「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目馬主
2024/11/11
レモンポップがマイルCS南部杯などを制しておりますが…
ゴドルフィン

本業: 競走馬管理団体

今週の主な登録馬:
フィアスプライド(マイルCS)
プラウドヘリテージ(晩秋S)
サルヴィアーノ(高湯温泉特別)
ファミリーラヴ(高湯温泉特別)

担当者:馬主情報部 馬主Y

「ゴドルフィン」は、「アラブ首長国連邦」の副大統領兼首相であるモハメド殿下が代表を務めている競走馬管理団体ですから、ここでは、「ゴドルフィン」をモハメド殿下と表記します。

「ドバイワールドカップ」の創設者として広く知られているモハメド殿下は、競走馬の生産と育成や、種牡馬の繋養を世界規模で行っている「ダーレー・グループ」の代表としても有名であり、このグループは、イギリス・ニューマーケットの「ダルハムホールスタッド」を本部としており、元々、アイルランドとアメリカとオーストラリアに牧場を所有していた上、2002年の6月には、グループの日本法人として、「ダーレー・ジャパン株式会社」を設立しました。

同社は、2004年の9月、日本に於ける生産拠点として、「ダーレー・ジャパン・ファーム有限会社」(住所:北海道沙流郡日高町富浜東3-2-1)を設立し、2008年には、鵡川にあった西山牧場の本場を買い取るなど、日本での生産規模を順調に拡大しており、現在では、私が確認したところ、道内に7つの牧場を所有しております。

また、1990年から30年以上も日本の馬産に携わっている、「パカパカファーム」(2012年のダービー馬ディープブリランテなどを輩出)の創業者兼代表であり、一口馬主クラブ「ワラウカド」のクラブ法人である「株式会社フクキタル」でも代表取締役を務めているハリー・スウィーニィ氏を、2016年、「ダーレー・ジャパン・ファーム有限会社」の代表取締役に就任させておりました。

ハートレイクで1995年の安田記念を制するなど、以前から積極的に所有馬をJRAのレースに出走させていたモハメド殿下は、2009年の11月にJRAの個人馬主資格を取得し、2010年から実際に馬を走らせております。

最初の年は、出走頭数が少なかったこともあり、3勝に留まっておりましたが、翌年からは、順調に数字を伸ばしており、2019年までの3年間も、

2017年→71勝・獲得賞金13億4128万円(馬主リーディング6位)
2018年→77勝・獲得賞金15億4599万円(同5位)
2019年→105勝・獲得賞金20億8270万円(同5位)

という右肩上がりの成績を残し、特に2019年は、初の「100勝超え」を達成し、賞金も20億円の大台に乗せておりました。

ただ、その後の3年間は、

2020年→97勝・獲得賞金17億8627万円(馬主リーディング5位)
2021年→83勝・獲得賞金14億6849万円(同6位)
2022年→66勝・獲得賞金14億1751万円(同6位)

という形で成績が「右肩下がり」になっており、更に昨年は、77勝を上げたものの、フェブラリーSとチャンピオンズCを制したレモンポップ以外の馬があまり活躍できなかったことから、獲得賞金は「15億7654万円」と、やはり2019年を大きく下回ってしまいました。

そして今年は、レモンポップで地方交流G1のさきたま杯とマイルCS南部杯を制し、この2レースで「1億5500万円」の賞金を獲得しており、JRAでは、先週までに62勝を上げているものの、ラジオNIKKEI賞を制したオフトレイル以外の馬があまり活躍できていないことなどから、獲得賞金が「12億2061万円」と、昨年の同時期(11月12日【日】まで)の「12億6172万円」を下回っておりますので、当然、現在のモハメド殿下は、「早急に巻き返しを図りたい」という思惑を抱いている筈です。

また、モハメド殿下は、所有頭数と生産頭数の多さを考えれば当然ですが、世界中の「競走馬セール」と「繁殖牝馬セール」に於いて、「ゴドルフィン」の名義などで馬を落札する機会が非常に多く、今年も、私が確認しているだけで、

