「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2025/02/24
同志社大学を出てから社台ファームで働いとったんや
牧浦充徳調教師(栗東)

主な管理馬:
サンライズホーク(2024年かきつばた記念など)
ヴェントヴォーチェ(2023年オーシャンSなど)
ドライスタウト(2021年全日本2歳優駿)
ドンフォルティス(2017年北海道2歳優駿)

今週の主な登録馬:
エコロヴァルツ(中山記念)
ヴェントヴォーチェ(オーシャンS)
フラッシング(早鞆特別)
エレガントムーン(春風S)
ゴルトリッチ(西日本新聞杯)

担当者:調教師情報部 元調教師T

京都出身の牧浦充徳君は、競馬とは縁のない家庭に育ったんやけど、中学生の頃から馬術をやっとって、1991年の石川国体で3位に入っとったし、同志社大学に進んでからも馬術を続けとりました。

大学を出る前は、サラリーマンになるつもりで就職活動をしとったそうやけど、「やっぱり馬に携わる仕事がしたい」と思った牧浦君は、「社台ファーム」(住所:北海道千歳市東丘1288-140)で2年くらい働いとったんや。

その後、1999年の10月に競馬学校の厩務員課程に入って、2000年の4月から加用正厩舎で厩務員をやって、その年の8月から調教助手をやって、2002年から森秀行厩舎で調教助手をやっとりました。

皆さんもよう知っとる通りで、森厩舎におった頃は、2001年のフェブラリーSを勝ったノボトゥルーや、2003年の東京大賞典を勝ったスターキングマンや、2008年の皐月賞を勝ったキャプテントゥーレや、交流重賞を6つも勝ったアグネスジェダイとかを担当しとりましたな。

2009年に34歳の若さで調教師の試験に受かって、その年の6月に自分の厩舎を開業した牧浦君は、最初の年こそ4勝止まりやったけど、その後は、2年目が9勝、3年目が13勝と、順調に勝ち星を増やしとったし、それからは、毎年2ケタの勝ち星を上げとります。

2017年は、今までで一番多い29勝を上げとって、「3億8682万円」の賞金を稼いどったし、この年は、ドンフォルティスを使った地方交流の北海道2歳優駿で初めて重賞を勝ったんやから、ホンマに嬉しかったんでしょうな。

2020年に牧浦君の厩舎は、2017年の次に多い26勝を上げて、稼いだ賞金は「4億1459万円」と、前の年を大きく上回っとったんですわ。

ただ、2021年は、ドライスタウトを使った地方交流の全日本2歳優駿で、初めてG1を勝ったんやけど、JRAでは「18勝・獲得賞金2億3985万円」と、前の年を大きく下回ってしもうたんや。

そんで、一昨年までの2年間は、

2022年→24勝・獲得賞金4億0624万円
2023年→24勝・獲得賞金5億2331万円

っちゅう形で、巻き返しに成功しとったんやけど、去年は、重賞を勝てんかったこともあって、稼いだ賞金が「4億5857万円」と、一昨年の数字を下回っとりました。

それに、今年も悪い流れが続いとって、先週までに平場の3勝しかできとらんこともあって、稼いだ賞金が「3420万円」と、去年の2月までの「9913万円」を大きく下回っとるんで、今の牧浦君は、「一昨年の勢いを取り戻さなアカン」と考えとるんやろうな。

そんな中、今週は、1着賞金が6700万円の中山記念にエコロヴァルツ、1着賞金が4300万円のオーシャンSにヴェントヴォーチェ、1着賞金が1550万円の早鞆特別にフラッシングとか、5頭を賞金の高い特別レースに登録しとるんで、ワシが彼やったら、どれも気合いを入れて仕上げますわ。

2025/02/24
2019年の阪神ジュベナイルFが初めてのGI勝ちやったんや
松下武士調教師(栗東)

主な管理馬:
ショウナンバルディ(2021年中日新聞杯)
ジョーカナチャン(2020年アイビスSD)
レシステンシア(2019年阪神ジュベナイルFなど)
カラクレナイ(2017年フィリーズレビュー)

