注目調教師
2025/08/04
1992年に「最多勝利新人騎手」を受賞しとりましたな
上村洋行調教師(栗東)
主な管理馬:
ベラジオオペラ(2025年大阪杯など)
アルマヴェローチェ(2024年阪神ジュベナイルF)
ウィリアムバローズ(2024年東海Sなど)
アイアンバローズ(2023年ステイヤーズS)
今週の主な登録馬:
ウィリアムバローズ(エルムS)
トリポリタニア(レパードS・揖斐川特別)
レーウィン(三河S)
リチャードバローズ(中京スポニチ賞)
担当者:調教師情報部 元調教師I
親父さんが厩務員をやっとった上村洋行君は、1977年の桜花賞やエリザベス女王杯などを勝ったインターグロリアや、1995年のセントウルSなどを勝ったビコーペガサスとかを管理しとった柳田次男厩舎から、1992年に乗り役としてデビューしとって、この年に、トシグリーンに乗った京王杯AHで初めて重賞を勝っとったし、全部で40勝を上げて、「最多勝利新人騎手」を受賞しとりましたな。
その後も、ナムラコクオーに乗った1993年のラジオたんぱ杯3歳Sと1994年のシンザン記念と1996年のプロキオンSを勝つとか、順調に実績を積み重ねとったんやけど、「黄斑上ぶどう膜炎」っちゅう目の病気にかかってしもうて、そん時は乗り役を引退することも考えたそうや。
2004年に4回も手術を受けた上村君は、その後、めでたく病気が治って、また順調に実績を積み重ねとったし、2008年には、スリープレスナイトに乗ったスプリンターズSで、初めてGIを勝っとりましたな。
そんで、重賞を10勝、通算で570勝っちゅう実績を残して、2014年に乗り役を引退しとります。
引退した時の上村君は40歳と、まだまだ乗り役としてバリバリ活躍できる年齢やったけど、前の年に受けた調教師試験に落ちてしもうて、「本気で調教師を目指すには、乗り役との両立は難しい」と考えたそうや。
それからは、池添兼雄厩舎で調教助手をやりながら、毎日8時間くらいの勉強を続けて、5回目の挑戦やった2017年の12月に、めでたく調教師の試験に合格しとります。
試験に受かってからは、技術調教師として、2021年の2月に引退した角居勝彦君の厩舎で、色んなことを学んどりましたな。
2019年の3月に自分の厩舎を開業した上村君は、それから年末までに、「10勝・獲得賞金1億9691万円」っちゅう、最初の年としてはまずまずの成績を残しとったし、その後の5年間も、
2020年→19勝・獲得賞金2億2195万円
2021年→25勝・獲得賞金4億2467万円
2022年→32勝・獲得賞金4億8978万円
2023年→40勝・獲得賞金8億6367万円
2024年→43勝・獲得賞金12億5577万円
っちゅう形で、成績が完全に「右肩上がり」になっとって、特に去年は、ベラジオオペラを使った大阪杯で、調教師としては初めてGIを勝つと、アルマヴェローチェで阪神ジュベナイルFも勝っとるんですわ。
それに、今年もエエ流れが続いとって、ヤンキーバローズでファルコンSを、ベラジオオペラで大阪杯を勝つなど、先週までに23勝を上げとるし、その他にも、アルマヴェローチェが桜花賞とオークスで、ベラジオオペラが宝塚記念で2着やったこともあって、どの厩舎よりも多い「11億1584万円」の賞金を稼いどるから、今の上村君は、「この勢いを止めたらアカン」と考えとるんやろうな。
そんな中、今週は、1着賞金が3800万円のエルムSにウィリアムバローズ、1着賞金が3700万円のレパードSにトリポリタニア(揖斐川特別にも登録)、1着賞金が1840万円の三河Sにレーウィンなど、4頭を特別レースに登録しとるんで、「どれも勝負懸かり」と考えておくべきやろ。
主な管理馬:
ベラジオオペラ(2025年大阪杯など)
アルマヴェローチェ(2024年阪神ジュベナイルF)
ウィリアムバローズ(2024年東海Sなど)
アイアンバローズ(2023年ステイヤーズS)