■1月9日(土)~16日(土)「マジックミリオンズ・ゴールドコースト・イヤリングセール」(オーストラリア)
16万7148ドルを投じて1頭を落札

■4月16日(火)~17日(水)「タタソールズ・クレイブン・ブリーズアップ・セール」(イギリス)
407万8525ドルを投じて4頭を落札

■4月23日(火)~24日(水)「ゴフス・ブリーズアップ・セール」(アイルランド)
33万6154ドルを投じて1頭を落札

■5月11日(土)の「アルカナ・メイ・ブリーズアップ・セール」(フランス)
247万7404ドルを投じて1頭を落札

■8月5日(月)~8月6日(火)「ファシグティプトン・サラトガ・セレクト・イヤリングセール」(アメリカ)
100万ドルを投じて1頭を落札

■8月16日(金)~18日(日)「アルカナ・ドーヴィル・オーガスト・イヤリング・セール」(フランス)
43万2977ドルを投じて1頭を落札

■8月30日(金)「バーデンバーデン・オーガスト・イヤリング・セール」(ドイツ)
108万2443ドルを投じて2頭を落札

■9月9日(月)~21日(月)「キーンランド・セプテンバー・イヤリング・セール」(アメリカ)
185万0000ドルを投じて3頭を落札

■10月1日(火)~2日(水)「ゴフス・アイルランド・オービー・セール・ブック1」(アイルランド)
570万4475ドルを投じて7頭を落札

■10月8日(火)~10日(木)「タタソールズ・オクトーバー・イヤリング・セール・ブック1」(イギリス)
2961万0056ドルを投じて18頭を落札

■10月14日(月)~16日(水)「タタソールズ・オクトーバー・イヤリング・セール・ブック2」(イギリス)
478万7093ドルを投じて6頭を落札

と、計45頭を落札し、日本円に換算すれば約77億2894万円の金額を投じております(落札額は全て米ドル・1ドルを150円で計算)。

当然、現在のモハメド殿下は、「落札に要した資金の回収ペースを早めたい」とも考えていることでしょう。

そういった中、今週は、1着賞金1億8000万円(馬主の取り分は8割の1億4400万円)のマイルCSにフィアスプライドなど、計4頭を賞金の高い特別レースに登録しておりますので、私がモハメド殿下であれば、それぞれを預けている厩舎に対して、迷わず渾身の勝負仕上げを指示します。

2024/11/11
昨年は「40億3991万円」の賞金を獲得。そして今年は…
サンデーレーシング

本業: 一口馬主クラブ

今週の主な登録馬:
ブレイディヴェーグ(マイルCS)
クロワデュノール(東京スポーツ杯2歳S)
ファイアンクランツ(東京スポーツ杯2歳S)
エクロジャイト(霜月S)
ベルクレスタ(秋色S)
レガトゥス(秋色S)
ラヴァブル(赤松賞)

担当者:馬主情報部 馬主T

2007年から「サンデーレーシング」の代表取締役を務めている吉田俊介氏が、「ノーザンファーム」の代表を務めている吉田勝己オーナーの長男であり、募集馬の大半が「ノーザンファーム」の生産であるのは、一般競馬ファンでもよくご存知のことでしょう。

吉田勝己オーナーが、「日本ダイナースクラブ」と提携して、1988年に創設した「サンデーレーシング」に於いて、過去の代表的な存在としては、

2009年の桜花賞とオークス、2011年のジャパンCなどを制したブエナビスタ

2011年の牡馬三冠、2012年の宝塚記念、2013年の有馬記念などを制したオルフェーヴル

2012年の牝馬三冠を制し、その他にも、同年と2013年のジャパンC、2014年のドバイシーマクラシックと有馬記念などを制したジェンティルドンナ

2015年の皐月賞とダービーを制したドゥラメンテ

2019年と2020年のエリザベス女王杯を制するなど、GIを4勝したラッキーライラック

といった名前が挙げられます。

同クラブは、2005年に初めて「馬主リーディング1位」となっていた上、2010年から2013年までは4年連続で「リーディング1位」となっておりました。

更に、その後も「サンデーレーシング」は順調に実績を積み重ねており、2017年からは、

2017年→獲得賞金29億7266万円(133勝・重賞15勝)
2018年→獲得賞金35億4845万円(152勝・重賞11勝)
2019年→獲得賞金36億0520万円(124勝・重賞10勝)
2020年→獲得賞金40億2196万円(115勝・重賞15勝)
2021年→獲得賞金38億5386万円(134勝・重賞15勝)
2022年→獲得賞金35億3084万円(121勝・重賞12勝)
2023年→獲得賞金40億3991万円(116勝・重賞16勝)

