「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目馬主
2024/10/28
今年の競走馬セールに「23億4300万円」を投じております
藤田晋(すすむ)氏

本業: 株式会社サイバーエージェント 代表取締役社長

今週の主な登録馬:
シンフォーエバー(京王杯2歳S)
バニーラビット(京王杯2歳S)
デュガ(みちのくS)
クロデメニル(フルーツラインC・貴船S)

担当者:馬主情報部 馬主N

藤田晋(すすむ)オーナーの本業は、「JR渋谷駅」から徒歩5分ほどの場所に、「AbemaTowers」という名称の本社ビルを構え、インターネットに関わる様々な事業を手掛けている、「株式会社サイバーエージェント」の代表取締役社長です。

青山学院大学の経営学部を卒業後、人材派遣会社の「株式会社インテリジェンス」(現在の「パーソルキャリア株式会社」)に就職した藤田オーナーは、24歳だった1998年、「インテリジェンス」のオフィスを間借りする形で「サイバーエージェント」を設立しております。

創業当初の同社は、「ホリエモン」こと堀江貴文氏が代表を務める「株式会社オン・ザ・エッヂ」(後の株式会社ライブドア)との協業で、インターネット上のバナー広告、「サイバークリック」を展開しておりました。

現在も広告事業を主力としている同社は、インターネット広告に於ける国内シェアが4割以上という、圧倒的な地位を築いており、グループ全体で「7202億円」を記録した「2023年9月期」の売上高の内、広告事業が「4053億円」と、半分近くを占めております。

「インターネット広告事業」と合わせて、同社にとって3つの柱となるのが、「2023年9月期」の売上高が「1791億円」を記録した「ゲーム事業」と、「1411億円」を記録した「メディア事業」です。

「ゲーム事業」では、傘下の「株式会社Cygames(サイゲームス)」が運営する「ウマ娘・プリティーダービー」を筆頭に、「アイドルマスター・シンデレラガールズ」や「グランブルーファンタジー」といった大ヒット作品を次々に提供しており、「メディア事業」も、「テレビ朝日」と共同で設立した「株式会社AbemaTV」が運営する、インターネットテレビサービスの「ABEMA」や、国内最大手のブログサービスである「Amebaブログ」といった、誰もが目にしたことがあるサービスを運営しておりますので、多くの方にとって、広告事業よりも馴染みがあることでしょう。

「ウマ娘」が大ヒットした2021年、馬主資格を取得した藤田オーナーですが、「ウマ娘」は子会社が開発したゲームであり、オーナー自身が深く関わっていた訳ではないため、直接のきっかけとなった訳ではなく、「サイバーエージェント」を創業した際に支援してくれた、当時、「インテリジェンス」で社長を務めており、現在は「株式会社USEN-NEXT HOLDINGS」の代表取締役社長を務めている宇野康秀氏から、以前、「馬とフェラーリだけは買うな」と言われていたものの、最近は「自由にしていい」と言われるようになった上、2020年の暮れに、雑誌で武豊騎手と対談した際に勧められたことがきっかけで、「馬主になろう」と決めたそうです。

馬主資格の申請中だった2021年の3月に、武豊騎手と食事をする機会があり、その際に同席していた森秀行調教師から、「2歳馬を買えばすぐにデビューできる」と聞き、実際、同年の3月16日(火)~17日(水)にフロリダで行われた「OBSマーチ2歳トレーニングセール」では、現地に出張していた森調教師と協議した上で、4頭を175万5000ドル(約1億9141万円)で落札しております(落札名義は森調教師)。

更に2021年は、国内の競走馬セールに於いて、

■5月21日(金)の「千葉サラブレッドセール」
1頭を5億1711万円(税込)で落札

■7月12日(月)~13日(火)の「セレクトセール」
18頭を25億9820万円(税込)で落札

と、計19頭を31億1531万円(税込)で落札し、大きな話題となっておりました。

同年の7月にJRAの馬主資格を取得した藤田オーナーは、年末までに7勝を上げ、「8131万円」の賞金を獲得しており、「馬主キャリア2年目」となった一昨年は、ジャングロを出走させたニュージーランドTで早くも「初の重賞勝ち」を飾るなど、「11勝・獲得賞金2億1629万円」という、前年を大きく上回る成績を残しております。

