「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2020/07/20
室伏広治選手は高校の同級生です
和田正一郎調教師(美浦)

主な管理馬:
オジュウチョウサン(2020年中山グランドジャンプなど)
ライオンボス(2019年アイビスSD)
ルミナスウォリアー(2017年函館記念)


今週の主な登録馬:
ピーエムピンコ(糸魚川特別)
ライオンボス(アイビスSD)
マイネルアンファン(大雪ハンデキャップ)
デルマカルヴァドス(大倉山特別)
マイネルソラス(利尻特別)


担当者:調教師情報部 元調教師O

皆さんも知っていると思いますが、和田正一郎君は、一昨年の2月一杯で調教師を引退した和田正道さんの長男で、正道さんと言えば、1997年のクイーンSを勝ったプロモーションや、2006年のエプソムCと新潟記念を勝ったトップガンジョーなどを管理していたことでお馴染みですね。
もちろん、正一郎君は子供の頃からお父さんの仕事振りを見ていたのですから、この世界に入ったのは当たり前だったのでしょう。
ちなみに、彼が通っていた成田高校(千葉県)の同級生には、アテネオリンピックのハンマー投げで金メダルを取った室伏広治選手がいるんですよ。
北海道大学の獣医学部を卒業してから、2002年の4月に競馬学校の厩務員課程に入った正一郎君は、その年の10月から成宮明光さんの厩舎で厩務員をやって、11月からはお父さんの厩舎で調教助手をやっていました。
そして、2009年の2月に2度目の挑戦で調教師の試験に受かると、その年の5月に自分の厩舎を開業しています。
初めの年は、レースに使った数が少なかったので、1勝もできなかったのですが、それから2017年までは、
2010年→13勝・獲得賞金1億4591万円
2011年→12勝・獲得賞金1億6253万円
2012年→13勝・獲得賞金1億5800万円
2013年→10勝・獲得賞金1億7267万円
2014年→16勝・獲得賞金2億3178万円
2015年→10勝・獲得賞金2億1340万円
2016年→22勝・獲得賞金4億5681万円
2017年→17勝・獲得賞金4億6865万円
という結果を残していました。
特に、2017年は、オジュウチョウサンで中山グランドジャンプと中山大障害などを勝つなど、今までで一番の賞金を稼いでいましたね。
でも、一昨年と去年は、
2018年→3億1873万円
2019年→3億9106万円
という形で賞金が一気に減ってしまいましたから、今年の正一郎君は、「キッチリ巻き返したい」と考えている筈です。
実際、今年に入ってからは、オジュウチョウサンを使った中山グランドジャンプを勝つなど、先週までに14勝を上げて、稼いだ賞金は「2億9719万円」と、去年のペースを大きく上回っていますから、きっと今の彼は、「賞金の高いレースを勝って、もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えているのでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金が1500万円の糸魚川特別にピーエムピンコ、3900万円のアイビスSDにライオンボス、1820万円の大雪ハンデキャップにマイネルアンファン、1500万円の大倉山特別にデルマカルヴァドス、1060万円の利尻特別にマイネルソラスと、特別レースに5頭を登録していますので、私が正一郎君でしたら、どの馬も全力で仕上げますね。


2020/07/20
競馬学校に入る前は会社員やったんですわ
森田直行調教師(栗東)

主な管理馬:
ラブカンプー(2020年CBC賞)
モズベッロ(2020年日経新春杯)
ダイメイプリンセス(2018年アイビスSDなど)


今週の主な登録馬:
ダイメイプリンセス(アイビスSD)
ラブカンプー(アイビスSD)
ディオーネプリンス(燕特別)


