ワグネリアンを使った2018年のダービーなど、今までにJRAのGIを20回も勝っとるし、他も入れたら重賞を69勝もしとりますな。
2012年の友道君は、ヴィルシーナでクイーンCを勝つなど、「37勝・獲得賞金8億6631万円」っちゅう成績を残しとって、それから2015年までは2012年の数字を超えられなかったんやけど、2016年からの8年間は、
2016年→38勝・獲得賞金13億3415万円
2017年→43勝・獲得賞金13億7646万円
2018年→43勝・獲得賞金14億9300万円
2019年→36勝・獲得賞金14億6996万円
2020年→50勝・獲得賞金11億1020万円
2021年→48勝・獲得賞金14億2059万円
2022年→40勝・獲得賞金15億9590万円
2023年→41勝・獲得賞金18億2003万円
と書けば分かる通りで、ずっと10億円以上の賞金を稼いどったし、特に去年は、賞金が今までで一番の数字やったんや。
それに、今年もエエ流れが続いとって、ジャスティンミラノで皐月賞、ドウデュースで天皇賞・秋を勝つなど、重賞を6勝して、他も入れたら先週までに49勝を上げて、「調教師リーディング2位」になっとるし、稼いだ賞金が「16億5926万円」と、もう去年の9割近くになっとるんで、今の友道君は、「この勢いを止めたらアカン」と考えとるんでしょうな。
そんな中、今週は、1着賞金が1億8000万円のマイルCSにジュンブロッサム、1着賞金が2800万円のアンドロメダSにダンテスヴューとか、賞金の高い特別レースに5頭を登録してきましたんで、ワシが彼やったら、どれもキッチリ仕上げますわ。
2024/11/11
「ノーザンファーム空港」でステイゴールドとかに関わっとりましたな
高野友和調教師(栗東)
主な管理馬:
ジャンタルマンタル(2024年NHKマイルCなど)
ナミュール(2023年マイルCSなど)
スタニングローズ(2022年秋華賞など)
ショウナンパンドラ(2015年ジャパンCなど)
今週の主な登録馬:
ナミュール(マイルCS)
バルサムノート(マイルCS)
セントカメリア(アンドロメダS)
イリフィ(秋明菊賞)
担当者:調教師情報部 元調教師Y
福島県出身の高野友和君は、県内では有名な進学校の福島高校を卒業してから、国立の帯広畜産大学に進んどって、大学では、勉強をしながら馬術もやっとったんや。
そうそう、帯広畜産大学は、シンボリ牧場の代表をやっとって、2019年の4月25日(木)に亡くなった和田孝弘さんとか、高野君の他にも、卒業生には競馬関係者が何人もおるんですわ。
大学を出てから高野君は、先輩のツテで「ノーザンファーム空港」(北海道苫小牧市)に就職しとって、そこで、ステイゴールドとか、ツルマルボーイとか、走る馬によう関わったそうですな。
そんで、2002年に、競馬学校の厩務員課程を出た後、その年の7月から松田国英厩舎で厩務員をやって、次の月からは調教助手をやって、それから8年くらい松田厩舎におったんや。
高野君が厩舎を開業したんは、2011年の3月で、その年にいきなり19勝を上げて、「2億7002万円」の賞金を獲得するっちゅう、上々のスタートを切っとりましたな。
それから、彼の厩舎は2015年までに、
2012年→12勝・獲得賞金2億1394万円
2013年→20勝・獲得賞金2億7974万円
2014年→30勝・獲得賞金5億5519万円
2015年→34勝・獲得賞金9億4756万円
っちゅう成績を残しとって、2014年は、ショウナンパンドラを使った秋華賞で、初めての重賞勝ちをGIで飾っとったし、シャイニングレイを使ったホープフルSも勝っとって、2015年は、ショウナンパンドラでオールカマーとジャパンCを勝っとるんや。