今週の主な登録馬:
ビップデイジー(チューリップ賞)
ショウナンハクラク(オーシャンS)
ジューンアヲニヨシ(仁川S)
サロニコス(別府特別)

担当者:調教師情報部 元調教師S

大阪出身の松下武士君は、中学生の時から、実家の近くにあった乗馬クラブに通っとって、高校生になった頃には、「競馬の世界で働きたい」と考えとったそうや。

そんで、高校を出てからは牧場で働いて、2003年の7月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の1月から安田伊佐夫厩舎で厩務員をやって、2月からは調教助手をやって、2008年のジャパンCダートで2着やったメイショウトウコンなどを担当しとりました。

その後は、武田博厩舎と清水久詞厩舎で調教助手をやって、5回目の挑戦やった2013年の12月に、32歳の若さで調教師の試験に受かっとります。

2015年の3月に厩舎を開業するまでの間、松下君は、矢作芳人厩舎で技術調教師をやって、矢作君と一緒に、「キーンランド・セプテンバーセール」に行って馬の見方を教わったり、実際に厩舎をどうやって回したらエエんかなどを教わっとったんですわ。

ちなみに矢作君は、松下君の調教師試験に向けて、面接の練習を手伝っとったそうで、松下君はそのことを今でも感謝しとるし、「矢作先生を目標に頑張りたい」と話しとりましたな。

2015年の松下君は、小野幸治厩舎から引き継いだオースミムーンで6月の東京ジャンプSを勝って、早くも「初めての重賞勝ち」を飾っとったし、9月にもこの馬で阪神ジャンプSを勝つなど、全体で「14勝・獲得賞金2億4965万円」っちゅう数字を残しとって、2016年は、「27勝・獲得賞金3億7711万円」と、一気に数字を伸ばしとったんですわ。

それに、2021年までの5年間も、

2017年→16勝・獲得賞金3億6178万円
2018年→22勝・獲得賞金3億7402万円
2019年→20勝・獲得賞金5億0551万円
2020年→22勝・獲得賞金4億8365万円
2021年→21勝・獲得賞金5億8492万円

っちゅう安定した成績を残しとって、特に2019年は、レシステンシアを使った阪神ジュベナイルFで初めてのGI勝ちを飾っとったし、2021年は、阪急杯とセントウルSを勝ったレシステンシアや、中日新聞杯を勝ったショウナンバルディなどの活躍で、開業してから一番の賞金を稼いどりました。

ただ、去年までの3年間は、

2022年→19勝・獲得賞金4億1209万円
2023年→25勝・獲得賞金3億5793万円
2024年→23勝・獲得賞金4億0804万円

っちゅう形で数字が伸び悩んどったし、今年も、先週までに平場の1勝しかできとらんこともあって、稼いだ賞金が「4209万円」と、去年の2月までの「6671万円」を大きく下回っとるんですわ。

もちろん、今の松下君は、「早く巻き返さなアカン」と考えとるんやろうな。

そんな中、今週は、1着賞金が5200万円のチューリップ賞にビップデイジー、1着賞金が4300万円のオーシャンSにショウナンハクラク、1着賞金が2400万円の仁川Sにジューンアヲニヨシとか、全部で4頭を特別レースに登録してきましたんで、「どれも勝負懸かり」とワシは見とります。

2025/02/24
8歳でオークスの口取りに参加できた理由は…
畠山吉宏調教師(美浦)

主な管理馬:
ウインブライト(2019年香港Cなど)
マイネルホウオウ(2013年NHKマイルC)
シンボリグラン(2005年CBC賞)
マイネルデュプレ(2004年共同通信杯)

今週の主な登録馬:
ウイングレイテスト(オーシャンS)
マイネルニコラス(関門橋S)

