「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目馬主
2024/10/07
1974年に「マイネル軍団の総帥」が…
有限会社ビッグレッドファーム

本業: 競走馬の生産・育成

今週の主な登録馬:
コガネノソラ(秋華賞)
コムストックロード(信越S)
レイベリング(信越S)
サパテアール(菅名岳特別)
コスモアバンサ(粟島特別)
コスモレオナルド(粟島特別)
フユソウビ(粟島特別)
レッセパッセ(粟島特別)

担当者:馬主情報部 育成牧場長G

皆さんもよく知っている通り、「ビッグレッドファーム」(所在地:北海道新冠郡新冠町字明和120ー4)は、「マイネル軍団の総帥」として広く知られていて、2021年の3月19日(金)に亡くなった岡田繁幸さんが、1974年に作った牧場でして、それからは、

1991年→静内に「ビッグレッドファーム真歌トレーニングパーク」を開場
1999年→新冠に「ビッグレッドファーム明和」を開場
2007年→茨城県の鉾田市に「ビッグレッドファーム鉾田トレーニングセンター」を開場
2011年→静内に「ビッグレッドファーム田原」を開場
2016年→静内に「ブルースターズファーム」を開場
2018年→新冠に「ビッグレッドファーム朝日」を開場
2021年→新冠に「ビッグレッドファーム泊津」を開場

といった形でどんどん規模を大きくしていて、今は、繁幸さんの奥さんの美佐子さんが牧場の代表を務めています。

「コスモ」の冠名が付く馬は、確か2006年の4月まで美佐子さんの名義で走っていて、その頃の活躍馬には、2003年の朝日杯FSを勝ったコスモサンビームや、2004年の小倉2歳Sを勝ったコスモヴァレンチや、2006年のシンガポール航空国際C(G1)など、JRAと海外の重賞を4勝したコスモバルクなどがいました。

その後、「コスモ」の馬は「ビッグレッドファーム」の名義で走るようになっていて、それからの活躍馬には、2006年の北九州記念を勝ったコスモフォーチュンや、2010年のアーリントンCを勝ったコスモセンサーや、同じ年のステイヤーズSを勝ったコスモヘレノスや、2011年の中山金杯と中日新聞杯を勝ったコスモファントムや、2012年の弥生賞を勝ったコスモオオゾラや、2013年の新潟記念を勝ったコスモネモシンなどがいますね。

2011年の「ビッグレッドファーム」は、コスモファントムの活躍などで、34勝を上げて、今までで一番多い「9億2897万円」の賞金を稼いでいました。

ただ、その後は数字が伸び悩んでいて、一昨年までの5年間も、

2018年→14勝・獲得賞金3億0266万円
2019年→17勝・獲得賞金4億0698万円
2020年→22勝・獲得賞金4億0154万円
2021年→23勝・獲得賞金5億1107万円
2022年→24勝・獲得賞金5億0788万円

という物足りない数字が続いていましたから、去年は、「ビッグレッドファーム」の関係者全員が、「必ず巻き返したい」と考えていたのでしょうし、実際、去年は36勝を上げて、稼いだ賞金が「5億9067万円」と、一昨年を上回っていました。

それに、今年もいい流れが続いていて、コスモキュランダが弥生賞を、コガネノソラがクイーンSを勝つなど、先週までに32勝を上げていますし、稼いだ賞金が「8億0181万円」と、もう去年を上回っていますけど、「ビッグレッドファーム」の関係者達は、この数字に満足しないで、これからも全力で稼ぎにくると私は見ています。

と言うのも、「ビッグレッドファーム」は、生産馬だけで十分な頭数を確保できるにも関わらず、「競走馬セール」に参加することが多くて、今年は、

■7月2日(火)の「八戸市場」
1頭を462万円で落札

■7月8日(月)~9日(火)の「セレクトセール」
1頭を2970万円で落札

■7月22日(火)~24日(水)の「HBAセレクションセール」
5頭を6380万円で落札

■8月19日(月)~24日(土)の「HBAサマーセール」
5頭を3465万円で落札

と、計12頭の落札に1億3277万円を投じていますので(落札金額は全て税込表記)。

もちろん、今は牧場の関係者全員が、「落札に使った資金の回収ペースを早めたい」と考えているのでしょう。

そんな中、今週は、1着賞金が1億1000万円(馬主の取り分は8割の8800万円)の秋華賞にコガネノソラ、1着賞金が2700万円(同2160万円)の信越Sにコムストックロードとレイベリングなど、全部で8頭を賞金の高い特別レースに登録していますので、「ビッグレッドファーム」の関係者達が、それぞれの厩舎に対して、メイチの勝負仕上げをお願いしている可能性が高いと私は見ています。