こうやってエエ成績を残せとるんは、「ノーザンファーム空港」におった頃の経験と、松田国英厩舎におった頃に、キングカメハメハやダイワスカーレットとか、走る馬を間近で見とった経験を、しっかり活かせとるからなんやろ。
次の2016年は、「18勝・獲得賞金3億7342万円」っちゅう成績で、前の年を大きく下回ってしもうたんやけど、それから一昨年までは、
2017年→29勝・獲得賞金4億7909万円
2018年→33勝・獲得賞金5億9538万円
2019年→40勝・獲得賞金7億9332万円
2020年→29勝・獲得賞金8億3063万円
2021年→36勝・獲得賞金9億1219万円
2022年→28勝・獲得賞金10億0095万円
っちゅう形で順調に成績を伸ばしとったし、去年は、ナミュールを使ったマイルCSと、ジャンタルマンタルを使った朝日杯FSを勝つなど、重賞を5勝、全部で36勝を上げて、稼いだ賞金は「10億6857万円」と、今までで一番の数字やったんですわ。
そんで今年は、ナミュールがドバイターフで2着に入って、100万ドル(約1億4900万円)の賞金を稼いどるし、JRAでは、ジャンタルマンタルでNHKマイルC、スタニングローズでエリザベス女王杯を勝つなど、先週までに27勝を上げて、稼いだ賞金が「9億2713万円」と、去年の同じ時期(11月12日【日】まで)の「7億3132万円」を大きく上回っとるんで、今の高野君は、「この勢いを止めたらアカン」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億8000万円のマイルCSにナミュールとバルサムノート、1着賞金が2800万円のアンドロメダSにセントカメリアなど、4頭を特別レースに登録してきましたんで、どれも気合いを入れて仕上げてくるやろうな。
主な管理馬:
ジャンタルマンタル(2024年NHKマイルCなど)
ナミュール(2023年マイルCSなど)
スタニングローズ(2022年秋華賞など)
ショウナンパンドラ(2015年ジャパンCなど)
今週の主な登録馬:
ナミュール(マイルCS)
バルサムノート(マイルCS)
セントカメリア(アンドロメダS)
イリフィ(秋明菊賞)
担当者:調教師情報部 元調教師Y
福島県出身の高野友和君は、県内では有名な進学校の福島高校を卒業してから、国立の帯広畜産大学に進んどって、大学では、勉強をしながら馬術もやっとったんや。
そうそう、帯広畜産大学は、シンボリ牧場の代表をやっとって、2019年の4月25日(木)に亡くなった和田孝弘さんとか、高野君の他にも、卒業生には競馬関係者が何人もおるんですわ。
大学を出てから高野君は、先輩のツテで「ノーザンファーム空港」(北海道苫小牧市)に就職しとって、そこで、ステイゴールドとか、ツルマルボーイとか、走る馬によう関わったそうですな。
そんで、2002年に、競馬学校の厩務員課程を出た後、その年の7月から松田国英厩舎で厩務員をやって、次の月からは調教助手をやって、それから8年くらい松田厩舎におったんや。
高野君が厩舎を開業したんは、2011年の3月で、その年にいきなり19勝を上げて、「2億7002万円」の賞金を獲得するっちゅう、上々のスタートを切っとりましたな。
それから、彼の厩舎は2015年までに、
2012年→12勝・獲得賞金2億1394万円
2013年→20勝・獲得賞金2億7974万円
2014年→30勝・獲得賞金5億5519万円
2015年→34勝・獲得賞金9億4756万円
っちゅう成績を残しとって、2014年は、ショウナンパンドラを使った秋華賞で、初めての重賞勝ちをGIで飾っとったし、シャイニングレイを使ったホープフルSも勝っとって、2015年は、ショウナンパンドラでオールカマーとジャパンCを勝っとるんや。
こうやってエエ成績を残せとるんは、「ノーザンファーム空港」におった頃の経験と、松田国英厩舎におった頃に、キングカメハメハやダイワスカーレットとか、走る馬を間近で見とった経験を、しっかり活かせとるからなんやろ。
