「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目馬主
2023/09/05
宮城県仙台市の中心部に本社を構えております
島川隆哉氏

本業: 株式会社ジャパンヘルスサミット 代表取締役社長

今週の主な登録馬:
トーセンローリエ(京成杯AH)
トーセンサンダー(汐留特別)

担当者:馬主情報部 馬主S

島川隆哉オーナーの本業は、「カニトップ」を筆頭とした健康食品の販売で有名な、「株式会社ジャパンヘルスサミット」の代表取締役社長です。

宮城県仙台市の中心部に本社を構えている同社は、約40万人の会員に対して、健康食品や、「ELLESTE(エレステ)」シリーズというオリジナルブランドの化粧品や、洗剤をはじめとした生活用品の販売を行っており、現在は、本社に加えて、八戸、仙台、東京、大阪、熊本に営業所を有しております。

更に同社は、「仙台駅」から徒歩で1~2分の場所に拠点を構え、仙台市内の賃貸物件仲介事業を主に手掛けている「株式会社杜の都地所」の経営や、「杜の都ゴルフ倶楽部」、「杜の都ゴルフサロン仙台」、「杜の都ゴルフサロン泉」というゴルフ関連施設の経営など、様々な地域密着型の事業も手掛けておりますので、「株式会社ジャパンヘルスサミット」の代表取締役社長を務めている島川オーナーは、「地元経済を支えている重要な存在」と言えるでしょう。

また、島川オーナーは、2013年の7月16日(火)、宮城県刈田郡蔵王町の遠刈田温泉にオープンしていた美術館・「エール蔵王・島川記念館」を、2019年の3月20日(水)、「ジャパンヘルスサミット」の本社ビル内に移転させ、「島川美術館」と名前を改めて開館しております。

ここには、島川オーナーが「地元の方達に見ていただきたい」との思いで収集した、日本画家の巨匠・横山大観作の「霊峰不二」や、大正から昭和初期に掛けて活躍した洋画家・岸田劉生作の「麗子像」など、非常に貴重な美術品の数々が展示されておりますので、オーナーは、地元の文化的な発展にも大きく貢献しているのでしょう。

なお、馬主としての島川オーナーは、1998年にJRAで馬を走らせ始め、これまでに1000頭近くを所有しており、過去の代表的な存在としては、2011年の天皇賞・秋を制するなど、重賞を4勝したトーセンジョーダンや、2013年のマイルCSを制するなど、重賞を3勝したトーセンラーが挙げられます。

2011年の島川オーナーは、この2頭の活躍などにより、35勝を上げ、過去最高となる「9億9760万円」の賞金を獲得しておりました。

しかし、その後は成績が伸び悩んでおり、一昨年までの3年間は、

2019年→16勝・獲得賞金3億7398万円
2020年→21勝・獲得賞金4億7228万円
2021年→18勝・獲得賞金3億1757万円

と記せば分かる通り、物足りない数字に留まっていた上、更に昨年は、10勝に留まり、獲得賞金は「1億9278万円」と、一昨年を大きく下回っております。

当然、今年のオーナーは、「必ず巻き返しを図りたい」と考えている筈であり、実際、今年は先週までに10勝を上げ、獲得賞金は「1億5634万円」と、昨年の8割以上となっておりますので、現在の島川オーナーは、「この勢いを止めたくない」と強く願っていることでしょう。

そういった中、今週は、1着賞金3800万円(馬主の取り分は8割の3040万円)の京成杯AHにトーセンローリエなど、特別レースに2頭を登録しておりますので、私が島川オーナーであれば、それぞれを預けている厩舎サイドに対して、渾身の勝負仕上げを指示するのは間違いありません。

2023/09/05
「2022年3月期」の売上高は「210億円」でした
前田幸治氏

本業: アイテック株式会社 代表取締役会長

今週の主な登録馬:
エミュー(紫苑S)
※ノースヒルズの所有馬
フルール(紫苑S)

担当者:馬主情報部 馬主Y

前田幸治オーナーは、地下で大阪梅田駅と直結している、「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」の29階に本社を構え、上下水道の管理や、高速道路の管理・管制、保守点検などを手掛けている、「アイテック株式会社」の代表取締役会長を務めております。

1981年に設立された同社は、上下水道設備の運転管理や、高速道路の巡回パトロールや管制室の運用・保守といった道路管理や、ゴミ焼却施設の運転維持管理といった、生活インフラに関わる専門技術業務を非常に多く官公庁から受託しており、私が確認したところ、「2022年3月期」の売上高は「210億円」という素晴らしい数字となっておりました。

