「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目馬主
2023/05/16
海外の生産施設にも繁殖牝馬を預けております
前田幸治氏

本業: アイテック株式会社 代表取締役会長

今週の主な登録馬:
エミュー(オークス)
イリマ(シドニーT)

担当者:馬主情報部 馬主Y

前田幸治オーナーは、地下で大阪梅田駅と直結している、「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」の29階に本社を構え、上下水道の管理や、高速道路の管理・管制、保守点検などを手掛けている、「アイテック株式会社」の代表取締役会長を務めております。

1981年に設立された同社は、上下水道設備の運転管理や、高速道路の巡回パトロールや管制室の運用・保守といった道路管理や、ゴミ焼却施設の運転維持管理といった、生活インフラに関わる専門技術業務を非常に多く官公庁から受託しており、私が確認したところ、「2022年3月期」の売上高は「210億円」という素晴らしい数字となっておりました。

そして現在は、本社の他にも、東京都港区虎ノ門の「東京本店」や、愛知県名古屋市西区の「名古屋支店」や、宮城県仙台市青葉区の「東北支店」など、全国各地に27の支店を構えており、約2500名の従業員を擁しておりますので、同社のトップである前田オーナーは、「誰もが認める優秀な経営者」と言える筈です。

また、前田オーナーは、新冠にある生産牧場「ノースヒルズ」の代表も務めており、同牧場は敷地面積が120ヘクタール(120万平方メートルで、東京ドーム25個分以上)もあり、800mの馬場などを有している上、同牧場の関連施設として、100ヘクタールの広大な敷地で、主に1歳馬の中期育成を行う「ノースヒルズ清畠」(北海道沙流郡日高町)と、800mのウッドチップ坂路コースや800mの周回ダートコースを有し、デビュー前の2歳馬や現役の競走馬に本格的なトレーニングを行う「大山(だいせん)ヒルズ」(鳥取県西伯郡伯耆町)も運営しております。

2020年の牡馬三冠を制したコントレイルは、「ノースヒルズ」の生産馬であり、「ノースヒルズ清畠」の育成馬です。

「大山ヒルズ」のゼネラルマネージャーを務めている斎藤慎氏は、「広大な敷地を有するノースヒルズ清畠が完成してからは、馬のつくりが違う。丈夫な馬が多くなった」と話しておりました。

また、前田オーナーは、先述した通り、生産牧場の「ノースヒルズ」を有するオーナーブリーダーですが、イギリスでは「ジェネシス・グリーン・スタッド」、アメリカでは「レーンズエンドファーム」、アイルランドでは「キルティナン・カッスル・スタッド」など、海外の生産施設にも繁殖牝馬を預けております。

前田オーナーは、2017年、「大山ヒルズ」の近郊に、「アイテック株式会社」の社員研修所であり保養所でもある「悠翠郷」(ゆうすいのさと)を開設しており、同年の5月15日(月)に催された完成披露会には、武豊騎手、福永祐一騎手、ミルコ・デムーロ騎手、クリストフ・ルメール騎手など、多くの競馬関係者も参加しておりました。

そして馬主としての前田オーナーは、確か1983年からJRAで馬を走らせており、代表的な存在としては、2010年と2011年のジャパンCダートを連覇するなど、GIを4勝したトランセンドや、2011年の宝塚記念を制したアーネストリーや、2012年の天皇賞・春を制したビートブラックや、2014年のダービーを制したワンアンドオンリーや、2016年のJBCクラシックを制したアウォーディーなどが挙げられます。

前田オーナーが過去最高の成績を残したのは2011年であり、この年は、アーネストリーが宝塚記念とオールカマーを制し、トランセンドがフェブラリーSとマイルCS南部杯とジャパンCダートを制するなど、「42勝・獲得賞金13億3806万円」という数字を記録しておりました。

