「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2019/10/07
海外の大きいレースでも結果を残しとりますな
角居勝彦調教師(栗東)

主な管理馬:
ロジャーバローズ(2019年ダービー)
サートゥルナーリア(2019年皐月賞など)
エピファネイア(2014年ジャパンCなど)
ウオッカ(2009年安田記念など)


今週の主な登録馬:
エスポワール(秋華賞)
グラディーヴァ(堀川特別)
カンタービレ(府中牝馬S)
ランドネ(府中牝馬S)
サトノワルキューレ(オクトーバーS)
シャドウノエル(オパールS)
ロータスランド(もみじS)
ブルーミングスカイ(紫菊賞)


担当者:調教師情報部 元調教師Y

知っとる方も多いと思いますけど、石川県出身の角居勝彦君は、金沢桜丘高校を出てから、静内にある「グランド牧場」で働き始めて、1986年に競馬学校の厩務員課程を出た後、その年の10月から、ナリタハヤブサや、キョウトシチーや、ファイトガリバーとかを育てた中尾謙太郎さんの厩舎で厩務員と調教助手をやって、1997年の1月からは、クロフネや、フサイチエアデールや、ブロードアピールとかを育てた松田国英君の厩舎で調教助手をやって、2000年に調教師の試験に受かっとりますな。
そんで、2001年に自分に厩舎を開業するまでの1年間は、森秀行君の厩舎や、藤沢和雄君の厩舎で技術調教師をやって、馬のことだけやなくて、厩舎についての色んなことを学んどったんや。
最初の年にいきなり19勝しとった角居君は、次の年に、ブルーイレヴンを使った東京スポーツ杯2歳Sで初めて重賞を勝つと、2004年には、デルタブルースを使った菊花賞で初めてGIを勝って、その後も、シーザリオを使ったオークスや、ハットトリックを使った香港マイルや、カネヒキリを使ったジャパンCダートや、ウオッカを使ったダービーや、ヴィクトワールピサを使ったドバイワールドCとか、国内だけやなくて、海外の大きいレースでも結果を残しとりますな。
そうそう、これも皆さんがよう知っとると思いますけど、角居君は、2011年からの3年間、
2011年→59勝・獲得賞金11億9517万円
2012年→57勝・獲得賞金12億5956万円
2013年→56勝・獲得賞金17億5848万円
っちゅう数字を残して、3年連続で「調教師リーディングで1位」になっとりましたし、2013年の賞金は開業してから一番の数字やったんや。
そんでもって、2014年の角居君は、メイショウブシドウで小倉サマージャンプを勝って、史上4人目で、現役では3人目の「JRA全10場重賞制覇」を達成しとったし、その他にも、ラキシスを使ったエリザベス女王杯や、エピファネイアを使ったジャパンCとか、11回も重賞を勝って、「51勝(リーディング3位)・獲得賞金17億0938万円」っちゅう成績を残して、一昨年も、「54勝(リーディング3位)・獲得賞金12億7665万円」っちゅう成績を残しとったんですわ。
せやけど去年は、「33勝(リーディング19位)・獲得賞金5億5683万円」と、勝ち星と賞金のどっちも一昨年を大きく下回ってしもうたんやから、今年の彼は、「キッチリ巻き返さなアカン」と気合いを入れとる筈や。
実際、今年に入ってから先週までの成績は、「33勝(リーディング10位)・獲得賞金12億1685万円」と、もう去年の賞金を大きく上回っとるんやけど、このままのペースやったら、2013年の数字を上回れるかどうかが微妙なんで、ワシが彼やったら、間違いなく「賞金の高いレースを勝って、もっとペースを上げなアカン」と考えますわ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億円の秋華賞にエスポワール、1500万円の堀川特別にグラディーヴァ、5500万円の府中牝馬Sにカンタービレとランドネ、2600万円のオクトーバーSにサトノワルキューレ、2500万円のオパールSにシャドウノエルとか、特別レースに全部で8頭を登録してきましたんで、どの馬も「勝負懸かり」とワシは見とります。


2019/10/07
東京農工大学で馬術部に入っていました
国枝栄調教師(美浦)

主な管理馬:
アーモンドアイ(2018年牝馬三冠など)
ダノンプラチナ(2014年朝日杯FSなど)
アパパネ(2010年牝馬三冠など)
マツリダゴッホ(2007年有馬記念など)


今週の主な登録馬:
カレンブーケドール(秋華賞)
アルミレーナ(堀川特別・山中湖特別)
ダノングレース(府中牝馬S)
フロンテアクイーン(府中牝馬S)
コズミックフォース(オクトーバーS)
レッドローゼス(オクトーバーS)
ディキシーナイト(白秋S)
レッドアステル(山中湖特別)


