「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2023/03/22
1999年に関西の新人騎手賞を受賞しとりましたな
武英智調教師(栗東)

主な管理馬:
メイケイエール(2022年セントウルSなど)

今週の主な登録馬:
メイケイエール(高松宮記念)
ヴィトーリア(金山特別)
ダッシュダクラウン(天白川特別)
エーティーマクフィ(四日市特別)
シェルビーズアイ(御堂筋S)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

皆さんもよう知っとる通り、武英智(ひでのり)君は、親父さんが乗り役と調教助手をやっとった武永祥(ながよし)君で、お祖父さんが、タイギヨウを使った1966年の阪神3歳S(現在の阪神ジュベナイルF)とか、重賞を20勝、通算で735勝を上げとった元調教師の武平三さんやな。

でもって、2014年の2月に調教師を引退した武宏平さん(2009年の菊花賞を勝ったスリーロールスなどを管理)や、一昨年の2月まで栗東で厩舎を構えとった作田誠二さんや、乗り役と調教師をやっとった武邦彦さん(故人)や、武豊君と武幸四郎君とかが親戚っちゅうのも、皆さんはよう知っとるやろ。

こういう「筋金入りの競馬一家」に生まれた英智君は、当たり前のように競馬の世界に進んだんや。

1996年に「第15期生」として競馬学校の騎手課程に入った英智君は、1999年に領家政蔵厩舎から乗り役としてデビューして、この年に22勝を挙げて、関西の新人騎手賞を受賞しとりましたな。

そんで、2年目には18勝を上げとったんやけど、3年目からはずっと勝ち星が1ケタやったし、目の病気になってしもうたこともあって、2012年の9月に乗り役を引退したんですわ。

その後は、木原一良厩舎で調教助手をやって、ここでは、2013年の共同通信杯を勝ったメイケイペガスターや、2017年のみやこSを勝ったテイエムジンソクとかを担当しとりました。

2016年、調教師の試験に受かった英智君は、そのまま木原厩舎で技術調教師として腕を磨いて、2018年の3月に自分の厩舎を開業したんや。

結局、最初の年は、レースに使った数が少なかったんで、「9勝・獲得賞金1億8503万円」っちゅう成績やったけど、次の年は「19勝・獲得賞金2億9301万円」と一気に数字を伸ばしとりました。

2020年は、「14勝・獲得賞金3億2850万円」っちゅう成績で、勝ち星は減ってしもうたんやけど、メイケイエールを使った小倉2歳Sで初めての重賞勝ちを飾っとったし、同じメイケイエールを使ったファンタジーSも勝っとるんですわ。

で、一昨年は、メイケイエールを使ったチューリップ賞を勝つなど、「29勝・獲得賞金4億4964万円」と、一気に成績を伸ばしとったんや。

そんで、去年も勢いは続いとって、メイケイエールで重賞を三つも勝つなど、「33勝・獲得賞金7億3523万円」っちゅう、今までで一番エエ成績を残しとります。

けど、今年は完全に勢いがなくなっとって、先週までが「5勝・獲得賞金9061万円」っちゅう成績で、去年のペースを大きく下回っとるんやから、今の英智君は、「早く巻き返さなアカン」と考えとるんやろ。

そんな中、今週は、1着賞金が1億7000万円の高松宮記念にメイケイエールとか、特別レースに5頭を登録してきましたんで、どれも気合いを入れて仕上げてくるとワシは見とります。

そうそう、英智君の厩舎は、まだGIを勝っとらんので、高松宮記念のメイケイエールには、「ここで初めてのGI勝ちを」っちゅう思いも込められとるんやろうな。

2023/03/22
去年は菊花賞などを勝っていますね
田村康仁調教師(美浦)

主な管理馬:
アスクビクターモア(2022年菊花賞など)
グロンディオーズ(2021年ダイヤモンドS)
センチュリオン(2018年マーチS)
メジャーエンブレム(2016年NHKマイルCなど)

今週の主な登録馬:
キルロード(高松宮記念)
アスクビクターモア(日経賞)

担当者:調教師情報部 元調教師M

田村康仁君は、1986年のセントライト記念や、1988年のアルゼンチン共和国杯を勝ったレジェンドテイオーなどを管理していた田村駿仁(しゅんじ)さんの息子さんで、お祖父さんは1939年に第1回の中山四歳牝馬特別(現在の桜花賞)を勝ったソールレデイなどを管理していた田村仁三郎(にさぶろう)さんという、「筋金入りの競馬一家」で育ちました。

