「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目馬主
2023/02/21
取引先には「楽天」や「ビッグローブ」などの大手企業が…
田島大史(だいし)氏

本業: BBコミュニケーションズ株式会社 代表取締役

今週の主な登録馬:
ダディーズビビッド(阪急杯)

担当者:馬主情報部 馬主T

田島大史オーナーの本業は、京都市の下京区に本社を構えている「BBコミュニケーションズ株式会社」の代表取締役です。

「浄土真宗・本願寺派」の本山として有名な「西本願寺」のすぐそばに拠点を構えている同社は、1991年に設立され、現在の主要業務は、レンタルサーバーの管理や、WEBサイトの制作・管理や、データベースやシステム開発などとなっており、主要取引先には、「楽天株式会社」、「ビッグローブ株式会社」といった大手企業が名を連ねておりますので、その代表者である田島オーナーは、「関西のIT業界に於ける重要な存在」と言えるでしょう。

馬主としての田島オーナーは、2012年からJRAで馬を走らせており、私が確認したところ、これまでに22頭を所有しておりますが、2013年までは未勝利で、その後も、2014年の獲得賞金が1847万円、2015年が2403万円、2016年が1341万円と、数字が伸び悩んでおりました。

しかし、2017年からの5年間は、

2017年→1勝・獲得賞金862万円
2018年→2勝・獲得賞金2149万円
2019年→2勝・獲得賞金3121万円
2020年→3勝・獲得賞金6864万円
2021年→3勝・獲得賞金7844万円

と記せば分かる通り、完全に「右肩上がり」となっていた上、昨年は、1勝に留まったものの、この勝利がリステッドレースの信越Sであり、その他にも、オープンで2着が三度もあったことなどから、獲得賞金は「8227万円」と、キャリアハイの数字となっております。

ただ、今年に入ってからは「5戦0勝・獲得賞金313万円」という状況につき、現在の田島オーナーは、「早く今年の初勝利を上げたい」、「賞金の高いレースを勝って、一気に巻き返しを図りたい」と考えている筈です。

そういった中、今週は、1着賞金4300万円(馬主の取り分は8割の3440万円)の阪急杯にダディーズビビッドを登録しておりますので、私がオーナーであれば、同馬を預けている千田先生に対して、渾身の勝負仕上げを指示するでしょう。

また、田島オーナーは、一度に所有する頭数が少ないこともあり、まだ重賞を勝てておりませんので、今回は、「初の重賞勝ちをここで」という思いも込められていると私は見ております。

2023/02/21
2022年3月期の売上高は「3209億4900万円」でした
里見治(はじめ)氏

本業: セガサミーホールディングス株式会社 代表取締役会長

今週の主な登録馬:
サトノラムセス(阪急杯)
サトノクローク(すみれS)
サトノロイヤル(伊丹S)

担当者:馬主情報部 馬主S

里見治(はじめ)オーナーの本業は、「セガサミーホールディングス株式会社」(東証プライム上場)の代表取締役会長です。

現在、同社の代表取締役社長グループCEOは、オーナーの長男である治紀(はるき)氏が務めております。

「住友不動産大崎ガーデンタワー」(東京都品川区西品川)に本社を構えている同社は、

■パチンコ・パチスロの「北斗の拳シリーズ」などで有名な「サミー株式会社」

■ゲームソフトの開発・販売を手掛け、アミューズメント施設の開発・運営では業界最大手の「株式会社セガ」

■「名探偵コナン」や「それいけ!アンパンマン」や「ルパン三世」といったアニメ作品の制作を手掛けている「株式会社トムス・エンタテインメント」

■宮崎県にある日本有数の複合施設・「フェニックス・シーガイア・リゾート」を擁する「フェニックスリゾート株式会社」

などを傘下に収めており、2022年3月期に於けるグループ全体の売上高は、「3209億4900万円」という数字を記録しておりました。

したがって、同社を上記のように成長させた里見オーナーのことは、誰もが「日本経済を牽引する重要人物の一人」と認めているのでしょう。

馬主としては、これまでにJRAで、自身の名義と「サトミホースカンパニー」の名義で馬を走らせており、2016年までの4年間は、

2013年→31勝・獲得賞金6億1314万円
2014年→35勝・獲得賞金7億7958万円
2015年→39勝・獲得賞金9億1041万円
2016年→43勝・獲得賞金15億9004万円