担当者:調教師情報部 元調教師N

知っている方もいると思いますけど、国枝栄君は、岐阜県本巣郡の北方町出身で、近くに笠松競馬場があったことから、競馬に興味を持つようになって、地元の本巣高校に通っていた頃、「この世界で働きたい」と思ったそうです。
高校を出てからの彼は、東京農工大学農学部の獣医学科に入って、もちろん、この頃には馬術部に入っていましたし、卒業してからは、大学の2年先輩で、当時、八木沢勝美厩舎で調教助手をやっていて、今は調教師をやっている高橋裕君の紹介で、山崎彰義厩舎の調教助手になったんですよ。
山崎さんと言えば、1987年の新潟大賞典をセッテジュノーで勝つなど、通算で247勝を上げていますね。
国枝君は、山崎厩舎の調教助手になってから、ずっとそこで腕を磨いて、1989年に調教師の試験に受かって、1990年に自分の厩舎を開業しました。
最初の年は、使った回数が少なかったので8勝止まりでしたけど、2年目は9勝、3年目と4年目は15勝と、順調に勝ち星を伸ばしていましたし、開業9年目だった1998年には、ブラックホークを使ったダービー卿CTで、初めて重賞を勝っています。
それからも、2004年には、44勝を上げて「9億4393万円」の賞金を稼いでいましたし、2007年には、41勝を上げて、「11億7307万円」の賞金を稼いでいましたね。
それに、彼の厩舎は、2010年にアパパネで牝馬三冠を勝つなど、厩舎を開業してから今までに、GIを15勝、重賞を49勝もしていますし、2016年までの5年間は、
2012年→41勝・獲得賞金6億8110万円
2013年→37勝・獲得賞金8億0044万円
2014年→35勝・獲得賞金6億0733万円
2015年→31勝・獲得賞金6億1444万円
2016年→34勝・獲得賞金6億3196万円
という形で順調に実績を積み重ねていて、一昨年は、今までで一番多い「48勝」を上げていました。
でも、一昨年はGIに2回しか馬を使えなかったことなどから、賞金は「8億8056万円」と、2007年を大きく下回っていましたので、去年の国枝君は、「必ず巻き返したい」と考えていた筈ですし、実際に去年は、アーモンドアイで牝馬三冠とジャパンCを勝つなど、45勝を上げて、「16億0611万円」という、今までで一番の賞金を稼いでいましたね。
ただ、今年は、アーモンドアイでドバイターフを勝っていますけど、JRAでは、先週までの獲得賞金が「7億7953万円」と、まだ去年の半分以下ですから、今の彼は、「もっと勝ってペースを上げたい」と考えているのでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金が1億円の秋華賞にカレンブーケドール、1500万円の堀川特別にアルミレーナ(山中湖特別にも登録)、5500万円の府中牝馬Sにダノングレースとフロンテアクイーン、2600万円のオクトーバーSにコズミックフォースとレッドローゼスなど、全部で8頭を特別レースに登録してきましたので、「揃って勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に彼がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。


2019/10/07
実家は北海道で漁具店をやっとるんですわ
西村真幸調教師(栗東)

主な管理馬:
サラス(2019年マーメイドS)
マイネルバイカ(2015年白山大賞典)


今週の主な登録馬:
フェアリーポルカ(秋華賞)
クインズサリナ(オパールS)
ルガーサント(もみじS)
スラッシュメタル(三年坂特別)
タイセイモナーク(鳴滝特別)
ソウルトレイン(紫菊賞)


担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんも知っとるやろうけど、西村真幸君は、北海道の様似(さまに)出身で、実家は様似港のすぐ近くで漁具店をやっとって、同級生の実家がやっとる牧場を手伝っとった時に、「将来は競馬に関わる仕事をしたい」と考えるようになったそうですわ。
そんで、ノーザンファームで働いてから、2002年の4月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の10月から新井仁厩舎の厩務員をやって、次の月からは、福島勝厩舎の調教助手をやっとりました。
その後は、友道康夫厩舎や、岩元市三厩舎で調教助手をやって、2014年に調教師の試験に受かって、2015年の3月に自分の厩舎を開業しとります。
ちなみに西村君は、調教師になる前、栗東トレセンのバスケ部に所属しとって、このバスケ部の創設メンバーには、2016年の2月一杯で引退した橋口弘次郎さんがおって、その後も、角居勝彦君や藤岡健一君などがチームに入っとったんですわ。
そうそう、2016年の「ジョッキーベイビーズ」に、東海地区の代表として出場して4着やった西村悠希君は、西村君の次男ですな。
そんで西村君の厩舎は、一昨年まで、
2015年→9勝・獲得賞金1億5569万円
2016年→20勝・獲得賞金2億8374万円
2017年→29勝・獲得賞金4億9842万円
と、順調に成績を伸ばしとったんですわ。
せやけど去年は、「20勝・獲得賞金3億6464万円」っちゅう成績で、勝ち星と賞金のどっちも一昨年を大きく下回ってしもうたんやから、今年の彼は、「キッチリ巻き返したい」と考えとるんやろうし、実際、先週までの成績は、「32勝・獲得賞金5億3036万円」と、もう去年の数字を大きく上回っとります。
もちろん、今の西村君は「賞金の高いレースをガンガン勝って、もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えとるんやろう。
そんな中、今週は、1着賞金が1億円の秋華賞にフェアリーポルカ、2500万円のオパールSにクインズサリナとか、特別レースに全部で6頭を登録してきましたんで、どの馬も気合いを入れて仕上げてくるやろうな。
それに、西村君の厩舎は、今年、サラスを使ったマーメイドSを勝っとるんやけど、まだGIを勝てとらんので、秋華賞のフェアリーポルカには、「ここで初めてのGI勝ちを」っちゅう思いも込められとる筈ですわ。


