「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目馬主
2022/12/29
かなり物足りない数字に終わってしまいましたから
ゴドルフィン

本業: 競走馬管理団体

今週の主な登録馬:
ゴールドスミス(中山金杯)
クルゼイロドスル(シンザン記念・ジュニアC)
ヤクシマ(シンザン記念・朱竹賞)
アルサトワ(京都金杯)
ホールシバン(ポルックスS)
ササヤキ(黒竹賞)
メズメライザー(初春S)
ストップザタイム(長良川特別)
ターキッシュパレス(寿S)
サマートゥリスト(新春S)

担当者:馬主情報部 馬主H

「ゴドルフィン」は、「アラブ首長国連邦」の副大統領兼首相であるモハメド殿下が代表を務めている競走馬管理団体ですから、ここでは、「ゴドルフィン」をモハメド殿下と書きますわね。

「ドバイワールドカップ」の創設者として広く知られているモハメド殿下は、競走馬の生産と育成や、種牡馬の繋養を世界規模で行っている「ダーレー・グループ」の代表としても有名で、このグループは、イギリス・ニューマーケットの「ダルハムホールスタッド」が本部で、元々、アイルランドとアメリカとオーストラリアに牧場を持っていますし、2002年の6月には、グループの日本法人として、「ダーレー・ジャパン株式会社」を設立していますの。

同社は、2004年の9月、日本での生産拠点として、日高の富川に「ダーレー・ジャパン・ファーム有限会社」を設立して、2008年には、鵡川にあった西山牧場の本場を買い取るなど、日本での生産規模をどんどん拡大していて、今では、確か道内に7つの牧場を持つまでになっていますし、1990年から30年以上も日本の馬産に携わっている、「パカパカファーム」(2012年のダービー馬ディープブリランテなどを輩出)の創業者であるハリー・スウィーニィ氏を、2016年から代表取締役としていますわ。

ハートレイクで1995年の安田記念を制するなど、以前から積極的に所有馬をJRAのレースに出走させていたモハメド殿下は、2009年の11月にJRAの個人馬主資格を取得していまして、2010年から実際に馬を走らせていますわね。

最初の年は、出走頭数が少なかったので3勝に終わってしまいましたけど、次の年からは、順調に数字を伸ばしていて、2019年までの3年間も、

2017年→71勝・獲得賞金13億4128万円
2018年→77勝・獲得賞金15億4599万円
2019年→105勝・獲得賞金20億8270万円

という右肩上がりの成績を残していましたし、特に2019年は、初めての100勝超えを達成して、賞金も20億円の大台に乗せていましたの。

でも、その後の2年間は、

2020年→97勝・獲得賞金17億8627万円
2021年→83勝・獲得賞金14億6849万円

という形で成績が下がっていましたし、2022年も、12月28日(水)までが「66勝・獲得賞金14億1751万円」という成績で、2019年と比べたら、かなり物足りない数字に終わってしまいましたから、2023年を迎えるにあたって、モハメド殿下は、「必ず巻き返しを果たせるように、初期段階から多くの賞金を獲得したい」と考えているのでしょうね。

また、モハメド殿下は、所有頭数の多さを考えれば当然ですけど、世界中の「競走馬セール」に於いて、「ゴドルフィン」や「パカパカファーム」の名義などで馬を落札する機会が非常に多くて、2021年は、私が確認しているだけで、計26頭を約23億7610万円で落札していましたし、2022年も、私が確認しているだけで、

■1月11日(火)~17日(月)の「マジックミリオンズ・ゴールドコースト・イヤリングセール」(オーストラリア)
1頭を16万豪ドル(約1316万円)で落札

■4月5日(火)~6日(水)の「イングリス・イースター・イヤリングセール」(オーストラリア)
計2頭を68万豪ドル(約6355万円)で落札

■4月11日(月)~13日(水)の「タタソールズ・クレイヴン・ブリーズアップセール」(イギリス)
1頭を31万ギニー(約5251万円)で落札

■8月13日(土)~15日(月)の「アルカナ・オーガスト・イヤリングセール」(フランス)
6頭を555万ユーロ(約7億6000万円)で落札

と、計10頭を約8億8922万円で落札していますの。

もちろん、これまでの経緯を踏まえれば、今後の「競走馬セール」でも、多くの馬を落札する筈ですから、2023年のレースを迎えるにあたっては、「セール資金を少しでも潤沢にしておきたい」とも考えているのでしょうね。

