「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2019/11/11
イギリスとアメリカの厩舎で武者修行をしとりましたな
池江泰寿調教師(栗東)

主な管理馬:
アルアイン(2019年大阪杯など)
サトノアラジン(2017年安田記念など)
サトノダイヤモンド(2016年有馬記念など)
オルフェーヴル(2011年牡馬三冠など)

今週の主な登録馬:
アルアイン(マイルCS)
ペルシアンナイト(マイルCS)
アルジャンナ(東京スポーツ杯2歳S)
シロニイ(晩秋S)
サトノケンシロウ(比叡S)

担当者:調教師情報部 元調教師S

皆さんもよう知っとる通り、池江泰寿君は、2011年の2月に調教師を引退した池江泰郎(やすお)さんの息子で、泰郎さんは、三冠馬ディープインパクトや、ステイゴールドや、メジロマックイーンとかでGIを18勝もして、それを入れて重賞を70勝、通算で845勝っちゅう実績を残しとりますな。
泰寿君は、一浪して入った同志社大学の文学部を卒業してから、1993年の4月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の10月からは、オークスを勝ったケイキロクや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかを育てた浅見国一(くにいち)さんの厩舎で厩務員をやって、12月からは調教助手をやって、1994年の6月には、泰郎さんの厩舎に移っとりました。
ちなみに泰寿君は、1993年のコロネーションCを勝ったオペラハウス、1996年のジャパンCを勝ったシングスピール、2010年のイギリスダービーと凱旋門賞を勝ったワークフォースとか、強い馬を何頭も育てたイギリスのマイケル・スタウト厩舎と、エーピーインディ、フサイチペガサス、サンデーブレイクとか、日本の馬主さんの持ち馬を管理したことがある、アメリカのニール・ドライスデール厩舎で、1995年から2年くらい武者修行をしとったんですわ。
そんで、2004年に自分の厩舎を開業した泰寿君は、初めの年こそ4勝止まりやったけど、2005年は20勝と、一気に数字を伸ばしとったし、2008年には51勝もして、初めて調教師リーディング1位になっとりましたな。
しかも、2011年の泰寿君は、オルフェーヴルで牡馬のクラシックを全部勝って、親父さんと同じ「三冠トレーナー」になっとるし、結局この年は、重賞の11勝を入れて全部で49勝を上げて、「23億8602万円」の賞金を稼いどったんですわ。
これは、2004年に藤沢和雄君が残しとった「23億1700万円」を上回る一番の記録で、これだけの成績を残せたんは、浅見さんや泰郎さんの厩舎や海外の厩舎で勉強してきた「馬の仕上げ方」を、自分の厩舎でしっかりと活かせとるからやろうな。
そんで、2012年には2回目のリーディング1位になっとって、一昨年は、アルアインを使った皐月賞、サトノアラジンを使った安田記念、ペルシアンナイトを使ったマイルCSとか、重賞を10勝、全部で「63勝」を上げて、3回目のリーディング1位になっとったし、賞金も「18億4737万円」を稼いどったんや。
ただ、去年の成績は「46勝・獲得賞金13億4400万円」(リーディング8位)っちゅうもんで、勝ち星と賞金のどっちも一昨年を大きく下回ってしもうたんですわ。
せやから、今年の泰寿君は、「去年の二の舞にしたくない」と考えとる筈で、実際に今年は、先週までに「41勝・獲得賞金11億4242万円」(リーディング5位)っちゅう成績を残しとって、去年の同じ時期(11月2週目まで)の「37勝・獲得賞金10億9535万円」を上回っとりますな。
けど、先週までに58勝を上げてリーディング1位の安田隆行厩舎に勝ち星で「17勝」の差を付けられとるし、「13億8960万円」を稼いで賞金で1位の矢作厩舎に「2億4718万円」の差を付けられとるんやから、ワシが池江君やったら、「とにかく賞金の高いレースを勝って、1位との差を詰めなアカン」と考えますわ。
そんな中、池江君の厩舎は、今週、1着賞金が1億1000万円のマイルCSにアルアインとペルシアンナイト、3300万円の東京スポーツ杯2歳Sにアルジャンナ、1820万円の晩秋Sにシロニイ、1820万円の比叡Sにサトノケンシロウを登録してきましたんで、どの馬も全力で仕上げてくるやろうな。


2019/11/11
実家は苫小牧の牧場です
藤沢和雄調教師(美浦)

主な管理馬:
グランアレグリア(2019年桜花賞)
レイデオロ(2017年ダービーなど)
ソウルスターリング(2017年オークスなど)

今週の主な登録馬:
スイープセレリタス(ユートピアS)
レイエンダ(マイルCS)
オーロラフラッシュ(東京スポーツ杯2歳S・赤松賞)
シェーングランツ(霜月S)
マリームーン(霜月S)
エデリー(高湯温泉特別)
エンシュラウド(高湯温泉特別)