その上、昨年はシンエンペラーを出走させた京都2歳Sを制するなど、25勝を上げ、獲得賞金は「5億0184万円」と、一昨年を大きく上回っておりました。

そして今年は、サウジダービー(G3)とUAEダービー(G2)を制し、ケンタッキーダービー(G1)で3着入線を果たしたフォーエバーヤングと、愛チャンピオンS(G1)で3着に入線したシンエンペラーの活躍により、海外で約3億円の賞金を獲得しており、JRAでは、先週までに25勝を上げ、獲得賞金が「6億0920万円」と、既に昨年を上回るキャリアハイの数字となっておりますので、現在の藤田オーナーは、「この勢いを止めたくない」という思惑を抱いていることでしょう。

また、藤田オーナーは、「競走馬セール」に参加する機会が多く、昨年は、国内の競走馬セールに於いて、

■7月10日(月)~11日(火)の「セレクトセール」
16頭を26億0590万円で落札

■7月25(火)~26日(水)の「HBAセレクションセール」
2頭を8360万円で落札

と、計18頭の落札に26億8950万円を投じていた上、今年も、

■7月8日(月)~9日(火)の「セレクトセール」
11頭を20億2400万円で落札

■10月22日(火)の「ノーザンファームミックスセール」
1頭を3億1900万円で落札

と、計12頭の落札に23億4300万円を投じております(落札金額は全て税込表記)。

それ故、現在の藤田オーナーは、「落札に要した資金の回収ペースを早めたい」という思惑も抱いていると判断でき、こういった中、今週は、1着賞金3800万円(馬主の取り分は8割の3040万円)の京王杯2歳Sにシンフォーエバーとバニーラビット、1着賞金2300万円(同1840万円)のみちのくSにデュガ、1着賞金1840万(同1472万円)のフルーツラインCにクロデメニル(貴船Sにも登録)と、計4頭を賞金の高い特別レースに登録しておりますので、私が藤田オーナーであれば、それぞれの厩舎に対し、かなり勝負懸かった指示を出す筈です。

2024/10/28
今年は「ポイ活アプリ」などを提供していますわ
猪熊広次氏

本業: 株式会社バローズ 代表取締役

今週の主な登録馬:
ダンテバローズ(みやこS)
ヤンキーバローズ(京王杯2歳S)
アイザックバローズ(三陸特別)

担当者:馬主情報部 馬主H

猪熊広次オーナーの本業は、JR五反田駅と大崎駅と品川駅から徒歩10分圏内のところにある「住友不動産高輪パークタワー」(東京都品川区東五反田)に本社を構えて、モバイル機器の販売や、モバイルコンテンツの配信などを手掛けている、「株式会社バローズ」の代表取締役ですわ。

1994年に設立された同社は、まず「モバイル機器事業」を立ち上げて、その後は、

1998年10月→日本移動通信株式会社(現KDDI株式会社)と「携帯電話販売一次代理店契約」を締結
1999年3月→「IDOプラザ・向ヶ丘遊園」(現在のauショップ・向ヶ丘遊園)をオープン
2001年4月→「auショップ・川崎西口駅前」(現在のauショップ・ラゾーナ川崎)をオープン
2003年7月→「住友不動産高輪パークタワー」に本社を移転

といった形で順調に規模を拡大していますの。

また、近年の同社は「モバイルコンテンツ事業」に力を入れていて、

2013年→家族単位での収支管理ができる「節約家計簿」
2015年→心理対戦型パーティーゲームの「人狼ゲーム・潜む狼」
2016年→女性向けの恋愛ノベルゲームの「イケメン★恋愛乙女ゲーム集」
2017年→近未来学園を描いたアドベンチャーゲームの「AQUA」
2018年→ラブコメアドベンチャーゲームの「お嬢様はご機嫌ナナメ」
2020年→貯めたポイントで豪華賞品に応募できる「懸賞麻雀」
2021年→定番のゲームでポイントを貯めて豪華賞品に応募できる「懸賞ソリティア」

など、次々に新サービスを提供していますわ。

私が確認したところ、これらの中では、「懸賞ソリティア」が特に人気を博していまして、一昨年は、「懸賞麻雀」のサービスを終了して、代わりに、「懸賞GAMES」として、

「懸賞ナンプレ」→4月から提供
「懸賞リバーシ」→6月から提供
「懸賞2048」→10月から提供
「懸賞HelixJump」→11月から提供
「懸賞へびゲーム」→12月から提供

といった形で、立て続けに新たなコンテンツをスタートさせていましたし、昨年も、

「懸賞ブロックパズル」→3月から提供
「懸賞クレーンゲーム」→4月から提供
「ポイ活&懸賞麻雀」→7月から提供
「ポイ活&懸賞マッチ3パズルゲーム」→10月から提供

