「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目馬主
2023/11/20
1992年にフォルクスワーゲンとアウディの販売権を取得しました
株式会社キーファーズ(代表:松島正昭氏)

本業: 株式会社マツシマホールディングス 取締役会長

今週の主な登録馬:
ドウデュース(ジャパンC)
オウバイトウリ(カトレアS)

担当者:馬主情報部 馬主M

「株式会社キーファーズ」の代表取締役は、1998年の7月から2021年の12月まで「株式会社マツシマホールディングス」(京都府京都市右京区)の代表取締役社長を務めており、現在は同社の取締役会長を務めている松島正昭氏であるため、ここでは私も皆様と同じく、「株式会社キーファーズ」を「松島オーナー」と表記します。

「株式会社マツシマホールディングス」は、「大阪マツダ」で働いていた、初代の松島七兵衛氏が1955年の12月に設立した「平安マツダ株式会社」が起源で、当時は主に三輪トラックの販売を手掛けていたそうです。

1957年の6月に「平安マツダ株式会社」は、「株式会社京都マツダ」に商号を変更しており、1963年の6月には、京都市南区に、自動車整備などを行う「八条サービスセンター」を設立し、更には、中古車センター、リース、ガソリンスタンドなどの事業を展開するなど、この時期に同社の事業基盤を固めておりました。

そして1975年の8月には、2代目の松島芳明氏が代表取締役社長に就任しており、それからは、外国車の輸入事業を開始し、1989年の5月にはメルセデス・ベンツの販売権を、1992年の9月にはフォルクスワーゲンとアウディの販売権を取得するなど、輸入車ディーラーとして着実に規模を拡大しております。

1998年の7月に3代目の松島正昭オーナーが代表取締役社長に就任してからも、それまでの路線を継承しており、1999年の11月にBMWの販売権を取得し、2000年の7月には、「株式会社京都マツダ」の社名を「株式会社KAMIG」に変更しました。

その後、京都市内を中心に販売店を相次いで出店し、尚且つ、MINI、smart、ポルシェ、マセラティの販売権を取得しております。

また、2014年の1月には、企業ブランド価値の更なる向上を目指して、社名を現在の「株式会社マツシマホールディングス」に変更しており、2021年に於けるグループ全体の売上高は「約470億円」を記録していた上、私が確認したところ、現在は、700名以上の従業員を雇用しておりますので、20年以上に渡って同社のトップを務めていた松島オーナーが、「優秀な経営者」であるのは言うまでもありません。

なお、昨年から「マツシマホールディングス」の代表取締役社長を務めているのは、松島オーナーのご子息である松島一晃氏です。

馬主としての松島オーナーは、JRAに於いて、2015年から「株式会社キーファーズ」の名義で馬を走らせており、これまでに40頭以上を所有している上、海外でも、2019年のパリ大賞(仏G1)とインターナショナルS(英G1)などを制しているジャパンや、一昨年のサンクルー大賞(仏G1)を制しているブルームなどを、クールモアグループと共同所有しており、一昨年は、この2頭をジャパンCに出走させておりました。

2019年までの5年間、JRA馬主としての松島オーナーは、

2015年→1勝・獲得賞金1000万円
2016年→2勝・獲得賞金3390万円
2017年→5勝・獲得賞金7219万円
2018年→8勝・獲得賞金1億0307万円
2019年→13勝・獲得賞金2億2935万円

という形で順調に実績を積み重ねており、特に2019年は、マイラプソディを出走させた京都2歳Sで初の重賞勝ちを飾っております。

2020年は、「3勝・獲得賞金9334万円」という成績に終わり、前年を大きく下回ってしまいましたが、一昨年は、ドウデュースを出走させた朝日杯FSで初のGI勝ちを飾るなど、計11勝を上げ、「2億8604万円」の獲得し、巻き返しに成功しております。