次の2016年は、「18勝・獲得賞金3億7342万円」っちゅう成績で、前の年を大きく下回ってしもうたんやけど、それから一昨年までは、
2017年→29勝・獲得賞金4億7909万円
2018年→33勝・獲得賞金5億9538万円
2019年→40勝・獲得賞金7億9332万円
2020年→29勝・獲得賞金8億3063万円
2021年→36勝・獲得賞金9億1219万円
2022年→28勝・獲得賞金10億0095万円
っちゅう形で順調に成績を伸ばしとったし、去年は、ナミュールを使ったマイルCSと、ジャンタルマンタルを使った朝日杯FSを勝つなど、重賞を5勝、全部で36勝を上げて、稼いだ賞金は「10億6857万円」と、今までで一番の数字やったんですわ。
そんで今年は、ナミュールがドバイターフで2着に入って、100万ドル(約1億4900万円)の賞金を稼いどるし、JRAでは、ジャンタルマンタルでNHKマイルC、スタニングローズでエリザベス女王杯を勝つなど、先週までに27勝を上げて、稼いだ賞金が「9億2713万円」と、去年の同じ時期(11月12日【日】まで)の「7億3132万円」を大きく上回っとるんで、今の高野君は、「この勢いを止めたらアカン」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億8000万円のマイルCSにナミュールとバルサムノート、1着賞金が2800万円のアンドロメダSにセントカメリアなど、4頭を特別レースに登録してきましたんで、どれも気合いを入れて仕上げてくるやろうな。
2024/11/11
立教大学のレスリング部に入っていたそうですよ
深山雅史調教師(美浦)
主な管理馬:
ウインマーベル(2023年阪神Cなど)
今週の主な登録馬:
ウインマーベル(マイルCS)
サイヤダンサー(西郷特別)
担当者:調教師情報部 元調教師N
深山雅史(ふかやま・まさし)君は、東京都中央区の出身で、お父さんは、紙の卸売などを手掛けている、「株式会社深山」という会社の社長さんなんですよ。
小学校から高校まで野球をやっていた深山君は、立教大学の理学部物理学科に進んで、レスリング部に入っていたそうですが、友達の影響で競馬が大好きになったことから、「この世界で働きたい」と思うようになったそうです。
実際、大学の時から、春休みを使って北海道の牧場で馬のことを勉強するための研修を受けていたそうですし、お父さんのツテで知り合った、2016年に定年で調教師を引退した橋口弘次郎さんから、「競馬の世界に入るなら調教師を目指した方がいい」というアドバイスを受けていたそうですよ。
大学を卒業してからの深山君は、オーストラリアの学校に入って、そこで1年半くらい、馬のことや英会話を勉強して、日本に帰ってきてからは、ノーザンファーム(住所:北海道勇払郡安平町早来源武275)で2年くらい働いていました。
その後、2004年の7月に競馬学校の厩務員課程に入った彼は、次の年の2月から伊藤正徳厩舎で調教厩務員をやって、2011年から調教助手をやって、15年くらいずっと伊藤厩舎で働いていたんですよ。
深山君が伊藤厩舎にいた時には、2005年のマイラーズCなど重賞を4つ勝ったローエングリンや、2009年と2010年のアメリカJCCなど重賞を3つ勝ったネヴァブションなどがいましたから、こうやって走る馬を間近で見られたことが、いい経験になったのでしょう。
そして、8回目の挑戦だった2018年の12月に調教師の試験に受かった深山君は、2019年の3月、定年で引退した伊藤正徳さんの厩舎を引き継ぐ形で自分の厩舎を開業しています。
最初の年は、「5勝・獲得賞金8588万円」という成績でしたけど、その後の3年間は、
2020年→7勝・獲得賞金1億0695万円