担当者:調教師情報部 山田要一

皆さんもよく知っていると思いますけど、藤沢和雄君の実家は、1978年の天皇賞・秋を勝ったテンメイと、2010年の共同通信杯を勝ったハンソデバンドで有名な、苫小牧市の樽前にある「藤沢武雄牧場」でして、彼は大学を出てから、お父さんの武雄さんの友達だった田中良熊さんがやっていた、登別にある「青藍牧場」の手伝いをしていた時に、「自分も競馬の仕事をする」と決めたそうです。
それから藤沢君は、ニューマーケット(イギリス)のギャビン・プリチャード・ゴードン厩舎で、4年くらい厩務員をやって、日本に戻って来てからは、1977年から、菊池一雄厩舎(皐月賞とダービーを勝ったカツトップエースなどを管理)の調教助手をやって、1982年から、佐藤勝美厩舎(札幌記念を勝ったサンエイサンキューなどを管理)の調教助手をやっていましたね。
そして、1983年からは、3冠馬のシンボリルドルフなどを育てた野平祐二厩舎で調教助手をやって、1987年に調教師の試験に受かって、次の年に自分の厩舎を開業しています。
ちなみに、彼が開業した1988年は、ブルーメルセデスがテレビ東京賞3歳牝馬S(今のフェアリーS)で2着に入ってくれて、リアルオージャもセイユウ記念で2着に入ってくれましたし、他の馬も頑張ってくれて、私の厩舎が23勝を上げた年でした。
調教師になってからの藤沢君は、皆さんもよく知っている通りで、タイキシャトルを使った1998年の安田記念とマイルCS、シンボリクリスエスを使った2002年と2003年の有馬記念、ダンスインザムードを使った2006年のヴィクトリアマイル、サトノアレスを使った2016年の朝日杯FS、レイデオロを使った一昨年のダービーと去年の天皇賞・秋、グランアレグリアを使った今年の桜花賞など、今までに、GIの29勝を含めて重賞を117勝もしています。
それに、勝ち星そのものも多くて、開業してから去年まで、1年あたり46勝もしていましたし、先週までに、現役で1番の「通算1472勝」という素晴らしい実績を残していて、現役で2番目に勝ち星が多いのは、国枝栄君の「885勝」ですから、どれだけたくさん勝っているのかがよく分かりますね。
賞金も、1995年から2006年までの12年間は、ずっと10億円の大台に乗せていましたし、ゼンノロブロイで天皇賞・秋とジャパンCと有馬記念などを勝った2004年には、60勝を上げて、今までで一番の「23億1700万円」という賞金を稼いでいます。
それに、去年までの3年間も、
2016年→51勝・獲得賞金10億9272万円
2017年→44勝・獲得賞金14億2548万円
2018年→52勝・獲得賞金13億6944万円
と、「年間50勝」くらいのペースを保っていました。
ただ、今年に入ってから先週までは、「39勝・獲得賞金11億3038万円」という成績で、今、58勝でリーディング1位の安田隆行厩舎に19勝の差を付けられていますし、賞金でも、先週までに「13億8960万円」を稼いで1位の矢作芳人厩舎に、「2億5922万円」の差を付けられているんですよ。
そのため、今の藤沢君は、「賞金の高いレースを勝って、上との差を詰めたい」と考えているのでしょう。
そんな中、今週は、1着賞金が1820万円のユートピアSにスイープセレリタス、1億1000万円のマイルCSにレイエンダ、3300万円の東京スポーツ杯2歳Sにオーロラフラッシュ(赤松賞にも登録)など、全部で7頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたので、どの馬もキッチリ仕上げてくる筈ですよ。


2019/11/11
レストランで働いてから乗り役になっとりましたな
音無秀孝調教師(栗東)

主な管理馬:
インディチャンプ(2019年安田記念など)
ミッキーロケット(2018年宝塚記念など)
ミッキーアイル(2016年マイルCSなど)

今週の主な登録馬:
インディチャンプ(マイルCS)
アメリカズカップ(アンドロメダS)
フランツ(アンドロメダS)
ビックリシタナモー(福島民友C)
アサクサゲンキ(秋陽ジャンプS)
セブンティサン(土湯温泉特別)
ファンタジステラ(会津特別)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

