「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2025/03/03
JRAのGIを14勝もしとるんや
矢作芳人調教師(栗東)

主な管理馬:
パンサラッサ(2023年サウジCなど)
ラヴズオンリーユー(2021年ブリーダーズCフィリー&メアターフなど)
コントレイル(2020年ダービーなど)
リスグラシュー(2019年有馬記念など)

今週の主な登録馬:
ジュタ(弥生賞)
モズナナスター(フィリーズレビュー)
コンティノアール(総武S)
アスクビッグスター(上総S)
サンライズソレイユ(潮来特別)

担当者:調教師情報部 元調教師S

地方の大井競馬で調教師をやっとって、2000年から2009年まで、「全国公営競馬調教師連合会」の会長を務めとった矢作和人さんの息子として生まれた矢作芳人君は、毎年、東京大学に何人も合格者を出しとる開成高校を卒業した後、大学には行かんで競馬の世界に入ると、オーストラリアで馬のことを勉強して、それからは、皆さんもよう知っとるように、菅谷禎高(さだたか)厩舎とかで調教助手をやっとりましたな。

矢作君は、厩舎を開業した2005年に15勝を上げると、5年目やった2009年に、47勝を上げて調教師リーディング2位になっとったし、2013年の7月28日(日)には、「今までで2番目の早さ」でJRA通算300勝を達成したんですわ。

しかも彼は、厩舎の仕事で忙しい中、自分の経験を題材にした、「開成調教師」、「開成調教師の仕事」、「馬を語り、馬に学ぶ」っちゅう3冊の本を出しとって、スポーツ紙のコラムも書いとるんやから、物書きの才能もあるんでしょうな。

ちなみに矢作君は、「管理馬をできる限り多くのレースに出して、馬主さんにガッチリ賞金を稼いでもらいたい」っちゅう考えなんで、毎年のように「出走回数1位」を記録しとるんですわ。

実際、去年は、JRAだけで「474戦」もしとって、2番目に多い清水久詞厩舎は「449戦」と、かなり近い数字やったけど、3番目に多い美浦の斎藤誠厩舎が「409戦」やったんやから、どれだけ多かったんがよう分かりますな。

しかも、矢作君は、レースに馬を使う数が多いだけやなくて、

2011年のNHKマイルCなど、重賞を4勝したグランプリボス

2016年のドバイターフなど、重賞を3勝したリアルスティール

2018年の安田記念と2020年のフェブラリーSなど、重賞を3勝したモズアスコット

2019年の有馬記念など、重賞を6勝したリスグラシュー

2020年の牡馬三冠など、重賞を7勝したコントレイル

2021年のブリーダーズCフィリーズ&メアターフなど、重賞を5勝したラヴズオンリーユー

2021年のブリーダーズCディスタフなど、重賞を5勝したマルシュロレーヌ

2022年のドバイターフと2023年のサウジCなど、重賞を4勝したパンサラッサ

とか、国内だけやなくて海外でも活躍する馬を何頭も管理しとって、JRAでは、今までにGIを14勝もしとるし、他も入れたら、重賞を59回も勝っとるんやから、ホンマに大したもんですわ。

2014年の矢作君は、「54勝」を上げて、念願の調教師リーディング1位になっとったし、2016年は「57勝」を上げて、また1位になっとりました。

それに、去年までの6年間も、JRAで、

2019年→54勝・獲得賞金19億1331万円(調教師リーディング2位)
2020年→53勝・獲得賞金20億3556万円(同1位)
2021年→52勝・獲得賞金16億5818万円(同2位)
2022年→59勝・獲得賞金12億7726万円(同1位)
2023年→51勝・獲得賞金11億0206万円(同2位)
2024年→55勝・獲得賞金13億2907万円(同1位)

っちゅう形で、ずっとリーディングの上位に入っとるし、特に去年は、海外で、フォーエバーヤングを使ったサウジダービー(G3)とUAEダービー(G2)を勝って、148万ドル(約2億2200万円)の賞金を稼いで、地方でも、ジャパンダートクラシック(JpnI)を勝って、7000万円の賞金を稼いどって、JRAでは、「五回目の調教師リーディング1位」になっとりましたな。