1965年のオークスを勝ったベロナなどを管理していた田中和夫さんの厩舎で、1986年から調教助手をやっていた田村君は、1997年に調教師の試験に受かっています。

1998年に自分の厩舎を開業してからは、その年が5勝でしたけど、次の年からは、1999年が8勝、2000年が15勝と、順調に勝ち星を伸ばしていましたし、ルゼルを使った2001年の青葉賞で初めて重賞を勝っていて、2016年は、メジャーエンブレムでNHKマイルCを勝つなど、今までで二番目に多い「5億1175万円」の賞金を稼いでいました。

ただ、その後の5年間は、

2017年→3億3096万円
2018年→4億9058万円
2019年→3億8179万円
2020年→4億7721万円
2021年→4億3987万円

という形で数字が伸び悩んでいましたから、去年の田村君は、「必ず巻き返したい」と考えていたのでしょう。

実際、去年は、アスクビクターモアで弥生賞と菊花賞を勝つなど、稼いだ賞金は「6億7969万円」と、今までで一番の数字だったんですよ。

でも、今年に入ってからは、先週までに6勝を上げていますけど、特別レースを勝てていないことから、稼いだ賞金は「9763万円」と、まだ去年の15%くらいですから、今の田村君は、「大きいレースを勝って一気に稼ぎたい」と考えているのでしょうね。

こういった中、今週は、1着賞金が1億7000万円の高松宮記念にキルロード、6700万円の日経賞にアスクビクターモアと、2頭を賞金の高い重賞レースに登録してきましたので、「どっちも勝負懸かり」と私は見ています。

2023/03/22
北里大学で馬術部に入っていました
宗像義忠調教師(美浦)

主な管理馬:
ナランフレグ(2022年高松宮記念)
ウインキートス(2021年目黒記念)
フェイムゲーム(2014年アルゼンチン共和国杯など)
バランスオブゲーム(2006年中山記念など)

今週の主な登録馬:
ナランフレグ(高松宮記念)
フリーフロー(天白川特別)

担当者:調教師情報部 元調教師O

福島県出身の宗像義忠君は、実家が農家で、馬の生産もやっていて、小さい頃、お父さんに何度か福島競馬場に連れて行ってもらったことがきっかけで、競馬に興味を持ったそうですよ。

高校に入る時は、「実家を継いで農業をやろう」と考えていたそうで、農業科のある高校に進学したんですが、その頃、実家にいた繁殖牝馬が病気で死んでしまって、「獣医になって、馬を守れるようになりたい」と思ったそうです。

実際、その後は、北里大学に受かって、獣医学部のある青森県に引っ越して、馬術部に入っていて、「調教師になりたい」と考え始めたのはその頃だという話を聞いています。

大学を卒業してからは、馬術部の先輩に勧められて、早田牧場の新冠支場で1年半くらい働いて、1980年から高橋英夫さん(1983年のオークスを勝ったダイナカールなどを管理)の厩舎で調教助手をやって、そこで12年ほど経験を積んで、1992年に調教師の試験に受かって、次の年に自分の厩舎を開業しました。

最初の年は、使った頭数が少なかったので6勝止まりでしたが、その後は、2年目に14勝、3年目に21勝と、順調に数字を伸ばしていて、2011年には、開業してから一番多い34勝を上げていたんですよ。

それに、バランスオブゲームを使った2001年の新潟2歳Sで初めて重賞を勝つと、その他にも、ウインブレイズを使った2003年の鳴尾記念や、フェイムゲームを使った2018年のダイヤモンドSなど、今までに重賞を22回も勝っています。

こういう風に、いい結果を残せているのは、高橋さんの厩舎で調教助手をやっていた時に、さっき名前を挙げたダイナカールや、1988年のテレビ東京賞3歳牝馬S(現在のフェアリーS)と1989年のクイーンCを勝ったカッティングエッジなど、走る馬を間近で見ていた経験をしっかり活かせているからなのでしょう。

