「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2017/07/31
「レーヌミノル以外でも…」と考えとる筈やから
本田優調教師(栗東)

主な管理馬:
レーヌミノル(2017年桜花賞など)
フミノイマージン(2012年札幌記念など)
アーリーロブスト(2009年京成杯)

今週の主な登録馬:
スピリッツミノル(小倉記念)
グレイスミノル(九州スポーツ杯)
メイショウアタカマ(筑紫特別)
ダンツペンダント(十勝岳特別)
ミスレジェンド(十勝岳特別)

担当者:調教師情報部 鎌田光也

皆さんも知っとると思いますけど、本田優先生は、1980年に、星川薫先生の厩舎から乗り役としてデビューしとりました。
星川先生は、1994年のフェブラリーSを勝ったチアズアトムや、1995年のシンザン記念を勝っとって、同じ年のマイルCSで2着やったメイショウテゾロなどを管理しとったことでお馴染みですな。
乗り役やった頃の本田先生は、デビュー2年目やった1981年に、ロビンソンシチーに乗った京都記念で初めて重賞を勝っとりましたし、1986年には、ゴールドシチーに乗った阪神3歳Sで初めてGIを勝っとりました。
で、それからも、リキアイノーザンに乗った1989年の中山牝馬Sや、レインボークイーンに乗った1996年のクイーンSや、テイエムオーシャンに乗った2001年の桜花賞と秋華賞や、カワカミプリンセスに乗った2006年のオークスと秋華賞とか、6つのGIを入れて重賞を27回も勝っとりますし、全部で757勝っちゅう成績を残しとります。
そんで、調教師の試験に受かった2007年に乗り役を引退して、その年の3月に自分の厩舎を開業すると、最初の年は4勝止まりやったけど、次の年には、バトルブレーヴを使った小倉サマージャンプで初めて重賞を勝つなど、「16勝・獲得賞金2億8218万円」と一気に数字を伸ばしとりました。
その後も順調に勝ち星を積み重ねとって、2012年には、フミノイマージンを使った札幌記念を勝つなど、「35勝・獲得賞金5億9609万円」っちゅう成績を残しとったんや。
けど、一昨年までの3年間は、
2013年→18勝・獲得賞金3億6011万円
2014年→27勝・獲得賞金3億9378万円
2015年→28勝・獲得賞金4億1883万円
と、3年続けて2012年の数字を下回っとったんで、去年の本田先生は、「必ず巻き返したい」と考えとった筈ですわ。
そんで、実際に去年は、「37勝・獲得賞金6億0345万円」っちゅう今までで一番の成績を残して、巻き返しに成功したんやから、ワシの見込みは正しかったんやろう。
せやけど、先生は去年の成績に満足しとらんとワシは見とります。
何せ、去年の本田厩舎はリーディング10位やったけど、重賞勝ちが、レーヌミノルを使った小倉2歳Sだけやったことなどが響いてしもうて、
12位・安田隆行厩舎→6億4005万円(35勝)
13位・尾関知人厩舎→6億4832万円(35勝)
14位・国枝栄厩舎→6億3195万円(34勝)
15位・山内研二厩舎→6億4748万円(34勝)
16位・須貝尚介厩舎→8億5819万円(33勝)
17位・西園正都厩舎→6億5441万円(33勝)
19位・石坂正厩舎→9億6289万円(32勝)
っちゅうように、リーディングの順位が下やった厩舎よりも、稼いだ賞金が少なかったんやから。
で、今年の本田厩舎は、レーヌミノルを使った桜花賞で初めてのGI勝ちを飾るなど、先週までの成績が、「15勝・獲得賞金3億9290万円」っちゅうもんなんやけど、特別レースで勝ったんは、桜花賞の1勝だけですわ。
しかも、今年の賞金のうち、3分の1以上の「1億4524万円」はレーヌミノルが稼いだもんで、他の馬では平場のレースしか勝てとりません。
そんな中、今週、本田先生は、1着賞金が4100万円の小倉記念にスピリッツミノル、1500万円の九州スポーツ杯にグレイスミノル、1050万円の筑紫特別にメイショウアタカマ、1050万円の十勝岳特別にダンツペンダントとミスレジェンドと、全部で5頭を賞金の高い特別レースに登録しとりますんで、「レーヌミノル以外でも特別レースを勝たなアカン」と思って、どの馬もお釣りを残さずメイチに仕上げてくるでしょうな。

2017/07/31
過去最高の賞金を超えるためにも
池江泰寿調教師(栗東)

主な管理馬:
サトノダイヤモンド(2016年有馬記念など)
ラブリーデイ(2015年天皇賞・秋)
ミッキークイーン(2015年オークスなど)
オルフェーヴル(2011年牡馬三冠など)

今週の主な登録馬:
ストロングタイタン(小倉記念)
ベルーフ(小倉記念)
シロニイ(天草特別)
ユイフィーユ(都井岬特別)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

