「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2022/08/29
ダービーを3勝もしとりますな
友道康夫調教師(栗東)

主な管理馬:
ワールドプレミア(2021年天皇賞・春など)
アドマイヤマーズ(2019年香港マイルなど)
ワグネリアン(2018年ダービーなど)
シュヴァルグラン(2017年ジャパンCなど)

今週の主な登録馬:
ヒートオンビート(新潟記念)
ユーキャンスマイル(新潟記念)
レッドジェネシス(新潟記念)
ミスフィガロ(赤倉特別)

担当者:調教師情報部 元調教師H

兵庫県赤穂市出身の友道康夫君は、大阪府立大学の農学部獣医学科を出とって、競馬学校の厩務員課程を出た1989年からは、浅見国一さんの厩舎で厩務員と調教助手を、1996年から調教師の試験に受かった2001年までは、松田国英君の厩舎で調教助手をやっとりました。
ちなみに、彼がこの世界に入ろうと決めたんは、大学で馬術部に入っとったように、元々、馬が好きやったし、学生の頃に、スペシャルウィーク(1998年のダービーなどGIを4勝)や、アグネスデジタル(2001年の天皇賞・秋などGIを6勝)とかでお馴染みやった白井寿昭さんが、1978年に調教師の試験に受かった時、スポーツ新聞の「競馬サークル出身者以外では、初めての大卒調教師」っちゅう記事を見て、「自分も調教師になりたい」と思ったことがきっかけなんですわ。
友道君が浅見さんの厩舎におった時には、重賞を3つ勝ったヤマニングローバルや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかがおって、松田君の厩舎におった時には、ダートの重賞で活躍したゴールドティアラやブロードアピールとかがおったし、NHKマイルCやジャパンCダートを勝ったクロフネを担当しとったんやから、ホンマにエエ経験ができたんやろ。
2002年の11月に自分の厩舎を開業した友道君は、その年が3勝止まりやったけど、次の年は一気に19勝まで数字を伸ばしとりました。
しかも彼は、レースを多く勝つだけやなくて、ワンモアチャッターを使った2005年の朝日チャレンジCで初めて重賞を勝つと、アドマイヤジュピタを使った2008年の天皇賞・春で初めてGIを勝って、その後も、マカヒキを使った2016年のダービーや、ワグネリアンを使った2018年のダービーなど、今までにJRAのGIを16回も勝っとるし、他も入れたら重賞を54回も勝っとりますな。
2012年の友道君は、ヴィルシーナでクイーンCを勝つなど、「37勝・獲得賞金8億6631万円」っちゅう成績を残しとって、それから2015年までは2012年の数字を超えられなかったんやけど、2016年からの5年間は、
2016年→38勝・獲得賞金13億3415万円
2017年→43勝・獲得賞金13億7646万円
2018年→43勝・獲得賞金14億9300万円
2019年→36勝・獲得賞金14億6996万円
2020年→50勝・獲得賞金11億1020万円
と書けば分かる通りで、毎年10億円以上の賞金を稼いどったし、去年も勢いは続いとって、ワールドプレミアを使った天皇賞・春や、ドウデュースを使った朝日杯FSなど、重賞の6勝を含めて48勝を上げて、一昨年を大きく上回る「14億2059万円」の賞金を稼いどったんですわ。
そんで今年も、ドウデュースでダービー3勝目を上げとるし、他も入れたら、先週までに25勝を上げて、稼いだ賞金は「11億48585万円」と、去年の同じ時期(8月29日【日】まで)の「9億6074万円」を大きく上回っとるんやから、今の友道君は、「この勢いを止めたくない」と考えとるんでしょうな。
そんな中、今週は、1着賞金が4300万円の新潟記念にヒートオンビートとユーキャンスマイルとレッドジェネシス、1510万円の赤倉特別にミスフィガロと、賞金の高い特別レースに4頭を登録してきましたんで、「どの馬も勝負懸かり」とワシは見とります。

2022/08/29
日本大学の理工学部を中退して…
堀内岳志調教師(美浦)

主な管理馬:
特になし

今週の主な登録馬:
ミカッテヨンデイイ(小倉2歳S)
アスティ(丹頂S)
アドマイヤアルバ(丹頂S)