今週の主な登録馬:
ウィリアムバローズ(エルムS)
トリポリタニア(レパードS・揖斐川特別)
レーウィン(三河S)
リチャードバローズ(中京スポニチ賞)
担当者:調教師情報部 元調教師I
親父さんが厩務員をやっとった上村洋行君は、1977年の桜花賞やエリザベス女王杯などを勝ったインターグロリアや、1995年のセントウルSなどを勝ったビコーペガサスとかを管理しとった柳田次男厩舎から、1992年に乗り役としてデビューしとって、この年に、トシグリーンに乗った京王杯AHで初めて重賞を勝っとったし、全部で40勝を上げて、「最多勝利新人騎手」を受賞しとりましたな。
その後も、ナムラコクオーに乗った1993年のラジオたんぱ杯3歳Sと1994年のシンザン記念と1996年のプロキオンSを勝つとか、順調に実績を積み重ねとったんやけど、「黄斑上ぶどう膜炎」っちゅう目の病気にかかってしもうて、そん時は乗り役を引退することも考えたそうや。
2004年に4回も手術を受けた上村君は、その後、めでたく病気が治って、また順調に実績を積み重ねとったし、2008年には、スリープレスナイトに乗ったスプリンターズSで、初めてGIを勝っとりましたな。
そんで、重賞を10勝、通算で570勝っちゅう実績を残して、2014年に乗り役を引退しとります。
引退した時の上村君は40歳と、まだまだ乗り役としてバリバリ活躍できる年齢やったけど、前の年に受けた調教師試験に落ちてしもうて、「本気で調教師を目指すには、乗り役との両立は難しい」と考えたそうや。
それからは、池添兼雄厩舎で調教助手をやりながら、毎日8時間くらいの勉強を続けて、5回目の挑戦やった2017年の12月に、めでたく調教師の試験に合格しとります。
試験に受かってからは、技術調教師として、2021年の2月に引退した角居勝彦君の厩舎で、色んなことを学んどりましたな。
2019年の3月に自分の厩舎を開業した上村君は、それから年末までに、「10勝・獲得賞金1億9691万円」っちゅう、最初の年としてはまずまずの成績を残しとったし、その後の5年間も、
2020年→19勝・獲得賞金2億2195万円
2021年→25勝・獲得賞金4億2467万円
2022年→32勝・獲得賞金4億8978万円
2023年→40勝・獲得賞金8億6367万円
2024年→43勝・獲得賞金12億5577万円
っちゅう形で、成績が完全に「右肩上がり」になっとって、特に去年は、ベラジオオペラを使った大阪杯で、調教師としては初めてGIを勝つと、アルマヴェローチェで阪神ジュベナイルFも勝っとるんですわ。
それに、今年もエエ流れが続いとって、ヤンキーバローズでファルコンSを、ベラジオオペラで大阪杯を勝つなど、先週までに23勝を上げとるし、その他にも、アルマヴェローチェが桜花賞とオークスで、ベラジオオペラが宝塚記念で2着やったこともあって、どの厩舎よりも多い「11億1584万円」の賞金を稼いどるから、今の上村君は、「この勢いを止めたらアカン」と考えとるんやろうな。
そんな中、今週は、1着賞金が3800万円のエルムSにウィリアムバローズ、1着賞金が3700万円のレパードSにトリポリタニア(揖斐川特別にも登録)、1着賞金が1840万円の三河Sにレーウィンなど、4頭を特別レースに登録しとるんで、「どれも勝負懸かり」と考えておくべきやろ。
2025/08/04
エルコンドルパサーの厩舎で働いていましたね
武井亮調教師(美浦)
主な管理馬:
ジャナドリア(2025年雲取賞)
アーバンシック(2024年菊花賞など)
シュトラウス(2023年東京スポーツ杯2歳S)
リエノテソーロ(2016年全日本2歳優駿など)
今週の主な登録馬:
シュトラウス(CBC賞)
ハビレ(エルムS)
ジャナドリア(レパードS)
カンジ(Fビレッジ特別)
担当者:調教師情報部 元調教師M
武井亮君は、山梨県の駿台甲府高校を卒業した後、1年浪人してから、北海道大学の獣医学部に入学していて、大学では馬術部に入っていました。