皆さんも知っとるように、池江泰寿君は、2011年の2月に調教師を引退した池江泰郎(やすお)さんの息子で、泰郎さんっちゅうたら、三冠馬ディープインパクトや、ステイゴールドや、メジロマックイーンなどでGIを18勝もして、それを入れて重賞70勝、通算845勝っちゅう素晴らしい成績を残しとりますな。
池江君は、一浪して入った同志社大学の文学部を卒業してから、1993年の4月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の7月から、オークスを勝ったケイキロクや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスなどを育てた浅見国一さんの厩舎の厩務員になると、12月には調教助手になって、1994年の6月から、泰郎さんの厩舎に移ったんですわ。
ちなみに池江君は、1993年のコロネーションCを勝ったオペラハウス、1996年のジャパンCを勝ったシングスピール、2010年の凱旋門賞を勝ったワークフォースなど、強い馬を何頭も育てたイギリスのマイケル・スタウト厩舎と、エーピーインディ、フサイチペガサス、サンデーブレイクなど、日本の馬主さんの持ち馬を管理したことがある、アメリカのニール・ドライスデール厩舎で、1995年から2年くらい武者修行をしとったんですわ。
そんで、2004年に自分の厩舎を開業した池江君は、初めの年は4勝止まりやったけど、2005年は20勝しとって、2008年には51勝もして、初めてリーディング1位になっとりましたな。
それに2011年の池江君は、オルフェーヴルで牡馬のクラシックを全部勝って、親父さんと同じ「三冠トレーナー」になっとるし、この年は、重賞の11勝を入れて全部で49勝を上げて、「23億8601万円」の賞金を稼いどったんですわ。
これは、2004年に藤沢和雄君が残しとった「23億1699万円」を上回る一番の記録で、これだけの成績を残せたんは、浅見さんや泰郎さんの厩舎や海外の厩舎で勉強してきた「馬の仕上げ方」を、自分の厩舎でしっかりと活かせとるからやろうな。
で、2012年の池江君は、今までで一番の57勝を上げて、2回目のリーディング1位になったんやけど、稼いだ賞金は、前の年より5億円以上も少ない「18億3620万円」やったんですわ。
それに、去年までの4年間は、
2013年→「48勝・獲得賞金14億2626万円」(リーディング4位)
2014年→「49勝・獲得賞金14億5955万円」(リーディング4位)
2015年→「49勝・獲得賞金18億6960万円」(リーディング2位)
2016年→「45勝・獲得賞金17億4666万円」(リーディング3位)
っちゅう形で、ずっと2011年の賞金を下回っとりました。
せやから、今年の池江君は、「2011年の賞金を上回りたい」と考えとるんやろうし、実際、先週までに、ペルシアンナイトを使ったアーリントンC、サトノダイヤモンドを使った阪神大賞典、アルアインを使った毎日杯と皐月賞、ミッキークイーンを使った阪神牝馬S、ステイインシアトルを使った鳴尾記念、サトノアラジンを使った安田記念と、重賞を7つも勝っとって、「40勝・獲得賞金11億4316万円」っちゅう成績を残してリーディング1位になっとるんやから、ワシの見込みは正しかったんやろう。
そんで、ワシが池江君やったら、「この勢いで2011年の数字を超えたい」と考えるやろうし、そのためには、年末までに「12億4285万円」を稼がなアカンし、今週は、1着賞金が4100万円の小倉記念にストロングタイタンとベルーフ、1500万円の天草特別にシロニイ、1050万円の都井岬特別にユイフィーユと、特別レースに4頭を登録しとるんで、池江君が、どの馬も全力で仕上げてくる筈ですわ。

2017/07/31
2014年の数字に近付けるように
栗田博憲調教師(美浦)

主な管理馬:
シンコウフォレスト(1998年高松宮記念など)
ヤマニンゼファー(1993年安田記念など)
イスラボニータ(2014年皐月賞など)

今週の主な登録馬:
スターストラック(レパードS)
プレシャスエース(越後S)
ブラックプラチナム(信濃川特別)

