「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2022/05/09
神奈川大学の工学部建築学科を卒業しています
木村哲也調教師(美浦)

主な管理馬:
ジオグリフ(2022年皐月賞など)
イクイノックス(2021年東京スポーツ杯2歳S)
オーソリティ(2021年アルゼンチン共和国杯など)
ステルヴィオ(2018年マイルCSなど)

今週の主な登録馬:
スカイグルーヴ(京王杯SC)
ファインルージュ(ヴィクトリアマイル)
フレッチア(栗東S)
グランパラディーゾ(BSイレブン賞)

担当者:調教師情報部 元調教師M

木村哲也君は、家族や親戚に関係者がいた訳ではなく、お父さんがサラリーマンだったので、元々、競馬の世界に進むつもりはなくて、神奈川大学の工学部建築学科を出ていますし、馬に乗った経験も全くなかったそうです。
でも、急に馬と関わる仕事がしたくなって、一人で北海道に行って牧場で働いて、その後は、アイルランドに行って馬のことを学んでいたんですよ。
2000年の4月に競馬学校の厩務員課程に入った彼は、その年の10月から、1980年の中山記念を勝ったヨシノスキーや、1985年のクイーンSを勝ったアサクサスケールなどを管理していた、佐藤征助厩舎で厩務員をやって、次の年の5月からは、高橋裕(ゆたか)厩舎で調教助手をやっていました。
その後は、勢司和浩厩舎で調教助手と厩務員をやって、中川公成(ただしげ)厩舎で調教助手をやって、2010年の12月に調教師の試験に受かると、次の年の6月に自分の厩舎を開業しています。
初めの年は、「6勝・獲得賞金5941万円」という成績でしたけど、2年目は9勝、3年目は16勝と順調に数字を伸ばしていて、2018年までの5年間も、
2014年→14勝・獲得賞金2億2627万円
2015年→31勝・獲得賞金4億8362万円
2016年→37勝・獲得賞金5億4819万円
2017年→33勝・獲得賞金5億8982万円
2018年→48勝・獲得賞金9億3209万円
という成績を残していましたし、特に2018年は、プリモシーンでフェアリーSと関屋記念を勝って、ステルヴィオでスプリングSとマイルCSを勝つなど、勝ち星と賞金のどっちも開業してから一番の成績で、「最高勝率調教師」も受賞していたんですよ。
でも、その後の3年間は、
2019年→36勝・獲得賞金6億4672万円
2020年→34勝・獲得賞金7億1030万円
2021年→28勝・獲得賞金7億5700万円
と書けば分かる通りで、成績が伸び悩んでいましたから、今年の木村君は、「必ず巻き返したい」と考えているのでしょうし、実際、ジオグリフで皐月賞を勝つなど、先週までに12勝を上げて、稼いだ賞金は「5億3459万円」と、もう去年の7割くらいになっているんですよ。
もちろん、今の彼は、「この勢いでもっと稼ぎたい」と考えているのでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金が5900万円の京王杯SCにスカイグルーヴ、1億3000万円のヴィクトリアマイルにファインルージュ、2300万円の栗東Sにフレッチア、1840万円のBSイレブン賞にグランパラディーゾと、賞金の高い特別レースに4頭を登録していますので、どの馬も全力で仕上げてくる筈ですよ。

2022/05/09
調教助手の時に菊花賞馬を担当しとったんや
杉山晴紀調教師(栗東)

主な管理馬:
デアリングタクト(2020年オークスなど)
アールスター(2020年小倉記念)
ロードマイウェイ(2019年チャレンジC)
ケイティブレイブ(2018年JBCクラシックなど)

今週の主な登録馬:
クリスティ(京王杯SC)
デアリングタクト(ヴィクトリアマイル)
ミスニューヨーク(ヴィクトリアマイル)
テイエムマグマ(三河S)
トウシンモンブラン(テレ玉杯)
ガイアフォース(あずさ賞)