2024/10/07
ラッキーライラックなどが過去の募集馬です
サンデーレーシング

本業: 一口馬主クラブ

今週の主な登録馬:
クイーンズウォーク(秋華賞)
チェルヴィニア(秋華賞)
チルカーノ(秋華賞)
アスコルティアーモ(府中牝馬S)
ブレイディヴェーグ(府中牝馬S)
アルーリングウェイ(信越S)
エピプランセス(白秋S)

担当者:馬主情報部 馬主T

2007年から「サンデーレーシング」の代表取締役を務めている吉田俊介氏が、「ノーザンファーム」の代表を務めている吉田勝己オーナーの長男であり、募集馬の大半が「ノーザンファーム」の生産であるのは、一般競馬ファンでもよくご存知のことでしょう。

吉田勝己オーナーが、「日本ダイナースクラブ」と提携して、1988年に創設した「サンデーレーシング」に於いて、過去の代表的な存在としては、

2009年の桜花賞とオークス、2011年のジャパンCなどを制したブエナビスタ

2011年の牡馬三冠、2012年の宝塚記念、2013年の有馬記念などを制したオルフェーヴル

2012年の牝馬三冠を制し、その他にも、同年と2013年のジャパンC、2014年のドバイシーマクラシックと有馬記念などを制したジェンティルドンナ

2015年の皐月賞とダービーを制したドゥラメンテ

2019年と2020年のエリザベス女王杯を制するなど、GIを4勝したラッキーライラック

といった名前が挙げられます。

同クラブは、2005年に初めて「馬主リーディング1位」となっていた上、2010年から2013年までは4年連続で「リーディング1位」となっておりました。

更に、その後も「サンデーレーシング」は順調に実績を積み重ねており、2017年からは、

2017年→獲得賞金29億7266万円(133勝・重賞15勝)
2018年→獲得賞金35億4845万円(152勝・重賞11勝)
2019年→獲得賞金36億0520万円(124勝・重賞10勝)
2020年→獲得賞金40億2196万円(115勝・重賞15勝)
2021年→獲得賞金38億5386万円(134勝・重賞15勝)
2022年→獲得賞金35億3084万円(121勝・重賞12勝)
2023年→獲得賞金40億3991万円(116勝・重賞16勝)

という好成績を記録し、7年連続で「馬主リーディング1位」となっており、特に昨年は、リバティアイランドで牝馬三冠を制するなど、GⅠを8勝しており、獲得賞金がキャリアハイの数字となっております。

そして今年は、マッドクールで高松宮記念、チェルヴィニアでオークスを制するなど、先週までに86勝を上げ、「23億3844万円」の賞金を獲得し、「馬主リーディング1位」をキープしておりますので、当然、現在は「サンデーレーシング」の関係者全員が、「この勢いを止めたくない」と考えていることでしょう。

そういった中、今週の特別レースには、

1着賞金1億1000万円(馬主の取り分は8割の8800万円)の秋華賞
クイーンズウォーク
チェルヴィニア
チルカーノ

1着賞金5500万円(同4400万円)の府中牝馬S
アスコルティアーモ
ブレイディヴェーグ

1着賞金2700万円(同2160万円)の信越S
アルーリングウェイ

1着賞金1840万円(同1472万円)の白秋S
エピプランセス

の計7頭を登録しておりますので、私が関係者であれば、各馬の厩舎サイドに対して、渾身の勝負仕上げを指示するのは間違いありません。

2024/10/07
「大阪警察病院」などで経験を積んでいましたわね
谷掛龍夫氏

本業: 医療法人谷掛脳神経外科 元理事長

今週の主な登録馬:
コスタボニータ(府中牝馬S)
マリアナトレンチ(アカイトリノムスメC)

担当者:馬主情報部 馬主H

谷掛龍夫オーナーは、以前、「医療法人谷掛脳神経外科」(大阪府枚方市)の理事長を務めていましたの。

一昨年の12月21日(水)、「あぜみち脳神経クリニック」に改称された「谷掛脳神経外科」は、「京阪電鉄・枚方市駅」の南口を出て西に進み、最初の信号から南西方向に見える「牧方信用金庫」の向かい側にある、3階建てで白いタイル張りの建物を拠点としていますわね。

「大阪警察病院」、「島根県立中央病院」、「天理よろづ相談所病院」、「ロンドン大学神経研究所」、「奈良県立医科大学附属病院」などで経験を積んだ谷掛オーナーが、1981年に開院した「谷掛脳神経外科」には、「脳神経外科」、「整形外科」、「神経内科」、「内科」、「リハビリ科」があり、それぞれの患者に対し、複数の脳神経外科専門医達が「合議診断」を行い、治療の方向性を決定していたそうですわ。