そういった中、1月5日(木)からの開催では、

1着賞金4300万円(馬主の取り分は8割の3440万円)の中山金杯→ゴールドスミス
1着賞金4000万円(馬主の取り分は8割の3200万円)のシンザン記念→クルゼイロドスル(ジュニアCにも登録)とヤクシマ(朱竹賞にも登録)
1着賞金4300万円(馬主の取り分は8割の3440万円)の京都金杯→アルサトワ

など、計10頭を賞金の高い特別レースに登録していますから、私がモハメド殿下であれば、それぞれを預けている厩舎に対して、メイチの勝負仕上げをお願いしますわ。

2022/12/29
2022年は桜花賞とオークスなどを制しました
社台レースホース

本業: 一口馬主クラブ

今週の主な登録馬:
シャムロックヒル(中山金杯)
ヒップホップソウル(シンザン記念・フェアリーS)
フルメタルボディー(シンザン記念・ジュニアC)
ライトクオンタム(シンザン記念)
ディナトセレーネ(フェアリーS)
ドライゼ(招福S・雅S)
フィードバック(中山新春ジャンプS)
エルディアブロ(長良川特別)
グランオフィシエ(寿S・迎春S)
ゼッフィーロ(寿S)
ヘッズオアテールズ(寿S・迎春S)
リリーピュアハート(迎春S)
セイクリッドゲイズ(雅S)

担当者:馬主情報部 馬主Y

私が改めてご説明するまでもなく、「社台レースホース」は、誰もが認める「最大手の一口馬主クラブ」の一つであり、現在は、「社台グループの総帥」こと吉田照哉氏の長男である、吉田哲哉氏が代表を務めております。

1980年に設立された同クラブに於いて、過去の代表的な存在としては、1986年のダービーなどを制したダイナガリバーや、1988年のマイルCSなどを制したサッカーボーイや、1995年の皐月賞などを制したジェニュインや、1996年の天皇賞・秋などを制したバブルガムフェローや、2001年の香港ヴァーズなどを制したステイゴールドや、2003年のダービーなどを制したネオユニヴァースや、2004年の桜花賞などを制したダンスインザムードや、2005年の有馬記念などを制したハーツクライといった名前が挙げられるでしょう。

この馬達などの活躍により、「社台レースホース」は、1990年から2009年までの20年間に、18回も「馬主リーディング1位」となっており、その中でも2004年は、これまでで最も多い「33億3401万円」の賞金を獲得しております。

2010年から2013年の4年間は、「サンデーレーシングに次ぐ馬主リーディング2位」をキープしておりましたが、その後は、

2014年→101勝・獲得賞金24億2695万円(馬主リーディング3位)
2015年→102勝・獲得賞金21億2539万円(同3位)
2016年→82勝・獲得賞金18億2389万円(同3位)
2017年→102勝・獲得賞金18億8314万円(同3位)
2018年→92勝・獲得賞金20億5339万円(同4位)
2019年→106勝・獲得賞金21億3109万円(同4位)
2020年→87勝・獲得賞金21億4100万円(同4位)
2021年→97勝・獲得賞金22億0621万円(同4位)

と記せば分かる通り、「馬主リーディング」は、2014年から2017年までの4年間が「3位」、2018年から昨年までの4年間が「4位」と順位を落としており、獲得賞金も、2004年と比べると物足りない数字が続いておりますので、2022年は、クラブの関係者全員が、「必ず巻き返したい」と考えていた筈です。

実際、2022年は、JRAに於いて、スターズオンアースで桜花賞とオークスを制するなど、計99勝を上げ、前年を大きく上回る「25億3780万円」の賞金を獲得し、尚且つ、レッドシーターフH(サウジアラビアのG3)とドバイゴールドC(G2)を制したステイフーリッシュの活躍により、海外で「約3億0252万円」の賞金を獲得しました。

