「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2020/01/07
日本大学の獣医学部を出ています
高橋祥泰(よしやす)調教師(美浦)

主な管理馬:
サウスヴィグラス(2003年根岸Sなど)
タイキフォーチュン(1996年NHKマイルCなど)
ダイナエイコーン(1985年新潟3歳S)

今週の主な登録馬:
スマイルカナ(フェアリーS)
コスモイグナーツ(ポルックスS)
マイネルバトゥータ(頌春賞)

担当者:調教師情報部 元調教師O

皆さんも知っていると思いますが、高橋祥泰君のお父さんは、乗り役と調教師をやっていた高橋英夫さんですね。
英夫さんは、乗り役時代、1955年と1956年にリーディングになっていましたし、1962年にはフエアーウインでダービーを勝っていて、調教師になってからも、カミノテシオを使った1974年の天皇賞・秋や、ダイナカールを使った1983年のオークスなどを勝って、1991年には「優秀調教師賞」を受賞するなど、素晴らしい実績を残していました。
もちろん、お父さんに憧れて、祥泰君は小さい頃から乗り役を目指していましたけど、体が大きくなってしまったので諦めたんですよ。
高校を出た後は、日本大学の獣医学部に進んで、卒業してからは、1973年から2年ほど、中山競馬場やJRAの宇都宮育成場で獣医をやっていました。
そして祥泰君は、1975年から7年間、お父さんの厩舎で調教助手をやって、その頃、英夫さんの厩舎には、さっき名前を挙げたカミノテシオやダイナカールといった走る馬が何頭もいましたから、こうやって走る馬を間近で見られたのは、いい経験になった筈ですよ。
それから、1983年に調教師の試験に受かった祥泰君は、その年の10月に厩舎を開業していて、それから今までに、ダイナシュガーを使った1984年の4歳牝馬特別(今のフィリーズレビュー)や、ノースシャトルを使った1991年のダイヤモンドSや、タイキフォーチュンを使った1996年のNHKマイルCなど、JRAの重賞を9回も勝っていますし、サウスヴィグラスで交流重賞を6回も勝っていますから、お父さんの厩舎で経験したことをしっかり活かせているのでしょうね。
それに、祥泰君の厩舎で働いていた久保田貴士君と大竹正博君の2人が調教師になっていますし、乗り役として所属していた田中博康君が、調教師の試験に受かって、一昨年の3月に厩舎を開業しているように、弟子もしっかり育てていますから大したものです。
祥泰君は、2001年に、全部で28勝を上げて、今までで一番多い「4億9719万円」を稼いでいました。
ただ、その後は、この数字を一度も上回っていませんし、一昨年までの5年間も、
2014年→11勝・獲得賞金2億3337万円
2015年→15勝・獲得賞金2億5567万円
2016年→17勝・獲得賞金2億8219万円
2017年→16勝・獲得賞金2億4345万円
2018年→8勝・獲得賞金1億2205万円
と、賞金が「右肩下がり」になっていたんですよ。
しかも、去年は「10勝・獲得賞金2億1382万円」という成績で、2001年の半分も稼げていません。
ですから、今年の祥泰君は、「賞金の高いレースをキッチリ勝ちたい」と考えているのでしょうし、今週(1月11日【土】~13日【月】)の特別レースには、1着賞金が3500万円のフェアリーSにスマイルカナ、2200万円のポルックスSにコスモイグナーツ、1500万円の頌春賞にマイネルバトゥータを登録していますので、私が彼でしたら、どの馬も全力で仕上げますね。


2020/01/07
インターグロリアを育てた柳田次男さんの甥っ子なんですわ
西園正都調教師(栗東)

主な管理馬:
ジュールポレール(2018年ヴィクトリアマイル)
サダムパテック(2012年マイルCSなど)
エーシンフォワード(2010年マイルCSなど)