といった形で、立て続けに新たなコンテンツをスタートさせていて、その上、過去に提供していたコンテンツのリニューアルをしていましたの。

更に、今年も、

「ポイ活&懸賞クレーンゲーム」→1月から提供
「ポイ活&懸賞2048」→3月から提供
「えみぅ・歩いて育ててポイ活アプリ」→10月から提供

といった形でサービスを展開していますわ。

このように、ユーザーのニーズに合わせて臨機応変にビジネスを展開している猪熊オーナーのことは、多くの方が、「業界内の注目人物」と考えているのでしょうね。

その他にも、「株式会社バローズ」は、引退した競走馬のセカンドキャリアをサポートする「サンクスホースプラットフォーム」や、身体や精神に障害を抱えている方に、乗馬や厩舎の管理などを通じて、社会復帰を早めるための活動を行っている、「ホースセラピーねっと」へのサポートといった社会貢献活動を行っていますから、同社の代表取締役を務めている猪熊オーナーのことは、多くの方が尊敬している筈ですわ。

馬主としての猪熊オーナーは、私が確認したところ、JRAで馬を走らせ始めたのが2003年で、それから今までに250頭以上を所有していまして、その中の代表的な存在としては、2009年のシンザン記念を制し、同年のダービーで3着だったアントニオバローズや、2015年のファンタジーSを制したキャンディバローズや、2018年のCBC賞と北九州記念を制したアレスバローズや、2019年のダービーを制したロジャーバローズなどが挙げられますわね。

2017年の猪熊オーナーは、過去最高の30勝を上げて、「4億7836万円」の賞金を獲得していましたし、2019年は、10勝に留まってしまいましたけど、先述した通り、ロジャーバローズでダービーを制したことなどから、「4億8361万円」の賞金を獲得していましたの。

2020年は、14勝を上げたものの、獲得賞金は「1億9984万円」と、前年の半分以下に留まってしまいましたけど、その後の3年間は、

2021年:24勝・獲得賞金3億9353万円
2022年:22勝・獲得賞金4億5770万円
2023年:21勝・獲得賞金5億8187万円

という形で巻き返しに成功していて、特に昨年は、重賞を3勝したこともあり、獲得賞金がキャリアハイの数字になっていましたわ。

そして、今年は、ウィリアムバローズで地方交流重賞の日本テレビ杯を制して、「4000万円」の賞金を獲得していますし、JRAでは、先週までに16勝を上げていますけど、東海Sを制したウィリアムバローズ以外の馬があまり活躍できていないこともあって、獲得賞金が「3億7086万円」と、昨年の10月までの「4億3040万円」を下回っていますから、現在の猪熊オーナーは、「早急に巻き返しを図りたい」と考えているのでしょうね。

また、猪熊オーナーは、「競走馬セール」と「繫殖牝馬セール」に参加する機会が多くて、今年は、

■7月8日(月)~9日(火)の「セレクトセール」
3頭を1億4300万円で落札

■7月22日(火)~24日(水)の「HBAセレクションセール」
4頭を7810万円で落札

■8月19日(月)~24日(土)の「HBAサマーセール」
1頭を330万円で落札

■9月17日(火)~19日(木)の「HBAセプテンバーセール」
1頭を748万円で落札

■10月23日の「ジェイエス秋季繫殖牝馬セール」
2頭を2255万円で落札

と、計11頭を総額2億5443万円で落札していますの(落札金額は全て税込表記)。

当然、現在の猪熊オーナーは、「落札資金の回収ペースを早めたい」とも考えている筈ですわね。

そういった中、今週は、1着賞金が4000万円(馬主の取り分は8割の3200万円)のみやこSにダンテバローズ、1着賞金が3800万円(同3040万円)の京王杯2歳Sにヤンキーバローズなど、3頭を特別レースに登録していますので、私がオーナーでしたら、それぞれを預けている厩舎サイドに対して、渾身の勝負仕上げをお願いしますわ。

2024/10/28
「馬主リーディング15位」となっておりますので
サラブレッドクラブ・ラフィアン

本業: 一口馬主クラブ

今週の主な登録馬:
マイネルウィルトス(アルゼンチン共和国杯)
マイネルメモリー(アルゼンチン共和国杯)
マイネルチケット(京王杯2歳S)
マイネルジェロディ(みちのくS)
マイネルメサイア(三陸特別)
マイネルグロン(三春駒特別)
マイネルメサイア(三春駒特別)