担当者:調教師情報部 元調教師N

大阪府吹田市出身の堀内岳志君は、中学3年生の頃、お父さんの仕事の関係で茨城県に引っ越して、土浦日大高校では、親が美浦トレセンで働いている同級生がたくさんいたことから、競馬に興味を持つようになったそうです。
その後、日本大学の理工学部に進んで、物理学を専攻していたんですけど、高校生の頃から「競馬の世界で働きたい」と考えていた堀内君は、4年生の時に大学を中退して、美浦トレセンから車で20分くらいの場所にある「内藤牧場」(茨城県稲敷郡阿見町)で働き始めました。
そして、2001年の10月、競馬学校の厩務員課程に入って、2003年の9月から富田一幸厩舎で厩務員をやって、10月に二ノ宮敬宇(よしたか)厩舎に移ると、二ノ宮さんが引退した2018年の2月まで、厩務員と調教助手をやっていました。
二ノ宮厩舎では、2010年の宝塚記念などを勝って、同じ年の凱旋門賞で2着に入っていたナカヤマフェスタなどを担当していたんですよ。
二ノ宮さんが引退した後は、小桧山悟(こびやま・さとる)厩舎で調教助手をやって、そこではトーラスジェミニなどを担当していました。
小桧山君から調教師になることを勧められた堀内君は、それから試験の勉強を始めて、一昨年の12月、3回目の挑戦で見事に合格しています。
合格した後も、技術調教師として、引き続き小桧山厩舎に所属して、馬のことはもちろん、厩舎の様々なことを教わりながら、栗東の矢作芳人厩舎で3週間くらい研修を受けて、今年の3月に自分の厩舎を開業しました。
でも、堀内君と同じ今年の3月に開業した調教師は、蛯名正義君と嘉藤貴行君と中村直也君と西田雄一郎君の4人がいて、
■嘉藤貴行厩舎→コスモコラッジョを使った3月20日(土)の中山7Rで初勝利
■西田雄一郎厩舎→リリーブライトを使った3月21日(日)の中山7Rで初勝利
■中村直也厩舎→エグモントを使った5月1日(日)の阪神1Rで初勝利
■蛯名正義厩舎→バニシングポイントを使った5月8日(日)の東京7Rで初勝利
■堀内岳志厩舎→アスティを使った7月10日(日)の横津岳特別で初勝利
と書けば分かる通り、初勝利は同期の4人と比べてかなり遅くなってしまいましたし、先週までの成績も、
■嘉藤貴行厩舎→7勝・獲得賞金9553万円
■中村直也厩舎→5勝・獲得賞金9648万円
■蛯名正義厩舎→4勝・獲得賞金7873万円
■西田雄一郎厩舎→3勝・獲得賞金5882万円
■堀内岳志厩舎→2勝・獲得賞金7141万円
と書けば分かる通り、勝利数で他の4人に負けていますから、きっと今の彼は、「同期よりも多く勝ってガンガン稼ぎたい」と考えているのでしょう。
そんな中、今週は、1着賞金が3100万円の小倉2歳Sにミカッテヨンデイイ、2400万円の丹頂Sにアスティとアドマイヤアルバと、賞金の高い特別レースに3頭を登録してきましたので、「揃って勝負懸かり」と私は見ています。
それに、堀内君の厩舎はまだ重賞を勝てていませんし、今年の3月に開業した他の4人もまだ重賞を勝てていませんから、小倉2歳Sのミカッテヨンデイイには、「ここを勝って、同期の中で最初に重賞を勝ちたい」という思いも込められている筈です。

2022/08/29
調教助手の時にキョウトシチーとかを担当しとったんや
宮本博調教師(栗東)

主な管理馬:
クリンチャー(2018年京都記念など)
キョウヘイ(2017年シンザン記念)
ボールライトニング(2015年京王杯2歳S)
ベストメンバー(2009年京都新聞杯)

今週の主な登録馬:
フェーングロッテン(新潟記念)
ロンドンプラン(小倉2歳S)