担当者:調教師情報部 元調教師M

畠山吉宏君は、静岡県で生まれたんですが、母方のお祖父さんが、「青森牧場」のオーナーでした。

「青森牧場」と言えば、1964年の「桜花賞」と「オークス」を勝ったカネケヤキや、1971年の「オークス」を勝ったカネヒムロや、1978年の「有馬記念」を勝ったカネミノブなどを生産したことでお馴染みですね。

子供の頃から、何度も「青森牧場」で馬を見ていた畠山君は、お祖父さんに連れられて、よく競馬場に来ていて、カネヒムロが「オークス」を勝った時の口取り写真には、当時、8歳だった畠山君が写っているんですよ。

元々、畠山君は、「青森牧場を継ぎたい」と思っていたそうですが、レースを見ている内に、「調教師になりたい」と考えるようになって、高校を卒業してからは、日本獣医畜産大学(現在の日本獣医生命科学大学)に進みました。

大学に入ってからは、馬術部ではなく、東京競馬場の乗馬センターで馬に乗り始めたそうで、大学を卒業した後に、乗馬センターの先生から受けたアドバイスに従って、「日本装蹄師会」の講習を半年ほど受けていたんですよ。

そして畠山君は、1986年の11月から1998年の2月までは二本柳一馬さんの厩舎で、1998年の3月から1999年の2月までは根本康広君の厩舎で、それぞれ調教助手をやって、2000年の3月に自分の厩舎を開業しました。

最初の年に、「18勝・獲得賞金2億6385万円」という成績を残していた畠山君は、その後も順調に勝ち星と賞金を積み重ねていて、マイネルデュプレを使った2004年の共同通信杯で初めて重賞を勝つと、その後も、シンボリグランを使った2005年のCBC賞や、マイネルホウオウを使った2013年のNHKマイルCや、ローズプリンスダムを使った2017年のレパードSなど、今までにJRAの重賞を10勝しています。

2018年の畠山厩舎は、ウインブライトを使った中山記念を勝つなど、21勝を上げて、今までで一番多い「4億0115万円」の賞金を稼いでいましたし、2019年は、同じウインブライトで中山金杯と中山記念を勝つなど、JRAで「3億3646万円」の賞金を稼いでいて、更に、この馬でクイーンエリザベス2世Cと香港Cも勝っていて、これを入れると、「約7億7500万円」の賞金を稼いでいたんですよ。

そして、2022年までの3年間は、

2020年→16勝・獲得賞金2億7053万円
2021年→15勝・獲得賞金2億8387万円
2022年→11勝・獲得賞金2億7496万円

という形で数字が伸び悩んでいましたけど、一昨年は、ウイングレイテストでスワンSを勝つなど、17勝を上げて、稼いだ賞金が「3億5382万円」と、前の3年を大きく上回っていました。

ただ、去年は、全部で12勝を上げたんですけど、重賞を勝てなかったこともあって、稼いだ賞金が「2億5766万円」と、一昨年を大きく下回ってしまったんですよ。

それに、今年も悪い流れが続いていて、先週までに平場の1勝しかできていないこともあって、稼いだ賞金が「3101万円」と、去年の2月までの「5947万円」を下回っていますから、今の畠山君は、「大きいレースを勝って一気に巻き返したい」と考えているのでしょうね。

そういった中、今週は、1着賞金が4300万円のオーシャンSにウイングレイテスト、1着賞金が1840万円の関門橋Sにマイネルニコラスを登録していますので、私が畠山君でしたら、どっちもメイチに仕上げるのは間違いありません。

2025/02/24
柴田善臣君とかが競馬学校の同期なんや
須貝尚介調教師(栗東)

主な管理馬:
ソダシ(2022年ヴィクトリアマイルなど)
アドマイヤリード(2017年ヴィクトリアマイル)
ゴールドシップ(2015年天皇賞・春など)
ジャスタウェイ(2014年安田記念など)

今週の主な登録馬:
クリノメイ(チューリップ賞)
カルロヴェローチェ(オーシャンS)
プルパレイ(オーシャンS)
ショウナンバルドル(すみれS)
テーオーダグラス(別府特別・富里特別)