という好成績を記録し、7年連続で「馬主リーディング1位」となっており、特に昨年は、リバティアイランドで牝馬三冠を制するなど、GⅠを8勝しており、獲得賞金がキャリアハイの数字となっております。

そして今年は、マッドクールで高松宮記念、チェルヴィニアでオークスと秋華賞、スタニングローズでエリザベス女王杯を制するなど、重賞を10勝し、他も入れたら、先週までに90勝を上げ、「29億4422万円」の賞金を獲得し、「馬主リーディング1位」をキープしておりますので、当然、現在は「サンデーレーシング」の関係者全員が、「この勢いを止めたくない」と考えていることでしょう。

そういった中、今週の特別レースには、1着賞金1億8000万円(馬主の取り分は8割の1億4400万円)のマイルCSにブレイディヴェーグ、1着賞金3800万円(同3040万円)の東京スポーツ杯2歳Sにクロワデュノールとファイアンクランツ、1着賞金2200万円(同1760万円)の霜月Sにエクロジャイトなど、計7頭を登録しておりますので、私が関係者であれば、それぞれを預けている厩舎に対して、どういった指示をするのか、敢えてご説明するまでもないことでしょう。

2024/11/11
「2024年3月期」の売上高は「230億円」でした
前田幸治氏

本業: アイテック株式会社 代表取締役会長

今週の主な登録馬:
デルアヴァー(東京スポーツ杯2歳S)
リビアングラス(比叡)
イリフィ(秋明菊賞)

担当者:馬主情報部 馬主N

前田幸治オーナーは、地下で大阪梅田駅と直結している、「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」の29階に本社を構え、上下水道の管理や、高速道路の管理・管制、保守点検などを手掛けている、「アイテック株式会社」の代表取締役会長を務めております。

1981年に設立された同社は、上下水道設備の運転管理や、高速道路の巡回パトロールや管制室の運用・保守といった道路管理や、ゴミ焼却施設の運転維持管理といった、生活インフラに関わる専門技術業務を非常に多く官公庁から受託しており、私が確認したところ、「2024年3月期」の売上高は「230億円」という素晴らしい数字となっておりました。

そして現在は、本社の他にも、東京都港区虎ノ門の「東京本店」や、愛知県名古屋市西区の「名古屋支店」や、宮城県仙台市青葉区の「東北支店」など、全国各地に26支店を構えており、約2500名の従業員を擁しておりますので、同社のトップである前田オーナーは、「誰もが認める優秀な経営者」と言える筈です。

また、前田オーナーは、新冠にある生産牧場、「ノースヒルズ」の代表も務めており、同牧場は敷地面積が120ヘクタール(120万平方メートルで、東京ドーム25個分以上)もあり、800mの馬場などを有している上、同牧場の関連施設として、100ヘクタールの広大な敷地で、主に1歳馬の中期育成を行う「ノースヒルズ清畠」(北海道沙流郡日高町)と、800mのウッドチップ坂路コースや800mの周回ダートコースを有し、デビュー前の2歳馬や現役の競走馬に本格的なトレーニングを行う「大山(だいせん)ヒルズ」(鳥取県西伯郡伯耆町)も運営しております。

2020年の牡馬三冠を制したコントレイルは、「ノースヒルズ」の生産馬であり、「ノースヒルズ清畠」の育成馬です。

「大山ヒルズ」のゼネラルマネージャーを務めている斎藤慎氏は、「広大な敷地を有するノースヒルズ清畠が完成してからは、丈夫な馬が多くなった」と話しておりました。

また、前田オーナーは、先述した通り、生産牧場の「ノースヒルズ」を有するオーナーブリーダーですが、イギリスでは「ジェネシス・グリーン・スタッド」、アメリカでは「レーンズエンドファーム」、アイルランドでは「キルティナン・カッスル・スタッド」など、海外の生産施設にも繁殖牝馬を預けております。