担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんもよう知っとる通り、宮本博君は、親父さんが厩務員で、伯父さんに、乗り役としてタニノハローモアで1968年のダービーを勝った宮本悳(いさお)さんがおって、悳さんの義理のお兄さんには、元調教師の中尾謙太郎さん(1996年の桜花賞を勝ったファイトガリバーなどを管理)がおる「競馬一家」に生まれたんですわ。
博君は、お父さんの勧めで15歳の時に馬術を始めとって、京都産業大学の馬術部におった時には、関西の学生ナンバーワンになって、学生の日本代表メンバーに選ばれとりましたな。
大学を卒業してからの彼は、1985年の4月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の7月からは、中尾謙太郎さんの厩舎で厩務員をやって、11月からは調教助手をやって、調教師の試験に受かった2003年までの18年間、ずっと中尾厩舎に所属しとりました。
中尾厩舎では、1995年の京都新聞杯など、重賞を3勝したナリタキングオーや、1996年のシーサイドS(現在のエルムS)など、ダートの重賞を6勝して、ドバイワールドCにも遠征しとったキョウトシチーといった馬を担当しとりましたな。
2004年に自分の厩舎を開業した博君は、最初の年こそ8勝止まりやったけど、2年目やった2005年に15勝を上げると、その後は、毎年2ケタ以上を勝っとって、2009年には、ベストメンバーを使った京都新聞杯を勝つなど、今までで一番の29勝を上げとったし、2018年には、クリンチャーを使った京都記念を勝つなど、24勝を上げて、今までで一番多い、「5億7252万円」の賞金を稼いどったんや。
せやけど、その後の3年間は、
2019年→11勝・獲得賞金3億2593万円
2020年→14勝・獲得賞金3億6145万円
2021年→17勝・獲得賞金2億6117万円
っちゅう形で数字が伸び悩んどったから、今年の博君は、「必ず巻き返さなアカン」と考えとるんやろう。
実際、今年は、フェーングロッテンを使ったラジオNIKKEI賞を勝つなど、先週までに15勝を上げとって、稼いだ賞金は「2億9144万円」と、もう去年の数字を上回っとるし、地方では、クリンチャーを使った名古屋大賞典を勝っとるんですわ。
もちろん、今の博君は、「この勢いを止めたくない」と考えとるんでしょうな。
そんな中、今週は、1着賞金が4300万円の新潟記念にフェーングロッテン、3100万円の小倉2歳Sにロンドンプランと、2頭を賞金の高い重賞レースに登録しとるんで、ワシが彼やったら、どっちも気合いを入れて仕上げますわ。

2022/08/29
育成牧場でホクトベガに乗っとったんですわ
新谷功一調教師(栗東)

主な管理馬:
グランブリッジ(2022年関東オークスなど)
クラウンプライド(2022年UAEダービー)

今週の主な登録馬:
ジョウショーホープ(札幌2歳S)
ウメムスビ(小倉2歳S)
サトノラディウス(丹頂S)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

新谷功一君は、親父さんが厩務員っちゅう、馬が身近な環境で育っとって、小学校5年生の頃から乗馬をやっとったんやけど、中学校と高校に通っている時は、将来の仕事をどうするかは深く考えてなかったそうやな。
せやけど、「実家を出て自分の力で稼ぎたい」と考えとった新谷君は、栗東高校の同級生が、門別にある育成牧場の「ファンタストクラブ」で働くっちゅう話を聞いて、高校を卒業した1994年から、一緒に働くことにしたんや。
新谷君が「ファンタストクラブ」で働き始めてからすぐに、前の年のエリザベス女王杯を勝ったホクトベガが調整に来とって、彼がこの馬に乗っとったし、1998年の安田記念とマイルCSなどを勝ったタイキシャトルや、1998年の朝日杯3歳Sなどを勝ったアドマイヤコジーンとかもおって、こういう馬達を間近で見られたんやから、ホンマにエエ経験やったんでしょうな。
すっかり馬乗りの仕事が楽しくなった新谷君は、3年くらい「ファンタストクラブ」で働いて、新冠の「武田牧場」で1年くらい働いてから、1998年の10月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の4月から福永甲(はじめ)厩舎で厩務員をやって、6月からは調教助手をやっとりました。
それから、2000年の7月から8年くらい森秀行厩舎で調教助手をやっとったんやけど、30歳を過ぎて、「もっと色んな厩舎で経験を積みたい」と考えたそうで、その後は、湯窪幸雄厩舎と大久保龍志厩舎と高橋康之厩舎で調教助手をやっとったんや。
2018年の12月、11回目の挑戦で調教師の試験に受かった新谷君は、一昨年の3月に自分の厩舎を開業しとります。
最初の年は、「5勝・獲得賞金1億2495万円」っちゅう成績やったけど、2年目だった去年は、「17勝・獲得賞金2億8076万円」と、大きく数字を伸ばしとりました。
そんで、3年目の今年も勢いは続いとって、先週までの成績が「21勝・獲得賞金4億6756万円」と、勝ち星と賞金のどっちも、もう去年の数字を上回っとります。
それに今年は、クラウンプライドを使ったドバイのUAEダービーを勝って、初めての重賞勝ちを海外で飾っとるし、地方では、グランブリッジを使った関東オークスとブリーダーズゴールドCを勝っとるんですわ。
もちろん、今の新谷君は、「この勢いを止めたくない」と考えとるんでしょうな。
そんな中、今週は、1着賞金が3100万円の札幌2歳Sにジョウショーホープ、3100万円の小倉2歳Sにウメムスビ、2400万円の丹頂Sにサトノラディウスと、賞金の高い特別レースに3頭を登録してきましたんで、どの馬も気合いを入れて仕上げてくるとワシは見とります。