「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2022/08/08
神奈川大学の工学部建築学科を卒業しています
木村哲也調教師(美浦)

主な管理馬:
ジオグリフ(2022年皐月賞)
イクイノックス(2021年東京スポーツ杯2歳S)
オーソリティ(2021年アルゼンチン共和国杯など)
ステルヴィオ(2018年マイルCSなど)

今週の主な登録馬:
ゴールデンシロップ(関屋記念)
スカイグルーヴ(関屋記念)
フレッチア(UHB賞)
ミアマンテ(三面川特別)

担当者:調教師情報部 元調教師O

木村哲也君は、家族や親戚に関係者がいた訳ではなく、お父さんがサラリーマンだったので、元々、競馬の世界に進むつもりはなくて、神奈川大学の工学部建築学科を出ていますし、馬に乗った経験も全くなかったそうです。
でも、急に馬と関わる仕事がしたくなって、一人で北海道に行って牧場で働いて、その後は、アイルランドに行って馬のことを学んでいたんですよ。
2000年の4月に競馬学校の厩務員課程に入った彼は、その年の10月から、1980年の中山記念を勝ったヨシノスキーや、1985年のクイーンSを勝ったアサクサスケールなどを管理していた、佐藤征助厩舎で厩務員をやって、次の年の5月からは、高橋裕(ゆたか)厩舎で調教助手をやっていました。
その後は、勢司和浩厩舎で調教助手と厩務員をやって、中川公成(ただしげ)厩舎で調教助手をやって、2010年の12月に調教師の試験に受かると、次の年の6月に自分の厩舎を開業しています。
初めの年は、「6勝・獲得賞金5941万円」という成績でしたけど、2年目は9勝、3年目は16勝と順調に数字を伸ばしていて、2018年までの5年間も、
2014年→14勝・獲得賞金2億2627万円
2015年→31勝・獲得賞金4億8362万円
2016年→37勝・獲得賞金5億4819万円
2017年→33勝・獲得賞金5億8982万円
2018年→48勝・獲得賞金9億3209万円
という成績を残していましたし、特に2018年は、プリモシーンでフェアリーSと関屋記念を勝って、ステルヴィオでスプリングSとマイルCSを勝つなど、勝ち星と賞金のどっちも開業してから一番の成績で、JRA賞の「最高勝率調教師」も受賞していたんですよ。
でも、その後の3年間は、
2019年→36勝・獲得賞金6億4672万円
2020年→34勝・獲得賞金7億1030万円
2021年→28勝・獲得賞金7億5700万円
と書けば分かる通りで、成績が伸び悩んでいましたから、今年の木村君は、「必ず巻き返したい」と考えているのでしょうし、実際、ジオグリフで皐月賞を勝つなど、先週までに21勝を上げて、稼いだ賞金は「8億6358万円」と、もう去年の数字を上回ってます。
もちろん、今の彼は、「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金が4100万円の関屋記念にゴールデンシロップとスカイグルーヴ、2300万円のUHB賞にフレッチア、1510万円の三面川特別にミアマンテと、4頭を賞金の高い特別レースに登録していますので、私が木村君でしたら、どの馬も全力で仕上げますね。

2022/08/08
明治大学の馬術部で大活躍しとりましたな
池添学調教師(栗東)

主な管理馬:
プラダリア(2022年青葉賞)
アンドヴァラナウト(2021年ローズS)
ヴィクティファルス(2021年スプリングS)
サラキア(2020年府中牝馬S)

今週の主な登録馬:
エアファンディタ(関屋記念)
カテドラル(小倉記念)
デュードヴァン(阿蘇S)

