「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目馬主
2020/07/13
「東京ドーム25個分以上」もある生産牧場だけでなく…
前田幸治氏

本業: アイテック株式会社 代表取締役会長

今週の主な登録馬:
クリンチャー(ジュライS)
エントシャイデン(中京記念)

※ノースヒルズの所有馬
ディープダイバー(福島テレビオープン)

※前田葉子オーナーの所有馬
フォルセティ(函館2歳S)

※前田晋二オーナーの所有馬
メリーメーキング(オークランドRCT)
ライトオブピース(神鍋特別)

担当者:馬主情報部 小栗範恭

皆様もよくご存知の通り、前田幸治オーナーは、大阪市北区の梅田に本社を構え、上下水道の管理や、高速道路の管理・管制、保守点検などを手掛けている「アイテック株式会社」の代表取締役会長を務めております。
1977年に設立された同社は、上下水道設備の運転管理や、高速道路の巡回パトロールや管制室の運用・保守といった道路管理や、ゴミ焼却施設の運転維持管理といった、生活インフラに関わる専門技術業務を非常に多く官公庁から受託しており、私が確認したところ、「2019年3月期」の売上高は「170億円」という、素晴らしい数字となっておりました。
そして現在は、本社の他にも、東京都千代田区内幸町の「東京支店」や、愛知県名古屋市西区の「名古屋支店」や、宮城県仙台市青葉区の「東北支店」など、全国各地に25の支店を構えており、2500名を超える従業員を擁しているのですから、同社のトップである前田オーナーは、「誰もが認める優秀な経営者」と言えるでしょう。
また、前田オーナーは、新冠にある生産牧場「ノースヒルズ」の代表も務めており、同牧場は敷地面積が120ヘクタール(120万平方メートルで、東京ドーム25個分以上)もあり、800mの坂路コースなどを有している上、同牧場の関連施設として、本格的な育成を行える「大山ヒルズ」(鳥取県西伯郡伯耆町)も運営しております。
なお、2017年には、「大山ヒルズ」の近郊に、「アイテック株式会社」の社員研修所であり保養所でもある「悠翠郷」(ゆうすいのさと)を開設し、同年の5月15日(月)に催された完成披露会には、武豊騎手、福永祐一騎手、ミルコ・デムーロ騎手、クリストフ・ルメール騎手など、多くの競馬関係者も参加しておりました。
そして馬主としての前田オーナーは、確か1983年からJRAで馬を走らせており、代表的な存在としては、2010年と2011年のジャパンCダートを連覇するなど、GIを4勝したトランセンドや、2011年の宝塚記念を制したアーネストリーや、2012年の天皇賞・春を制したビートブラックや、2014年のダービーを制したワンアンドオンリーや、2016年のJBCクラシックを制したアウォーディーなどが挙げられるでしょう。
前田オーナーが過去最高の成績を残したのは2011年であり、この年は、アーネストリーが宝塚記念とオールカマーを制し、トランセンドがフェブラリーSとジャパンCダートを制するなど、「42勝・獲得賞金13億3806万円」という数字を記録しております。
しかし、その後は一度も2011年の数字を超えられていない上、昨年までの3年間も、
2017年→18勝・獲得賞金6億0804万円
2018年→24勝・獲得賞金5億5115万円
2019年→17勝・獲得賞金4億8128万円
と記せば分かる通り、勝ち星と賞金のどちらも物足りない数字に留まっておりました。
そして、今年は先週までに10勝を上げているものの、獲得賞金が「3億4442万円」と、まだ2011年の2割ほどであるため、現在のオーナーは、「賞金の高いレースを勝って一気に稼ぎたい」と考えているのでしょう。
また、前田オーナーは、「ノースヒルズ」の生産馬だけで十分な頭数を確保できる規模のオーナーブリーダーでありながら、毎年のように、自身の名義と「ノースヒルズ」の名義で国内外の「競走馬セール」に参加しており、私が確認したところ、昨年は、計12頭を約3億2397万円で落札しておりました。
更に今年も、私が確認しているだけで、3月17日(火)~18日(水)の「OBSマーチセール」に於いて、1頭を27万5千ドル(約2943万円)で落札していた上、「セレクトセール2020」の初日であった本日、7月13日(月)も、私が確認した時点までに、1頭を5940万円(税込)で落札しております。
もちろん、前田オーナーは、明日以降も「競走馬セール」に参加する可能性が極めて高く、現在は、「落札資金を潤沢にしておきたい」、「セール資金を回収するため、賞金の高いレースを勝ちたい」とも考えているのでしょう。
そのような中、今週、前田オーナーは、「ノースヒルズ」名義の所有馬を含め、
1着賞金2300万円(馬主の取り分は8割の1840万円)のジュライS→クリンチャー
1着賞金3900万円(同3120万円)の中京記念→エントシャイデン
1着賞金2300万円(同1840万円)の福島テレビオープン→ディープダイバー
と、計3頭を特別レースに登録しており、私がオーナーであれば、それぞれを預けている厩舎に対して、お釣りを残さないメイチの勝負仕上げを指示しますので、調教師情報部の皆様には、実際に厩舎がどう仕上げてくるのかなど、今後の動きを念入りに確認していただきたいと考えております。
なお、今週は、前田オーナーの弟であるため、「完全に財布が同じ」と言える前田晋二オーナーも、1着賞金1820万円(同1456万円)のオークランドRCTにメリーメーキングを、1着賞金1500万円(同1200万円)の神鍋特別にライトオブピースを登録しており、更には、前田オーナーの奥様であるため、やはり「完全に財布が同じ」と言える前田葉子オーナーも、1着賞金3100万円(同2480万円)の函館2歳Sにフォルセティを登録しておりますので、この馬達も、全く同じ理由で「勝負懸かり」と見るべきでしょう。