前田オーナーは、2017年、「大山ヒルズ」の近郊に、「アイテック株式会社」の社員研修所であり保養所でもある「悠翠郷」(ゆうすいのさと)を開設しており、同年の5月15日(月)に催された完成披露会には、武豊騎手、福永祐一騎手(現在は調教師)、ミルコ・デムーロ騎手、クリストフ・ルメール騎手など、多くの競馬関係者も参加しておりました。

馬主としての前田オーナーは、私が確認したところ、1983年からJRAで馬を走らせており、代表的な存在としては、2010年と2011年のジャパンCダートを連覇するなど、GIを4勝したトランセンドや、2011年の宝塚記念を制したアーネストリーや、2012年の天皇賞・春を制したビートブラックや、2014年のダービーを制したワンアンドオンリーや、2016年のJBCクラシックを制したアウォーディーなどが挙げられます。

前田オーナーが過去最高の成績を残したのは2011年であり、この年は、アーネストリーが宝塚記念とオールカマーを制し、トランセンドがフェブラリーSとマイルCS南部杯とジャパンCダートを制するなど、「42勝・獲得賞金13億3806万円」という数字を記録しておりました。

しかし、その後は成績が伸び悩み、2021年までの3年間も、

2019年→17勝・獲得賞金4億8128万円
2020年→16勝・獲得賞金5億9260万円
2021年→19勝・獲得賞金3億6400万円

と記せば分かる通り、獲得賞金が2011年の半分以下に留まっておりましたが、一昨年は、ジャンダルムでオーシャンSとスプリンターズSを制するなど、重賞4勝を含む22勝を上げ、獲得賞金は「7億1019万円」と、前年の倍近くとなっており、尚且つ、クリンチャーで地方交流重賞の名古屋大賞典を制するなど、巻き返しに成功しております。

しかし昨年は、一昨年の半分となる11勝に留まってしまった上、重賞を勝てなかったこともあり、獲得賞金は「2億7769万円」と、一昨年の4割以下となっておりました(エミューがフラワーCを制した時はノースヒルズの名義)。

当然、今年を迎えるにあたって前田オーナーは、「一昨年の勢いを取り戻したい」と考えていた筈であり、実際、今年は、ラムジェットで地方交流G1の東京ダービーを制し、海外では、リメイクでコリアスプリントを制し、この2レースで「約1億7700万円」の賞金を獲得している上、JRAでは、ラムジェットでユニコーンSを制するなど、先週までに18勝を上げ、獲得賞金が「3億2020万円」と、既に昨年を上回っておりますので、現在の前田オーナーは、「この勢いを止めたくない」と考えていることでしょう。

また、前田オーナーは、「ノースヒルズ」の生産馬だけで十分な頭数を確保できる規模のオーナーブリーダーでありながら、毎年、自身の名義と「ノースヒルズ」の名義で「競走馬セール」に参加しており、今年は、

■5月21日(火)の「HBAトレーニングセール」
1頭を1210万円で落札

■7月8日(月)~9日(火)の「セレクトセール」
4頭を2億9480万円で落札

■7月22日(月)~24日(水)の「HBAセレクションセール」
4頭を1億4080万円で落札

と、計9頭を4億4770万円で落札しております(落札金額は全て税込表記)。

それ故、現在の前田オーナーは、「落札資金の回収ペースを早めたい」とも考えている筈です。

そういった中、今週の前田オーナーは、1着賞金3800万円(馬主の取り分は8割の3040万円)の東京スポーツ杯2歳Sにデルアヴァーなど、3頭を特別レースに登録しておりますので、私がオーナーであれば、それぞれの厩舎サイドに対して、渾身の勝負仕上げ指示するのは間違いありません。

2024/11/11
埼玉県内最大級のゴルフコースを有しております
西山茂行氏

本業: 西山興業株式会社 代表取締役社長

今週の主な登録馬:
ニシノイストワール(東京スポーツ杯2歳S)
ニシノタンギー(東京スポーツ杯2歳S)
ニシノカシミヤ(福島民友C)
ニシノインヴィクタ(高湯温泉特別)
ニシノコマチムスメ(高湯温泉特別)
セイウンパシュート(磐梯山特別)