当然、2023年を迎えるにあたっては、クラブの関係者全員が、「2022年の勢いを止めたくない」と考えているのでしょう。

そういった中、1月5日(木)からの特別レースには、

シャムロックヒル(中山金杯)
ヒップホップソウル(シンザン記念・フェアリーS)
フルメタルボディー(シンザン記念・ジュニアC)
ライトクオンタム(シンザン記念)
ディナトセレーネ(フェアリーS)

など、計13頭を登録しておりますので、クラブの関係者達が、それぞれを預けている厩舎に対して、かなり勝負懸かった指示を出していると私は見ております。

2022/12/29
不動産担保ローンを取り扱っている上場企業の会長です
草間庸文(つねふみ)氏

本業: 株式会社アサックス 代表取締役会長

今週の主な登録馬:
イルーシヴパンサー(京都金杯)
ボルサリーノ(招福S・門松S)

担当者:馬主情報部 馬主N

草間庸文(つねふみ)オーナーは、東京都渋谷区広尾に本社を構え、不動産担保ローンを取り扱っている、「株式会社アサックス」の代表取締役社長を長年に渡って務めておりましたが、2020年の6月に社長の座を退き、その後は代表権のある会長を務めております。

1969年7月に長野県で設立された同社は、1995年5月に大宮支店を設立して、同年10月には、東京都中央区銀座に本社を移転し、本格的に首都圏への進出を始めました。

また、同社は、ミドルリスク・ミドルリターンのビジネスモデルを堅実に実践している会社として、2002年7月には、経済産業省の産業構造審議会・産業金融部会の中間報告に取り上げられております。

現在の場所に本社を移したのは2005年のことでして、2008年3月には東証1部上場を果たし、現在では、首都圏に計8店舗を展開しており、過去3年の業績は、

2020年3月期→売上高58億2200万円・経常利益40億5100万円
2021年3月期→売上高59億1000万円・経常利益41億1500万円
2022年3月期→売上高56億5100万円・経常利益38億6700万円

と記せば分かる通り、40億円前後の経常利益をキープしておりますので、草間オーナーの経営手腕は誰もが認めるところでしょう。

そしてJRA馬主としての草間オーナーは、確か1996年から所有馬を走らせておりますので、キャリアが25年以上に及んでいるベテランであり、これまでに50頭以上を所有しております。

2007年の草間オーナーは、ワイルドワンダーでアンタレスSとプロキオンSを制するなど、「8勝・獲得賞金2億3400万円」という過去最高の成績を残しており、翌年も、同馬で根岸Sを制するなど、「7勝・獲得賞金2億1691万円」という、前年と同水準の成績を残しておりました。

しかし、その後は獲得賞金が伸び悩んでおり、2020年までの5年間も、

2016年→8954万円
2017年→6431万円
2018年→1626万円
2019年→5159万円
2020年→9196万円

という物足りない数字に留まっていたため、2021年の草間オーナーは、「必ず巻き返したい」と考えていた筈です。

実際、2021年は、2007年に並んで過去最多となる8勝を上げ、2007年と2008年に次ぐ、「1億7008万円」の賞金を獲得しておりました。

更に2022年も、イルーシヴパンサーを出走させた東京新聞杯で14年振りの重賞勝ちを飾るなど、計5勝を上げ、「1億6137万円」という、前年と同水準の賞金を獲得しております。

当然、2023年を迎えるにあたり、草間オーナーは、「2022年の勢いを止めたくない」と考えているのでしょう。

また、草間オーナーは、「競走馬セール」に参加する機会が多く、2022年は、

■7月11日(月)~12日(火)の「セレクトセール」
1頭を3300万円で落札

■7月26日(火)~27日(水)の「HBAセレクションセール」
2頭を9240万円で落札

■10月25日(火)の「ノーザンファームミックスセール」
1頭を7040万円で落札

と、計4頭の落札に総額1億9580万円を投じております。
(落札金額は全て税込表記)