ちなみに、4年生の時、彼は馬術部で副将をやっていて、その時の主将は、栗東で厩舎を構えている寺島良君だったんですよ。
大学を卒業してから、武井君は、「ノーザンファーム空港」(住所:北海道苫小牧市字美沢114-2)で騎乗従業員をやって、2007年の7月に競馬学校の厩務員課程に入りました。
その後、武井君は、2008年の1月から、1998年のジャパンCを勝ったエルコンドルパサーなどでお馴染みの二ノ宮敬宇(よしたか)厩舎で厩務員をやって、その後は、一昨年のドバイワールドCを勝ったウシュバテソーロなどでお馴染みの高木登厩舎と、2006年のエプソムCと新潟記念を勝ったトップガンジョーなどでお馴染みの和田正道厩舎で調教助手をやっていたんですよ。
そして、2013年の12月に調教師の試験に受かって、次の年の3月に厩舎を開業しているように、厩務員課程を出てから約6年という短い期間で自分の厩舎を構えているのですから、本当に大したものです。
最初の年に「13勝・獲得賞金1億6827万円」という成績を残していた武井君の厩舎は、その後も、
2015年→20勝・獲得賞金2億2875万円
2016年→20勝・獲得賞金2億8173万円
2017年→21勝・獲得賞金3億2646万円
という形で順調に勝ち星と賞金を積み重ねていて、2018年には、22勝を上げて、「4億1224万円」の賞金を稼いでいましたし、2019年には、28勝を上げて、「3億8206万円」の賞金を稼いでいました。
その後の2年間は、
2020年→18勝・獲得賞金2億7819万円
2021年→14勝・獲得賞金2億4768万円
と書けば分かる通り、勝ち星と賞金のどっちも右肩下がりになってしまいましたけど、2022年は、「23勝・獲得賞金3億9582万円」という成績で、2021年を大きく上回って、巻き返しに成功していたんですよ。
それに、一昨年もいい流れが続いていて、シュトラウスを使った東京スポーツ杯2歳Sで初めてJRAの重賞を勝つなど、2022年を上回る、「32勝・獲得賞金6億1282万円」という成績を残していましたし、去年は、アーバンシックを使った菊花賞で初めてのGI勝ちを飾るなど、28勝を上げていて、稼いだ賞金が「7億4401万円」と、今までで一番の数字でした。
ただ、今年は、ジャナドリアで地方交流重賞の雲取賞を勝って、「2400万円」の賞金を稼いでいますけど、JRAでは、先週までに13勝しかできていないこともあって、稼いだ賞金が「2億7696万円」と、まだ去年の4割にも達していませんから、今の武井君は、「去年の勢いを取り戻したい」と考えているのでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金が4100万円のCBC賞にシュトラウス、1着賞金が3800万円のエルムSにハビレ、1着賞金が3700万円のレパードSにジャナドリアなど、賞金の高い特別レースに4頭を登録していますので、私が武井君でしたら、どの馬も全力で仕上げるのは間違いありません。
主な管理馬:
ジャナドリア(2025年雲取賞)
アーバンシック(2024年菊花賞など)
シュトラウス(2023年東京スポーツ杯2歳S)
リエノテソーロ(2016年全日本2歳優駿など)
今週の主な登録馬:
シュトラウス(CBC賞)
ハビレ(エルムS)
ジャナドリア(レパードS)
カンジ(Fビレッジ特別)
担当者:調教師情報部 元調教師M
武井亮君は、山梨県の駿台甲府高校を卒業した後、1年浪人してから、北海道大学の獣医学部に入学していて、大学では馬術部に入っていました。
ちなみに、4年生の時、彼は馬術部で副将をやっていて、その時の主将は、栗東で厩舎を構えている寺島良君だったんですよ。
大学を卒業してから、武井君は、「ノーザンファーム空港」(住所:北海道苫小牧市字美沢114-2)で騎乗従業員をやって、2007年の7月に競馬学校の厩務員課程に入りました。