そんで今年は、海外で、シンエンペラーを使ったネオムターフC(G2)とフォーエバーヤングを使ったサウジC(G1)を勝って、この2レースで「約17億5000万円」の賞金を稼いどるし、JRAでは、リビアングラスが京都記念で2着に入っとることもあって、先週までに稼いだ賞金が「1億8111万円」と、去年の同じ時期(3月3日【日】まで)の「1億1956万円」を上回っとるんやけど、6勝しかできとらんこともあって、「調教師リーディング」では、11勝を上げて1位の斎藤誠厩舎と5勝差の14位になっとるんですわ。

もちろん、今の矢作君は、「早くリーディングの上位に入らなアカン」と考えとるんやろ。

そんな中、今週は、1着賞金が5400万円の弥生賞にジュタ、1着賞金が5200万円のフィリーズレビューにモズナナスターなど、全部で5頭を特別レースに登録してきましたんで、どの馬にも注目しとった方がエエやろうな。

2025/03/03
フランスでエイヒンヒカリの調教を手伝っていたんですよ
田中博康調教師(美浦)

主な管理馬:
レモンポップ(2023年フェブラリーSなど)
ローシャムパーク(2023年オールカマー)
レーベンスティール(2023年セントライト記念など)
ミッキーファイト(2024年レパードS)

今週の主な登録馬:
アロヒアリイ(弥生賞)

担当者:調教師情報部 元調教師O

埼玉県出身の田中博康君は、中学3年生の時に、アグネスフライトが勝ったダービーを見て、乗り役になりたいと思ったそうです。

でも、その時は競馬学校の存在を知らなくて、高校に通いながら競馬学校の試験を受けて、1年生の時は不合格だったんですけど、2年生の時に受かって、「第22期生」として競馬学校の騎手課程に入りました。

そして、タイキフォーチュンやサウスヴィグラスなどを管理していて、2022年の2月に定年で引退した高橋祥泰君の厩舎から、2006年に乗り役としてデビューしています。

同期には、現役の乗り役でしたら、北村友一君、田村太雅君、的場勇人君、黛弘人君などがいて、他では、2019年の12月に調教師の試験に受かって、2021年の3月に開業した田中克典君も同期です。

乗り役としての田中博康君は、2年目の2007年に44勝を上げていましたし、シルクメビウスに乗った2009年のユニコーンSと2010年の東海S、クィーンスプマンテに乗った2009年のエリザベス女王杯と、3つの重賞を勝っていて、他も入れたら、調教師の試験に受かって2017年の2月に引退するまでに、通算で129勝を上げていました。

調教師の試験は、何度も受けてやっと受かる人が多いんですけど、田中君は、1回目の挑戦で受かっているんですよ。

しかも、受かった時は31歳という若さでしたから、本当に大したものです。

乗り役時代に、何度もフランスで武者修行していた田中君は、その頃に日本から遠征していた、ヒルノダムールやエイシンヒカリなどの調教を手伝っていたんですよ。

乗り役を引退してからは、高橋祥泰厩舎で技術調教師として勉強しながら、アメリカ、イギリス、フランス、アイルランドなど、海外でも馬のことを勉強していて、フランスでは、ハリケーンランやレイルリンクなど、凱旋門賞を7勝もしているアンドレ・ファーブル厩舎で色々なことを学んでいましたし、池江泰寿厩舎のサトノダイヤモンドが凱旋門賞に挑戦した時は、そのサポートをするため、遠征に帯同していました。

こういう風に、フランスの競馬を肌で感じている田中君は、一番勝ちたいレースに「凱旋門賞」を挙げています。

2018年の3月に自分の厩舎を開業した彼は、それから年末までに、「13勝・獲得賞金1億9419万円」という、最初の年としては優秀な成績を残していましたし、それから一昨年までも、

2019年→22勝・獲得賞金2億7873万円
2020年→28勝・獲得賞金3億9188万円
2021年→18勝・獲得賞金3億4381万円
2022年→35勝・獲得賞金5億1029万円
2023年→31勝・獲得賞金8億8739万円