担当者:調教師情報部 元調教師T

1981年に神奈川県で生まれた杉山晴紀君は、家族や親戚に関係者がおった訳やなくて、親父さんがサラリーマンっちゅう普通の家庭で育ったそうや。
彼が中学生の頃は、JRAの売上げが4兆円を超えとった時代で、競馬に興味がある同級生が何人もおって、そういう友達の影響でレースを見るようになったそうやな。
そんで、中学3年生の時、ダンスインザダークが勝った1996年の菊花賞を見て、「競馬の世界で働きたい」って思うようになった杉山君は、最初は乗り役を目指しとったんやけど、それには体が重過ぎたんで、結局、中学校の終わり頃から調教助手を目指すようになって、実際、そのことを中学校の卒業アルバムに書いとったそうですわ。
でもって彼は、中学校を卒業したら、そのまま牧場で働いて、競馬学校に行くつもりやったけど、親から「高校だけは出ておきなさい」と言われたんで、地元の公立高校に通いながら、毎日、乗馬クラブで練習しとったそうやな。
高校を卒業してから、すぐに「小松温泉牧場」(石川県小松市・現在の小松トレーニングセンター)で研修生として働き始めた杉山君は、競馬学校の厩務員課程に受かった2004年までの4年間をここで過ごしとったんですわ。
この頃は、2000年の武蔵野Sなどを勝ったサンフォードシチーや、2002年の産経大阪杯など重賞を3勝したサンライズペガサスとかが調整に来とって、彼も乗っとったそうやな。
で、その年の7月から武宏平厩舎で厩務員をやって、8月から調教助手をやって、2014年の2月に武先生が定年で引退してからは、高橋康之厩舎におったんや。
武厩舎でスリーロールスを担当しとった杉山君は、この馬が2009年の菊花賞を勝ったことがきっかけで、「調教師になりたい」と本気で思うようになって、それからは、調教師になるため、厩舎の仕事をしながら猛勉強して、5回目の挑戦やった2015年の12月に、めでたく試験に受かったんですわ。
この後、杉山君は、厩舎の開業が2年待ちになる予定やったけど、馬に蹴られて大ケガをしてしもうた日吉正和君が勇退することになったんで、日吉厩舎の馬とスタッフを丸々引き継ぐ形で、2016年の10月21日(金)に自分の厩舎を開業しとります。
結局、2016年は開業が遅かったんで、年末までが「3勝・獲得賞金5462万円」っちゅう成績やったけど、2017年は、「18勝・獲得賞金2億7649万円」と一気に数字を伸ばしとりました。
それに、3年目やった2018年は、地方で、ケイティブレイブを使ったダイオライト記念と日本テレビ盃を勝っとったし、JRAでも、ウインテンダネスを使った目黒記念と、ケイティブレイブを使ったJBCクラシックを勝つなど、「19勝・獲得賞金4億8160万円」っちゅう成績を残しとったんですわ。
そんで、2019年も、地方では、ケイティブレイブで浦和記念を勝って、JRAでも、ロードマイウェイを使ったチャレンジCを勝つなど、「30勝・獲得賞金5億7710万円」っちゅう成績を残しとったし、一昨年は、デアリングタクトで桜花賞とオークスと秋華賞を、アールスターで小倉記念を勝つなど、42勝を上げて、賞金は「11億4272万円」と、勝ち星と賞金のどっちも、開業からずっと右肩上がりになっとりました。
せやけど去年は、「37勝・獲得賞金8億0939万円」っちゅう成績で、初めて前の年の数字を下回ってしもうたんやから、今年の杉山君は「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとるんやろう。
実際、今年は、アリーヴォを使った小倉大賞典を勝つなど、先週までが「14勝・獲得賞金3億3630万円」っちゅう成績で、去年の同じ時期(5月9日【日】まで)の「11勝・獲得賞金3億0201万円」を上回っとります。
もちろん、今の彼は、「賞金の高いレースを勝って、厩舎にもっと勢いを付けたい」と考えとるんでしょうな。
こういった中、今週は、1着賞金が5900万円の京王杯SCにクリスティ、1億3000万円のヴィクトリアマイルにデアリングタクトとミスニューヨーク、1840万円の三河Sにテイエムマグマ、1510万円のテレ玉杯にトウシンモンブラン、1030万円のあずさ賞にガイアフォースと、全部で6頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたんで、どの馬もメイチに仕上げてくるとワシは見とります。

2022/05/09
去年は過去最多の29勝を上げとったし…
武英智調教師(栗東)

主な管理馬:
メイケイエール(2021年チューリップ賞など)

今週の主な登録馬:
メイケイエール(京王杯SC)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

皆さんもよう知っとる通り、武英智(ひでのり)君は、親父さんが乗り役と調教助手をやっとった武永祥(ながよし)君で、お祖父さんが、タイギヨウを使った1966年の阪神3歳S(現在の阪神ジュベナイルF)とか、重賞を20勝、通算で735勝を上げとった元調教師の武平三さんやな。
でもって、2014年の2月に調教師を引退した武宏平さん(2009年の菊花賞を勝ったスリーロールスなどを管理)や、一昨年の2月まで栗東で厩舎を構えとった作田誠二さんや、乗り役と調教師をやっとった武邦彦さん(故人)や、武豊君と武幸四郎君とかが親戚っちゅうのも、皆さんはよう知っとるやろ。
こういう「筋金入りの競馬一家」に生まれた英智君は、当たり前のように競馬の世界に進んだんや。
1996年に「第15期生」として競馬学校の騎手課程に入った英智君は、1999年に領家政蔵厩舎から乗り役としてデビューして、この年に22勝を挙げて、関西の新人騎手賞を受賞しとりましたな。
そんで、2年目には18勝を上げとったんやけど、3年目からはずっと勝ち星が1ケタやったし、目の病気になってしもうたこともあって、2012年の9月に乗り役を引退したんですわ。
その後は、木原一良厩舎で調教助手をやって、ここでは、2013年の共同通信杯を勝ったメイケイペガスターや、2017年のみやこSを勝ったテイエムジンソクとかを担当しとりました。
2016年、調教師の試験に受かった英智君は、そのまま木原厩舎で技術調教師として腕を磨いて、2018年の3月に自分の厩舎を開業したんや。
結局、最初の年は、レースに使った数が少なかったんで、「9勝・獲得賞金1億8503万円」っちゅう成績やったけど、次の年は「19勝・獲得賞金2億9301万円」と一気に数字を伸ばしとりました。
一昨年は、「14勝・獲得賞金3億2850万円」っちゅう成績で、勝ち星は減ってしもうたんやけど、メイケイエールを使った小倉2歳Sで初めての重賞勝ちを飾っとったし、同じメイケイエールを使ったファンタジーSも勝っとるんですわ。
で、去年は、メイケイエールを使ったチューリップ賞を勝つなど、「29勝・獲得賞金4億4964万円」と、今までで一番の数字を残したんや。
そんで、今年も勢いは続いとって、メイケイエールを使ったシルクロードSを勝つなど、先週までに9勝を上げとって、稼いだ賞金は「2億4693万円」と、去年の同じ時期(5月9日【日】まで)の「2億1265万円」を上回っとるんやから、今の英智君は、「この勢いを止めたくない」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が5900万円の京王杯SCにメイケイエールを登録してきましたんで、気合いを入れて仕上げてくるとワシは見とります。