担当者:馬主情報部 馬主M

西山茂行オーナーは、東京都港区赤坂に本社ビルを構えている、「西山興業株式会社」の代表取締役社長を務めております。

同社は、「埼玉県内最大級」となる45ホールを有する「大宮国際カントリークラブ」(埼玉県さいたま市西区)や、太平洋に面した27ホールのシーサイドコースでリゾート気分が味わえる「館山カントリークラブ」(千葉県館山市)や、「ニッソーカントリークラブ」(茨城県稲敷郡河内町)といったゴルフ場の経営が主な事業です。

また、「西山興業株式会社」は、ゴルフ場経営の他にも、「ホテルシロー」(千葉県船橋市)といった宿泊施設の運営や、赤坂や銀座などに6ヶ所ある貸しビル事業や、自社ビルの1階にある「中国料理たけくま」といった飲食店の経営なども手掛けており、これらはどれも好評のようですから、そのトップである西山オーナーは、周囲から厚い信頼を寄せられているのでしょう。

そして西山オーナーは、1992年の桜花賞など重賞を6勝したニシノフラワーや、1998年の皐月賞や菊花賞など重賞を5勝したセイウンスカイを筆頭に、多くの活躍馬を生産していた「西山牧場」の創業者、西山正行氏(故人)の長男でして、2004年に正行氏が亡くなられた後は、茂行オーナーが「西山牧場」の経営者となりました。

その後は、2008年に、ニシノフラワーなど、約40頭の繁殖牝馬を他の牧場に預託し、尚且つ、生産の拠点であった「西山牧場の本場」(北海道勇払郡鵡川町)を「ダーレージャパンファーム」に売却するなど、規模を縮小しておりますが、「西山牧場育成センター」(北海道沙流郡日高町)と「西山牧場阿見分場」(茨城県稲敷郡阿見町)は、現在も西山オーナーが運営し、「西山牧場育成センター」では、年に数頭の生産を継続しております。

なお、西山オーナーは、内閣総理大臣を務めていた安倍晋三氏(故人)と同じ「成蹊大学」の卒業生であり、他の競馬関係者で言えば、現在、「下河辺牧場」(2017年の菊花賞を制したキセキなどを生産)の代表を務めている下河辺俊行氏も同大学の卒業生です。

西山オーナーは、確か1986年からJRAで馬を走らせている大ベテランであり、現在は、「東京馬主協会」の副会長理事と、「東日本馬主協議会」の調査委員長を務めております。

また、西山オーナーは、正行氏から引き継いだ馬も含めると、これまでに800頭以上を所有しており、引き継いだ後の代表的な存在としては、2006年の函館2歳Sを制したニシノチャーミー、2010年の中山牝馬Sを制したニシノブルームーン、2016年と2017年の京阪杯を制したネロ、2017年の高松宮記念を制したセイウンコウセイ、2018年の札幌2歳Sと東京スポーツ杯2歳Sと一昨年の中山大障害を制したニシノデイジーといった名前が挙げられるでしょう。

2005年の西山オーナーは、重賞勝ちこそなかったものの、「42勝・獲得賞金7億9205万円」という過去最高の成績を残しておりました。

しかし、その後は成績が伸び悩んでおり、2021年までの3年間も、

2019年→16勝・獲得賞金3億4271万円
2020年→26勝・獲得賞金4億7528万円
2021年→22勝・獲得賞金3億6756万円

と、物足りない数字に留まっていたため、一昨年の西山オーナーは、「必ず巻き返したい」と考えていた筈です。

実際、一昨年は、先述した通り、ニシノデイジーが中山大障害を制するなど、「33勝・獲得賞金5億2046万円」という、2021年を大きく上回る好成績を残しておりました。

そして昨年は、セイウンハーデスで七夕賞を制するなど、30勝を上げ、獲得賞金は「5億8009万円」と、一昨年を上回っております。

その上、今年も好調が続いており、先週までに29勝を上げ、獲得賞金が「5億5369万円」と、昨年を上回るのは時間の問題となっておりますので、現在のオーナーは、「この勢いを止めたくない」と考えていることでしょう。

そういった中、今週は、1着賞金3800万円(馬主の取り分は8割の304万円)の東京スポーツ杯2歳Sにニシノイストワールとニシノタンギー、1着賞金2400万円(同1920万円)の福島民友Cにニシノカシミヤなど、特別レースに6頭を登録しておりますので、私が西山オーナーであれば、それぞれを預けている厩舎に対して、渾身の勝負仕上げを指示する筈です。