2020/07/13
上との差を詰めたいと考えているのでしょう
社台レースホース

本業: 一口馬主クラブ

今週の主な登録馬:
ラテュロス(オークランドRCT)
ソーグリッタリング(中京記念)
トロワゼトワル(中京記念)
リバティハイツ(中京記念)
レディステディゴー(函館2歳S)
シングフォーユー(阿武隈S)
エフェクトオン(信夫山特別)
データヴァリュー(横手特別)
ダンスディライト(能勢特別)
ダンスロマネスク(下北半島特別)

担当者:馬主情報部 馬主Y

皆様もよくご存知の通り、「社台レースホース」は、誰もが認める「最大手の一口馬主クラブ」の一つでして、現在の代表は、「社台グループの総帥」こと吉田照哉氏の長男の吉田哲哉氏です。
1980年に設立された同クラブに於いて、過去の代表的な存在としては、1986年のダービーなどを制したダイナガリバーや、1988年のマイルCSなどを制したサッカーボーイや、1996年の天皇賞・秋などを制したバブルガムフェローや、2003年のダービーなどを制したネオユニヴァースや、2004年の桜花賞などを制したダンスインザムードや、2005年の有馬記念などを制したハーツクライなどが挙げられ、2004年には、これまでで最も多い「33億3401万円」の賞金を獲得しております。
そして、この馬達などの活躍によって、「社台レースホース」は、1990年から2009年までの20年間に、18回も「馬主リーディング1位」となっていた上、2010年から2013年の4年間も、「サンデーレーシングに次ぐ馬主リーディング2位」をキープしておりました。
しかし、その後は、
2014年→101勝・獲得賞金24億2695万円(馬主リーディング3位)
2015年→102勝・獲得賞金21億2539万円(同3位)
2016年→82勝・獲得賞金18億2389万円(同3位)
2017年→102勝・獲得賞金18億8314万円(同3位)
2018年→92勝・獲得賞金20億5339万円(同4位)
2019年→106勝・獲得賞金21億3109万円(同4位)
と記せば分かる通り、獲得賞金が伸び悩んでいた上、今年に入ってから先週までの「馬主リーディング」は、
1位:サンデーレーシング→59勝・獲得賞金19億4993万円
2位:シルクレーシング→64勝・獲得賞金17億4444万円
3位:社台レースホース→56勝・獲得賞金12億3968万円
と記せば分かる通り、1位の「サンデーレーシング」に「7億1025万円」の差を付けられておりますので、現在は「社台レースホース」の関係者全員が、「賞金の高いレースを勝って、少しでも上との差を詰めたい」と考えているのでしょう。
また、同クラブは、2017年のオークスなど、重賞を3勝したソウルスターリングの全妹にあたる「スタセリタの2019」(父フランケル)や、2018年のヴィクトリアマイルを制したジュールポレールの半弟にあたる「サマーナイトシティの2019」(父イスラボニータ)など、計90頭の「2020年度募集馬」(現1歳世代)について、5月7日(木)にラインナップを、13日(水)に募集価格を、それぞれ発表し、6月の初旬にそれらの詳細を記した「第1次募集」と「第2次募集」のパンフレットを発送して、それから受け付けをしておりますが、私が確認したところ、これらの内、既に満口となっているのは65頭で、募集中止となった2頭と、募集停止となった1頭を除く残りの22頭は、7月16日(木)から「通常募集」を行ないますので、現在は同クラブの関係者全員が、「過去の募集馬を注目度の高い特別レースで活躍させて、出資を検討している顧客層に好印象を与えたい」と考えているのでしょう。
そういった中、「社台レースホース」は、今週、
1着賞金1820万円(馬主の取り分は8割の1456万円)のオークランドRCT→ラテュロス
1着賞金3900万円(同3120万円)の中京記念→ソーグリッタリングとトロワゼトワルとリバティハイツ
1着賞金3100万円(同2480万円)の函館2歳S→レディステディゴー
1着賞金1820万円(同1456万円)の阿武隈S→シングフォーユー
など、計10頭を特別レースに登録しておりますので、クラブの関係者達が、それぞれを預けている厩舎に対して、かなり勝負懸かった指示を出していると私は見ております。