そして現在は、本社の他にも、東京都港区虎ノ門の「東京本店」や、愛知県名古屋市西区の「名古屋支店」や、宮城県仙台市青葉区の「東北支店」など、全国各地に27の支店を構えており、約2500名の従業員を擁しておりますので、同社のトップである前田オーナーは、「誰もが認める優秀な経営者」と言える筈です。

また、前田オーナーは、新冠にある生産牧場「ノースヒルズ」の代表も務めており、同牧場は敷地面積が120ヘクタール(120万平方メートルで、東京ドーム25個分以上)もあり、800mの馬場などを有している上、同牧場の関連施設として、100ヘクタールの広大な敷地で、主に1歳馬の中期育成を行う「ノースヒルズ清畠」(北海道沙流郡日高町)と、800mのウッドチップ坂路コースや800mの周回ダートコースを有し、デビュー前の2歳馬や現役の競走馬に本格的なトレーニングを行う「大山(だいせん)ヒルズ」(鳥取県西伯郡伯耆町)も運営しております。

2020年の牡馬三冠を制したコントレイルは、「ノースヒルズ」の生産馬であり、「ノースヒルズ清畠」の育成馬です。

「大山ヒルズ」のゼネラルマネージャーを務めている斎藤慎氏は、「広大な敷地を有するノースヒルズ清畠が完成してからは、馬のつくりが違う。丈夫な馬が多くなった」と話しておりました。

また、前田オーナーは、先述した通り、生産牧場の「ノースヒルズ」を有するオーナーブリーダーですが、イギリスでは「ジェネシス・グリーン・スタッド」、アメリカでは「レーンズエンドファーム」、アイルランドでは「キルティナン・カッスル・スタッド」など、海外の生産施設にも繁殖牝馬を預けております。

前田オーナーは、2017年、「大山ヒルズ」の近郊に、「アイテック株式会社」の社員研修所であり保養所でもある「悠翠郷」(ゆうすいのさと)を開設しており、同年の5月15日(月)に催された完成披露会には、武豊騎手、福永祐一騎手、ミルコ・デムーロ騎手、クリストフ・ルメール騎手など、多くの競馬関係者も参加しておりました。

馬主としての前田オーナーは、私が確認したところ、1983年からJRAで馬を走らせており、代表的な存在としては、2010年と2011年のジャパンCダートを連覇するなど、GIを4勝したトランセンドや、2011年の宝塚記念を制したアーネストリーや、2012年の天皇賞・春を制したビートブラックや、2014年のダービーを制したワンアンドオンリーや、2016年のJBCクラシックを制したアウォーディーなどが挙げられます。

前田オーナーが過去最高の成績を残したのは2011年であり、この年は、アーネストリーが宝塚記念とオールカマーを制し、トランセンドがフェブラリーSとマイルCS南部杯とジャパンCダートを制するなど、「42勝・獲得賞金13億3806万円」という数字を記録しておりました。

しかし、その後は成績が伸び悩み、一昨年までの3年間も、

2019年→17勝・獲得賞金4億8128万円
2020年→16勝・獲得賞金5億9260万円
2021年→19勝・獲得賞金3億6400万円

と記せば分かる通り、獲得賞金が2011年の半分以下に留まっておりましたので、昨年の前田オーナーは、「必ず巻き返したい」と考えていた筈です。

実際、昨年は、ジャンダルムでスプリンターズSを制するなど、重賞4勝を含む22勝を上げ、前年の倍近くとなる「7億1019万円」の賞金を獲得し、尚且つ、クリンチャーで地方交流重賞の名古屋大賞典を制しております。

しかし、今年に入ってから先週までは、9勝を上げているものの、特別レースを1勝しかできていないことなどから、獲得賞金は「1億8952万円」と、まだ昨年の3割にも達しておりません(エミューがフラワーCを制した時はノースヒルズの名義)。

当然、現在のオーナーは、「早急に昨年の勢いを取り戻したい」と考えている筈です。

また、前田オーナーは、「ノースヒルズ」の生産馬だけで十分な頭数を確保できる規模のオーナーブリーダーでありながら、毎年のように、自身の名義と「ノースヒルズ」の名義で多くの「競走馬セール」に参加しており、今年も、私が確認したところ、