2019/10/07
イギリスで厩務員をやっていましたね
藤沢和雄調教師(美浦)

主な管理馬:
レイデオロ(2017年ダービーなど)
ソウルスターリング(2017年オークスなど)
ゼンノロブロイ(2004年有馬記念など)
ダンスインザムード(2004年桜花賞など)


今週の主な登録馬:
コントラチェック(秋華賞)
シェーングランツ(秋華賞)
ソウルスターリング(府中牝馬S)
ハウメア(オパールS)
ティソーナ(大原S)


担当者:調教師情報部 元調教師M

皆さんも知っていると思いますが、藤沢和雄君の実家は、1978年の天皇賞・秋を勝ったテンメイと、2010年の共同通信杯を勝ったハンソデバンドで有名な、苫小牧市の樽前にある「藤沢武雄牧場」でして、彼は大学を出てから、お父さんの武雄さんの友達だった田中良熊さんがやっていた、登別にある「青藍牧場」の手伝いをしていた時に、「自分も競馬の仕事をする」と決めたそうです。
それから藤沢君は、ニューマーケット(イギリス)のギャビン・プリチャード・ゴードン厩舎で、4年くらい厩務員をやって、日本に戻って来てからは、1977年から、菊池一雄厩舎(皐月賞とダービーを勝ったカツトップエースなどを管理)の調教助手をやって、1982年から、佐藤勝美厩舎(札幌記念を勝ったサンエイサンキューなどを管理)の調教助手をやっていましたね。
そして、1983年からは、3冠馬のシンボリルドルフなどを育てた野平祐二厩舎で調教助手をやって、1987年に調教師の試験に受かって、次の年に自分の厩舎を開業しています。
調教師になってからの藤沢君の活躍は、皆さんもよく知っている通りで、タイキシャトルを使った1998年の安田記念とマイルCS、シンボリクリスエスを使った2002年と2003年の有馬記念、ダンスインザムードを使った2006年のヴィクトリアマイル、サトノアレスを使った2016年の朝日杯FS、ソウルスターリングを使った一昨年のオークス、レイデオロを使った一昨年のダービーと去年の天皇賞・秋など、今までに、GIの29勝を含めて重賞を117勝もしています。
それに、勝ち星そのものも多くて、開業してから去年まで、1年あたり46勝もしていましたし、先週までに、現役で1番の「通算1467勝」という素晴らしい実績を残していて、現役で2番目に勝ち星が多いのは、国枝栄君の「881勝」ですから、どれだけたくさん勝っているのかがよく分かりますね。
賞金も、1995年から2006年までの12年間は、ずっと10億円の大台に乗せていましたし、ゼンノロブロイで天皇賞・秋とジャパンCと有馬記念などを勝った2004年には、60勝を上げて、今までで一番の「23億1700万円」という賞金を稼いでいます。
それに、2016年は、サトノアレスを使った朝日杯FSや、ソウルスターリングを使った阪神ジュベナイルFなど、重賞を5つ勝って、「51勝・獲得賞金10億9272万円」という数字を残していましたし、一昨年は、ソウルスターリングでオークスを、レイデオロでダービーを勝つなど、「44勝・獲得賞金14億2548万円」という成績を残していました。
ただ、去年は、「52勝・獲得賞金13億6944万円」という成績で、勝ち星は一昨年を8つ上回りましたけど、賞金は下回ってしまいましたから、今年の藤沢君は「必ず巻き返したい」と気合いを入れている筈です。
実際、今年に入ってから先週までは、「34勝・獲得賞金10億1724万円」という成績で、去年の同じ時期(10月1週目まで)の「36勝・獲得賞金8億1123万円」と比べて、賞金は大きく上回っていますけど、彼は、この数字に満足しないで、これからもっと気合いを入れてくると私は見ています。
と言うのも、今、53勝でリーディング1位の安田隆行厩舎に、19勝の差を付けられていますし、賞金でも、先週までに「12億2969万円」を稼いで1位の矢作芳人厩舎に、「2億1245万円」の差を付けられているのですから。
もちろん、今の藤沢君は、「賞金の高いレースを多く勝って、早く1位との差を詰めたい」と考えている筈です。
そんな中、今週の特別レースには、1着賞金が1億円の秋華賞にコントラチェックとシェーングランツ、5500万円の府中牝馬Sにソウルスターリング、2500万円のオパールSにハウメア、1820万円の大原Sにティソーナと、全部で5頭を登録してきましたので、どの馬もキッチリ仕上げてくるでしょうね。