担当者:馬主情報部 馬主Y

現在、「サラブレッドクラブ・ラフィアン」の代表を務めている岡田紘和氏は、2021年の3月19日(金)に亡くなった、「マイネル軍団の総帥」こと岡田繁幸オーナーの長男です。

1986年、岡田繁幸オーナーによって設立され、それから現在までにJRAで2300頭以上を走らせている「ラフィアン」は、1998年のスプリンターズSを制したマイネルラヴ、2009年の天皇賞・春を制したマイネルキッツ、2013年のNHKマイルCを制したマイネルホウオウ、2021年のオークスを制したユーバーレーベンといった活躍馬がおり、これまでに、「GIの8勝を含む重賞79勝」という実績を残しております。

2004年の同クラブは、マイネルレコルトで朝日杯FSを制するなど、「重賞10勝を含む89勝・獲得賞金19億0550万円」という成績を残し、「馬主リーディング」に於いては、1位の「社台レースホース」、2位の「サンデーレーシング」に次ぐ3位となっており、その後も、2009年までの5年間は3位を、2010年から2014年までは4位をキープしておりました。

しかし、2019年までの5年間は、

2015年→馬主リーディング7位(57勝・獲得賞金12億2426万円)
2016年→馬主リーディング6位(62勝・獲得賞金13億6194万円)
2017年→馬主リーディング5位(60勝・獲得賞金13億9281万円)
2018年→馬主リーディング9位(54勝・獲得賞金11億3016万円)
2019年→馬主リーディング9位(53勝・獲得賞金11億5934万円)

という順位であった上、2020年は、馬主リーディング15位(36勝・獲得賞金8億4457万円)まで順位を落としており、1991年から続いていた「馬主リーディングのトップ10入り」が途切れております。

そのため、2021年はクラブの関係者全員が、「必ず巻き返したい」と考えていた筈です。

実際、同年から昨年までの3年間は、

2021年→馬主リーディング9位(41勝・獲得賞金10億1785万円)
2022年→馬主リーディング9位(53勝・獲得賞金10億0490万円)
2023年→馬主リーディング8位(37勝・獲得賞金10億7760万円)

と、「馬主リーディングのトップ10以内」に返り咲いておりました。

そして今年は、先週までに27勝を上げているものの、阪神スプリングJを制したマイネルグロン以外の馬が活躍できていないことなどから、獲得賞金が「7億1534万円」と、昨年の10月までの「8億0516万円」を下回っており、「馬主リーディング15位」となっておりますので、現在は、クラブの関係者全員が、「以前の勢いを取り戻したい」と強く願っているのでしょう。

また、「ラフィアン」は、「2024年度募集馬」(現1歳世代)に関して、計50頭のラインナップを発表しておりますが、私が確認したところ、これらの内、既に満口となっているのは11頭であり、「募集終了」となった4頭を除く残りの35頭は、現在も出資を受け付けております。

それ故、現在は同クラブの関係者全員が、「過去の募集馬を活躍させて、出資を検討している顧客層に好印象を与え、今後の出資者増加に繋げたい」とも考えている筈です。

そういった中、今週は、1着賞金が5700万円(馬主の取り分は8割の4560万円)のアルゼンチン共和国杯にマイネルウィルトスとマイネルメモリー、1着賞金が3800万円(同3040万円)の京王杯2歳Sにマイネルチケット、1着賞金が2300万円(同1840万円)のみちのくSにマイネルジェロディなど、7頭を特別レースに登録しておりますので、私がクラブの関係者であれば、それぞれを預けている厩舎サイドに対して、かなり勝負懸かった指示を出すのは間違いありません。

2024/10/28
更なる企業成長を目指すため、航空機産業にも参入しており…
松本好雄氏

本業: 株式会社きしろ 代表取締役会長

今週の主な登録馬:
メイショウブレゲ(アルゼンチン共和国杯)
メイショウカズサ(みやこS)
メイショウイジゲン(フルーツラインC)
メイショウコガシラ(錦秋S)
メイショウコジョウ(衣笠特別)
メイショウノブカ(土湯温泉特別)

担当者:馬主情報部 馬主S

松本好雄オーナーの本業は、兵庫県の明石市に本社を構え、船舶用部品の製造などを手掛けている、「株式会社きしろ」の代表取締役会長です。

創業が1915年と、100年以上の歴史を有する同社は、「大型船舶用の低速ディーゼルエンジン機器」といった産業部品の製造を主に手掛けており、船舶用のクランクシャフト製造分野に於いては、「50%近い世界シェア」を誇っております。