担当者:調教師情報部 元調教師M

皆さんも知っているでしょうが、栗田博憲君は、1972年に、中山競馬場の白井分場にあった成宮明光さん(1971年のオークスを制したカネヒムロなどを管理)の厩舎の調教助手になって、それから8年くらい経験を積んで、1980年に調教師の試験に受かって、その年の10月に自分の厩舎を開業しました。
最初の年は出走頭数が少なかったので1つも勝てませんでしたが、2年目に6勝、3年目に11勝と、だんだんと数字を伸ばしていて、1987年には、開業してから一番多い32勝を上げていましたね。
そして彼の厩舎は、1987年のエリザベス女王杯を勝ったタレンティドガールや、1992年と93年の安田記念を連覇するなど重賞を4勝したヤマニンゼファーや、1998年の高松宮記念など重賞を3勝したシンコウフォレストや、2014年の皐月賞など重賞を5勝しているイスラボニータなど、走る馬を何頭も育てていて、先週までに、6つのGIを含めて重賞を26勝、通算で631勝を上げています。
2014年は、イスラボニータの活躍などで、重賞を3つ勝ちましたし、「5億1227万円」という、開業してから一番の賞金を稼げましたので、きっと栗田君は満足したのでしょう。
でも、一昨年は、重賞を1つも勝てなくて、獲得賞金は「2億1953万円」と、2014年の半分以下になってしまいました。
そのため、去年の栗田君は、「必ず巻き返したい」と考えていた筈ですし、実際、「24勝・獲得賞金4億9382万円」と、一昨年の倍以上の賞金を稼いでいますから、私の見込みは正しかったのでしょう。
でも、栗田君はこの成績に決して満足していない筈です。
何しろ、彼の厩舎は、今書いた通り、去年は24勝を上げているものの、重賞は、マイネルハニーを使ったチャレンジCの1勝のみだったため、2014年の賞金を上回れなかったのですから。
それに今年の栗田君は、先週までに、イスラボニータでマイラーズCを勝つなど、「17勝・獲得賞金3億3185万円」と、去年の同じ時期(7月まで)の「14勝・獲得賞金2億0253万円」を上回っていますが、2014年の賞金を上回るためには、あと2億円近くを稼ぐ必要があります。
そして今週は、1着賞金が4000万円のレパードSにスターストラック、1820万円の越後Sにプレシャスエース、1500万円の信濃川特別にブラックプラチナムと、特別レースに3頭を登録していますから、今の内から2014年の数字に少しでも近付けるように、どの馬も全力で仕上げてくると私は見ています

2017/07/31
「もっとペースを上げなアカン」と考えとる筈やから
鮫島一歩調教師(栗東)

主な管理馬:
モズカッチャン(2017年フローラS)
ソルヴェイグ(2016年フィリーズレビューなど)
リトルゲルダ(2014年セントウルSなど)
シルクフェイマス(2004年京都記念など)

今週の主な登録馬:
タツゴウゲキ(小倉記念)
フェイマスエンド(小倉記念)
グランセノーテ(指宿特別)
ハニージェイド(指宿特別・筑紫特別)

担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんもよう知っとる筈やけど、鮫島一歩君は、1979年に増本豊厩舎の調教助手になってから、1999年に調教師の試験に受かって、次の年に自分の厩舎を開業するまで、ずっと増本厩舎で腕を磨いとりましたな。
初めの年は10勝止まりやったけど、次の年からは毎年のように20勝以上しとりますし、シルクフェイマスを使った2004年の日経新春杯で初めて重賞を勝つと、レインボーペガサスを使った2008年のきさらぎ賞や、キングトップガンを使った2011年の目黒記念や、リトルゲルダを使った2014年のセントウルSや、ソルヴェイグを使った去年のフィリーズレビューや、モズカッチャンを使った今年のフローラSなど、今までに21回も重賞を勝っとるんやから、ホンマ大したもんですわ。
こうやって、エエ成績を残せとるんは、増本厩舎で調教助手をやっとった頃に、京都記念と阪神大賞典を勝ったダイナカーペンターや、高松宮記念など重賞を4つも勝ったマサラッキとか、走る馬を間近で見とった経験を活かせとるからやろうな。
2006年の鮫島君は、開業してから一番多い「41勝」(獲得賞金6億3437万円)を上げて、「優秀調教師賞」をもらっとりましたし、2008年には、「7億4475万円」(38勝)っちゅう、今までで一番の賞金を稼いどりましたわ。
せやけど、一昨年までの4年間は、
2012年→「27勝・獲得賞金4億7650万円」
2013年→「30勝・獲得賞金5億8767万円」
2014年→「29勝・獲得賞金6億3597万円」
2015年→「17勝・獲得賞金3億6091万円」
っちゅう、浮き沈みの激しい成績が続いとって、特に、一昨年は、開業2年目から続いとった「年間20勝以上」が途絶えてしもうたし、稼いだ賞金も2008年の半分以下やったから、去年の鮫島君は、「必ず巻き返さなアカン」と考えとった筈で、実際、ソルヴェイグを使ったフィリーズレビューと函館スプリントS、マコトブリジャールを使った福島牝馬SとクイーンS、タガノトネールを使った武蔵野Sと、重賞を5つも勝ったんや。
けど、他の馬がイマイチやったから、最終的な成績は「24勝・獲得賞金5億8640円」っちゅうもんで、2008年の賞金より「1億5835万円」も少なかったんですわ。
せやから、鮫島君は、「今年こそ2008年の賞金を超えたい」と考えとる筈やし、実際、モズカッチャンを使ったフローラSを勝っとるんやけど、先週までの成績は、「18勝・獲得賞金3億7929万円」っちゅうもんで、去年の同じ時期(7月まで)の「17勝・獲得賞金3億8703万円」と、ほとんど変わらんペースなんで、ワシが彼やったら、「もっと賞金を稼ぐペースを上げなアカン」と考えますわ。
そんな中、今週、鮫島君の厩舎は、
1着賞金4100万円の小倉記念→タツゴウゲキとフェイマスエンド
1着賞金1050万円の指宿特別→グランセノーテとハニージェイド(筑紫特別にも登録)
と、賞金の高い特別レースに全部で4頭を登録してきましたんで、賞金を上乗せするために、どの馬も全力で仕上げてくる筈やで。