「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2019/10/22
日本大学の獣医学部を出とります
庄野靖志調教師(栗東)

主な管理馬:
スワーヴリチャード(2018年大阪杯など)
ワイドバッハ(2014年武蔵野S)
ダイシンオレンジ(2011年平安Sなど)


今週の主な登録馬:
スワーヴリチャード(天皇賞・秋)
メイショウテムズ(御陵S)


担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんも知っとるやろうけど、庄野靖志君は、1987年の阪神牝馬特別を勝ったシヨノリーガルや、1991年の中日新聞杯を勝ったショウリテンユウなどを生産したことで有名な「庄野牧場」で、少し前まで代表をやっとった、庄野昭彦さんの次男ですな。
今の「庄野牧場」は、お兄さんの宏志さんが後を継いどるんやけど、元々は、靖志君もお父さんの昭彦さんと同じように牧場の仕事をしようと思っとったそうで、高校を出た後は、日本大学の獣医学部に進学しとりました。
日本大学の獣医学部と言うたら、靖志君の他にも、ダービーを勝ったアイネスフウジンや、天皇賞・秋を勝ったオフサイドトラップとかを育てた加藤修甫さんや、NHKマイルCなどを勝ったタイキフォーチュンや、2002年と2003年の根岸Sを勝って、交流重賞でも大活躍したサウスヴィグラスとかを育てた高橋祥泰(よしやす)君とかが出とりますな。
靖志君は、大学を卒業して実家に戻ってから、調教師として、1979年のダービーと1981年の天皇賞・春を勝ったカツラノハイセイコや、1988年の桜花賞を勝ったアラホウトクとかを育てた大叔父の庄野穂積さんに馬のことを教わっとったそうで、そん時に、「将来は調教師になる」と決めたそうですわ。
そんで、1996年に競馬学校の厩務員課程を出てから、マーメイドSを勝ったシャイニンレーサーや、ウインターSを勝ったマチカネワラウカドとかを管理しとった高橋隆厩舎で10年ほど調教助手をやって、2006年に調教師の試験に受かって、次の年に厩舎を開業しとります。
初めの年こそ、使った頭数が少なかったんで4勝止まりやったけど、2年目は10勝、3年目も10勝、4年目は12勝と順調に勝ち星を伸ばしとったし、去年までの5年間は、
2014年→30勝・獲得賞金4億9546万円
2015年→22勝・獲得賞金4億2838万円
2016年→29勝・獲得賞金4億7630万円
2017年→15勝・獲得賞金5億0574万円
2018年→26勝・獲得賞金7億3989万円
っちゅう形で安定した成績を残しとって、特に去年は、スワーヴリチャードを使った大阪杯で初めてGIを勝つなど、今までで一番の賞金を稼いどりました。
ただ、今年は10月21日(月)までが「18勝・獲得賞金4億5753万円」っちゅう成績で、去年の同じ時期(10月3週目まで)の「21勝・獲得賞金5億2148万円」と比べて、勝ち星と賞金のどちらも下回っとるんやから、ワシが彼やったら、「賞金の高いレースを勝って、厩舎に勢いを付けなアカン」と考えますわ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億5000万円の天皇賞・秋にスワーヴリチャード、1820万円の御陵Sにメイショウテムズを登録してきましたんで、どっちも気合いを入れて仕上げてくるやろうな。


2019/10/22
最初は「お祖父さんの牧場を継ぎたい」と思っていたそうです
畠山吉宏調教師(美浦)

主な管理馬:
ウインブライト(2019年クイーンエリザベス2世Cなど)
ローズプリンスダム(2017年レパードS)
マイネルホウオウ(2013年NHKマイルC)
シンボリグラン(2005年CBC賞)


今週の主な登録馬:
ウインブライト(天皇賞・秋)