2021年→8勝・獲得賞金1億3625万円
2022年→16勝・獲得賞金3億9564万円
といった形で、順調に成績を伸ばしていて、特に一昨年は、ウインマーベルを使った葵Sで初めての重賞勝ちを飾っていました。
ただ、去年は、ウインマーベルで阪神Cを勝ちましたけど、全部で14勝しか上げられなかったこともあって、稼いだ賞金が「3億3310万円」と、一昨年を下回ってしまいましたし、今年も悪い流れが続いていて、先週までに11勝を上げていますけど、阪急杯と京王杯SCを勝ったウインマーベル以外の馬があまり活躍できていないこともあって、稼いだ賞金が「2億9469万円」と、まだ一昨年の7割ぐらいですから、今の深山君は、「早く巻き返したい」と考えているのでしょうね。
こういった中、今週は、1着賞金が1億8000万円のマイルCSにウインマーベル、1着賞金が1550万円の西郷特別にサイヤダンサーを登録していますので、私が深山君でしたら、どっちも全力で仕上げますね。
そうそう、深山君の厩舎は、まだGIを勝っていませんので、マイルCSのウインマーベルには、「この馬で初めてのGI勝ちを」という思いも込められているのでしょう。
主な管理馬:
ウインマーベル(2023年阪神Cなど)
今週の主な登録馬:
ウインマーベル(マイルCS)
サイヤダンサー(西郷特別)
担当者:調教師情報部 元調教師N
深山雅史(ふかやま・まさし)君は、東京都中央区の出身で、お父さんは、紙の卸売などを手掛けている、「株式会社深山」という会社の社長さんなんですよ。
小学校から高校まで野球をやっていた深山君は、立教大学の理学部物理学科に進んで、レスリング部に入っていたそうですが、友達の影響で競馬が大好きになったことから、「この世界で働きたい」と思うようになったそうです。
実際、大学の時から、春休みを使って北海道の牧場で馬のことを勉強するための研修を受けていたそうですし、お父さんのツテで知り合った、2016年に定年で調教師を引退した橋口弘次郎さんから、「競馬の世界に入るなら調教師を目指した方がいい」というアドバイスを受けていたそうですよ。
大学を卒業してからの深山君は、オーストラリアの学校に入って、そこで1年半くらい、馬のことや英会話を勉強して、日本に帰ってきてからは、ノーザンファーム(住所:北海道勇払郡安平町早来源武275)で2年くらい働いていました。
その後、2004年の7月に競馬学校の厩務員課程に入った彼は、次の年の2月から伊藤正徳厩舎で調教厩務員をやって、2011年から調教助手をやって、15年くらいずっと伊藤厩舎で働いていたんですよ。
深山君が伊藤厩舎にいた時には、2005年のマイラーズCなど重賞を4つ勝ったローエングリンや、2009年と2010年のアメリカJCCなど重賞を3つ勝ったネヴァブションなどがいましたから、こうやって走る馬を間近で見られたことが、いい経験になったのでしょう。
そして、8回目の挑戦だった2018年の12月に調教師の試験に受かった深山君は、2019年の3月、定年で引退した伊藤正徳さんの厩舎を引き継ぐ形で自分の厩舎を開業しています。
最初の年は、「5勝・獲得賞金8588万円」という成績でしたけど、その後の3年間は、
2020年→7勝・獲得賞金1億0695万円
2021年→8勝・獲得賞金1億3625万円
2022年→16勝・獲得賞金3億9564万円
といった形で、順調に成績を伸ばしていて、特に一昨年は、ウインマーベルを使った葵Sで初めての重賞勝ちを飾っていました。
ただ、去年は、ウインマーベルで阪神Cを勝ちましたけど、全部で14勝しか上げられなかったこともあって、稼いだ賞金が「3億3310万円」と、一昨年を下回ってしまいましたし、今年も悪い流れが続いていて、先週までに11勝を上げていますけど、阪急杯と京王杯SCを勝ったウインマーベル以外の馬があまり活躍できていないこともあって、稼いだ賞金が「2億9469万円」と、まだ一昨年の7割ぐらいですから、今の深山君は、「早く巻き返したい」と考えているのでしょうね。