当然、2023年を迎えるにあたっては、「落札資金の回収を、可能な限り早い時期に完了したい」とも考えている筈です。

そういった中、1月5日(木)からの特別レースには、京都金杯のイルーシヴパンサーなど、2頭を登録しておりますので、私が草間オーナーであれば、それぞれの厩舎サイドに対し、渾身の勝負仕上げを指示するでしょう。

2022/12/29
スピルバーグなどでお馴染みの山本オーナーがクラブの権利を…
東京ホースレーシング

本業: 一口馬主クラブ

今週の主な登録馬:
レッドランメルト(中山金杯)
レッドソルダード(万葉S)
レッドバリエンテ(長良川特別)

担当者:馬主情報部 馬主S

「東京ホースレーシング」の前身は、1987年のニュージーランドT4歳Sを勝ったユーワジェームスや、2000年の中日スポーツ賞4歳S(現在のファルコンS)を勝ったユーワファルコンなどでお馴染みだった「ユーワライディング」です。

クラブの名称が変更された理由は、パチンコ機器販売大手「フィールズ株式会社」の代表取締役会長兼社長を務めており、JRAの馬主としては、2014年の天皇賞・秋を制したスピルバーグなどでお馴染みの山本英俊オーナーがクラブの権利を取得したからであり、クラブ法人の名称が変更された2007年に、愛馬会法人の名称も「ユーワホースクラブ」から「東京サラブレッドクラブ」となりました。

これ以降、山本オーナーの奥様である山本洋子さんがクラブ法人の代表を務め、現在は「レッド」と「ルージュ」の冠名で募集馬を走らせております。

同クラブに於いて、過去の代表的な存在としては、2009年の秋華賞を制したレッドディザイアや、2013年の札幌2歳Sと阪神ジュベナイルFを制したレッドリヴェールや、2014年の京王杯SCなど重賞を3勝したレッドスパーダや、2014年の中山大障害を制したレッドキングダムや、2016年と2017年のスプリンターズSを連覇したレッドファルクスといった名前が挙げられるでしょう。

2014年の「東京ホースレーシング」は、レッドスパーダが京王杯SCを、レッドアルヴィスがユニコーンSを、レッドキングダムが中山大障害を制するなど、過去最多となる54勝を上げ、「10億3421万円」の賞金を獲得しており、更に2019年は、2014年と同じ54勝を上げ、「10億5204万円」という過去最高の賞金を獲得しておりました。

ただ、その後の2年間は、2020年が「40勝・獲得賞金8億9869万円」、2021年が「39勝・獲得賞金7億1459万円」と、成績が完全に右肩下がりとなっておりましたので、2022年は、クラブの関係者全員が、「必ず巻き返しを果たしたい」と考えていたのでしょう。

実際、2022年は、レッドガランで中山金杯と新潟大賞典を制するなど、「44勝・獲得賞金8億2714万円」という、前年を上回る成績を残しております。

当然、2023年を迎えるにあたっては、クラブの関係者全員が、「2022年の勢いを止めたくない」と考えているのでしょう。

また、「東京ホースレーシング」は、2022年6月3日(金)にラインナップを発表した、計53頭の「2022年度募集馬」(現1歳世代)について、6月20日(月)から7月4日(月)まで、抽選で出資を受け付ける「先行募集」を行った後、7月12日(火)から先着順で出資を受け付けておりますが、私が確認したところ、これらの内、既に満口となっているのは34頭であり、募集中止となった1頭、運用中止となった1頭を除く残りの17頭は、まだ出資を受け付けております。

よって、2023年を迎えるにあたっては、クラブの関係者全員が、「過去の募集馬を活躍させて、出資を検討している顧客層に好印象を与え、残りの17頭を少しでも早く満口にしたい」とも考えている筈であり、一般的な注目度の高い特別レースを勝てば、その効果が大きいのは言うまでもありません。

そういった中、1月5日(木)からの特別レースには、中山金杯のレッドランメルトなど、計3頭を登録しておりますので、同クラブの関係者達が、それぞれを預けている厩舎に対して、かなり勝負懸かった指示を出していると私は見ております。