その後、武井君は、2008年の1月から、1998年のジャパンCを勝ったエルコンドルパサーなどでお馴染みの二ノ宮敬宇(よしたか)厩舎で厩務員をやって、その後は、一昨年のドバイワールドCを勝ったウシュバテソーロなどでお馴染みの高木登厩舎と、2006年のエプソムCと新潟記念を勝ったトップガンジョーなどでお馴染みの和田正道厩舎で調教助手をやっていたんですよ。
そして、2013年の12月に調教師の試験に受かって、次の年の3月に厩舎を開業しているように、厩務員課程を出てから約6年という短い期間で自分の厩舎を構えているのですから、本当に大したものです。
最初の年に「13勝・獲得賞金1億6827万円」という成績を残していた武井君の厩舎は、その後も、
2015年→20勝・獲得賞金2億2875万円
2016年→20勝・獲得賞金2億8173万円
2017年→21勝・獲得賞金3億2646万円
という形で順調に勝ち星と賞金を積み重ねていて、2018年には、22勝を上げて、「4億1224万円」の賞金を稼いでいましたし、2019年には、28勝を上げて、「3億8206万円」の賞金を稼いでいました。
その後の2年間は、
2020年→18勝・獲得賞金2億7819万円
2021年→14勝・獲得賞金2億4768万円
と書けば分かる通り、勝ち星と賞金のどっちも右肩下がりになってしまいましたけど、2022年は、「23勝・獲得賞金3億9582万円」という成績で、2021年を大きく上回って、巻き返しに成功していたんですよ。
それに、一昨年もいい流れが続いていて、シュトラウスを使った東京スポーツ杯2歳Sで初めてJRAの重賞を勝つなど、2022年を上回る、「32勝・獲得賞金6億1282万円」という成績を残していましたし、去年は、アーバンシックを使った菊花賞で初めてのGI勝ちを飾るなど、28勝を上げていて、稼いだ賞金が「7億4401万円」と、今までで一番の数字でした。
ただ、今年は、ジャナドリアで地方交流重賞の雲取賞を勝って、「2400万円」の賞金を稼いでいますけど、JRAでは、先週までに13勝しかできていないこともあって、稼いだ賞金が「2億7696万円」と、まだ去年の4割にも達していませんから、今の武井君は、「去年の勢いを取り戻したい」と考えているのでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金が4100万円のCBC賞にシュトラウス、1着賞金が3800万円のエルムSにハビレ、1着賞金が3700万円のレパードSにジャナドリアなど、賞金の高い特別レースに4頭を登録していますので、私が武井君でしたら、どの馬も全力で仕上げるのは間違いありません。
2025/08/04
馬術の推薦で明治大学に入ったんや
池添学調教師(栗東)
主な管理馬:
マッドクール(2024年高松宮記念)
ドゥラエレーデ(2022年ホープフルS)
プラダリア(2022年青葉賞など)
アンドヴァラナウト(2021年ローズS)
今週の主な登録馬:
スレイマン(エルムS)
ドゥラエレーデ(エルムS)
クファシル(UHB賞)
サラコスティ(香嵐渓特別)
担当者:調教師情報部 元調教師H
誰でもよう知っとる通り、池添学君は、親父さんが、同じ栗東に厩舎を構えとって、一昨年の2月に定年で引退した池添兼雄君で、一つ上の兄ちゃんが乗り役の池添謙一君ですな。
学君は、中学生の時に、「競馬学校・騎手課程」の試験を受ける準備をしとったんやけど、体が大きくなってしもうたんで、当時、調教師の試験を受けとった兼雄君に相談したら、「その体重やったら乗り役は厳しい。調教師になったらどうや」と言われて、騎手になることを諦めたそうですわ。
けど、誘導馬に乗るとか、厩舎で働くとか、「馬に関わる仕事がしたい」と考えとった学君は、将来の選択肢を広げるために、小学校5年生の頃からやっとった馬術に本腰を入れて、その腕は、馬術の名門、明治大学に推薦で入れるほどになったんや。