こういった中、今週は、1着賞金が1億8000万円のマイルCSにウインマーベル、1着賞金が1550万円の西郷特別にサイヤダンサーを登録していますので、私が深山君でしたら、どっちも全力で仕上げますね。
そうそう、深山君の厩舎は、まだGIを勝っていませんので、マイルCSのウインマーベルには、「この馬で初めてのGI勝ちを」という思いも込められているのでしょう。
2024/11/11
競馬学校騎手課程の「第2期生」なんですわ
松永幹夫調教師(栗東)
主な管理馬:
ラッキーライラック(2020年大阪杯など)
リオンリオン(2019年セントライト記念など)
アウォーディー(2016年JBCクラシックなど)
レッドディザイア(2009年秋華賞など)
今週の主な登録馬:
マテンロウスカイ(マイルCS)
デルアヴァー(東京スポーツ杯2歳S)
パーティーベル(グランアレグリアC)
レミージュ(五色沼特別)
アークドール(高湯温泉特別)
エメラヴィ(赤松賞・秋明菊賞)
担当者:調教師情報部 元調教師I
誰でもよう知っとる通り、松永幹夫君は、まだ現役で乗り役をやっとる横山典弘君と同じ、競馬学校騎手課程の「第2期生」で、1986年に乗り役としてデビューしとって、2006年2月に引退するまで、GIの6勝を含めて、重賞を54勝もしとるし、全部で1400勝を上げとります。
1991年のオークスを勝ったイソノルーブルや、1996年の秋華賞を勝ったファビラスラフインや、1997年の桜花賞を勝ったキョウエイマーチや、2000年のエリザベス女王杯を勝ったファレノプシスや、「天覧競馬」やった2005年の天皇賞・秋を勝ったヘヴンリーロマンスとか、GIレースを牝馬で勝つことが多かったんで、ファンからは「牝馬のミキオ」と呼ばれとりましたな。
松永君は、デビューしてから引退するまで、フリーにはならんで、ずっと、ヘヴンリーロマンスとかでお馴染みやった山本正司さんの厩舎におって、2007年の2月一杯で山本さんが定年で引退することが決まっとったから、厩舎を引き継ぐために調教師を目指して、2006年に試験に受かって、38歳の若さで乗り役を引退しとるんですわ。
それから、2007年の3月に自分の厩舎を開業して、その年は16勝で、次の年も16勝やったけど、3年目やった2009年には、レッドディザイアを使った秋華賞とか、重賞を3勝して、全部で26勝を上げとったし、稼いだ賞金は「7億6710万円」と、順調に成績を伸ばしとりました。
2019年の松永君は、ラッキーライラックでエリザベス女王杯を勝つなど、「42勝・獲得賞金9億6447万円」っちゅう、今までで一番エエ成績を残しとったし、2020年も、ラッキーライラックを使った大阪杯とエリザベス女王杯とか、全部で27勝を上げて、2019年の次に多い「8億6446万円」の賞金を稼いどったんですわ。
ただ、2021年は、2012年から2020年まで9年続いとった重賞勝ちが途切れてしもうたし、賞金も「5億8542万円」と、2020年の7割くらいしか稼げなかったんや。
そんで、一昨年は40勝を上げて、稼いだ賞金は「7億2663万円」と、2021年を大きく上回っとったんやけど、去年は、「31勝・獲得賞金6億2713万円」っちゅう成績で、一昨年を大きく下回ってしもうたんですわ。
もちろん、今年を迎えるにあたって松永君は、「一昨年の勢いを取り戻さなアカン」と考えとったんやろうし、実際、今年は、マテンロウスカイを使った中山記念を勝つなど、先週までに39勝を上げて、稼いだ賞金が「7億0552万円」と、もう去年を上回っとるんで、今の松永君は「この勢いを止めたらアカン」と考えとるんやろうな。