2009年の宗像君は、東京新聞杯と富士Sを勝ったアブソリュートの活躍などで、32勝を上げて、「5億7281万円」という、今までで一番の賞金を稼いでいました。

ただ、その後は伸び悩んでいて、一昨年までの5年間も、

2017年→20勝・獲得賞金3億7984万円
2018年→18勝・獲得賞金3億6460万円
2019年→15勝・獲得賞金2億9888万円
2020年→26勝・獲得賞金3億7060万円
2021年→14勝・獲得賞金4億3862万円

という物足りない数字が続いていましたから、去年、開業から30年目を迎えていた宗像君は、「キッチリ巻き返したい」と考えていたのでしょうし、実際、ナランフレグを使った高松宮記念で初めてGIを勝つなど、全部で15勝を上げて、稼いだ賞金は「5億5818万円」と、一昨年を大きく上回ったんですよ。

それに、今年も勢いが続いていて、ラーグルフで中山金杯を勝つなど、先週までに稼いだ賞金が「1億1193万円」と、去年の同じ時期(3月21日【月】まで)の「6079万円」を大きく上回っています。

もちろん、今の宗像君は、「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょう。

こういった中、今週は、高松宮記念のナランフレグなど、2頭を特別レースに登録していますので、私が宗像君でしたら、どっちも全力で仕上げますね。

2023/03/22
同志社大学を出てから「社台ファーム」で働いとったんや
牧浦充徳調教師(栗東)

主な管理馬:
ヴェントヴォーチェ(2023年オーシャンSなど)
ドライスタウト(2021年全日本2歳優駿)
ドンフォルティス(2017年北海道2歳優駿)

今週の主な登録馬:
ヴェントヴォーチェ(高松宮記念)
ゲンパチマイティー(四日市特別)

担当者:調教師情報部 元調教師I

京都出身の牧浦充徳君は、競馬とは縁のない家庭に育ったんやけど、中学生の頃から馬術をやっとって、1991年の石川国体で3位に入っとったし、同志社大学に進んでからも馬術を続けとりました。

大学を出た後はサラリーマンになる予定で、就職活動をしとったんやけど、「やっぱり馬に携わる仕事がしたい」と思った牧浦君は、「社台ファーム」で2年くらい働いとったんや。

その後、1999年の10月に競馬学校の厩務員課程に入って、2000年の4月から加用正厩舎で厩務員をやって、その年の8月から調教助手をやって、2002年から森秀行厩舎で調教助手をやっとりました。

森厩舎におった頃は、2001年のフェブラリーSを勝ったノボトゥルーや、2003年の東京大賞典を勝ったスターキングマンや、2008年の皐月賞を勝ったキャプテントゥーレや、交流重賞を6つも勝ったアグネスジェダイとかを担当しとったんや。

2009年、34歳の若さで調教師の試験に受かって、その年の6月に自分の厩舎を開業した牧浦君は、最初の年こそ4勝止まりやったけど、2年目が9勝、3年目が13勝と、順調に勝ち星を増やしとって、それからは、毎年2ケタの勝ち星を上げとります。

そんで2017年は、今までで一番多い29勝を上げとって、「3億8682万円」の賞金を稼いどったし、この年は、ドンフォルティスを使った地方交流の北海道2歳優駿で初めて重賞を勝ったんやから、牧浦君はかなり嬉しかったんでしょうな。

2020年は、2017年の次に多い26勝を上げとって、稼いだ賞金は「4億1459万円」と、今までで一番の数字やったし、一昨年は、ドライスタウトを使った地方交流の全日本2歳優駿で初めてG1を勝ったんやけど、JRAでは、「18勝・獲得賞金2億3985万円」と、前の年を大きく下回ってしもうたんや。

せやから、去年の牧浦君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとったんやろうし、実際、ヴェントヴォーチェを使ったキーンランドCで初めてJRAの重賞を勝つなど、「24勝・獲得賞金4億0624万円」っちゅう、一昨年よりもかなりエエ成績を残しとります。

それに、今年も勢いが続いとって、ヴェントヴォーチェでオーシャンSを勝つなど、先週までに8勝を上げとって、稼いだ賞金は「1億6934万円」と、もう去年の4割以上になっとるんですわ。

もちろん、今の牧浦君は、「この勢いを止めたくない」と考えとるんやろ。

そんな中、今週は、1着賞金が1億7000万円の高松宮記念にヴェントヴォーチェとか、2頭を賞金の高い重賞レースに登録しとるんで、ワシが彼やったら、どっちも気合いを入れて仕上げますわ。