他の病気に比べて、早期発見と早期治療が必要とされる「脳神経外科疾患」を専門としていた同院は、開院当時から、最先端のCTスキャン、エコー、脳血管撮影装置などを導入しており、多くの病院関係者や患者から「大学病院と比べても見劣りしない」と評価されていたそうですから、その理事長を務めていた谷掛オーナーは、周囲から厚い信頼を寄せられているのでしょうね。

馬主としての谷掛オーナーは、2015年までに、「年に2~3勝」というペースでしたが、2016年に6勝を上げ、「6999万円」の賞金を獲得すると、2017年は、アメリカズカップを出走させたきさらぎ賞で初の重賞勝ちを飾るなど、5勝を上げ、「1億0913万円」の賞金を獲得していましたの。

更に、2018年も、6勝を上げ、「1億0130万円」の賞金を獲得していましたけど、その後の3年間は、

2019年→4勝・獲得賞金7427万円
2020年→3勝・獲得賞金4528万円
2021年→2勝・獲得賞金4527万円

と記せば分かる通り、成績が完全に「右肩下がり」となっていましたから、一昨年のオーナーは、「必ず巻き返したい」と考えていたのでしょうね。

実際、一昨年は、過去最多の11勝を上げて、「1億6647万円」の賞金を獲得していましたし、昨年は、9勝を上げて、獲得賞金が「1億7991万円」と、前年を上回っていましたの。

その上、今年も好調が続いていて、コスタボニータで福島牝馬Sを制するなど、先週までに6勝を上げていますし、獲得賞金が「2億1822万円」と、もうキャリアハイの数字になっていますから、現在のオーナーは「この勢いを止めたくない」と考えている筈ですわ。

また、谷掛オーナーは、「競走馬セール」に参加する機会が多くて、今年は、

■5月10(金)の「千葉サラブレッドセール」
2頭を7370万円で落札

■7月8日(月)~9日(火)の「セレクトセール」
4頭を1億8480万円で落札

と、計6頭を総額2億5850万円で落札していますの(落札金額は全て税込表記)。

当然、現在の谷掛オーナーは、「落札に要した資金の回収ペースを早めたい」とも考えているのでしょうね。

そんな中、今週は、1着賞金5500万円(馬主の取り分は8割の4400万円)の府中牝馬Sにコスタボニータ、1着賞金が1840万円(同1472万円)のアカイトリノムスメCにマリアナトレンチを登録していますので、私が谷掛オーナーでしたら、それぞれを預けている厩舎サイドに対して、渾身の勝負仕上げをお願いしますわ。

2024/10/07
今年は地方交流G1のさきたま杯を制しておりますが
ゴドルフィン

本業: 競走馬管理団体

今週の主な登録馬:
キャットファイト(秋華賞)
フィアスプライド(府中牝馬S)
シュバルツカイザー(信越S)
ヤクシマ(信越S)
ナスティウェザー(テレビ静岡賞)
プラウドヘリテージ(テレビ静岡賞)
イナフセド(朝日岳特別)

担当者:馬主情報部 馬主Y

「ゴドルフィン」は、「アラブ首長国連邦」の副大統領兼首相であるモハメド殿下が代表を務めている競走馬管理団体ですから、ここでは、「ゴドルフィン」をモハメド殿下と表記します。

「ドバイワールドカップ」の創設者として広く知られているモハメド殿下は、競走馬の生産と育成や、種牡馬の繋養を世界規模で行っている「ダーレー・グループ」の代表としても有名であり、このグループは、イギリス・ニューマーケットの「ダルハムホールスタッド」を本部としており、元々、アイルランドとアメリカとオーストラリアに牧場を所有していた上、2002年の6月には、グループの日本法人として、「ダーレー・ジャパン株式会社」を設立しました。

同社は、2004年の9月、日本に於ける生産拠点として、「ダーレー・ジャパン・ファーム有限会社」(住所:北海道沙流郡日高町富浜東3-2-1)を設立し、2008年には、鵡川にあった西山牧場の本場を買い取るなど、日本での生産規模を順調に拡大しており、現在では、私が確認したところ、道内に7つの牧場を所有しております。

また、1990年から30年以上も日本の馬産に携わっている、「パカパカファーム」(2012年のダービー馬ディープブリランテなどを輩出)の創業者兼代表であり、一口馬主クラブ「ワラウカド」のクラブ法人である「株式会社フクキタル」でも代表取締役を務めているハリー・スウィーニィ氏を、2016年、「ダーレー・ジャパン・ファーム有限会社」の代表取締役に就任させておりました。