そんな中、今週は、1着賞金が1億8000万円のマイルCSにマテンロウスカイ、1着賞金が3800万円の東京スポーツ杯2歳Sにデルアヴァーとか、6頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたんで、それぞれをどう仕上げてくるんか、最後まで注目せなアカンやろ。
主な管理馬:
ラッキーライラック(2020年大阪杯など)
リオンリオン(2019年セントライト記念など)
アウォーディー(2016年JBCクラシックなど)
レッドディザイア(2009年秋華賞など)
今週の主な登録馬:
マテンロウスカイ(マイルCS)
デルアヴァー(東京スポーツ杯2歳S)
パーティーベル(グランアレグリアC)
レミージュ(五色沼特別)
アークドール(高湯温泉特別)
エメラヴィ(赤松賞・秋明菊賞)
担当者:調教師情報部 元調教師I
誰でもよう知っとる通り、松永幹夫君は、まだ現役で乗り役をやっとる横山典弘君と同じ、競馬学校騎手課程の「第2期生」で、1986年に乗り役としてデビューしとって、2006年2月に引退するまで、GIの6勝を含めて、重賞を54勝もしとるし、全部で1400勝を上げとります。
1991年のオークスを勝ったイソノルーブルや、1996年の秋華賞を勝ったファビラスラフインや、1997年の桜花賞を勝ったキョウエイマーチや、2000年のエリザベス女王杯を勝ったファレノプシスや、「天覧競馬」やった2005年の天皇賞・秋を勝ったヘヴンリーロマンスとか、GIレースを牝馬で勝つことが多かったんで、ファンからは「牝馬のミキオ」と呼ばれとりましたな。
松永君は、デビューしてから引退するまで、フリーにはならんで、ずっと、ヘヴンリーロマンスとかでお馴染みやった山本正司さんの厩舎におって、2007年の2月一杯で山本さんが定年で引退することが決まっとったから、厩舎を引き継ぐために調教師を目指して、2006年に試験に受かって、38歳の若さで乗り役を引退しとるんですわ。
それから、2007年の3月に自分の厩舎を開業して、その年は16勝で、次の年も16勝やったけど、3年目やった2009年には、レッドディザイアを使った秋華賞とか、重賞を3勝して、全部で26勝を上げとったし、稼いだ賞金は「7億6710万円」と、順調に成績を伸ばしとりました。
2019年の松永君は、ラッキーライラックでエリザベス女王杯を勝つなど、「42勝・獲得賞金9億6447万円」っちゅう、今までで一番エエ成績を残しとったし、2020年も、ラッキーライラックを使った大阪杯とエリザベス女王杯とか、全部で27勝を上げて、2019年の次に多い「8億6446万円」の賞金を稼いどったんですわ。
ただ、2021年は、2012年から2020年まで9年続いとった重賞勝ちが途切れてしもうたし、賞金も「5億8542万円」と、2020年の7割くらいしか稼げなかったんや。
そんで、一昨年は40勝を上げて、稼いだ賞金は「7億2663万円」と、2021年を大きく上回っとったんやけど、去年は、「31勝・獲得賞金6億2713万円」っちゅう成績で、一昨年を大きく下回ってしもうたんですわ。
もちろん、今年を迎えるにあたって松永君は、「一昨年の勢いを取り戻さなアカン」と考えとったんやろうし、実際、今年は、マテンロウスカイを使った中山記念を勝つなど、先週までに39勝を上げて、稼いだ賞金が「7億0552万円」と、もう去年を上回っとるんで、今の松永君は「この勢いを止めたらアカン」と考えとるんやろうな。
そんな中、今週は、1着賞金が1億8000万円のマイルCSにマテンロウスカイ、1着賞金が3800万円の東京スポーツ杯2歳Sにデルアヴァーとか、6頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたんで、それぞれをどう仕上げてくるんか、最後まで注目せなアカンやろ。