という「完全に右肩上がり」の成績を残していて、特に2016年は、勝ち星と賞金のどちらも過去最高でした。

しかし、その後は、

2017年→39勝・獲得賞金11億8721万円
2018年→36勝・獲得賞金9億0674万円
2019年→41勝・獲得賞金7億6786万円
2020年→41勝・獲得賞金9億6202万円
2021年→38勝・獲得賞金7億8519万円
2022年→19勝・獲得賞金5億0591万円

という形で数字が低迷していた上、今年に入ってからも悪い流れは続いており、先週までの成績が「6勝・獲得賞金1億1168万円」と、全盛期を知る者からすれば「物足りない」と言わざるを得ない状況です。

当然、現在の里見オーナーは、「早急に巻き返しを図りたい」と考えていることでしょう。

また、オーナーは、「競走馬セール」に参加する機会が多く、昨年は、

■5月16日(月)の「千葉サラブレッドセール」
1頭を1936万円で落札

■7月11日(月)~12日(火)の「セレクトセール」
9頭を10億0870万円で落札

■7月26日(火)~27日(水)の「HBAセレクションセール」
1頭を3850万円で落札

■10月25日(火)の「ノーザンファームミックスセール」
3頭を1億5950万円で落札(1頭は繁殖牝馬)

と、計14頭を総額12億2606万円で落札しております。
(落札価格は全て税込表記)

当然、現在は、「落札に要した資金の回収ペースを早めたい」とも考えている筈です。

そういった中、今週は、1着賞金が4300万円(馬主の取り分は8割の3440万円)の阪急杯にサトノラムセスなど、特別レースに3頭を登録してきましたので、私が里見オーナーであれば、それぞれを預けている厩舎に対して、迷わず渾身の勝負仕上げを指示します。

2023/02/21
昨年は海外で「約3億0252万円」の賞金を…
社台レースホース

本業: 一口馬主クラブ

今週の主な登録馬:
ソーヴァリアント(中山記念)
ラルナブリラーレ(阪急杯)
フィロロッソ(仁川S)
ヴィアメント(仁川S)
ラフリッグフェル(早鞆特別)
デコラシオン(富里特別)
バーディシャー(脊振山特別)

担当者:馬主情報部 馬主Y

私が改めてご説明するまでもなく、「社台レースホース」は、誰もが認める「最大手の一口馬主クラブ」の一つであり、現在は、「社台グループの総帥」こと吉田照哉氏の長男である、吉田哲哉氏が代表を務めております。

1980年に設立された同クラブに於いて、過去の代表的な存在としては、

1986年のダービーなどを制したダイナガリバー
1988年のマイルCSなどを制したサッカーボーイ
1995年の皐月賞などを制したジェニュイン
1996年の天皇賞・秋などを制したバブルガムフェロー
2001年の香港ヴァーズなどを制したステイゴールド
2003年のダービーなどを制したネオユニヴァース
2004年の桜花賞などを制したダンスインザムード
2005年の有馬記念などを制したハーツクライ

といった名前が挙げられるでしょう。

この馬達などの活躍により、「社台レースホース」は、1990年から2009年までの20年間に、18回も「馬主リーディング1位」となっており、その中でも2004年は、キャリアハイとなる「33億3401万円」の賞金を獲得しております。