■7月10日(月)~11日(火)の「セレクトセール」
4頭を7億9860万円で落札

■7月25日(火)~26日(水)の「HBAセレクションセール」
4頭を1億5510万円で落札

■8月21日(月)~25日(金)の「HBAサマーセール」
5頭を7645万円で落札

と、計13頭を10億3015万円で落札しております(落札金額は全て税込表記)。

当然、現在は、「落札資金の回収ペースを早めたい」とも考えていることでしょう。

そういった中、今週は、1着賞金5200万円(馬主の取り分は8割の4160万円)の紫苑Sにエミューを登録しておりますので、私がオーナーであれば、厩舎サイドに対して、渾身の勝負仕上げを指示するのは間違いありません。

また、前田オーナーは、今週、「ノースヒルズ」の名義で所有しているフルールを、紫苑Sに登録しておりますので、エミューと同じ理由で、こちらも「勝負懸かり」と私は見ております。

2023/09/05
スティルインラブなどを生産した老舗牧場の専務です
下河辺隆行氏

本業: 有限会社下河辺牧場 専務

今週の主な登録馬:
ロンドンプラン(セントウルS)
※有限会社下河辺牧場の所有馬
トラベログ(汐留特別)

担当者:馬主情報部 競走馬エージェントA

下河辺隆行オーナーは、今、「有限会社下河辺牧場」の専務として、主に育成部門と調教部門を取り仕切っていて、繁殖部門を取り仕切っているのは、3代目の社長を務めている下河辺行雄オーナーです。

「下河辺牧場」は、創業が1933年という、超が付くほどの老舗でして、昔の生産馬で私がすぐに思い付くのは、1986年のNHK杯と高松宮杯を勝ったラグビーボールや、1991年のウインターSなど重賞を3勝したナリタハヤブサや、1995年の共同通信杯4歳SとスプリングSと京都新聞杯を勝ったナリタキングオーや、2003年に牝馬三冠を達成したスティルインラブや、2004年のオークスを勝ったダイワエルシエーロといった名前ですね。

最近の生産馬ですぐに思い付くのは、2013年の桜花賞を勝ったアユサンや、2014年のマイルCSを勝ったダノンシャークや、2017年の菊花賞を勝ったキセキといった名前です。

「下河辺牧場」は、JRAの馬主資格を持っているオーナーブリーダーとして、50年近くも前から持ち馬を走らせていますけど、それとは別に、隆行オーナーがJRAで馬を走らせ始めたのは、確か2006年のことでして、それから今までに50頭ほどを持っていて、2013年には、レイカーラが3勝を上げるなど、全部で5勝を上げて、「9349万円」の賞金を稼いでいました。

そして去年は、ロンドンプランを使った小倉2歳Sで初めて重賞を勝つなど、5勝を上げて、稼いだ賞金は「1億0536万円」と、「7775万円」だった一昨年を大きく上回っていたんですよ。

それに、今年もいい流れが続いていて、先週までに7勝を上げて、稼いだ賞金は「1億0567万円」と、もう去年を上回っています。

もちろん、今の隆行オーナーは、「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょうし、今週は、1着賞金が5900万円(馬主の取り分は8割の4720万円)のセントウルSに、自分の名義で走らせているロンドンプランを登録していますし、1着賞金が1550万円(同1240万円)の汐留特別には、「下河辺牧場」の名義で走らせているトラベログを登録していますので、私が隆行オーナーでしたら、それぞれを預けている厩舎に、迷わずメイチの勝負仕上げをお願いしますね。

2023/09/05
青山学院大学を卒業してから24歳で起業しました
藤田晋(すすむ)氏

本業: 株式会社サイバーエージェント 代表取締役社長

今週の主な登録馬:
ジャングロ(セントウルS)
フロムダスク(セプテンバーS)
クロデメニル(オークランドTRT)

担当者:馬主情報部 馬主N

藤田晋(すすむ)オーナーの本業は、「JR渋谷駅」から徒歩5分ほどの場所に、「AbemaTowers」という名称の本社ビルを構え、インターネットに関わる様々な事業を手掛けている、「株式会社サイバーエージェント」の代表取締役社長です。

青山学院大学の経営学部を卒業後、人材派遣会社の「株式会社インテリジェンス」(現在の「パーソルキャリア株式会社」)に就職した藤田オーナーは、24歳だった1998年、「インテリジェンス」のオフィスを間借りする形で「サイバーエージェント」を設立しております。

創業当初の同社は、堀江貴文氏が代表を務める「株式会社オン・ザ・エッヂ」(後の株式会社ライブドア)との協業で、インターネット上のバナー広告、「サイバークリック」を展開しておりました。