と書けば分かる通り、2021年以外は「右肩上がり」の成績になっていました。

それに、去年もいい流れが続いていて、海外では、ローシャムパークがブリーダーズCターフで2着に入っていて、地方では、レモンポップがさきたま杯とマイルCS南部杯を勝っていて、この3レースで「約2億7500万円」の賞金を稼いでいましたし、JRAでは、レモンポップでチャンピオンズCを勝つなど、重賞を4勝して、他も入れたら、全部で46勝を上げて、「調教師リーディング」は6位で、稼いだ賞金が「9億0913万円」と、今までで一番の数字になっていたんですよ。

そして今年は、先週までに8勝を上げて、「調教師リーディング」は5位になっていますし、稼いだ賞金が「1億4975万円」と、去年の同じ時期(3月3日【日】まで)の「1億0031万円」を上回っていますから、今の田中君は、「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょう。

そういった中、今週は、1着賞金が5400万円の弥生賞にアロヒアリイに登録してきましたので、私が彼でしたら、間違いなく全力で仕上げますね。

2025/03/03
乗り役時代にダービーを連覇しとりますな
四位洋文調教師(栗東)

主な管理馬:
トゥードジボン(2024年関屋記念)
カルチャーデイ(2023年ファンタジーS)
ハギノアレグリアス(2023年シリウスSなど)

今週の主な登録馬:
セキトバイースト(中山牝馬S)
ロードクロンヌ(上総S)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

誰でもよう知っとる通り、四位洋文君は、1991年に古川平厩舎から乗り役としてデビューしとって、競馬学校の同期には、馬に蹴られて大ケガしたことが原因で2016年に調教師を勇退した日吉正和君、調教師をやっとる水野貴広君、古賀慎明厩舎の調教助手をやっとる土谷智紀君、2015年に乗り役を引退した藤田伸二君とかがいますな。

1994年、ゴールデンジャックに乗った報知杯4歳牝馬特別(現在のフィリーズレビュー)で初めて重賞を勝った四位君は、1996年、イシノサンデーに乗った皐月賞で初めてGIを勝つと、この年の秋には、ダンスパートナーに乗ったエリザベス女王杯も勝っとりました。

その後も、アグネスデジタルに乗った2001年の天皇賞・秋、ウオッカに乗った2007年のダービー、ディープスカイに乗った2008年のNHKマイルCとダービー、レッドディザイアに乗った2009年の秋華賞などを勝っとって、他も入れたら、GIの15勝を含めて重賞を76勝もしとりましたな。

2019年の12月、2度目の挑戦で調教師の試験に合格した四位君は、2020年の2月に乗り役を引退するまで、JRA通算1586勝っちゅう実績を残しとります。

それから1年間、藤沢和雄厩舎と千田輝彦厩舎で技術調教師をやって、馬のことはもちろん、厩舎の色々なことを教わっとったんや。

そんで、2021年の3月1日(月)、18馬房で自分の厩舎を開業した四位君は、3月7日(日)、サマービートを使った小倉8Rの4歳上1勝クラスで、調教師としての初勝利を上げとりました。

このレースが管理馬を使い始めて2戦目で、同じ3月1日付けで開業した調教師は、四位君の他に、小林真也君、杉山佳明君、鈴木慎太郎君、田中克典君、茶木太樹君、辻哲英君、辻野泰之君、畑端省吾君の8人がおるんやけど、四位君が同期の中で一番乗りの勝利だったんですわ。

せやけど、2021年の成績は、「10勝・獲得賞金1億7825万円」っちゅうもんで、勝ち星は、15勝やった辻野君と、14勝やった杉山君と田中君に負けてしもうたし、賞金も、「4億1143万円」やった辻野君と、「2億4429万円」やった杉山君と、「2億1935万円」やった田中君に負けてしもうたんや。

もちろん、開業2年目やった2022年の四位君は、「同期の中で一番になりたい」と燃えとったんやろうし、実際、2022年は「20勝・獲得賞金3億2641万円」っちゅう成績で、2021年を大きく上回ったんですわ。

そんでもって、一昨年は、ハギノアレグリアスで地方交流重賞の名古屋大賞典を勝っとるし、JRAでは、ハギノアレグリアスでシリウスS、カルチャーデイでファンタジーSを勝つなど、全部で24勝を上げて、稼いだ賞金は「4億5377万円」と、2022年を大きく上回っとりました。