2020/07/13
ゴルフ場の経営や貸しビル事業などを手掛けております
西山茂行氏

本業: 西山興業株式会社 代表取締役社長

今週の主な登録馬:
ニシノデイジー(函館記念)
ニシノエルサ(函館2歳S)
セイウンシェリー(湯浜特別)

担当者:馬主情報部 馬主T

皆様もよくご存知の通り、西山茂行オーナーは、東京都港区赤坂に本社ビルを構えている、「西山興業株式会社」の代表取締役社長を務めております。
同社は、「埼玉県内最大級」となる45ホールを有する「大宮国際カントリークラブ」(埼玉県さいたま市西区)や、太平洋に面した27ホールのシーサイドコースでリゾート気分が味わえる「館山カントリークラブ」(千葉県館山市)や、「ニッソーカントリークラブ」(茨城県稲敷郡河内町)や、「棚倉ステークスカントリークラブ」(福島県東白川郡棚倉町)といったゴルフ場の経営が主な事業です。
また、「西山興業株式会社」は、ゴルフ場の経営の他にも、「ホテルシロー」(千葉県船橋市)といった宿泊施設の運営や、赤坂や銀座などに6ヶ所ある貸しビル事業や、自社ビルの1階にある「中国料理たけくま」といった飲食店の経営なども手掛けており、これらはどれも好評のようですから、そのトップである西山オーナーは、周囲から厚い信頼を寄せられているのでしょう。
そして西山オーナーは、1992年の桜花賞など重賞を6勝したニシノフラワーや、1998年の皐月賞や菊花賞など重賞を5勝したセイウンスカイを筆頭に、多くの活躍馬を生産していた「西山牧場」の創業者、西山正行氏(故人)のご子息でして、2004年に正行氏が亡くなられた後は、茂行オーナーが「西山牧場」の経営を引き継ぎ、2008年頃には、ニシノフラワーなどの繁殖牝馬を他の牧場に預け、「西山牧場の本場」(北海道勇払郡鵡川町)を「ダーレージャパンファーム」に売却しております。
ただ、「西山牧場育成センター」(北海道沙流郡日高町)や、「西山牧場阿見分場」(茨城県稲敷郡阿見町)や、「西山牧場江戸崎分場」(茨城県稲敷市)といった育成施設の運営は、現在も西山オーナーが続けている筈です。
なお、西山オーナーは、現在の内閣総理大臣・安倍晋三氏と同じ「成蹊大学」の卒業生であり、他の競馬関係者で言えば、現在、「下河辺牧場」(2017年の菊花賞を制したキセキなどを生産)の代表を務めている下河辺俊行氏も、同大学を卒業しております。
西山オーナーは、正行氏から引き継いだ馬も含めると、これまでに500頭以上を所有しており、引き継いだ後の代表的な存在としては、引退した馬で言えば、2006年の函館2歳Sを制したニシノチャーミーや、2010年の中山牝馬Sを制したニシノブルームーンや、2016年と2017年の京阪杯を制したネロなどが挙げられ、現役の馬で言えば、2017年の高松宮記念を制したセイウンコウセイや、一昨年の札幌2歳Sと東京スポーツ杯2歳Sを制したニシノデイジーなどが挙げられるでしょう。
2005年には、重賞勝ちこそなかったものの、「42勝・獲得賞金7億9205万円」という過去最高の成績を残しておりました。
しかし、その後は、この数字を上回ることができず、昨年までの3年間も、
2017年→26勝・獲得賞金5億2448万円
2018年→28勝・獲得賞金4億9309万円
2019年→16勝・獲得賞金3億4271万円
と記せば分かる通り、物足りない数字が続いていた上、今年に入ってからも悪い流れは続いており、先週までの獲得賞金が「2億7724万円」と、まだ2005年の3割ほどに留まっておりますので、現在のオーナーは、「早急に巻き返しを図りたい」と考えているのでしょう。
また、西山オーナーは、「競走馬セール」に参加する機会が多く、昨年も、
■5月21日(火)の「HBAトレーニングセール」→1頭を1134万円で落札
■7月8日(月)~9日(火)の「セレクトセール」→計2頭を6480万円で落札
■8月19日(月)~22日(木)の「HBAサマーセール」→計2頭を1339万円で落札
と、計5頭を総額8953万円で落札しておりました。
(落札金額は全て税込表記)
当然、昨年の状況を踏まえると、本日と明日に行われる「セレクトセール2020」など、今後の「競走馬セール」にも参加する可能性が非常に高いため、現在のオーナーは、「セール資金を少しでも潤沢にしておきたい」とも考えている筈です。
そういった中、今週は、1着賞金4100万円(馬主の取り分は8割の3280万円)の函館記念にニシノデイジー、1着賞金3100万円(同2480万円)の函館2歳Sにニシノエルサ、1着賞金1060万円(同848万円)の湯浜特別にセイウンシェリーを登録しておりますので、私が西山オーナーであれば、それぞれを預けている厩舎に対して、迷わず渾身の勝負仕上げを指示するでしょう。


