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注目馬主
2024/09/24
滋賀県立膳所高校の卒業生です
奈村睦弘氏

本業: なむら歯科 院長

今週の主な登録馬:
ナムラクレア(スプリンターズS)

担当者:馬主情報部 馬主T

奈村睦弘オーナーの本業は、兵庫県の西宮市にある「なむら歯科」の院長です。

お母様の実家がある九州で生まれ、滋賀県の大津市で育った奈村オーナーは、地元の滋賀県立膳所高校を卒業した後、大阪大学の歯学部に進学しております。

奈村オーナーのお兄様である和記氏も、大阪大学の歯学部を卒業しており、先に大津市で歯科医院を開業しておりましたので、大学を卒業した後の奈村オーナーは、お兄様の診療所で5年ほど研修を積み、1987年、奥様の実家がある西宮市に住居を移し、「なむら歯科」を開業しました。

自費治療となることが多い歯科医院でありながら、「可能な限り、保険適用の診療で済ませること」をモットーとしており、自費治療が必要となる場合に於いても、良心的な価格設定となっておりますので、30年以上に渡って「なむら歯科」の院長を務めている奈村オーナーは、地域の方々から厚い信頼を寄せられていることでしょう。

馬主としての奈村オーナーは、これまでに100頭以上を所有しており、2020年は、ナムラカメタローが地方交流重賞の佐賀記念を制したものの、JRAでは、「3勝・獲得賞金4479万円」という成績でした。

しかし、その後の2年間は、ナムラリコリスが函館2歳Sを制し、ナムラクレアが小倉2歳Sと函館スプリントSを制したことなどにより、

2021年:9勝・獲得賞金2億2329万円
2022年:8勝・獲得賞金2億4901万円

と、一気に成績を伸ばしており、更に昨年は、ナムラクレアがシルクロードSとキーンランドCを制するなど、合計で10勝を上げ、獲得賞金は「3億2504万円」というキャリアハイの数字となっております。

そして今年は、先週までに12勝を上げ、ナムラクレアが京都牝馬Sと高松宮記念で2着に入線したことなどから、獲得賞金が「2億8953万円」と、既に昨年の9割近い数字となっておりますので、現在の奈村オーナーは、「この勢いを止めたくない」と考えていることでしょう。

こういった中、今週は、1着賞金1億7000万円(馬主の取り分は8割の1億3600万円)のスプリンターズSにナムラクレアを登録しておりますので、私が奈村オーナーであれば、同馬を預けている長谷川先生に対して、迷わず渾身の勝負仕上げを指示します。

また、奈村オーナーは、先述した通り、重賞を制しておりますが、まだGIを勝てておりませんので、今回は、「この馬で初のGI制覇を」という思いも込められている筈です。

2024/09/24
大阪でゲームセンターなどを経営していますわね
日隈(ひのくま)良江氏

本業: 株式会社新橋企画 代表取締役

今週の主な登録馬:
ハギノアレグリアス(シリウスS)

担当者:馬主情報部 馬主H

日隈(ひのくま)良江オーナーの本業は、「大阪メトロ・野田阪神駅」(大阪市福島区)から徒歩2分の場所に本社を構え、不動産業の他、カフェなどの飲食店や、ゲームセンターなどのアミューズメント施設といった、地域に密着した様々な事業を展開している「株式会社新橋企画」の代表取締役ですわね。

「ハギノ」の冠名と言えば、1980年の桜花賞とエリザベス女王杯を勝ったハギノトップレディや、1983年の宝塚記念を勝ったハギノカムイオーなどを所有していた日隈広吉(こうきち)オーナーが使用していましたけど、1998年の5月に広吉オーナーが亡くなったため、ご息女の良江オーナーが所有馬と冠名を引き継いでいますの。

先代の広吉オーナーは、山口県萩市の出身で、出身校も地元の萩商業高校(現在の萩商工高校)でして、関西で事業を興して成功してからは、1990年に桜の成木を1000本、1992年に梅の苗木を250本、それぞれ萩市に寄贈しているように、故郷を愛する気持ちが非常に強く、「ハギノ」の冠名もその思いから付けられたのでしょうね。

1997年頃からJRAで馬を走らせている良江オーナーは、これまでに100頭近くを所有していて、過去の代表的な存在としては、2001年と2002年の東海Sなど、重賞を3勝したハギノハイグレイドや、2014年の京都新聞杯を制したハギノハイブリッドが挙げられますわ。

2001年のオーナーは、ハギノハイグレイドなどの活躍により、4勝を上げて、「1億3286万円」の賞金を獲得していましたし、2020年は、過去最多の8勝を上げて、「1億2283万円」の賞金を獲得していましたの。