しかし、その後は成績が伸び悩み、一昨年までの3年間も、

2019年→17勝・獲得賞金4億8128万円
2020年→16勝・獲得賞金5億9260万円
2021年→19勝・獲得賞金3億6400万円

と記せば分かる通り、獲得賞金が2011年の半分以下に留まっておりましたので、昨年の前田オーナーは、「必ず巻き返したい」と考えていた筈です。

実際、昨年は、ジャンダルムでスプリンターズSを制するなど、重賞4勝を含む22勝を上げ、前年の倍近くとなる「7億1019万円」の賞金を獲得し、尚且つ、クリンチャーで地方交流重賞の名古屋大賞典を制しております。

しかし、今年に入ってから先週までは、5勝に留まっており、獲得賞金は「1億0120万円」と、昨年の15%にも達しておりません(エミューがフラワーCを制した時はノースヒルズの名義)。

当然、現在のオーナーは、「早急に昨年の勢いを取り戻したい」と考えている筈です。

また、前田オーナーは、「ノースヒルズ」の生産馬だけで十分な頭数を確保できる規模のオーナーブリーダーでありながら、毎年のように、自身の名義と「ノースヒルズ」の名義で国内外の「競走馬セール」に参加しており、昨年も、私が確認したところ、

※国内

■4月26日(火)の「JRAブリーズアップセール」
2頭を5500万円(税込)で落札

■7月11日(月)~12日(火)の「セレクトセール」
1頭を1980万円(税込)で落札

■7月26日(火)~27日(水)の「HBAセレクションセール」
4頭を1億4300万円(税込)で落札

■8月22日(月)~26日(金)の「HBAサマーセール」
1頭を1650万円(税込)で落札

※海外

■9月12日(月)~24日(土)の「キーンランド・セプテンバー・イヤリングセール」(アメリカ・ケンタッキー州)
4頭を158万ドル(約2億2561万円)で落札

と、計12頭を約4億5991万円で落札しております。

当然、今年の「競走馬セール」にも参加する可能性が非常に高く、現在は、「潤沢な落札資金を確保しておきたい」とも考えていることでしょう。

そういった中、今週は、1着賞金1億5000万円(馬主の取り分は8割の1億2000万円)のオークスにエミューなど、特別レースに2頭を登録しておりますので、私がオーナーであれば、厩舎サイドに対して、渾身の勝負仕上げを指示するのは間違いありません。

2023/05/16
決して「セーフティーリード」とは言えませんので
サンデーレーシング

本業: 一口馬主クラブ

今週の主な登録馬:
コナコースト(オークス)
リバティアイランド(オークス)
ステルナティーア(高尾特別)
ドナウエレン(大日岳特別)
ジャンカルド(飛竜特別)
ショショローザ(二王子特別・石内特別)
パルティキュリエ(カーネーションC)
ドゥーベ(オーストラリアT)
エクロジャイト(鳳雛S)

担当者:馬主情報部 馬主T

2007年から「サンデーレーシング」の代表取締役を務めている吉田俊介氏が、「ノーザンファーム」の代表を務めている吉田勝己オーナーの長男であり、募集馬の大半が「ノーザンファーム」の生産であるのは、以前から皆様もよくご存知のことでしょう。

吉田勝己オーナーが、「日本ダイナースクラブ」と提携して、1988年に創設した「サンデーレーシング」に於いて、過去の代表的な存在としては、

2009年の桜花賞とオークス、2011年のジャパンCなどを制したブエナビスタ

2011年の牡馬三冠、2012年の宝塚記念、2013年の有馬記念などを制したオルフェーヴル

2012年の牝馬三冠を制し、その他にも、この年と2013年のジャパンC、2014年のドバイシーマクラシックと有馬記念などを制したジェンティルドンナ

2015年の皐月賞とダービーを制したドゥラメンテ

2019年と2020年のエリザベス女王杯を制するなど、GIを4勝したラッキーライラック

といった名前が挙げられます。

同クラブは、2005年に初めて「馬主リーディング1位」となっていた上、2010年から2013年までは4年連続で「リーディング1位」となっておりました。

更に、その後も「サンデーレーシング」は順調に実績を積み重ねており、2017年からは、

2017年→獲得賞金29億7266万円(133勝)
2018年→獲得賞金35億4845万円(152勝)
2019年→獲得賞金36億0520万円(124勝)
2020年→獲得賞金40億2196万円(115勝)
2021年→獲得賞金38億5386万円(134勝)

