「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2021/11/15
高校を出てから、吉澤ステーブルと社台ファームで働いとったんや
辻野泰之調教師(栗東)

主な管理馬:
ロータスランド(関屋記念)

今週の主な登録馬:
ロータスランド(マイルCS)
グレートバローズ(出石特別)

担当者:調教師情報部 元調教師H

1981年生まれで、大阪府枚方市出身の辻野泰之君は、中学生の頃、テレビゲームの「ダービースタリオン」をやったことと、週刊少年ジャンプで連載されとった漫画、「みどりのマキバオー」を読んだことから競馬に興味を持ったそうですわ。
でもって、高校生の頃には、2012年まで乗り役をやっとって、今は調教師をやっとる長谷川浩大君とかが通っとった「京都競馬場乗馬センター」で馬乗りを習っとったんや。
高校を卒業した後、辻野君は、北海道に行って、「吉澤ステーブル」(北海道浦河郡浦河町西舎)と「社台ファーム」(北海道千歳市東丘)で経験を積んで、2005年の1月に競馬学校の厩務員課程に入って、2006年の10月から角居勝彦厩舎で厩務員をやって、次の月からは調教助手をやっとりました。
ちなみに、角居厩舎におった時、辻野君は、スポークスマンとして、角居君の代わりにインタビューを受けることが多かったんで、辻野君の顔を知っている競馬ファンは多いんやろう。
8回目の挑戦やった一昨年の調教師試験に受かった辻野君は、今年の3月に自分の厩舎を開業しとって、同期の調教師は、小林真也君、四位洋文君、鈴木慎太郎君、杉山佳明君、田中克典君、茶木太樹君、辻哲英君、畑端省吾君の8人がおるんですわ。
そんで辻野君は、解散した角居厩舎から走る馬を多く引き継いどることもあって、開業してから2レース目やった、ロイヤルバローズを使った3月7日(日)の中山12Rで早くも初勝利を飾っとったし、ロータスランドを使った関屋記念で、今年の3月に開業した同期の中では一番乗りで重賞を勝つなど、先週までが「15勝・獲得賞金3億9273万円」っちゅう成績で、調教師としてええスタートを切っとります。
もちろん、今の辻野君は、「この勢いでもっと稼ぎたい」と考えとるんやろうな。
そんな中、今週は、1着賞金が1億3000万円のマイルCSにロータスランド、1500万円の出石特別にグレートバローズと、賞金の高い特別レースに2頭を登録してきましたんで、どっちもキッチリ仕上げてくるやろうな。

2021/11/15
開業2年目にオークスを勝っているんですよ
相沢郁調教師(美浦)

主な管理馬:
エメラルファイト(2019年スプリングS)
ヴェルデグリーン(2014年アメリカJCCなど)
ジョウテンブレーヴ(2001年マイラーズCなど)
ウメノファイバー(1999年オークスなど)

今週の主な登録馬:
テラフォーミング(東京スポーツ杯2歳S)
プレシャスブルー(アンドロメダS)
エドノフェリーチェ(尼崎S)
モカフラワー(赤松賞)