2022/05/09
ミラクルタイムの厩舎にいました
斎藤誠調教師(美浦)

主な管理馬:
シャドウディーヴァ(2021年府中牝馬S)
トーキングドラム(2017年阪急杯)
ヌーヴォレコルト(2014年オークスなど)
ゴスホークケン(2007年朝日杯FS)

今週の主な登録馬:
シャドウディーヴァ(ヴィクトリアマイル)
フルデプスリーダー(栗東S)
イディオム(BSイレブン賞)
オメガロマンス(テレ玉杯)

担当者:調教師情報部 元調教師N

千葉県出身の斎藤誠君は、実家が酒屋という、競馬とは縁のない家庭で生まれ育ったんですけど、お父さんと中山競馬場に行った時に、目の前で馬が走っている姿を見て、「騎手になりたい」と思ったそうで、その後は、二度、競馬学校・騎手課程の試験を受けたのですが、どちらも落ちてしまいました。
でも、競馬の仕事が諦めきれなかった斎藤君は、千葉県では有名な進学校の市川高校を卒業した後、大学には進まないで、3年くらい生産牧場で働いていたんですよ。
そして、1993年に競馬学校の厩務員課程に入って、その後、前田禎(ただし)さんの厩舎で厩務員をやって、1997年から2005年までは調教助手をやっていました。
ちなみに、栗東の安田隆行厩舎に所属していて、一昨年の「最多勝利新人騎手」だった斎藤新(あらた)君は、斎藤誠君の長男です。
斎藤君がいた頃の前田厩舎には、1993年の関屋記念と京王杯AHを勝ったマイスタージンガーや、1998年の毎日杯と京都4歳特別を勝ったミラクルタイムなど、走る馬が何頭もいましたから、その時に、どういう馬がよく走るのかをしっかり学んだのでしょう。
でも、2005年の10月に前田さんが亡くなってしまって、厩舎が解散することになったので、その後は、相沢郁(いくお)厩舎と清水英克厩舎で調教助手をやって、5回目の挑戦だった2005年の12月に調教師の試験に受かると、次の年の6月に、35歳の若さで厩舎を開業しています。
最初の年は、「4勝・獲得賞金7697万円」という成績でしたけど、2年目の2007年には、サンツェッペリンを使った京成杯で初めて重賞を勝って、ゴスホークケンを使った朝日杯FSで初めてGIを勝つなど、「18勝・獲得賞金4億0317万円」という成績を残していました。
それに、2017年までの5年間も、
2013年→20勝・獲得賞金3億7065万円
2014年→21勝・獲得賞金6億3518万円
2015年→34勝・獲得賞金6億4029万円
2016年→25勝・獲得賞金5億2467万円
2017年→39勝・獲得賞金7億5598万円
という成績を残していて、特に2017年は、勝ち星と賞金のどちらも開業してから一番の数字だったんですよ。
ただ、その後の4年間は、
2018年→24勝・獲得賞金4億2459万円
2019年→38勝・獲得賞金6億3290万円
2020年→27勝・獲得賞金5億1797万円
2021年→30勝・獲得賞金5億1317万円
と、数字が伸び悩んでいましたから、今年の斎藤君は、「何が何でも巻き返したい」と考えているのでしょうし、実際、先週までの成績が「12勝・獲得賞金2億5090万円」と、去年の同じ時期(5月9日【日】まで)の「10勝・獲得賞金1億5392万円」を上回っているんですよ。
もちろん、今の斎藤君は、「賞金の高い特別レースを多く勝って、もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えているのでしょうね。
こういった中、今週は、1着賞金が1億3000万円のヴィクトリアマイルにシャドウディーヴァ、2300万円の栗東Sにフルデプスリーダーなど、4頭を特別レースに登録していますので、私が彼でしたら、どの馬も全力で仕上げますね。