そして昨年は、ドウデュースでダービーを制するなど、計8勝を上げ、キャリアハイとなる「4億3040万円」の賞金を獲得しておりましたが、今年は、先週までに8勝を上げているものの、ドウデュースで制した京都記念以外の重賞を勝てていないことなどが響き、獲得賞金は「1億6237万円」と、まだ昨年の4割にも達しておりません。

当然、現在のオーナーは、「早急に巻き返しを図りたい」と考えているのでしょう。

そういった中、今週は、1着賞金5億円(馬主の取り分は8割の4億円)のジャパンCにドウデュース、1着賞金1600万円(同1280万円)のカトレアSにオウバイトウリを登録しておりますので、私がオーナーであれば、それぞれを預けている厩舎サイドに対して、迷わず渾身の勝負仕上げを指示します。

2023/11/20
現在の社名となったのは2014年の8月です
シルクレーシング

本業: 一口馬主クラブ

今週の主な登録馬:
イクイノックス(ジャパンC)
スタッドリー(ジャパンC)
オールナット(京都2歳S)
ロコポルティ(シャングリラS)
アマンテビアンコ(カトレアS)
アヴニールドブリエ(アーモンドアイメモリアル)
ガルサブランカ(ベゴニア賞)

担当者:馬主情報部 馬主N

「シルクレーシング」は、クラブ法人を設立した「阿部製糸株式会社」が、絹糸(シルク)を製造していたことが名前の由来でして、以前は、「福島馬主協会」の副会長理事である阿部善武氏が、クラブ法人・「有限会社サラブレットオーナーズクラブ・シルク」の代表を務めておりましたが、2014年の8月1日(金)、社名が現在の「有限会社シルクレーシング」に変わり、それと同時に、以前は取締役を務めていた米本昌史氏が代表取締役に就任しました。

同クラブは、2008年の産駒から、「社台コーポレーション・白老ファーム」の生産馬を「募集馬ラインナップ」に加え始め、2011年には、「ノーザンファーム」の生産馬をラインナップの主力としていた上、この年には、それまで「シルク」が運営していた育成牧場・「天栄ホースパーク」(福島県岩瀬郡天栄村)を「ノーザンファーム」に売却するなど、この数年間で一気に「社台グループ」との提携を強化しております。

そして、その効果はすぐに表れており、「ノーザンファーム」の生産馬であるローブティサージュが、2012年の阪神ジュベナイルFを制し、2000年のオークスから続いていたGIの連敗を、「37」で止めておりました。

もちろん、勝利数と獲得賞金にも、「提携のプラス効果」が明確に表れており、2017年までの5年間は、

2013年→48勝(重賞0勝)・獲得賞金8億1700万円(馬主リーディング11位)
2014年→78勝(重賞5勝)・獲得賞金13億0616万円(同6位)
2015年→66勝(重賞1勝)・獲得賞金13億2369万円(同5位)
2016年→96勝(重賞2勝)・獲得賞金17億1811万円(同4位)
2017年→101勝(重賞4勝)・獲得賞金18億5173万円(同4位)

と記せば分かる通り、「完全に右肩上がり」となっていた上、2018年は、アーモンドアイで牝馬三冠とジャパンCを制するなど、重賞を13勝し、全体で「118勝・獲得賞金30億8921万円」という成績を残し、「馬主リーディング2位」となっております。

2019年は、「90勝(重賞13勝)・獲得賞金25億8316万円」と、前年の数字を下回り、馬主リーディングも、1つ順位を落として「3位」となってしまったものの、2020年は、アーモンドアイでヴィクトリアマイルと天皇賞・秋とジャパンCを、ラウダシオンでNHKマイルCを制するなど、重賞を14勝し、全体で「121勝・獲得賞金36億0254万円」という過去最高の成績を残しており、「馬主リーディング2位」で1年を終えておりました。

しかし一昨年は、ピクシーナイトでスプリンターズSを制したものの、「102勝(重賞10勝)・獲得賞金24億8860万円」と、一昨年を大きく下回る成績に終わり、「馬主リーディング3位」に留まっていたため、昨年は同クラブの関係者全員が、「必ず巻き返しを図りたい」と考えている筈です。