担当者:調教師情報部 元調教師H

須貝尚介君は、まだまだ現役で頑張っとる柴田善臣君とか、もう調教師になっとる、石橋守君とか、岩戸孝樹君とか、武藤善則君とかと同じで、1982年に「第1期生」として競馬学校の騎手課程に入って、1985年に親父さんの須貝彦三厩舎からデビューしとりましたな。

乗り役時代の尚介君は、1990年のきさらぎ賞をハクタイセイで、1999年の小倉記念をアンブラスモアで勝つなど、重賞を4勝、通算で302勝を上げとったんや。

でもって、調教師の試験に受かった2008年の2月に乗り役を引退しとって、次の年に自分の厩舎を開業しとります。

ちなみに彦三さんは、1982年の有馬記念をヒカリデユールで勝つなど、重賞を18勝、通算506勝っちゅう立派な実績を残しとったんやから、尚介君は親父さんと比べられることが多かったんやけど、そのプレッシャーにも負けんで、初めの内から、

2009年→10勝・獲得賞金1億5675万円
2010年→25勝・獲得賞金3億2643万円
2011年→29勝・獲得賞金5億3376万円

っちゅう形で順調に成績を伸ばしとったし、2012年は、ゴールドシップを使った皐月賞と菊花賞と有馬記念や、ローブティサージュを使った阪神ジュベナイルFとか、重賞を9勝もして、「46勝・獲得賞金13億8516万円」っちゅう成績を残したんやから、彼が調教師に向いとるんは誰でもよう分かるやろう。

そんで2013年は、「重賞6勝を含む31勝・獲得賞金11億4842万円」と、キッチリ10億円の大台に乗せとって、2014年は、JRAだけで、「重賞6勝を含む41勝・獲得賞金11億8267万円」っちゅう成績を残しとったし、ジャスタウェイを使ったドバイデューティフリー(現在のドバイターフ)を勝って、その賞金300万ドル(当時のレートで約3億0555万円)を足したら、全部で「約14億8822万円」っちゅう、開業してから一番多い賞金を稼いどったんですわ。

その後の6年間は、

2015年→34勝・獲得賞金9億2356万円
2016年→33勝・獲得賞金8億5820万円
2017年→38勝・獲得賞金8億4011万円
2018年→42勝・獲得賞金10億4186万円
2019年→35勝・獲得賞金8億4034万円
2020年→36勝・獲得賞金9億0833万円

っちゅう形で賞金が伸び悩んどったんやけど、2021年は、ソダシで桜花賞と札幌記念を勝つなど、「42勝・獲得賞金11億7356万円」っちゅう、2020年よりもかなりエエ成績を残して、巻き返しに成功しとったし、2022年も、ソダシでヴィクトリアマイルを勝って、ドルチェモアで朝日杯FSを勝つなど、47勝を上げて、稼いだ賞金は「11億4363万円」っちゅう、2021年とほとんど変わらん数字やったんや。

ただ、一昨年は、全部で29勝に終わっとったし、重賞勝ちが一回だけやったこともあって、稼いだ賞金が「6億6084万円」っちゅう物足りん数字やったんですわ。

せやから、去年の尚介君は、「2022年までの勢いを取り戻したい」と考えとったんやろうし、実際、去年は、今までで一番多い55勝を上げて、調教師リーディングは2位になっとったし、稼いだ賞金が「10億0068万円」と、一昨年を大きく上回っとったんや。

それに、今年もエエ流れが続いとって、フリームファクシですばるSを勝つなど、先週までに5勝を上げて、稼いだ賞金が「1億3118万円」と、去年の2月までの「9107万円」を大きく上回っとるんやから、今の尚介君は、「この勢いを止めたらアカン」と考えとるんやろ。

そんな中、今週は、1着賞金が5200万円のチューリップ賞にクリノメイ、1着賞金が4300万円のオーシャンSにカルロヴェローチェとプルパレイとか、5頭を特別レースに登録してきましたんで、「どれも勝負懸かり」とワシは見とるんや。