担当者:調教師情報部 元調教師S

皆さんも知っとるやろうけど、森田直行君の親父さんは、名古屋競馬で乗り役をやってから、1972年の天皇賞・秋を勝ったヤマニンウエーブなどでお馴染みの中村覚之助厩舎で調教助手をやっとったんですわ。
そんで、小さい頃から競馬が身近だった森田君は、最初、乗り役を目指しとったんやけど、身長が伸び過ぎたんで諦めて、普通に会社員として働いとったんや。
せやけど、親父さんが腰を悪くして、調教助手を辞めることになって、そん時に「お前だけでも競馬に関わってくれないか」と頼まれたんで、23歳の時に競馬学校に入って、1985年から長浜彦三郎厩舎で厩務員をやっとりました。
その後は、1988年から長浜博之厩舎で、1989年から福島信晴厩舎で、2007年から松田博資厩舎で、それぞれ経験を積んでから、2012年に、JRAでは初めて、現役の厩務員として調教師の試験に受かったんですわ。
調教師を目指す場合、厩務員から調教助手になって、それから試験を受けるのが普通やけど、体重が70キロ近くある森田君は、調教師から「馬に負担が掛かるので乗らないで欲しい」と言われたことがあったそうで、調教に乗らんでええ厩務員のまま、調教師を目指すことにしたんや。
試験に受かった後は、2014年の3月に厩舎を開業するまで、技術調教師として、昔から仲が良かった矢作芳人君の厩舎で、馬のことはもちろん、馬主さんとの付き合い方とか、厩舎をどうやって運営したらエエんかなども教わっとりました。
開業してからの森田君は、最初の年が「4勝・獲得賞金9294万円」っちゅう成績やったけど、キョウエイアシュラを使った地方交流のオーバルスプリントで、初めて重賞を勝っとったし、その後は、
2015年→8勝・獲得賞金1億4576万円
2016年→8勝・獲得賞金1億9788万円
2017年→22勝・獲得賞金3億3869万円
っちゅう形で順調に数字を伸ばしとって、2018年は、ダイメイプリンセスを使ったアイビスSDで初めてJRAの重賞を勝つなど、21勝を上げて、「5億7828万円」っちゅう、今までで一番の賞金を稼いどったんですわ。
でも去年は、ダイメイプリンセスで北九州記念を勝ったんやけど、他の馬がイマイチやったんで、「17勝・獲得賞金3億0613万円」と、一昨年を大きく下回ってしもうたんやから、今年の森田君は、「キッチリ巻き返したい」と考えとる筈やし、実際、モズベッロで日経新春杯を勝つなど、先週までに10勝を上げて、賞金は、もう去年を上回る「3億4417万円」を稼いどるんや。
そんな中、今週は、1着賞金が3900万円のアイビスSDにダイメイプリンセスとラブカンプー、1060万円の燕特別にディオーネプリンスと、特別レースに全部で3頭を登録してきましたんで、ワシが彼やったら、「賞金の高いレースを勝って、もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えて、どの馬も気合いを入れて仕上げるやろうな。


2020/07/20
アリゾナ大学で馬のことを勉強していました
矢野英一調教師(美浦)

主な管理馬:
ジェネラーレウーノ(2018年セントライト記念など)
シュンドルボン(2016年中山牝馬S)
フォーエバーマーク(2013年キーンランドC)


今週の主な登録馬:
テンワールドレイナ(糸魚川特別)
カッパツハッチ(アイビスSD)
クールティアラ(アイビスSD)