実際、昨年はJRAに於いて、イクイノックスで天皇賞・秋と有馬記念を制するなど、重賞11勝を含む126勝を上げ、一昨年を大きく上回る「33億0499万円」の賞金を獲得し、「サンデーレーシング」に次ぐ「馬主リーディング2位」となっており、尚且つ、オーソリティでサウジアラビアのネオムターフCを制し、90万ドル(約1億0390万円)の賞金を獲得しております。

しかし、今年に入ってから先週までは、イクイノックスでドバイシーマクラシックを制し、348万ドル(約4億7000万円)の賞金を獲得しているものの、JRAでは、昨年、11勝もしていた重賞を、6勝しかできていないことなどから、先週までの獲得賞金は「21億6871万円」と、まだ昨年の6割ほどに留まっており、「馬主リーディング」では、「サンデーレーシング」と「キャロットファーム」と「社台レースホース」に次ぐ4位という状況です。

当然、現在はクラブの関係者全員が、「早急にリーディングの順位を上げたい」と考えているのでしょう。

こういった中、今週、「シルクレーシング」は、1着賞金が5億円(馬主の取り分は8割の4億円)のジャパンCにイクイノックスとスタッドリー、1着賞金が3300万円(同2640万円)の京都2歳Sにオールナットなど、計7頭を賞金の高い特別レースに登録しておりますので、私がクラブの関係者であれば、それぞれを預けている厩舎に対して、渾身の勝負仕上げを指示するのは間違いありません。

2023/11/20
韓国や中国への進出を果たしております
浦邊輝實(うらべ・てるみ)氏

本業: 肌美和(きみわ)株式会社

今週の主な登録馬:
キミワクイーン(京阪杯)

担当者:馬主情報部 馬主S

浦邊輝實(うらべ・てるみ)オーナーの本業は、熊本県の上益城郡御船町(かみましきぐん・みふねまち)に本社を構え、馬油を使った化粧品や健康食品などの製造と販売を手掛けている、「肌美和(きみわ)株式会社」の社長です。

馬刺しの本場である熊本県には馬肉専門の牧場が多くあり、1982年に設立された同社は、地元の牧場から馬脂を仕入れ、馬油への加工を行っておりました。

長年に渡り医薬品の卸売りを手掛けていた浦邊オーナーが、同社の2代目社長に就任すると、パッケージを女性が手に取りやすいデザインに一新し、東京の有名百貨店で販売を開始するなど、優れた営業手腕を発揮して次々に販路を広げ、2010年の1月には韓国に「キミワ・コリア」を、2011年の3月には中国の北京に「キミワ・ペキン」を、それぞれ設立するなど、海外への進出も果たしております。

2011年には、延べ床面積が984平方メートルの新工場を建設し、馬の胎盤が原料である「馬プラセンタ」の製造を開始しており、現在では、ベーシックな商品がメインとなっている「肌馬油シリーズ」に加え、

「きみわシリーズ」

「マーユプラセンシリーズ」

「マーユプレシャスシリーズ」

「くまもんシリーズ」

「健康食品シリーズ」

など、多彩なラインナップを取り揃えており、私が聞いた話によれば、どのシリーズも好評を博しているそうですから、このように「肌美和株式会社」を大きく発展させた浦邊オーナーは、多くの方に「優秀な経営者」と認められていることでしょう。

馬主としての浦邊オーナーは、JRAで馬を走らせ始めたのが2017年と、まだキャリアが浅く、これまでに走らせた頭数は3頭のみですが、3頭とも勝ち上がっており、昨年は、2勝を上げ、「3866万円」の賞金を獲得しておりました。

更に今年も勢いは続いており、キミワクイーンがサンライズSを制してオープン馬となり、その後、函館スプリントSも制覇し、オーナーにとって初の重賞勝利を飾るなど、先週までの獲得賞金が「7130万円」と、既に昨年を大きく上回り、キャリアハイの数字となっております。