ハートレイクで1995年の安田記念を制するなど、以前から積極的に所有馬をJRAのレースに出走させていたモハメド殿下は、2009年の11月にJRAの個人馬主資格を取得し、2010年から実際に馬を走らせております。

最初の年は、出走頭数が少なかったこともあり、3勝に留まっておりましたが、翌年からは、順調に数字を伸ばしており、2019年までの3年間も、

2017年→71勝・獲得賞金13億4128万円(馬主リーディング6位)
2018年→77勝・獲得賞金15億4599万円(同5位)
2019年→105勝・獲得賞金20億8270万円(同5位)

という右肩上がりの成績を残し、特に2019年は、初の「100勝超え」を達成し、賞金も20億円の大台に乗せておりました。

ただ、その後の3年間は、

2020年→97勝・獲得賞金17億8627万円(馬主リーディング5位)
2021年→83勝・獲得賞金14億6849万円(同6位)
2022年→66勝・獲得賞金14億1751万円(同6位)

という形で成績が「右肩下がり」になっており、更に昨年は、77勝を上げたものの、フェブラリーSとチャンピオンズCを制したレモンポップ以外の馬があまり活躍できなかったことから、獲得賞金は「15億7654万円」と、やはり2019年を大きく下回ってしまいました。

そして今年は、レモンポップで地方交流G1のさきたま杯を制し、「8000万円」の賞金を獲得しており、JRAでは、先週までに52勝を上げているものの、ラジオNIKKEI賞を制したオフトレイル以外の馬があまり活躍できていないことなどから、獲得賞金が「9億6988万円」と、まだ昨年の6割程度に留まっておりますので、当然、現在のモハメド殿下は、「早急に巻き返しを図りたい」という思惑を抱いている筈です。

また、モハメド殿下は、所有頭数と生産頭数の多さを考えれば当然ですが、世界中の「競走馬セール」と「繁殖牝馬セール」に於いて、「ゴドルフィン」の名義などで馬を落札する機会が非常に多く、今年も、私が確認しているだけで、

■1月9日(土)~16日(土)「マジックミリオンズ・ゴールドコースト・イヤリングセール」(オーストラリア)
16万7148ドルを投じて1頭を落札

■4月16日(火)~17日(水)「タタソールズ・クレイブン・ブリーズアップ・セール」(イギリス)
407万8525ドルを投じて4頭を落札

■4月23日(火)~24日(水)「ゴフス・ブリーズ・アップ・セール」(アイルランド)
33万6154ドルを投じて1頭を落札

■5月11日(土)の「アルカナ・メイ・ブリーズ・アップ・セール」(フランス)
247万7404ドルを投じて1頭を落札

■8月5日(月)~8月6日(火)「ファシグティプトン・サラトガ・セレクト・イヤリングセール」(アメリカ)
100万ドルを投じて1頭を落札

■8月16日(金)~18日(日)「アルカナ・ドーヴィル・オーガスト・イヤリング・セール」(フランス)
43万2977ドルを投じて1頭を落札

■8月30日(金)「バーデンバーデン・オーガスト・イヤリング・セール」(ドイツ)
108万2443ドルを投じて2頭を落札

■9月9日(月)~21日(月)「キーンランド・セプテンバー・イヤリング・セール」(アメリカ)
185万0000ドルを投じて3頭を落札

■10月1日(火)~2日(水)「ゴフス・アイルランド・オービー・セール・ブック1」(アイルランド)
570万4475ドルを投じて7頭を落札

と、計21頭を落札し、日本円に換算すれば約25億6936万円の金額を投じております(落札額は全て米ドル・1ドルを150円で計算)。

当然、これまでの経緯を踏まえれば、今後の「競走馬セール」と「繁殖牝馬セール」でも、多くの馬を落札する筈あり、現在のモハメド殿下は、「セール資金を少しでも潤沢にしておきたい」いう思惑も抱いているのでしょう。

そういった中、今週は、1着賞金1億1000万円(馬主の取り分は8割の8800万円)の秋華賞にキャットファイト、1着賞金が5500万円(同4400万円)の府中牝馬Sにフィアスプライド、1着賞金が2700万円(同2160万円)の信越Sにシュバルツカイザーとヤクシマなど、計7頭を賞金の高い特別レースに登録しておりますので、私がモハメド殿下であれば、それぞれを預けている厩舎に対して、迷わず渾身の勝負仕上げを指示します。