担当者:調教師情報部 元調教師M

北海道出身の相沢郁(いくお)君は、高校を出てから、麻布大学の獣医学部に進んでいて、その頃、門別の白井牧場(1998年のフェブラリーSを勝ったグルメフロンティア、2000年の桜花賞を勝ったチアズグレイスなどを生産)でアルバイトをしたことがきっかけで、「JRAの獣医になりたい」と思ったそうですが、その後、「自分で走る馬を育てたい」と思うようになって、調教師を目指したそうです。
ちなみに、彼のお父さんは高校の先生で、北島三郎さんの母校である函館西高校の校長を務めたこともあるそうですよ。
そして相沢君は、競馬学校を出た後、1986年の11月から、前田禎(ただし)厩舎で調教助手をやって、1997年に38歳で調教師の試験に受かって、次の年に自分の厩舎を開業するまで、ずっと前田厩舎で腕を磨いていました。
前田厩舎と言えば、1993年の関屋記念と京王杯AHを勝ったマイスタージンガーや、1998年の毎日杯と京都4歳特別を勝ったミラクルタイムなどでお馴染みですね。
開業してからの相沢君は、その年の11月に、ウメノファイバーを使った京王杯3歳Sで早くも重賞を勝つと、次の年にも、ウメノファイバーでクイーンCとオークスを勝つなど、今までに重賞を18勝しています。
2014年の相沢厩舎は、ヴェルデグリーンでアメリカJCCを勝つなど、全部で18勝を上げて、「5億7189万円」という、今までで一番の賞金を稼いでいました。
でも、その後は、
2015年→4億7222万円
2016年→3億7562万円
2017年→3億7871万円
2018年→4億4062万円
2019年→5億0600万円
2020年→4億3069万円
という形で賞金が伸び悩んでいましたし、今年も、先週までに稼いだ賞金が「2億6030万円」と、まだ去年の6割くらいですから、きっと今の菊沢君は、「早く巻き返したい」と考えているのでしょう。
そんな中、今週は、1着賞金が3800万円の東京スポーツ杯2歳Sにテラフォーミング、2600万円のアンドロメダSにプレシャスブルー、1820万円の尼崎Sにエドノフェリーチェ、1010万円の赤松賞にモカフラワーと、全部で4頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたので、どの馬も全力で仕上げてくる筈ですよ。

2021/11/15
明治大学の馬術部で大活躍しとりましたな
池添学調教師(栗東)

主な管理馬:
アンドヴァラナウト(2021年ローズS)
カテドラル(2021年京成杯AH)
ヴィクティファルス(2021年スプリングS)
サラキア(2020年府中牝馬S)

今週の主な登録馬:
カテドラル(マイルCS)
バティスティーニ(福島民友C・霜月S)
セプタリアン(秋陽ジャンプS)

担当者:調教師情報部 元調教師S

皆さんもよう知っとる通り、池添学君は、親父さんが同じ栗東で厩舎を構えとる池添兼雄君で、一つ上の兄ちゃんが乗り役の池添謙一君ですな。
学君は、中学生の時に、「競馬学校・騎手課程」の試験を受ける準備をしとったんやけど、体が大きくなってしもうたんで、当時、調教師の試験を受けとった兼雄君に相談したら、「その体重やったら乗り役は厳しい。調教師になったらどうや」と言われて、騎手になるんを諦めたそうですわ。
けど、誘導馬に乗るとか、厩舎で働くとか、「馬に関わる仕事がしたい」と考えとった学君は、将来の選択肢を広げるために、小学校5年生の頃からやっていた馬術に本腰を入れて、その腕は、馬術の名門、明治大学に推薦で入れるほどになったんや。
彼がおった時の明治大学は、大学馬術部の中で一番強くて、学君自身、かなり自信を持っとったし、一時は「オリンピックを目指そう」って考えとったんやけど、海外に遠征した2年生の時、そこで、世界レベルの馬術を見て、「とてもかなわん」と感じたんで、真剣に「競馬の道へ進もう」と思ったそうですわ。
ちなみに、美浦で厩舎を開業しとる、久保田貴士君と高柳瑞樹君も、明治大学の馬術部出身やな。
そんで学君は、大学を卒業してから「ノーザンファーム」で3ヶ月くらい働いた後、アイルランドのエイダン・オブライエン厩舎で1年くらい働いとりました。
日本に戻ってからは、2005年の7月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の5月から兼雄君の厩舎で厩務員と調教助手をやって経験を積んで、2013年の12月に33歳っちゅう若さで調教師の試験に受かっとります。
でもって、2015年に自分の厩舎を開業した学君は、その年にいきなり21勝もして、「2億5071万円」の賞金を稼いどりました。
それから去年までも、
2016年→21勝・獲得賞金3億5328万円
2017年→23勝・獲得賞金4億1601万円
2018年→24勝・獲得賞金4億4060万円
2019年→33勝・獲得賞金6億0859万円
2020年→33勝・獲得賞金8億5459万円
っちゅう形で順調に実績を積み重ねとったし、特に去年は、エアアルマスを使った東海Sと、サラキアを使った府中牝馬Sを勝つなど、今までで一番の賞金を稼いどったんですわ。
そんで、今年に入ってからも勢いは続いとって、ヴィクティファルスを使ったスプリングSと、カテドラルを使った京成杯AHと、アンドヴァラナウトを使ったローズSを勝つなど、先週までに28勝を上げて、稼いだ賞金は「6億7525万円」と、去年の同じ時期(11月15日【日】まで)の「6億7454万円」を、少しやけど上回っとるんや。
もちろん、今の学君は、「この勢いを止めたくない」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億3000万円のマイルCSにカテドラル、2300万円の福島民友Cにバティスティーニ(霜月Sにも登録)、1650万円の秋陽ジャンプSにセプタリアンと、3頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたんで、どの馬も気合いを入れて仕上げてくるとワシは見とります。