学君がおった頃の明治大学は、大学馬術部の中で一番強くて、彼自身、かなり自信を持っとったし、一時は「オリンピックを目指そう」って考えとったんやけど、海外に遠征した2年生の時、そこで世界レベルの馬術を見て、「とてもかなわん」と感じたんで、真剣に「競馬の道へ進もう」と思ったそうやな。
そんでもって、美浦で厩舎を構えとる、久保田貴士君と高柳瑞樹君も、明治大学の馬術部出身なんですわ。
そうそう、2022年の7月17日(日)に中京競馬場でやっとった、「ジョッキーベイビーズ」の東海地区代表決定戦で優勝しとる池添陽(ひなた)君は、学君の長男で、今年の4月から、競馬学校の騎手課程で馬乗りの技術を教わっとりますな。
大学を卒業してからの学君は、「ノーザンファーム」(住所:北海道勇払郡安平町早来源武275)で3ヶ月くらい働いた後、ガリレオとかオーギュストロダンとかでよう知られとる、アイルランドのエイダン・オブライエン厩舎で1年くらい働いとりました。
日本に戻ってからは、2005年の7月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の5月から兼雄君の厩舎で厩務員と調教助手をやって経験を積んで、2013年の12月に33歳っちゅう若さで調教師の試験に受かっとります。
でもって、2015年に自分の厩舎を開業した学君は、その年に21勝もして、「2億5071万円」の賞金を稼いどって、それから去年までも、
2016年→21勝・獲得賞金3億5328万円
2017年→23勝・獲得賞金4億1601万円
2018年→24勝・獲得賞金4億4060万円
2019年→33勝・獲得賞金6億0859万円
2020年→33勝・獲得賞金8億5459万円
2021年→33勝・獲得賞金7億8951万円
2022年→40勝・獲得賞金9億2460万円
2023年→32勝・獲得賞金8億2122万円
2024年→32勝・獲得賞金9億4332万円
っちゅう形で、2021年と2023年以外は、ずっと成績が「右肩上がり」やったし、2022年は、ドゥラエレーデを使ったホープフルSで初めてのGI勝ちを飾っとったんですわ。
ただ、今年は、サフィラで阪神牝馬Sを勝っとるんやけど、他の馬があまり活躍しとらんこともあって、先週までに13勝しかできとらんし、稼いだ賞金が「2億9717万円」と、まだ去年の3割ぐらいなんで、今の学君は、「去年までの勢いを取り戻さなアカン」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が3800万円のエルムSにスレイマンとドゥラエレーデ、1着賞金が2300万円のUHB賞にクファシルなど、4頭を賞金の高い特別レースに登録しとるんで、ワシが彼やったら、どれも気合いを入れて仕上げますわ。
主な管理馬:
マッドクール(2024年高松宮記念)
ドゥラエレーデ(2022年ホープフルS)
プラダリア(2022年青葉賞など)
アンドヴァラナウト(2021年ローズS)
今週の主な登録馬:
スレイマン(エルムS)
ドゥラエレーデ(エルムS)
クファシル(UHB賞)
サラコスティ(香嵐渓特別)
担当者:調教師情報部 元調教師H
誰でもよう知っとる通り、池添学君は、親父さんが、同じ栗東に厩舎を構えとって、一昨年の2月に定年で引退した池添兼雄君で、一つ上の兄ちゃんが乗り役の池添謙一君ですな。
学君は、中学生の時に、「競馬学校・騎手課程」の試験を受ける準備をしとったんやけど、体が大きくなってしもうたんで、当時、調教師の試験を受けとった兼雄君に相談したら、「その体重やったら乗り役は厳しい。調教師になったらどうや」と言われて、騎手になることを諦めたそうですわ。