今週の主な登録馬:
タガノビューティー(シンザン記念)
スマートアヴァロン(すばるS)
ジオラマ(乙訓特別・頌春賞)
ウインプラウド(五条坂特別)
マイネルヘルト(朱竹賞)

担当者:調教師情報部 元調教師S

皆さんもよう知っとるやろうけど、西園正都君は、1977年の桜花賞やエリザベス女王杯とかを勝ったインターグロリアや、1981年の宝塚記念を勝ったカツアールとかを育てた柳田次男さんの甥っ子で、馬が身近におる環境で育っとるから、「騎手になりたい」と思うようになったそうですな。
そんで西園君は、1974年に大根田裕也さんの厩舎から乗り役としてデビューして、1985年のカブトヤマ記念をチェリーテスコで勝つなど、1997年に調教師の試験に受かって乗り役を引退するまでに、全部で303勝を上げとります。
1998年に自分の厩舎を開業した西園君は、次の年に、ヒサコーボンバーを使った阪神ジャンプSで初めて重賞を勝つと、2001年には、タムロチェリーを使った阪神ジュベナイルFで初めてGIを勝っとったし、その後も、サダムパテックを使った2012年のマイルCSや、ジュールポレールを使った一昨年のヴィクトリアマイルとか、今までに重賞を29回も勝っとるんやから、乗り役として馬を走らせるより、調教師として馬を育てる方が向いとるんでしょうな。
2012年の西園君は、サダムパテックとかがよう走ったんで、「43勝・獲得賞金10億5017万円」っちゅう、今までで一番エエ成績を残しとりました。
せやけど、それからは2012年の数字を一度も超えとらんし、去年までの3年間も、
2017年→34勝・獲得賞金6億9643万円
2018年→20勝・獲得賞金5億7223万円
2019年→24勝・獲得賞金4億4066万円
っちゅう形で、賞金が右肩下がりになっとったんやから、今年の西園君は、「キッチリ巻き返したい」と気合いを入れとる筈ですわ。
そんな中、今週(1月11日【土】~13日【月】)は、1着賞金が3800万円のシンザン記念にタガノビューティー、2300万円のすばるSにスマートアヴァロン、1500万円の乙訓特別にジオラマ(頌春賞にも登録)とか、特別レースに全部で5頭を登録してきたんで、ワシが西園君やったら、「とにかく賞金の高いレースを勝たなアカン」と考えて、どの馬も全力で仕上げるやろうな。


2020/01/07
全日本学生馬術選手権を3連覇していました
久保田貴士調教師(美浦)

主な管理馬:
マリアライト(2016年宝塚記念など)
ストロングガルーダ(2009年ラジオNIKKEI賞)
ワイルドワンダー(2008年根岸Sなど)

今週の主な登録馬:
ハローキャンディ(フェアリーS)
ペコリーノロマーノ(フェアリーS)
オワゾードール(成田特別)