担当者:調教師情報部 元調教師M

皆さんも知っていると思いますが、畠山吉宏君のお祖父さんは、1964年の桜花賞とオークスを勝ったカネケヤキや、1971年のオークスを勝ったカネヒムロや、1978年の有馬記念を勝ったカネミノブなどを出したことで有名な、「青森牧場」を持っていた方ですね。
子供の頃から、お祖父さんの牧場にいる馬を見て育った畠山君は、最初、「牧場を継ぎたい」と思っていたそうですが、レースを見ている内に、「調教師になりたい」と考えるようになったそうです。
そして畠山君は、1986年の11月から1998年の2月までは二本柳一馬さんの厩舎で、1998年の3月から1999年の2月までは根本康広君の厩舎で、それぞれ調教助手をやって、2000年の3月に自分の厩舎を開業しました。
最初の年に、「18勝・獲得賞金2億6385万円」という成績を残していた畠山君は、その後も順調に勝ち星と賞金を積み重ねていて、2005年には、19勝を上げて「3億9798万円」の賞金を稼いでいましたし、2007年には、今までで一番の23勝を上げていたんですよ。
それに、マイネルデュプレを使った2004年の共同通信杯で初めての重賞勝ちを飾ると、その後も、シンボリグランを使った2005年のCBC賞や、マイネルホウオウを使った2013年のNHKマイルCや、ローズプリンスダムを使った一昨年のレパードSなど、今までにJRAの重賞を9勝していますし、ウインブライトを使った今年のクイーンエリザベス2世C(香港G1)で初めての海外G1勝ちを飾っています。
ただ、畠山君の厩舎は、2004年から2014年まで、毎年のように3億円近くの賞金を稼いでいましたけど、その後の2年間は、
2015年→8勝・獲得賞金1億9146万円
2016年→14勝・獲得賞金2億0820万円
という、誰が見ても物足りない数字に留まっていましたから、一昨年は「必ず巻き返したい」と考えていた筈です。
実際、一昨年は、ウインブライトでスプリングSと福島記念を、ローズプリンスダムでレパードSを勝つなど、「14勝・獲得賞金3億3909万円」という成績を残していましたし、去年は21勝を上げて、今までで一番の「4億0115万円」の賞金を稼いでいたのですから、私の見込みは正しかったのでしょうね。
その上、今年は、さっきも書いた通り、ウインブライトを使った4月28日(日)のクイーンエリザベス2世C(香港G1)を勝って、1368万香港ドル(約1億9196万円)の賞金を稼いでいますし、JRAでは、10月21日(月)まで、「14勝・獲得賞金2億9583万円」という成績を残して、JRAと香港の賞金を合わせると、「約4億8649万円」と、もう去年の数字を大きく上回っています。
もちろん、今の畠山君は、「賞金の高いレースを勝って、もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えている筈で、今週は、1着賞金が1億5000万円の天皇賞・秋にウインブライトを登録してきましたので、この馬を全力で仕上げてくる筈ですよ。


2019/10/22
門別の「白井牧場」で働いていました
大竹正博調教師(美浦)

主な管理馬:
ブラストワンピース(2018年有馬記念など)
ルージュバック(2016年毎日王冠など)
デアレガーロ(2019年京都牝馬S)


今週の主な登録馬:
カルヴァリオ(スワンS)
キャナルストリート(スワンS)
デアレガーロ(スワンS)
ピースワンパラディ(精進湖特別・柏崎特別)
オルトルート(寺泊特別)


担当者:調教師情報部 元調教師N

皆さんも知っていると思いますが、大竹正博君は、神奈川県の相模原市にある麻布大学の獣医学部を出ていますね。
麻布大学と言えば、現役の調教師では、1999年のオークスを勝ったウメノファイバーなどお馴染みの相沢郁君や、2009年に美浦で厩舎を開業した伊藤大士君などが、引退した調教師で言えば、ミスターシービーや、ジェニュインなどを管理していて、2014年に引退した松山康久さんや、マイネルマックスや、ビートブラックなどを管理していて、今年の2月に引退した中村均君などが通っていたところです。
大学を出た後、大竹君は、門別にある「白井牧場」で働いて、馬のことを学んでいました。
生産と育成の両方をやっているこの牧場は、1998年のフェブラリーSを勝ったグルメフロンティアを生産したことや、1999年の菊花賞など、重賞を7勝したナリタトップロードの育成を手掛けていたことでお馴染みです。
彼がいた頃の1995年には、目黒記念と1996年の日経新春杯を勝ったハギノリアルキングなどがいましたね。
それから大竹君は、1997年の1月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の7月から鈴木清さんの厩舎で厩務員をやって、その後、高橋祥泰君の厩舎や、萩原清君の厩舎などで調教助手をやって、2008年に調教師の試験に受かって、次の年に厩舎を開業しています。
ちなみに、萩原厩舎にいた時には、2009年のダービーなど、重賞を4つ勝ったロジユニヴァースを担当していましたね。
開業した年は、「11勝・獲得賞金1億3155万円」という成績で、2年目は26勝、3年目は23勝と、順調に勝ち星を伸ばしていましたし、去年までの3年間も、
2016年→28勝・獲得賞金4億7138万円
2017年→14勝・獲得賞金3億9353万円
2018年→25勝・獲得賞金7億9792万円
という成績を残していて、特に去年は、ブラストワンピースを使った毎日杯と有馬記念を勝つなど、今までで一番の賞金を稼いでいました。
それに、今年も勢いが続いていて、10月21日(月)までが「24勝・獲得賞金4億4741万円」という成績で、去年の同じ時期(10月3週目まで)の「20勝・獲得賞金4億2984万円」を上回っています。
もちろん、今の大竹君は、「賞金の高いレースを勝って、もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えているのでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金が5900万円のスワンSにカルヴァリオとキャナルストリートとデアレガーロ、1500万円の精進湖特別にピースワンパラディ(柏崎特別にも登録)、1050万円の寺泊特別にオルトルートと、全部で5頭を特別レースに登録してきましたので、「揃って勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に彼がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。