そして同社は、更なる企業成長を目指すため、航空機産業にも参入しており、2014年には、JAQG(航空宇宙品質センター)が作成した、「JIS・Q9100」(日本工業規格)を取得しておりますので、時代の変化に応じて事業分野を拡大している同社は、「業界の先駆者」と言えるでしょう。

また、松本オーナーは、長年に渡り船舶業界に貢献してきた功績が高く評価され、2010年の秋には、「旭日小綬章」を授与されておりました。

その祝賀会は、2011年の2月に神戸の「ホテルオークラ」で行われ、そこには、武豊騎手、蛯名正義騎手(現在は調教師)、「社台グループの総帥」こと吉田照哉氏、JRAの土川理事長(当時)といった競馬関係者や、元首相の森喜朗氏といった著名人などを含め、1000人ほどが出席しておりましたので、多くの方が、松本オーナーを大いに尊敬していることでしょう。

なお、松本オーナーは非常に多趣味であり、まず、「将棋の腕はプロ級」と言われており、その他にも、ゴルフ、渓流釣り、囲碁などを楽しんでおります。

千葉工業大学の工業経営学科に在籍していた頃、松本オーナーは、下宿先のご主人と一緒に中山競馬場でレースを観戦し、その時、場内の混雑とは無縁の優雅な馬主席を見て、「自分も、いつかあそこに座りたい」と思ったことがきっかけで馬主を目指すようになり、1974年、長年の念願を叶えてJRAの個人馬主資格を取得し、その後、日本馬主協会連合会の会長などを歴任し、現在は、同会の名誉会長となっております。

馬主としてのキャリアが50年近くに及ぶ松本オーナーは、これまでに1900頭近くを所有し、メイショウドトウで制した2001年の宝塚記念や、メイショウボーラーで制した2005年のフェブラリーSや、メイショウサムソンで制した2006年の皐月賞とダービーや、メイショウマンボで制した2013年のオークスと秋華賞とエリザベス女王杯など、数多くのGIレースを制しております。

2007年の松本オーナーは、メイショウサムソンの活躍などにより、過去最高となる「15億4865万円」の賞金を獲得しており、2013年は、メイショウマンボの活躍などにより、2007年に次ぐ「14億9771万円」の賞金を獲得しておりました。

その後は成績が伸び悩んでいたものの、2020年は、73勝を上げ、キャリアの中で三番目に多い「14億6338万円」の賞金を獲得しており、2021年も、メイショウダッサイで中山グランドジャンプを制するなど、重賞5勝を含む63勝を上げ、「14億1708万円」の賞金を獲得しております。

一昨年は、メイショウハリオで地方交流G1の帝王賞を制し、1着賞金8000万円を獲得したものの、JRAでは、「58勝・獲得賞金12億5514万円」と、2021年を下回っており、昨年は、メイショウハリオで地方交流G1のかしわ記念と帝王賞を制し、この2戦で1億6000万円の賞金を獲得したものの、JRAでは、重賞を勝てなかったことなどから、獲得賞金が「12億3468万円」と、僅かとは言え一昨年を下回ってしまいました。

そして今年は、先週まで42勝を上げているものの、毎日杯と神戸新聞杯を制したメイショウタバル以外の馬があまり活躍できていないことなどから、獲得賞金が「9億5888万円」と、昨年の10月までの「10億6045万円」を下回っておりますので、当然、現在の松本オーナーは、「いい頃の勢いを取り戻したい」と考えていることでしょう。

また、松本オーナーは、「競走馬セール」に参加する機会が多く、今年は、

■7月2日(火)の「八戸市場」
1頭を242万円で落札

■7月22日(月)~24日(水)の「HBAセレクションセール」
12頭を2億2495万円で落札

■8月19日(月)~24日(土)の「HBAサマーセール」
8頭を9064万円で落札

■10月15日(火)~16日(水)の「HBAオータムセール」
1頭を682万円で落札

と、計22頭の落札に3億2483万円を投じております(落札金額は全て税込表記)。

当然、現在の松本オーナーは、「落札に要した資金の回収ペースを早めたい」とも考えている筈です。

そういった中、今週は、1着賞金が5700万円(馬主の取り分は8割の4560万円)のアルゼンチン共和国杯にメイショウブレゲ、1着賞金が4000万円(同3200万円)のみやこSにメイショウカズサ、1着賞金が1840万円(同1472万円)のフルーツラインCにメイショウイジゲンなど、特別レースに6頭を登録してきましたので、私が松本オーナーであれば、それぞれを預けている厩舎サイドに対して、渾身の勝負仕上げを指示します。