担当者:調教師情報部 元調教師N

皆さんもよく知っていると思いますが、矢野英一君は、1962年から1983年まで騎手を、1983年から2014年まで調教師をやっていた矢野照正さんの息子です。
英一君は、1989年に高校を卒業した後、調教師になるため、アメリカに留学して、アリゾナ大学の競馬学科に入って馬のことを勉強していました。
ちなみにこの時は、マックスビューティや、シャダイカグラや、ウイニングチケットや、エアグルーヴや、ファインモーションなどを育てて、2007年に定年で引退した伊藤雄二さんの息子さんで、今は西浦厩舎で調教助手をやっている伊藤強君を頼ってアメリカに行ったそうです。
日本に帰ってからは、1996年に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の4月から、阿部新生(にいお)さんの厩舎で厩務員をやって、その年の10月からは、お父さんの矢野照正さんの厩舎で調教厩務員をやって、1998年の10月からは調教助手をやっていました。
照正さんの厩舎と言えば、1988年の根岸Sと1989年のスプリンターズSを勝ったウィニングスマイルや、1991年のエプソムCと毎日王冠と天皇賞・秋を勝ったプレクラスニーなどがいましたし、英一君が厩舎に入ってからも、1998年の日経賞を勝ったテンジンショウグンや、1999年のアルゼンチン共和国杯と2000年の日経新春杯を勝ったマーベラスタイマーなどがいましたね。
そして、2008年に調教師の試験に受かった英一君は、2009年に自分の厩舎を開業して、その年に9勝を上げると、2010年は26勝、2011年は18勝、2012年は23勝と、コンスタントに20くらいの勝ち星を上げていましたし、2013年には、フォーエバーマークを使ったキーンランドCで初めて重賞を勝つなど、「21勝・獲得賞金3億7419万円」という成績を残していました。
それに、去年までの6年間も、
2014年→15勝・獲得賞金2億3948万円
2015年→16勝・獲得賞金2億8290万円
2016年→20勝・獲得賞金3億5614万円
2017年→20勝・獲得賞金2億9290万円
2018年→20勝・獲得賞金3億8443万円
2019年→22勝・獲得賞金3億0659万円
という成績を残していて、特に一昨年は、ジェネラーレウーノで京成杯とセントライト記念を勝つなど、今までで一番多い賞金を稼いでいましたし、去年も、賞金こそ一昨年を上回れていませんが、かなりいい成績を残していますね。
ただ、今年に入ってから先週までは「4勝・獲得賞金1億0165万円」という成績で、まだ去年の3割くらいしか稼げていませんから、今の英一君は、「賞金の高いレースを勝って、巻き返しのきっかけにしたい」と考えているのでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金が1500万円の糸魚川特別にテンワールドレイナ、3900万円のアイビスSDにカッパツハッチとクールティアラを登録していますので、「どの馬も勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に彼がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。


2020/07/20
32歳の若さで調教師の試験に受かっとりました
松下武士調教師(栗東)

主な管理馬:
レシステンシア(2019年阪神ジュベナイルFなど)
モズアトラクション(2019年エルムS)
カラクレナイ(2017年フィリーズレビュー)
オースミムーン(2015年東京ジャンプS)


今週の主な登録馬:
ジョーカナチャン(アイビスSD)


担当者:調教師情報部  元調教師H

皆さんも知っとるやろうけど、大阪出身の松下武士君は、2003年の7月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の1月から安田伊佐夫厩舎で厩務員をやって、2月からは調教助手をやって、2008年のジャパンCダートで2着に入ったメイショウトウコンなどを担当しとりましたな。
その後は、武田博厩舎と清水久詞厩舎で調教助手をやって、2013年に32歳っちゅう若さで調教師の試験に受かっとります。
そんで彼は、2015年の3月に厩舎を開業するまでの間、矢作芳人厩舎の技術調教師になって、矢作君と一緒に、「キーンランド・セプテンバーセール」に行って馬の見方を教わったり、実際に厩舎をどうやって回したらエエんかなどを教わっとったんですわ。
ちなみに矢作君は、松下君の調教師試験に向けて、面接の練習を手伝っとったそうで、松下君はそのことを今でも感謝しとるし、「矢作先生を目標に頑張りたい」と話しとりましたな。
2015年の松下君は、小野幸治厩舎から引き継いだオースミムーンで6月の東京ジャンプSを勝って、早くも「初めての重賞勝ち」を飾っとりましたし、9月にもこの馬で阪神ジャンプSを勝つなど、全体で「14勝・獲得賞金2億4965万円」っちゅう数字を残しとって、2016年は、「27勝・獲得賞金3億7711万円」と、一気に数字を伸ばしとったんですわ。
それから、去年までの3年間も、
2017年→16勝・獲得賞金3億6178万円
2018年→22勝・獲得賞金3億7402万円
2019年→20勝・獲得賞金5億0551万円
っちゅう、安定した成績を残しとったし、特に去年は、阪神ジュベナイルFとファンタジーSを勝ったレシステンシアの活躍で、開業してから一番の賞金を稼いどったんや。
そんで今年は、先週までに稼いだ賞金が「2億9697万円」と、去年の同じ時期(7月3週目まで)の「2億4858万円」を大きく上回っとります。
もちろん、今の松下君は、「この勢いで賞金の高いレースをガンガン勝ちたい」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が3900万円のアイビスSDにジョーカナチャンを登録してきましたんで、キッチリ仕上げてくるやろうな。