2021/11/15
一昨年、史上6人目の「JRA全10場重賞制覇」を達成しとります
中竹和也調教師(栗東)

主な管理馬:
アカイイト(2021年エリザベス女王杯)
サートゥルナーリア(2018年ホープフルS)
カデナ(2017年弥生賞など)
ジョーカプチーノ(2009年NHKマイルCなど)

今週の主な登録馬:
テンダンス(東京スポーツ杯2歳S)
オールザワールド(武田尾特別)
オタルエバー(秋明菊賞)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

皆さんもよう知っとるやろうけど、滋賀県出身の中竹和也君は、1980年の4月に吉田三郎さんの厩舎で騎手候補生になって、1984年に試験に受かって、その年の3月に乗り役としてデビューしとりましたな。
そんでもって、ニイキに乗った1985年の阪神障害S・秋で初めて重賞を勝つと、ハッピールイスに乗った1986年の京都大障害・春と中山大障害・秋、ダイカツストームに乗った1995年の中山大障害・春(今の中山グランドジャンプ)と、障害の重賞を4つ勝っとって、調教師の試験に受かって引退した1998年までに、通算で176勝を上げとったんですわ。
ちなみに、1993年には、障害レースで12勝を上げて、障害リーディングになっとりましたな。
で、1999年に自分の厩舎を開業した中竹君は、最初の年こそ5勝止まりやったけど、2000年に10勝を上げると、その後は毎年2ケタに乗せとります。
初めの頃、中竹君はなかなか重賞を勝てなかったんやけど、2009年に、ジョーカプチーノを使ったファルコンSで初めて重賞を勝つと、その勢いで、この馬を使ったNHKマイルCで初めてGIを勝っとったし、2018年は、アスターペガサスを使った函館2歳Sと、ヨカグラを使った小倉サマージャンプを勝つなど、「56勝・獲得賞金13億6822万円」っちゅう、勝ち星と賞金のどっちも開業してから一番の数字を残しとりましたな。
しかも中竹君は、2018年から「日本調教師会」の副会長をやっとって、この仕事をこなしながら、調教師としてもエエ成績を残したんやからホンマに大したもんやで。
そんで、一昨年の中竹君は、ブレイキングドーンでラジオNIKKEI賞を勝って、史上6人目の「JRA全10場重賞制覇」を達成しとったんやけど、他の馬がイマイチやったから、「26勝・獲得賞金5億9074万円」っちゅう成績で、2018年を大きく下回ってしもうたんや。
そんで、去年も悪い流れが続いとって、「22勝・獲得賞金5億3332万円」っちゅう成績やったから、今年の中竹君は、「必ず巻き返さなアカン」と考えとるんでしょうな。
実際、今年は、ビアンフェを使った函館スプリントSと、アカイイトを使ったエリザベス女王杯を勝つなど、先週までが「26勝・獲得賞金5億9992万円」っちゅう成績で、もう去年の数字を上回っとります。
もちろん、今の中竹君は、「この勢いを止めたくない」と考えとる筈や。
そんな中、今週は、1着賞金が3800万円の東京スポーツ杯2歳Sにテンダンス、1500万円の武田尾特別にオールザワールド、1010万円の秋明菊賞にオタルエバーと、賞金の高い特別レースに3頭を登録してきましたんで、どの馬もキッチリ仕上げてくるやろうな。