と記せば分かる通り、5年連続で「馬主リーディング1位」となっており、一昨年は、シュネルマイスターでNHKマイルC、グランアレグリアでヴィクトリアマイルとマイルCS、シャフリヤールでダービー、クロノジェネシスで宝塚記念を制するなど、GIの5勝を含めて重賞を15勝し、過去最高を記録した2020年に次ぐ賞金を獲得しております。

更に昨年も、

1位:サンデーレーシング→121勝・獲得賞金35億3084万円
2位:シルクレーシング→126勝・獲得賞金33億0499万円
3位:キャロットファーム→94勝・獲得賞金26億6432万円
4位:社台レースホース→99勝・獲得賞金25億3780万円

と記せば分かる通り、定位置の「1位」を確保しました。

尚且つ、今年に入ってから先週までも、リバティアイランドで桜花賞を制するなど、41勝を上げ、獲得賞金は「14億2900万円」と、「定位置」と言える「馬主リーディング1位」となっておりますが、2位の「社台レースホース」が、ソールオリエンスで皐月賞を制するなど、重賞6勝を含む42勝を上げ、「13億6290万円」の賞金を獲得しており、決して「セーフティーリード」とは言えません。

当然、現在はクラブの関係者全員が、「早急に2位との差を広げたい」と考えていることでしょう。

そういった中、今週は、

1着賞金1億1500万円(馬主の取り分は8割の1億2000万円)のオークス
コナコーストとリバティアイランド

1着賞金1550万円(同1240万円)の高尾特別
ステルナティーア

1着賞金1550万円(同1240万円)の大日岳特別
ドナウエレン

など、賞金の高い特別レースに計9頭を登録しておりますので、私が関係者であれば、それぞれを預けている厩舎に対して、迷わず渾身の勝負仕上げを指示します。

2023/05/16
山口県萩市を愛する気持ちを強く感じますわ
日隈(ひのくま)良江氏

本業: 株式会社新橋企画 代表取締役

今週の主な登録馬:
ハギノアレグリアス(平安S)
ハギノメーテル(高尾特別・大日岳特別・オーストラリアT)

担当者:馬主情報部 馬主H

日隈(ひのくま)良江オーナーの本業は、「大阪メトロ・野田阪神駅」(大阪市福島区)から徒歩2分の場所に本社を構え、不動産業の他、カフェなどの飲食店や、ゲームセンターなどのアミューズメント施設といった、地域に密着した様々な事業を展開している「株式会社新橋企画」の代表取締役ですわね。

「ハギノ」の冠名と言えば、1980年の桜花賞とエリザベス女王杯を勝ったハギノトップレディや、1983年の宝塚記念を勝ったハギノカムイオーなどを所有していた日隈広吉(こうきち)オーナーが使用していましたけど、1998年の5月に広吉オーナーが亡くなったため、ご息女の良江オーナーが所有馬と冠名を引き継いでいますの。

先代の広吉オーナーは、山口県萩市の出身で、出身校も地元の萩商業高校(現在の萩商工高校)でして、関西で事業を興して成功してからは、1990年に桜の成木を1000本、1992年に梅の苗木を250本、それぞれ萩市に寄贈しているように、故郷を愛する気持ちが非常に強く、「ハギノ」の冠名もその思いから付けられたのでしょうね。

1997年頃からJRAで馬を走らせている良江オーナーは、これまでに100頭近くを所有していて、過去の代表的な存在としては、2001年と2002年の東海Sなど、重賞を3勝したハギノハイグレイドや、2014年の京都新聞杯を制したハギノハイブリッドが挙げられますわ。

2001年のオーナーは、ハギノハイグレイドなどの活躍により、4勝を上げて、過去最高となる「1億3286万円」の賞金を獲得していましたし、2020年は、過去最多の8勝を上げて、「1億2283万円」の賞金を獲得していましたの。