それに、去年もエエ流れが続いとって、トゥードジボンで関屋記念、ハギノアレグリアスでシリウスSを勝つなど、21勝を上げて、稼いだ賞金が「4億8895万円」と、一昨年を上回っとったんですわ。

ただ、今年は、先週までに3勝しかできとらんこともあって、稼いだ賞金が「5856万円」と、去年の同じ時期(3月3日【日】まで)の「7452万円」を下回っとるんで、今の四位君は、「去年の勢いを取り戻したい」と考えとるんやろうな。

そんな中、今週は、1着賞金が3800万円の中山牝馬Sにセキトバイースト、1着賞金が1840万円の上総Sにロードクロンヌを登録しとるんで、どっちも気合いを入れて仕上げてくるやろ。

2025/03/03
テイエムオペラオーの厩舎で調教助手をやっとったんや
西村真幸調教師(栗東)

主な管理馬:
ファントムシーフ(2023年共同通信杯)
ファストフォース(2023年高松宮記念など)
オーヴェルニュ(2021年東海Sなど)
フェアリーポルカ(2020年福島牝馬Sなど)

今週の主な登録馬:
ファウストラーゼン(弥生賞)
ベルビースタローン(フィリーズレビュー)
ミラバーグマン(なにわS)

担当者:調教師情報部 元調教師T

西村真幸君は、北海道の様似(さまに)出身で、実家は様似港のすぐ近くで漁具店をやっとって、同級生の実家がやっとる牧場を手伝っとった時に、「将来は競馬に関わる仕事をしたい」と考えるようになったそうやな。

そんで、「ノーザンファーム」とかで働いてから、2002年の4月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の10月から新井仁厩舎で厩務員をやって、次の月からは、福島勝厩舎で調教助手をやっとりました。

その後は、マカヒキやワグネリアンなどでお馴染みの友道康夫厩舎と、2018年に定年で引退した、テイエムオペラオーなどでお馴染みやった岩元市三厩舎で調教助手をやって、2013年の12月に8回目の挑戦で調教師の試験に受かって、2015年の3月に自分の厩舎を開業しとります。

ちなみに西村君は、調教師になる前、栗東トレセンのバスケ部に所属しとって、このバスケ部の創設メンバーには、2016年の2月に引退した橋口弘次郎さんがおって、その後も、藤岡健一君や、2021年の2月に引退した角居勝彦君などがチームに入っとったんですわ。

そうそう、2016年の「ジョッキーベイビーズ」に、東海地区の代表として出場して4着やった西村悠希君は、西村君の次男で、確か今は京都産業大学の馬術部におるんや。

西村君の厩舎は、開業してから2020年まで、

2015年→9勝・獲得賞金1億5569万円
2016年→20勝・獲得賞金2億8374万円
2017年→29勝・獲得賞金4億9842万円
2018年→20勝・獲得賞金3億6464万円
2019年→41勝・獲得賞金7億3038万円
2020年→38勝・獲得賞金8億1423万円

っちゅう形で順調に実績を積み重ねとって、2019年は、サラスを使ったマーメイドSで初めての重賞勝ちを飾っとったし、特に2020年は、タイセイビジョンでアーリントンCを勝つなど、重賞を3勝して、今までで一番の賞金を稼いどったんですわ。

せやけど、その後は、

2021年→31勝・獲得賞金7億6598万円
2022年→24勝・獲得賞金5億8920万円
2023年→20勝・獲得賞金7億7302万円
2024年→21勝・獲得賞金4億6463万円

と書けば分かる通り、ずっと2020年の賞金を下回っとったんですわ。

もちろん、今年を迎えるにあたって、西村君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとったんやろうし、実際、今年は、先週までに2勝を上げて、その他にも、きさらぎ賞でリンクスティップが2着に入るなど、稼いだ賞金が「8817万円」と、去年の同じ時期(3月3日【日】まで)の「6843万円」を上回っとります。

そんな中、今週は、1着賞金が5400万円の弥生賞にファウストラーゼン、1着賞金が5200万円のフィリーズレビューにベルビースタローンとか、特別レースに3頭を登録してきましたんで、ワシが西村君やったら、「この勢いを止めたくない」と考えて、どの馬もキッチリ仕上げますわ。