知っとる方も多いと思いますけど、音無秀孝君は、ラグビーボールやエルカーサリバーとかでお馴染みやった田中良平厩舎から、1979年に乗り役としてデビューしとって、1985年のオークスを、28頭立ての21番人気やったノアノハコブネで勝つなど、1993年に引退するまでに、全部で84勝を上げとりましたな。
ちなみに彼は、小さい頃にコックを目指しとって、中学を出てからは、レストランで見習いをやっとったんやけど、そこにおった3年間で競馬が大好きになって、それから乗り役を目指したんや。
乗り役を引退してからの音無君は、田中良平さんの息子の田中章博(のりひろ)厩舎で調教助手をやって、1995年に調教師の試験に受かると、その年の6月に自分の厩舎を開業して、7月には早くも、イナズマタカオーを使った北九州記念で初の重賞勝ちを飾っとりましたな。
それからも、音無厩舎は順調に勝ち星を増やしとって、オレハマッテルゼを使った2006年の高松宮記念で初めてGIを勝つと、オウケンブルースリを使った2008年の菊花賞、カンパニーを使った2009年の天皇賞・秋とマイルCS、ミッキーアイルを使った2014年のNHKマイルCと2016年のマイルCS、ミッキーロケットを使った去年の宝塚記念、インディチャンプを使った今年の安田記念とか、今までに、GIの10勝を入れて重賞を73回も勝っとるんや。
2004年の音無厩舎は、48勝を上げて「10億3187万円」の賞金を稼いどったし、それから2010年まで、ずっと10億円以上を稼いどりました。
中でも、2009年は、「45勝・獲得賞金15億0488万円」っちゅう成績で、「最多賞金獲得調教師賞」を受賞しとったし、2010年は、「52勝・獲得賞金11億5654万円」っちゅう成績で、初めて「調教師リーディング1位」になったんやから、乗り役よりも、調教師として馬を育てる方が向いとるんやろ。
そんで、2011年から2015年までは、勝ち星も賞金のどっちも2010年の数字を超えられなかったんやけど、去年までの3年間は、
2016年→45勝・獲得賞金11億9467万円
2017年→47勝・獲得賞金12億2770万円
2018年→45勝・獲得賞金13億2507万円
と、立て続けにエエ成績を残しとったんですわ。
けど、今年は先週までが「38勝・獲得賞金10億5061万円」っちゅう成績で、去年の同じ時期(11月2週目まで)の「37勝・獲得賞金11億6132万円」と比べて、勝ち星は1つ多いんやけど、賞金が「1億1071万円」も下回っとるんやから、今の彼は、「賞金の高いレースを勝って、とにかくペースを上げなアカン」と思っとるんやろう。
そんな中、今週は、1着賞金が1億1000万円のマイルCSにインディチャンプ、2600万円のアンドロメダSにアメリカズカップとフランツ、2300万円の福島民友Cにビックリシタナモーとか、全部で7頭を特別レースに登録してきましたんで、どの馬も「勝負懸かり」とワシは見とります。


2019/11/11
お父さんは、函館西高の校長先生でした
相沢郁(いくお)調教師(美浦)

主な管理馬:
エメラルファイト(2019年スプリングS)
マイネルミラノ(2016年函館記念)
クリールカイザー(2015年アメリカJCC)
ウメノファイバー(1999年オークスなど)

今週の主な登録馬:
ペルソナリテ(ユートピアS)
エメラルファイト(マイルCS)
ガトン(高湯温泉特別)

担当者:調教師情報部 元調教師M

皆さんも知っていると思いますが、北海道出身の相沢郁(いくお)君は、高校を出てから、麻布大学の獣医学部に進んでいて、その頃、門別の白井牧場(1998年のフェブラリーSを勝ったグルメフロンティア、2000年の桜花賞を勝ったチアズグレイスなどを生産)でアルバイトをしたことがきっかけで、「JRAの獣医になりたい」と思ったそうですが、その後、「自分で走る馬を育てたい」と思うようになって、調教師を目指したそうです。
ちなみに、彼のお父さんは高校の先生で、北島三郎さんの母校である函館西高校の校長を務めたこともあるそうですよ。
そして相沢君は、競馬学校を出た後、1986年の11月から、前田禎(ただし)厩舎で調教助手をやって、1997年に38歳の若さで調教師の試験に受かって、次の年に自分の厩舎を開業するまで、ずっと前田厩舎で腕を磨いていました。
前田厩舎と言えば、1993年の関屋記念と京王杯AHを勝ったマイスタージンガーや、1998年の毎日杯と京都4歳特別を勝ったミラクルタイムなどでお馴染みですね。
開業してからの相沢君は、その年の11月に、ウメノファイバーを使った京王杯3歳Sで早くも重賞を勝つと、次の年にも、ウメノファイバーでクイーンCとオークスを勝つなど、今までに重賞を18勝もしています。
2014年の相沢厩舎は、ヴェルデグリーンでアメリカJCCを勝つなど、全部で18勝を上げて、「5億7189万円」という、今までで一番の賞金を稼いでいました。
でも、去年までの4年間は、
2015年→19勝・獲得賞金4億7222万円
2016年→23勝・獲得賞金3億7562万円
2017年→27勝・獲得賞金3億7871万円
2018年→25勝・獲得賞金4億4062万円
と、2014年の賞金を大きく下回っていましたから、今年の相沢君は、「必ず巻き返したい」と考えているのでしょうし、実際に、先週までが「27勝・獲得賞金4億5013万円」という成績で、もう去年の数字を上回っています。
もちろん、今の彼は、「賞金の高いレースを勝って、もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えているのでしょう。
そんな中、今週は、1着賞金が1820万円のユートピアSにペルソナリテ、1億1000万円のマイルCSにエメラルファイト、1050万円の高湯温泉特別にガトンと、特別レースに3頭を登録してきましたので、どの馬も全力で仕上げてくる筈ですよ。
それに、相沢君の厩舎は、ウメノファイバーで1999年のオークスを勝ってから、20年以上もGIを勝てていませんので、マイルCSのエメラルファイトには、「何が何でも勝って欲しい」という思いも込められている筈です。