でも、過去2年は、

2021年:3勝・獲得賞金4860万円
2022年:6勝・獲得賞金9513万円

という形で成績が伸び悩んでしまいましたから、昨年の良江オーナーは、「必ず巻き返しを果たしたい」と考えていた筈ですわ。

実際、昨年は、名古屋大賞典で1着、帝王賞で4着というハギノアレグリアスの活躍によって、地方で3300万円の賞金を獲得していましたし、JRAでは、ハギノアレグリアスがシリウスSを制して、東海Sと平安Sで2着に入るなど、獲得賞金は「1億3803万円」というキャリアハイの数字になっていましたの。

ただ今年は、重賞を勝てていないことなどから、獲得賞金が「6183万円」と、まだ昨年の4割ほどに留まっていますから、もちろん、今の良江オーナーは、「昨年の勢いを取り戻したい」と考えているのでしょうね。

そういった中、今週は、1着賞金3800万円(馬主の取り分は8割の3040万円)のシリウスSにハギノアレグリアスを登録していますので、私がオーナーでしたら、この馬を預けている四位先生に対して、渾身の勝負仕上げをお願いしますわ。

2024/09/24
2019年のクイーンエリザベス2世Cと香港Cを制しております
株式会社ウイン

本業: 一口馬主クラブ

今週の主な登録馬:
ウイングレイテスト(スプリンターズS)
ウインマーベル(スプリンターズS)
ウインスノーライト(秋風S)

担当者:馬主情報部 馬主M

2011年の12月から、「株式会社ウイン」(本社所在地:東京都港区西新橋)の代表を務めているのは、2021年の3月19日に亡くなった、「マイネル軍団の総帥」こと岡田繁幸オーナーの三男・義広氏です。

なお、義広氏の奥様であり、愛馬会法人・「株式会社ウインレーシングクラブ」の代表を務めている岡田亜希子氏は、「コスモヴューファーム」(住所:北海道新冠郡新冠町字東泊津1-2)の代表も務めており、「ウイン」の募集馬は、「コスモヴューファーム」の生産馬が中心となっております。

同クラブに於いて、過去の代表的な存在としては、2003年のNHKマイルCを制したウインクリューガー、2003年の京都ハイジャンプなど、障害重賞を4勝したウインマーベラス、2004年の日経賞を制したウインジェネラーレ、2004年の京王杯SCを制したウインラディウス、2014年の日経賞を制したウインバリアシオン、2019年のクイーンエリザベス2世Cと香港Cを制したウインブライトといった名前が挙げられるでしょう。

2003年の「ウイン」は、ウインクリューガーやウインマーベラスの活躍などによって、過去最高となる「45勝・獲得賞金10億0653万円」という成績を残しており、2020年は、ウインマリリンでフローラSを制するなど、38勝を上げ、「8億5482万円」の賞金を獲得しておりました。

しかし2021年は、ウインマリリンで日経賞とオールカマー、ウインキートスで目黒記念を制したものの、他の馬があまり活躍できなかったため、「27勝・獲得賞金7億1803万円」という成績に終わり、勝利数と賞金のどちらも前年を下回っておりましたので、一昨年はクラブの関係者全員が、「必ず巻き返したい」と考えていた筈です。

実際、一昨年は、ウインマーベルで葵S、ウインマイティーでマーメイドS、ウインカーネリアンで関屋記念を制するなど、計31勝を上げ、「9億1098万円」という、2003年に次ぐ賞金を獲得しております。

そして昨年は、ウインカーネリアンで東京新聞杯、ウイングレイテストでスワンS、ウインマーベルで阪神Cを制したものの、他の馬がそれほど活躍できなかったことから、「26勝・獲得賞金7億7479万円」という成績に終わり、勝利数と賞金のどちらも、一昨年を大きく下回ってしまいました。

当然、今年を迎えるにあたっては、クラブの関係者全員が「必ず巻き返したい」と考えていた筈であり、実際、今年はウインマーベルが阪急杯と京王杯SCを制するなど、先週までに21勝を上げ、獲得賞金が「5億6358万円」と、昨年の同時期(9月24日【日】まで)の「4億8441万円」を上回っておりますので、現在は、関係者全員が「この勢いを止めたくない」と考えていることでしょう。

また、「ウイン」は、「2024年度募集馬」(現1歳世代)に関して、計30頭のラインナップを発表しておりますが、私が確認したところ、これらの内、既に満口となっているのは17頭でして、募集中止となった1頭を除く残りの12頭は、現在も出資を受け付けております。