当然、現在の浦邊オーナーは、「この勢いを止めたくない」という思惑を抱いている筈であり、こういった中、今週は、1着賞金4100万円(馬主の取り分は8割の3280万円)の京阪杯にキミワクイーンを登録しておりますので、私がオーナーであれば、同馬を預けている奥村武先生に対して、渾身の勝負仕上げを指示するでしょう。

2023/11/20
山口県下関市に本社を構え、世界中から水産加工品などを…
松岡隆雄氏

本業: 株式会社松岡 代表取締役社長

今週の主な登録馬:
サンライズオネスト(京阪杯)
サンライズアリオン(花園S)
サンライズジパング(カトレアS)

担当者:馬主情報部 馬主J

松岡隆雄オーナーの本業は、山口県下関市に本社を構えている、「株式会社松岡」の代表取締役社長です。

1950年に創業された同社は、「世界の国から日本の食卓へ」をスローガンとして、南北アメリカ各国、ヨーロッパ、アフリカ諸国、アジア各国、ロシアなど、世界中の国々から水産冷凍品や水産加工品などを輸入しております。

また、「株式会社松岡」は、1999年に「サンライズファーム養殖場」(高知県幡多郡大月町)を開場し、養殖した「ブリ」と「クロマグロ」を「日の出ぶり」・「日の出まぐろ」というブランド名で販売しており、これが好評なことから、一昨年の2月に「サンライズファーム株式会社」として分社化し、更なる事業拡大のため、今年の4月には、自社加工工場である「すくも加工場」(高知県宿毛市新港)の稼働を開始しました。

そして同社は、現在、下関市の本社に加えて、東京支店(神奈川県川崎市川崎区)、大阪支店(大阪府大阪市西区)、福岡支店(福岡県福岡市東区)と、3つの支店を構え、山口、神奈川、千葉、大阪、福岡、宮崎の6府県に11ヶ所の物流センターを有しており、中でも、2019年から稼働している「福岡セントラルDC」は、冷凍冷蔵倉庫として国内最大級の規模を誇っております。

更に、中国、ミャンマー、チリと、海外にも拠点を構えており、2023年1月期の年間売上高は、「536億円」という素晴らしい数字を記録しておりますので、「株式会社松岡」のトップであるオーナーは、「水産業界を牽引する重要人物」と言えるでしょう。

なお、馬主としての松岡オーナーは、確か2003年にJRAで馬を走らせ始め、私が確認したところ、これまでに400頭以上を所有しており、過去の代表的な存在としては、2005年の産経大阪杯と毎日王冠などを制したサンライズペガサスや、2007年のフェブラリーSを制したサンライズバッカスや、2008年と2009年の中山大障害を連覇したキングジョイなどが挙げられます。

2007年の松岡オーナーは、サンライズバッカスでフェブラリーSを制し、サンアディユでアイビスSDとセントウルSと京阪杯を制するなど、重賞6勝を含む31勝を上げ、過去最高となる「8億8262万円」の賞金を獲得しておりました。

しかし、それ以降は伸び悩んでおり、昨年までの3年間も、

2020年→16勝・獲得賞金3億4167万円
2021年→20勝・獲得賞金3億5392万円
2022年→21勝・獲得賞金4億2452万円

と記せば分かる通り、物足りない数字が続いておりました。

当然、今年を迎えるにあたり、松岡オーナーは、「必ず巻き返しを果たしたい」と考えていた筈であり、実際、先週までの成績が「28勝・5億0740万円」と、勝利数と獲得賞金のどちらも既に昨年を上回っておりますので、現在の松岡オーナーは、「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょう。

※注釈
2021年以降は、「株式会社松岡」の関連会社である「株式会社ライフハウス」の成績も含めて記載。

こういった中、今週は、1着賞金4100万円(馬主の取り分は8割の3280万円)の京阪杯にサンライズオネストなど、3頭を特別レースに登録してきましたので、私が松岡オーナーであれば、それぞれを預けている厩舎サイドに対して、渾身の勝負仕上げを指示するのは間違いなく、実際にどんな指示を出しているのかを、最後まで念入りに確認するべきです。