2020/07/13
高級時計や高級宝石などが主力商品です
市川義美氏(馬主名義は市川義美ホールディングス株式会社)

本業: 株式会社バアゼル(屋号はバアゼル宝石) 代表

今週の主な登録馬:
ベステンダンク(中京記念)
ナイトオブナイツ(函館記念)

担当者:馬主情報部 馬主N

市川義美オーナーの本業が、高級腕時計や宝石の販売を手掛けている、「バアゼル宝石」(大阪市中央区難波)の代表であるのは、皆様もよくご存知のことでしょう。
1963年に創業された「バアゼル宝石」は、現在、地下鉄御堂筋線の「難波駅」のすぐ近くにある「難波本店」と、大阪を代表する繁華街にある「心斎橋店」の2店舗を構えており、「ロレックス」、「フランクミュラー」、「パテックフィリップ」といった高級腕時計や、「ダイヤモンド」、「ルビー」、「サファイヤ」といった高級宝石などが主力商品です。
また、市川オーナーと言えば、2011年の3月に発生した東日本大震災の後、すぐに500万円を義援金として寄付したエピソードや、2015年の9月に引退した元騎手の藤田伸二さんが、自身の結婚10周年を記念して、奥様にプレゼントする宝石(20万円相当)を市川オーナーの会社に注文した際、「いつも私の馬に乗ってくれるお礼ですから、お代は結構です」と言い、100万円相当の宝石をプレゼントしたエピソードが有名ですから、多くの方が市川オーナーのことを、「非常に器の大きな人物」と認めているのでしょう。
なお、馬主としての市川オーナーは、確か1991年からJRAで馬を走らせ始め、これまでに300頭以上を所有しており、過去の代表的な存在としては、2008年のエルムSと2009年の根岸Sを制したフェラーリピサや、2010年の皐月賞と有馬記念、2011年のドバイワールドCを制したヴィクトワールピサや、2014年の京都記念とステイヤーズSなどを制したデスペラードといった名前が挙げられます。
2010年の市川オーナーは、ヴィクトワールピサが皐月賞と有馬記念を制するなど、これまでで最高となる「6億4284万円」の賞金を獲得し、2011年も、JRAだけで3億7413万円の賞金を獲得していた上、先述した通り、ヴィクトワールピサがドバイワールドCを制し、600万ドル(当時のレートで約4億8800万円)の賞金を獲得しておりました。
しかし、その後は数字が伸び悩んでおり、昨年までの5年間も、
2015年→7勝・獲得賞金1億1301万円
2016年→16勝・獲得賞金2億1729万円
2017年→9勝・獲得賞金2億2951万円
2018年→15勝・獲得賞金3億3731万円
2019年→10勝・獲得賞金2億5208万円
と、物足りない数字に留まっていた上、今年に入ってからも悪い流れは続いており、先週までの獲得賞金は「1億0238万円」と、昨年の同時期(7月2週目まで)の「1億3227万円」を下回っておりますので、現在のオーナーは、「早急に巻き返したい」と考えているのでしょう。
また、市川オーナーは、「競走馬セール」に参加する機会が多く、昨年は、
■5月21日(火)に行われた「HBAトレーニングセール」→1頭を918万円で落札
■7月8日(月)~9日(火)に行われた「セレクトセール」→2頭を3996万円で落札
と、計3頭に総額4914万円を投じておりました。
(落札価格は全て税込表記)
もちろん、市川オーナーは、本日から行われている「セレクトセール2020」など、今年の「競走馬セール」に於いても、何頭かを落札する可能性が高く、その場合は、今後のレースに、「落札資金を早急に回収したい」という思惑を張り巡らせる筈です。
そういった中、今週は、1着賞金3900万円(馬主の取り分は8割の3120万円)の中京記念にベステンダンク、1着賞金4100万円(同3280万円)の函館記念にナイトオブナイツを登録してきましたので、今後の動向には大いに注目するべきでしょう。