2010年から2013年の4年間は、「サンデーレーシングに次ぐ馬主リーディング2位」をキープしておりましたが、それから一昨年までは、

2014年→101勝・獲得賞金24億2695万円(馬主リーディング3位)
2015年→102勝・獲得賞金21億2539万円(同3位)
2016年→82勝・獲得賞金18億2389万円(同3位)
2017年→102勝・獲得賞金18億8314万円(同3位)
2018年→92勝・獲得賞金20億5339万円(同4位)
2019年→106勝・獲得賞金21億3109万円(同4位)
2020年→87勝・獲得賞金21億4100万円(同4位)
2021年→97勝・獲得賞金22億0621万円(同4位)

と記せば分かる通り、「馬主リーディング」は、2014年から2017年までの4年間が「3位」、2018年から昨年までの4年間が「4位」と順位を落としており、獲得賞金も、2004年と比較すれば物足りない数字が続いておりましたので、昨年はクラブの関係者全員が、「必ず巻き返したい」と考えていた筈です。

実際、昨年は、JRAに於いて、スターズオンアースで桜花賞とオークスを制するなど、計99勝を上げ、「馬主リーディング」は「近年の定位置」と言える4位でしたが、前年を大きく上回る「25億3780万円」の賞金を獲得し、尚且つ、レッドシーターフH(サウジアラビアのG3)とドバイゴールドC(G2)を制したステイフーリッシュの活躍により、海外で「約3億0252万円」の賞金を獲得しました。

ただ、今年に入ってから先週までは、重賞2勝を含む12勝を上げているものの、「馬主リーディング」では、

1位:サンデーレーシング(獲得賞金3億7964万円)
2位:シルクレーシング(獲得賞金3億7067万円)
3位:キャロットファーム(獲得賞金3億6852万円)
4位:ゴドルフィン(獲得賞金3億1069万円)
5位:社台レースホース(獲得賞金3億0904万円)

と記せば分かる通り、昨年までを下回る5位に甘んじております。

当然、現在はクラブの関係者全員が、「早急にリーディングの順位を上げたい」と考えている筈であり、そういった中、今週は、1着賞金が6700万円(馬主の取り分は8割の5360万円)の中山記念にソーヴァリアント、1着賞金が4300万円(同3440万円)の阪急杯にラルナブリラーレなど、特別レースに計7頭を登録しておりますので、クラブの関係者達が、それぞれを預けている厩舎に対して、かなり勝負懸かった指示を出していると考えるべきでしょう。

2023/02/21
「ウマ娘・プリティーダービー」などで広く知られております
藤田晋(すすむ)氏

本業: 株式会社サイバーエージェント 代表取締役社長

今週の主な登録馬:
ドーブネ(中山記念)
エゾダイモン(すみれS)
クロデメニル(ブラッドストーンS)

担当者:馬主情報部 馬主N

藤田晋(すすむ)オーナーの本業は、「JR渋谷駅」から徒歩5分ほどの場所に、「AbemaTowers」という名称の本社ビルを構え、インターネットに関わる様々な事業を手掛けている、「株式会社サイバーエージェント」の代表取締役社長です。

青山学院大学の経営学部を卒業後、人材派遣会社の「株式会社インテリジェンス」(現在の「パーソルキャリア株式会社」)に就職した藤田オーナーは、24歳だった1998年、「インテリジェンス」のオフィスを間借りする形で「サイバーエージェント」を設立しております。

創業当初の同社は、堀江貴文氏が代表を務める「株式会社オン・ザ・エッヂ」(後の株式会社ライブドア)との協業で、インターネット上のバナー広告、「サイバークリック」を展開しておりました。

現在も広告事業を主力としている同社は、インターネット広告に於ける国内シェアが4割以上という、圧倒的な地位を築いており、グループ全体で「7105億円」を記録した「2022年9月期」の売上高の内、広告事業が「3768億円」と、半分近くを占めております。