けど、誘導馬に乗るとか、厩舎で働くとか、「馬に関わる仕事がしたい」と考えとった学君は、将来の選択肢を広げるために、小学校5年生の頃からやっとった馬術に本腰を入れて、その腕は、馬術の名門、明治大学に推薦で入れるほどになったんや。
学君がおった頃の明治大学は、大学馬術部の中で一番強くて、彼自身、かなり自信を持っとったし、一時は「オリンピックを目指そう」って考えとったんやけど、海外に遠征した2年生の時、そこで世界レベルの馬術を見て、「とてもかなわん」と感じたんで、真剣に「競馬の道へ進もう」と思ったそうやな。
そんでもって、美浦で厩舎を構えとる、久保田貴士君と高柳瑞樹君も、明治大学の馬術部出身なんですわ。
そうそう、2022年の7月17日(日)に中京競馬場でやっとった、「ジョッキーベイビーズ」の東海地区代表決定戦で優勝しとる池添陽(ひなた)君は、学君の長男で、今年の4月から、競馬学校の騎手課程で馬乗りの技術を教わっとりますな。
大学を卒業してからの学君は、「ノーザンファーム」(住所:北海道勇払郡安平町早来源武275)で3ヶ月くらい働いた後、ガリレオとかオーギュストロダンとかでよう知られとる、アイルランドのエイダン・オブライエン厩舎で1年くらい働いとりました。
日本に戻ってからは、2005年の7月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の5月から兼雄君の厩舎で厩務員と調教助手をやって経験を積んで、2013年の12月に33歳っちゅう若さで調教師の試験に受かっとります。
でもって、2015年に自分の厩舎を開業した学君は、その年に21勝もして、「2億5071万円」の賞金を稼いどって、それから去年までも、
2016年→21勝・獲得賞金3億5328万円
2017年→23勝・獲得賞金4億1601万円
2018年→24勝・獲得賞金4億4060万円
2019年→33勝・獲得賞金6億0859万円
2020年→33勝・獲得賞金8億5459万円
2021年→33勝・獲得賞金7億8951万円
2022年→40勝・獲得賞金9億2460万円
2023年→32勝・獲得賞金8億2122万円
2024年→32勝・獲得賞金9億4332万円
っちゅう形で、2021年と2023年以外は、ずっと成績が「右肩上がり」やったし、2022年は、ドゥラエレーデを使ったホープフルSで初めてのGI勝ちを飾っとったんですわ。
ただ、今年は、サフィラで阪神牝馬Sを勝っとるんやけど、他の馬があまり活躍しとらんこともあって、先週までに13勝しかできとらんし、稼いだ賞金が「2億9717万円」と、まだ去年の3割ぐらいなんで、今の学君は、「去年までの勢いを取り戻さなアカン」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が3800万円のエルムSにスレイマンとドゥラエレーデ、1着賞金が2300万円のUHB賞にクファシルなど、4頭を賞金の高い特別レースに登録しとるんで、ワシが彼やったら、どれも気合いを入れて仕上げますわ。
2025/08/04
千葉県の実家が酒屋なんですよ
斎藤誠調教師(美浦)
主な管理馬:
シャドウディーヴァ(2021年府中牝馬S)
トーキングドラム(2017年阪急杯)
ヌーヴォレコルト(2014年オークスなど)
ゴスホークケン(2007年朝日杯FS)
今週の主な登録馬:
ブライアンセンス(エルムS)
ワールドタキオン(エルムS)
ポールセン(レパードS)
オードゥメール(UHB賞)
ラオラシオン(Fビレッジ特別)
アッシュバーグ(厚岸特別)
担当者:調教師情報部 元調教師N
千葉県出身の斎藤誠君は、実家が酒屋という、競馬とは縁のない家庭で生まれ育ったんですけど、お父さんと中山競馬場に行った時に、目の前で馬が走っている姿を見て、「騎手になりたい」と思ったそうで、その後は、二度、競馬学校・騎手課程の試験を受けたのですが、どちらも落ちてしまいました。