現在も広告事業を主力としている同社は、インターネット広告に於ける国内シェアが4割以上という、圧倒的な地位を築いており、グループ全体で「7105億円」を記録した「2022年9月期」の売上高の内、広告事業が「3768億円」と、半分近くを占めております。

「インターネット広告事業」と合わせて、同社にとって3つの柱となるのが、「2022年9月期」の売上高が「2283億円」を記録した「ゲーム事業」と、「1121億円」を記録した「メディア事業」です。

「ゲーム事業」では、傘下の「株式会社Cygames(サイゲームス)」が運営する「ウマ娘・プリティーダービー」を筆頭に、「アイドルマスター・シンデレラガールズ」や「グランブルーファンタジー」といった大ヒット作品を次々に提供しており、「メディア事業」も、「テレビ朝日」と共同で設立した「株式会社AbemaTV」が運営する、インターネットテレビサービスの「ABEMA」や、国内最大手のブログサービスである「Amebaブログ」といった、誰もが目にしたことがあるサービスを運営しておりますので、多くの方にとって、広告事業よりも馴染みがあることでしょう。

「ウマ娘」が大ヒットした一昨年、馬主資格を取得した藤田オーナーですが、「ウマ娘」は子会社が開発したゲームであり、オーナー自身が深く関わっていた訳ではないため、直接のきっかけとなった訳ではなく、「サイバーエージェント」を創業した際に支援してくれた、当時、「インテリジェンス」で社長を務めており、現在は「株式会社USEN-NEXT HOLDINGS」の代表取締役社長を務めている宇野康秀氏から、以前、「馬とフェラーリだけは買うな」と言われていたものの、最近は「自由にしていい」と言われるようになった上、2020年の暮れに、雑誌で武豊騎手と対談した際に勧められたことがきっかけで、「馬主になろう」と決めたそうです。

馬主資格の申請中だった一昨年の3月に、武豊騎手と食事をする機会があり、その際に同席していた森秀行調教師から、「2歳馬を買えばすぐにデビューできる」と聞き、実際、同年の3月16日(火)~17日(水)にフロリダで行われた「OBSマーチ2歳トレーニングセール」では、現地に出張していた森調教師と協議した上で、4頭を175万5000ドル(約1億9141万円)で落札しております(落札名義は森調教師)。

更に一昨年は、国内の競走馬セールで、

■5月21日(金)の「千葉サラブレッドセール」
1頭を5億1711万円(税込)で落札

■7月12日(月)~13日(火)の「セレクトセール」
18頭を25億9820万円(税込)で落札

と、計19頭を31億1531万円(税込)で落札し、大きな話題となっておりました。

そして、同年の7月にJRAの馬主資格を取得した藤田オーナーは、年末までに7勝を上げ、「8131万円」の賞金を獲得しており、「馬主キャリア2年目」となった昨年は、ジャングロを出走させたニュージーランドTで早くも「初の重賞勝ち」を飾るなど、「11勝・獲得賞金2億1629万円」という、前年を大きく上回る成績を残しております。

その上、今年も好調が続いており、先週までに15勝を上げ、獲得賞金は「2億5554万円」と、早くも昨年を上回っておりますので、現在の藤田オーナーは、「この勢いを止めたくない」という思惑を抱いていることでしょう。

また、藤田オーナーは、「競走馬セール」に参加する機会が多く、昨年は、国内の競走馬セールだけで、

■5月16日(月)の「千葉サラブレッドセール」
1頭を6424万円で落札

■7月11日(月)~12日(火)の「セレクトセール」
18頭を24億4860万円で落札

■7月26日(火)~27日(水)の「HBAセレクションセール」
1頭を8195万円で落札

と、計21頭の落札に総額25億9479万円を投じていた上、今年も、

■7月10日(月)~11日(火)の「セレクトセール」
16頭を26億0590万円で落札

■7月25(火)~26日(水)の「HBAセレクションセール」
2頭を8360万円で落札

と、計18頭の落札に26億8950万円を投じております(落札金額は全て税込表記)。

当然、現在の藤田オーナーは、「落札に使った資金の回収ペースを早めたい」とも考えている筈です。

こういった中、今週は、1着賞金5900万円(馬主の取り分は8割の4720万円)のセントウルSにジャングロなど、計3頭を特別レースに登録しておりますので、私が藤田オーナーであれば、3頭を預けている森先生に対し、かなり勝負懸かった指示を出すでしょう。