でも、過去2年は、

2021年:3勝・獲得賞金4860万円
2022年:6勝・獲得賞金9513万円

という形で成績が伸び悩んでしまいましたから、今年の良江オーナーは、「必ず巻き返しを果たしたい」と考えている筈ですわ。

実際、今年は、先週までにJRAで2勝を上げて、ハギノアレグリアスが東海Sで2着に入るなど、獲得賞金は「4788万円」と、もう去年の半分以上になっていますし、地方でも、ハギノアレグリアスが交流重賞の名古屋大賞典を勝って、2500万円の賞金を獲得していますの。

もちろん、今の良江オーナーは、「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょうし、そういった中、今週は、1着賞金3800万円(馬主の取り分は8割の3040万円)の平安Sにハギノアレグリアスなど、2頭を特別レースに登録していますので、私がオーナーでしたら、厩舎サイドに対して、メイチの勝負仕上げをお願いしますわね。

2023/05/16
今年はフローラSを制しているものの
サラブレッドクラブ・ラフィアン

本業: 一口馬主クラブ

今週の主な登録馬:
ゴールデンハインド(オークス)
マイネルレノン(大日岳特別)
アインゲーブング(シドニーT)

担当者:馬主情報部 馬主N

現在、「サラブレッドクラブ・ラフィアン」の代表を務めている岡田紘和氏は、一昨年の3月19日(金)に亡くなった、「マイネル軍団の総帥」こと岡田繁幸オーナーの長男です。

1986年、岡田繁幸オーナーによって設立され、それから現在までにJRAで2300頭以上を走らせている「ラフィアン」は、1998年のスプリンターズSを制したマイネルラヴ、2009年の天皇賞・春を制したマイネルキッツ、2013年のNHKマイルCを制したマイネルホウオウ、一昨年のオークスを制したユーバーレーベンといった活躍馬がおり、これまでに、「GIの7勝を含む重賞75勝」という実績を残しております。

2004年の同クラブは、マイネルレコルトで朝日杯FSを制するなど、「重賞10勝を含む89勝・獲得賞金19億0550万円」という成績を残し、「馬主リーディング」に於いては、1位の「社台レースホース」、2位の「サンデーレーシング」に次ぐ3位となっており、その後も、2009年までの5年間は3位を、2010年から2014年までは4位をキープしておりました。

しかし、2019年までの5年間は、

2015年→馬主リーディング7位(57勝・獲得賞金12億2426万円)
2016年→馬主リーディング6位(62勝・獲得賞金13億6194万円)
2017年→馬主リーディング5位(60勝・獲得賞金13億9281万円)
2018年→馬主リーディング9位(54勝・獲得賞金11億3016万円)
2019年→馬主リーディング9位(53勝・獲得賞金11億5934万円)

という順位であった上、2020年は、馬主リーディング15位(36勝・獲得賞金8億4457万円)まで順位を落としており、1991年から続いていた「馬主リーディングのトップ10入り」が途切れております。

そのため、一昨年はクラブの関係者全員が、「必ず巻き返したい」と考えていた筈です。

実際、一昨年は、ユーバーレーベンを出走させたオークスで8年振りにGI勝ちを飾るなど、「41勝・獲得賞金10億1785万円」という成績を記録し、馬主リーディングは9位と、「トップ10」に返り咲きました。

しかし昨年は、前年を大きく上回る「53勝」を上げたものの、重賞では「27戦0勝」に終わったことなどから、獲得賞金は「10億0490万円」と、僅かですが前年を下回っております。

そして今年は、ゴールデンハインドでフローラSを制しているものの、先週までが8勝に留まっており、獲得賞金は「3億2703万円」と、昨年の3割ほどに留まっておりますので、現在はクラブの関係者全員が、「早急に巻き返しを図りたい」と強く願っている筈です。

そういった中、今週は、

1着賞金1億5000万円(馬主の取り分は8割の1億2000万円)のオークス
ゴールデンハインド

1着賞金1550万円(同1240万円)の大日岳特別
マイネルレオン

など、計3頭を賞金の高い特別レースに登録しておりますので、私がクラブの関係者であれば、それぞれを預けている厩舎に対して、渾身の勝負仕上げを指示するでしょう。