でも、競馬の世界で働くことを諦め切れなかった斎藤君は、千葉県では有名な進学校の市川高校を卒業した後、大学には進まないで、3年くらい生産牧場で働いていたんですよ。
そして、1993年に競馬学校の厩務員課程に入って、その後、前田禎(ただし)さんの厩舎で厩務員をやって、1997年から2005年までは調教助手をやっていました。
そうそう、皆さんもよく知っている通り、2019年の「最多勝利新人騎手」だった斎藤新(あらた)君は、斎藤誠君の長男です。
斎藤君がいた頃の前田厩舎には、1993年の関屋記念と京王杯AHを勝ったマイスタージンガーや、1998年の毎日杯と京都4歳特別(現在の京都新聞杯)を勝ったミラクルタイムなど、走る馬が何頭もいましたから、その時に、どういう馬がよく走るのかをしっかり学んだのでしょうね。
でも、2005年の10月に前田さんが亡くなってしまって、厩舎が解散することになったので、その後は、相沢郁(いくお)厩舎と清水英克厩舎で調教助手をやって、2005年の12月に調教師の試験に受かると、次の年の6月に、35歳の若さで厩舎を開業しています。
最初の年は、「4勝・獲得賞金7697万円」という成績でしたけど、2年目の2007年には、サンツェッペリンを使った京成杯で初めて重賞を勝って、ゴスホークケンを使った朝日杯FSで初めてGIを勝つなど、「18勝・獲得賞金4億0317万円」という成績を残していました。
それに、2017年までの5年間も、
2013年→20勝・獲得賞金3億7065万円
2014年→21勝・獲得賞金6億3518万円
2015年→34勝・獲得賞金6億4029万円
2016年→25勝・獲得賞金5億2467万円
2017年→39勝・獲得賞金7億5598万円
という形で順調に実績を積み重ねていて、特に2017年は、賞金が開業してから一番の数字だったんですよ。
その後の4年間は、
2018年→24勝・獲得賞金4億2459万円
2019年→38勝・獲得賞金6億3290万円
2020年→27勝・獲得賞金5億1797万円
2021年→30勝・獲得賞金5億1317万円
と書けば分かる通り、数字が伸び悩んでいましたけど、2022年は、フルデプスリーダーでエルムSを勝つなど、今までで一番多い42勝を上げて、稼いだ賞金は「7億3195万円」と、2017年の次にいい数字でした。
ただ、一昨年は、37勝を上げたんですけど、重賞を勝てなかったことなどから、稼いだ賞金は「6億9712万円」と、2022年を下回ってしまったんですよ。
それに、去年は、一昨年と同じ37勝を上げましたけど、一昨年に10勝していた特別レースを5勝しかできなかったこともあって、稼いだ賞金が「6億2757万円」と、一昨年の数字を下回ってしまいましたから、今年を迎えるにあたって、斎藤君は巻き返しに燃えていたのでしょうね。
実際、今年は、ブライアンセンスでマーチSを勝つなど、先週までに22勝を上げていますし、稼いだ賞金は「4億1335万円」と、去年の同じ時期(8月4日【日】まで)の「3億5931万円」を上回っているんですよ。
もちろん、今の齋藤君は、「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょうし、こういった中、今週は、1着賞金が3800万円のエルムSにブライアンセンスとワールドタキオン、1着賞金が3700万円のレパードSにポールセン、1着賞金が2300万円のUHB賞にオードゥメールなど、6頭を特別レースに登録していますので、「揃って勝負懸かり」と私は見ています。
主な管理馬:
シャドウディーヴァ(2021年府中牝馬S)
トーキングドラム(2017年阪急杯)
ヌーヴォレコルト(2014年オークスなど)
ゴスホークケン(2007年朝日杯FS)
今週の主な登録馬:
ブライアンセンス(エルムS)
ワールドタキオン(エルムS)
ポールセン(レパードS)
オードゥメール(UHB賞)
ラオラシオン(Fビレッジ特別)
アッシュバーグ(厚岸特別)