2019/10/22
自分の経験を題材にした本を出しとりますわ
矢作芳人調教師(栗東)

主な管理馬:
リスグラシュー(2019年宝塚記念など)
ラヴズオンリーユー(2019年オークス)
モズアスコット(2018年安田記念)
ディープブリランテ(2012年ダービー)


今週の主な登録馬:
ドレッドノータス(天皇賞・秋)
モズアスコット(スワンS)
ラインオブダンス(アルテミスS)
ホウオウライジン(河口湖特別・鳥屋野特別・西湖特別)
ディスモーメント(萬代橋特別・松浜特別)
モズレジーナ(寺泊特別)


担当者:調教師情報部 元調教師S

皆さんもよう知っとる通り、地方の大井競馬で調教師をやっとって、2000年から2009年まで、「全国公営競馬調教師連合会」の会長を務めとった矢作和人さんの息子として生まれた矢作芳人君は、毎年、東大に何人も合格者を出しとる開成高校を卒業した後、大学には行かんで競馬の世界に入ると、オーストラリアで馬のことを勉強して、それから菅谷禎高(さだたか)厩舎とかで調教助手をやっとりましたな。
彼は、厩舎を開業した2005年に15勝を上げると、5年目の2009年に、47勝を上げて調教師リーディング2位になっとりましたし、2013年の7月28日(日)には、「今までで2番目の早さ」でJRA通算300勝を達成したんですわ。
しかも彼は、厩舎の仕事で忙しい中、自分の経験を題材にした、「開成調教師」、「開成調教師の仕事」っちゅう2冊の本を出しとって、スポーツ紙のコラムも書いとるんやから、物書きの才能もあるんでしょうな。
ちなみに矢作君は、「管理馬をできる限り多くのレースに出して、馬主さんにたくさん賞金を稼いでもらいたい」っちゅう考えなんで、毎年のように「出走回数1位」を記録しとるんですわ。
実際、去年は「539戦」もしとるし、2番目に多い中竹和也厩舎が「473戦」やったんやから、ズバ抜けて多かったんがよう分かるやろ。
そんで、2014年は、「54勝」を上げて、念願の調教師リーディング1位になっとったし、2016年は、今までで一番の「57勝」を上げて、また1位になっとりましたな。
けど、一昨年と去年は、
2017年→47勝・獲得賞金10億8918万円(リーディング7位)
2018年→54勝・獲得賞金14億0757万円(リーディング3位)
っちゅう形で1位を逃しとったんや。
それに、今年は10月21日(日)までが「40勝・獲得賞金12億4739万円」(リーディング4位)っちゅう成績で、賞金では1位になっとるんやけど、55勝を上げてリーディング1位の安田隆行厩舎に、勝ち星で「15勝」の差を付けられとるんやから、きっと今の彼は、「とにかく1つでも多く勝って、1位との差を詰めなアカン」と考えとる筈ですわ。
そんな中、矢作君の厩舎は、今週、
1着賞金が1億5000万円の天皇賞・秋→ドレッドノータス
1着賞金が5900万円のスワンS→モズアスコット
1着賞金が2900万円のアルテミスS→ラインオブダンス
1着賞金が1500万円の河口湖特別→ホウオウライジン(鳥屋野特別と西湖特別にも登録)
1着賞金が1050万円の萬代橋特別→ディスモーメント(松浜特別にも登録)
1着賞金が1050万円の寺泊特別→モズレジーナ
と、賞金の高い特別レースに6頭を登録してきたんで、どの馬も全力で仕上げてくるやろうな。