したがって、現在はクラブの関係者全員が、「過去の募集馬を活躍させて顧客層に好印象を与え、残りの12頭を少しでも早く満口にしたい」とも考えている筈です。

そういった中、「ウイン」は、今週、1着賞金1億7000万円(馬主の取り分は8割の1億3600万円)のスプリンターズSにウイングレイテストとウインマーベル、1着賞金が1840万円(同1472万円)の秋風Sにウインスノーライトを登録しておりますので、「揃って勝負懸かり」と考えておくべきでしょう。

2024/09/24
昨年の4月には高知県の宿毛市に於いて…
松岡隆雄氏

本業: 株式会社松岡 代表取締役社長

今週の主な登録馬:
サンライズアリオン(シリウスS)
サンライズグルーヴ(白川郷S)

担当者:馬主情報部 馬主J

松岡隆雄オーナーの本業は、山口県下関市に本社を構えている、「株式会社松岡」の代表取締役社長です。

1950年に創業された同社は、「世界の国から日本の食卓へ」をスローガンとして、南北アメリカ各国、ヨーロッパ、アフリカ諸国、アジア各国、ロシアなど、世界中の国々から水産冷凍品や水産加工品などを輸入しております。

また、「株式会社松岡」は、1999年に「サンライズファーム養殖場」(高知県幡多郡大月町)を開場し、養殖した「ブリ」と「クロマグロ」を「日の出ぶり」・「日の出まぐろ」というブランド名で販売しており、これが好評なことから、2021年の2月に「サンライズファーム株式会社」として分社化し、更なる事業拡大のため、昨年の4月には、自社加工工場である「すくも加工場」(高知県宿毛市新港)の稼働を開始しました。

そして同社は、現在、下関市の本社に加えて、東京支店(神奈川県川崎市川崎区)、大阪支店(大阪府大阪市西区)、福岡支店(福岡県福岡市東区)と、3つの支店を構え、山口、神奈川、千葉、大阪、福岡、宮崎の6府県に11ヶ所の物流センターを有しており、中でも、2019年から稼働している「福岡セントラルDC」は、冷凍冷蔵倉庫として国内最大級の規模を誇っております。

更に、中国、ミャンマー、チリと、海外にも拠点を構えており、2024年1月期の年間売上高は、「599億円」という素晴らしい数字を記録しておりますので、「株式会社松岡」のトップであるオーナーは、「水産業界を牽引する重要人物」と言えるでしょう。

なお、馬主としての松岡オーナーは、確か2003年にJRAで馬を走らせ始め、私が確認したところ、これまでに400頭以上を所有しており、過去の代表的な存在としては、2005年の産経大阪杯と毎日王冠などを制したサンライズペガサスや、2007年のフェブラリーSを制したサンライズバッカスや、2008年と2009年の中山大障害を連覇したキングジョイなどが挙げられます。

2007年の松岡オーナーは、サンライズバッカスでフェブラリーSを制し、サンアディユでアイビスSDとセントウルSと京阪杯を制するなど、重賞6勝を含む31勝を上げ、過去最高となる「8億8262万円」の賞金を獲得しておりました。

しかし、それ以降は伸び悩んでおり、一昨年までの3年間も、

2020年→16勝・獲得賞金3億4167万円
2021年→20勝・獲得賞金3億5392万円
2022年→21勝・獲得賞金4億2452万円

と記せば分かる通り、物足りない数字が続いておりました。

当然、昨年の松岡オーナーは、「必ず巻き返しを果たしたい」と考えていた筈であり、実際、「29勝・5億8456万円」という成績を残し、勝利数と獲得賞金のどちらも一昨年を上回っております。

その上、今年も好調が続いており、地方交流重賞の不来方賞をサンライズジパングで制し、4000万円の賞金を獲得している上、JRAでは、先週までに19勝を上げ、獲得賞金が「4億4691万円」と、昨年の同時期(9月23日【日】まで)の「4億1751万円」を上回っておりますので、現在の松岡オーナーは、「この勢いを止めたくない」と考えていることでしょう。

※注釈
2021年以降は、「株式会社松岡」の関連会社である「株式会社ライフハウス」の成績も含めて記載。

こういった中、今週は、1着賞金3800万円(馬主の取り分は8割の3040万円)のシリウスSにサンライズアリオン、1着賞金が1840万円(同1472万円)の白川郷Sにサンライズグルーヴを登録してきましたので、私が松岡オーナーであれば、それぞれを預けている厩舎サイドに対して、渾身の勝負仕上げを指示するのは間違いありません。