担当者:調教師情報部 元調教師N
千葉県出身の斎藤誠君は、実家が酒屋という、競馬とは縁のない家庭で生まれ育ったんですけど、お父さんと中山競馬場に行った時に、目の前で馬が走っている姿を見て、「騎手になりたい」と思ったそうで、その後は、二度、競馬学校・騎手課程の試験を受けたのですが、どちらも落ちてしまいました。
でも、競馬の世界で働くことを諦め切れなかった斎藤君は、千葉県では有名な進学校の市川高校を卒業した後、大学には進まないで、3年くらい生産牧場で働いていたんですよ。
そして、1993年に競馬学校の厩務員課程に入って、その後、前田禎(ただし)さんの厩舎で厩務員をやって、1997年から2005年までは調教助手をやっていました。
そうそう、皆さんもよく知っている通り、2019年の「最多勝利新人騎手」だった斎藤新(あらた)君は、斎藤誠君の長男です。
斎藤君がいた頃の前田厩舎には、1993年の関屋記念と京王杯AHを勝ったマイスタージンガーや、1998年の毎日杯と京都4歳特別(現在の京都新聞杯)を勝ったミラクルタイムなど、走る馬が何頭もいましたから、その時に、どういう馬がよく走るのかをしっかり学んだのでしょうね。
でも、2005年の10月に前田さんが亡くなってしまって、厩舎が解散することになったので、その後は、相沢郁(いくお)厩舎と清水英克厩舎で調教助手をやって、2005年の12月に調教師の試験に受かると、次の年の6月に、35歳の若さで厩舎を開業しています。
最初の年は、「4勝・獲得賞金7697万円」という成績でしたけど、2年目の2007年には、サンツェッペリンを使った京成杯で初めて重賞を勝って、ゴスホークケンを使った朝日杯FSで初めてGIを勝つなど、「18勝・獲得賞金4億0317万円」という成績を残していました。
それに、2017年までの5年間も、
2013年→20勝・獲得賞金3億7065万円
2014年→21勝・獲得賞金6億3518万円
2015年→34勝・獲得賞金6億4029万円
2016年→25勝・獲得賞金5億2467万円
2017年→39勝・獲得賞金7億5598万円
という形で順調に実績を積み重ねていて、特に2017年は、賞金が開業してから一番の数字だったんですよ。
その後の4年間は、
2018年→24勝・獲得賞金4億2459万円
2019年→38勝・獲得賞金6億3290万円
2020年→27勝・獲得賞金5億1797万円
2021年→30勝・獲得賞金5億1317万円
と書けば分かる通り、数字が伸び悩んでいましたけど、2022年は、フルデプスリーダーでエルムSを勝つなど、今までで一番多い42勝を上げて、稼いだ賞金は「7億3195万円」と、2017年の次にいい数字でした。
ただ、一昨年は、37勝を上げたんですけど、重賞を勝てなかったことなどから、稼いだ賞金は「6億9712万円」と、2022年を下回ってしまったんですよ。
それに、去年は、一昨年と同じ37勝を上げましたけど、一昨年に10勝していた特別レースを5勝しかできなかったこともあって、稼いだ賞金が「6億2757万円」と、一昨年の数字を下回ってしまいましたから、今年を迎えるにあたって、斎藤君は巻き返しに燃えていたのでしょうね。
実際、今年は、ブライアンセンスでマーチSを勝つなど、先週までに22勝を上げていますし、稼いだ賞金は「4億1335万円」と、去年の同じ時期(8月4日【日】まで)の「3億5931万円」を上回っているんですよ。
もちろん、今の齋藤君は、「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょうし、こういった中、今週は、1着賞金が3800万円のエルムSにブライアンセンスとワールドタキオン、1着賞金が3700万円のレパードSにポールセン、1着賞金が2300万円のUHB賞にオードゥメールなど、6頭を特別レースに登録していますので、「揃って勝負懸かり」と私は見ています。