担当者:調教師情報部 元調教師M

皆さんも知っていると思いますが、久保田貴士君のお父さんは、1978年から2002年まで調教師をやっていた久保田敏夫さんで、1987年のスプリンターズS(当時はGII)を勝ったキングフローリックや、1993年のクイーンSを勝ったユキノビジンなどを管理していたことでお馴染みですね。
貴士君は、明治大学に通っていた頃、1987年から1989年にかけて、「全日本学生馬術選手権」を3連覇したように、昔から馬乗りがかなり上手でしたし、大学を卒業した後は、イギリスのクライヴ・ブリテン厩舎で、2年くらい馬のことを勉強していました。
日本に戻ってからは、1992年の4月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の10月から柴田欣也厩舎で厩務員をやって、その後は、高橋英夫厩舎と石毛善彦厩舎と高橋祥泰(よしやす)厩舎で調教助手をやって、2002年に調教師の試験に受かると、次の年の3月に自分の厩舎を開業しています。
最初の年こそ、レースに使った数が少なかったので「6勝・獲得賞金6993万円」という成績でしたが、2年目だった2004年に、「16勝・獲得賞金2億2193万円」と、一気に数字を伸ばしていましたし、開業5年目だった2007年には、ワイルドワンダーを使ったアンタレスSで初めて重賞を勝つと、同じワイルドワンダーを使ったプロキオンS、ドラゴンファイヤーを使ったシリウスSと、この年だけで重賞を3つも勝つなど、全部で29勝を上げて、「6億4874万円」という、今までで一番多い賞金を稼いでいました。
でも、それからは、2007年の成績を一度も超えられていませんし、去年までの3年間は、
2017年→20勝・獲得賞金3億4249万円
2018年→20勝・獲得賞金2億8156万円
2019年→20勝・獲得賞金2億9291万円
と、書けば分かる通り、誰が見ても物足りない数字でしたね。
もちろん、今年の貴士君は、「必ず巻き返したい」と気合いを入れているのでしょうし、そのためには、早い内から賞金の高い特別レースを多く勝っておく必要があります。
そういった中、今週(1月11日【土】~13日【月】)は、1着賞金が3500万円のフェアリーSにハローキャンディとペコリーノロマーノ、1500万円の成田特別にオワゾードールと、全部で3頭を特別レースに登録してきましたので、どの馬もキッチリ仕上げてくる筈ですよ。


2020/01/07
乗り役時代は重賞を20勝しとりました
加用正調教師(栗東)

主な管理馬:
ミツバ(2019年川崎記念など)
アズマシャトル(2015年小倉記念)
ドリームバレンチノ(2014年JBCスプリントなど)

今週の主な登録馬:
プリンスリターン(シンザン記念)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

知っとる方も多いと思いますけど、加用正君は横浜の出身で、中学生の時、「馬事公苑騎手課程」の様子をテレビで見て、「自分も騎手になりたい」と思ったことが、この世界に入ったきっかけやったそうですな。
実際、中学校を卒業した後はすぐ馬事公苑に入って、それから6年半ほど馬乗りを教わった後、1976年に瀬戸口勉厩舎から乗り役としてデビューしたんや。
加用君は、最初の年に19勝を上げるっちゅうええスタートを切って、5年目やった1980年には、ノトダイバーに乗ったシンザン記念で初めて重賞を勝つと、その後も、ダイナカーペンターに乗った1988年の阪神大賞典や、ダイタクヘリオスに乗った1991年の高松宮杯とか、重賞を20勝、通算で559勝を上げて、調教師の試験に受かった1993年に乗り役を引退しとります。
1994年に自分の厩舎を開業した加用君は、エイシンガイモンを使った1996年と1997年の関屋記念や、ランニングゲイルを使った1997年の弥生賞や、リミットレスビットを使った2006年の根岸Sとか、今までにJRAの重賞を13勝しとるし、2007年には、関西リーディングの2位になって優秀調教師賞をもらっとりました。
2006年の加用君は、リミットレスビットの活躍とかで、今までで一番の「31勝・獲得賞金6億6042万円」っちゅう成績を残しとったんですわ。
せやけど、それからは2006年の数字を一度も超えとらんし、去年までの5年間も、
2015年→26勝・獲得賞金4億3545万円
2016年→24勝・獲得賞金4億2709万円
2017年→22勝・獲得賞金4億2312万円
2018年→13勝・獲得賞金2億8421万円
2019年→23勝・獲得賞金3億3339万円
っちゅう形で物足りん成績が続いとったから、今年の加用君は、「キッチリ巻き返したい」と意気込んどる筈や。
そんな中、今週(1月11日【土】~13日【月】)は、1着賞金が3800万円のシンザン記念にプリンスリターンを登録してきましたんで、「勝負懸かり」とワシは見とります。
それに加用君の厩舎は、去年、ミツバを使った交流G1の川崎記念を勝っとるんやけど、JRAでは、アズマシャトルを使った2015年の小倉記念から4年半近くも重賞をご無沙汰しとるんで、今回は、「ここで久々の重賞勝ちを」っちゅう思いも込められとるんでしょうな。