「インターネット広告事業」と合わせて、同社にとって3つの柱となるのが、「2022年9月期」の売上高が「2283億円」を記録した「ゲーム事業」と、「1121億円」を記録した「メディア事業」です。

「ゲーム事業」では、傘下の「株式会社Cygames(サイゲームス)」が運営する「ウマ娘・プリティーダービー」を筆頭に、「アイドルマスター・シンデレラガールズ」や「グランブルーファンタジー」といった大ヒット作品を次々に提供しており、「メディア事業」も、「テレビ朝日」と共同で設立した「株式会社AbemaTV」が運営する、インターネットテレビサービスの「ABEMA」や、国内最大手のブログサービスである「Amebaブログ」といった、誰もが目にしたことがあるサービスを運営しておりますので、多くの方にとって、広告事業よりも馴染みがあることでしょう。

「ウマ娘」が大ヒットした一昨年、馬主資格を取得した藤田オーナーですが、「ウマ娘」は子会社が開発したゲームであり、オーナー自身が深く関わっていた訳ではないため、直接のきっかけとなった訳ではなく、「サイバーエージェント」を創業した際に支援してくれた、当時、「インテリジェンス」で社長を務めており、現在は「株式会社USEN-NEXT HOLDINGS」の代表取締役社長を務めている宇野康秀氏から、以前、「馬とフェラーリだけは買うな」と言われていたものの、最近は「自由にしていい」と言われるようになった上、2020年の暮れに、雑誌で武豊騎手と対談した際に勧められたことがきっかけで、「馬主になろう」と決めたそうです。

馬主資格の申請中だった一昨年の3月に、武豊騎手と食事をする機会があり、その際に同席していた森秀行調教師から、「2歳馬を買えばすぐにデビューできる」と聞き、実際、同年の3月16日(火)~17日(水)にフロリダで行われた「OBSマーチ2歳トレーニングセール」では、現地に出張していた森調教師と協議した上で、4頭を175万5000ドル(約1億9141万円)で落札しております(落札名義は森調教師)。

更に一昨年は、国内の競走馬セールで、

■5月21日(金)の「千葉サラブレッドセール」
1頭を5億1711万円(税込)で落札

■7月12日(月)~13日(火)の「セレクトセール」
18頭を25億9820万円(税込)で落札

と、計19頭を31億1531万円(税込)で落札し、大きな話題となっておりました。

そして、同年の7月にJRAの馬主資格を取得した藤田オーナーは、年末までに7勝を上げ、「8131万円」の賞金を獲得しており、「馬主キャリア2年目」となった昨年は、ジャングロを出走させたニュージーランドTで早くも「初の重賞勝ち」を飾るなど、「11勝・獲得賞金2億1629万円」という、前年を大きく上回る成績を残しております。

ただ、今年は先週までが「17戦1勝」という戦績であり、獲得賞金は「3562万円」と、昨年の15%ほどに留まっておりますので、現在の藤田オーナーは、「早急に巻き返しを図りたい」という思惑を抱いていることでしょう。

また、一昨年、私が確認したところ、国内と海外を合わせて約33億0672万円を競走馬セールに投じていた藤田オーナーは、昨年も、国内の競走馬セールだけで、

■5月16日(月)の「千葉サラブレッドセール」
1頭を6424万円で落札

■7月11日(月)~12日(火)の「セレクトセール」
18頭を24億4860万円で落札

■7月26日(火)~27日(水)の「HBAセレクションセール」
1頭を8195万円で落札

と、計21頭の落札に総額25億9479万円を投じております。
(金額は全て税込表記)

当然、現在の藤田オーナーは、「落札に使った資金の回収ペースを早めたい」とも考えている筈です。

こういった中、今週は、1着賞金6700万円(馬主の取り分は8割の5360万円)の中山記念にドーブネなど、計3頭を特別レースに登録しておりますので、私が藤田オーナーであれば、それぞれの厩舎サイドに対し、かなり勝負懸かった指示を出すのは間違いありません。