担当者:調教師情報部 元調教師S

皆さんもよう知っとる通り、池添学君は、親父さんが同じ栗東で厩舎を構えとる池添兼雄君で、一つ上の兄ちゃんが乗り役の池添謙一君ですな。
学君は、中学生の時に、「競馬学校・騎手課程」の試験を受ける準備をしとったんやけど、体が大きくなってしもうたんで、当時、調教師の試験を受けとった兼雄君に相談したら、「その体重やったら乗り役は厳しい。調教師になったらどうや」と言われて、騎手になるんを諦めたそうですわ。
けど、誘導馬に乗るとか、厩舎で働くとか、「馬に関わる仕事がしたい」と考えとった学君は、将来の選択肢を広げるために、小学校5年生の頃からやっていた馬術に本腰を入れて、その腕は、馬術の名門、明治大学に推薦で入れるほどになったんや。
彼がおった時の明治大学は、大学馬術部の中で一番強くて、学君自身、かなり自信を持っとったし、一時は「オリンピックを目指そう」って考えとったんやけど、海外に遠征した2年生の時、そこで世界レベルの馬術を見て、「とてもかなわん」と感じたんで、真剣に「競馬の道へ進もう」と思ったそうですわ。
ちなみに、美浦で厩舎を開業しとる、久保田貴士君と高柳瑞樹君も、明治大学の馬術部出身やな。
そんで学君は、大学を卒業してから「ノーザンファーム」で3ヶ月くらい働いた後、ジャパンとブルームの2頭を去年のジャパンCに使っとった、アイルランドのエイダン・オブライエン厩舎で1年くらい働いとりました。
日本に戻ってからは、2005年の7月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の5月から兼雄君の厩舎で厩務員と調教助手をやって経験を積んで、2013年の12月に33歳っちゅう若さで調教師の試験に受かっとります。
でもって、2015年に自分の厩舎を開業した学君は、その年にいきなり21勝もして、「2億5071万円」の賞金を稼いどりました。
それから一昨年までも、
2016年→21勝・獲得賞金3億5328万円
2017年→23勝・獲得賞金4億1601万円
2018年→24勝・獲得賞金4億4060万円
2019年→33勝・獲得賞金6億0859万円
2020年→33勝・獲得賞金8億5459万円
っちゅう形で順調に成績を伸ばしとって、特に一昨年は、エアアルマスを使った東海Sと、サラキアを使った府中牝馬Sを勝つなど、今までで一番の賞金を稼いどったんですわ。
そんで去年は、ヴィクティファルスを使ったスプリングSと、カテドラルを使った京成杯AHと、アンドヴァラナウトを使ったローズSを勝つなど、一昨年と同じ33勝を上げたんやけど、稼いだ賞金は「7億8951万円」と、一昨年の数字を下回ってしもうたんや。
せやから、今年の学君は、「必ず巻き返さなアカン」と考えとるんやろうし、実際、プラダリアを使った青葉賞と、ブトンドールを使った函館2歳Sを勝つなど、先週までが「26勝・獲得賞金5億7343万円」っちゅう成績で、去年の同じ時期(8月8日【日】まで)の「20勝・獲得賞金4億1931万円」を大きく上回っとります。
もちろん、今の学君は、「この勢いを止めたくない」と考えとるんでしょうな。
そんな中、今週は、1着賞金が4100万円の関屋記念にエアファンディタ、4300万円の小倉記念にカテドラル、2200万円の阿蘇Sにデュードヴァンと、3頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたんで、どの馬も気合いを入れて仕上げてくるとワシは見とります。

2022/08/08
中舘英二君は乗り役時代の同期なんですよ
鹿戸雄一調教師(美浦)

主な管理馬:
エフフォーリア(2021年有馬記念など)
ベストアクター(2020年阪急杯)
スマートオリオン(2015年中京記念など)
スクリーンヒーロー(2008年ジャパンCなど)

今週の主な登録馬:
ウインカーネリアン(関屋記念)
レッドライデン(関屋記念)
ウインシュクラン(湯沢特別)
スパイダーゴールド(湯沢特別)
サンストックトン(石狩特別)

担当者:調教師情報部 元調教師M

鹿戸雄一君は、お父さんが北海道の門別にある牧場で働いていて、馬が身近な環境で育ちました。
中学校を出た後、鹿戸君は、馬事公苑の長期騎手課程に入って、天皇賞・秋などを勝ったニッポーテイオーでお馴染みの久保田金造厩舎から、1984年に乗り役としてデビューしていて、同期には、調教師になっている中舘英二君や、調教助手になっている木幡初広君と出津孝一君や、調教師を辞めて、今は競馬学校の教官をやっている坂本勝美君などがいます。
乗り役として、マイネルプラチナムに乗った1998年の札幌3歳S(現在の札幌2歳S)や、ビーマイナカヤマに乗った2000年と2001年のガーネットS(現在のカペラS)など、重賞を4勝、全部で346勝を上げていた鹿戸君は、3度目の挑戦で調教師の試験に受かって、2007年の2月一杯で乗り役を引退しました。
調教師の試験に受かってからの彼は、ゼンノロブロイのイギリス遠征に帯同するなど、乗り役の頃から調教を手伝っていた藤沢和雄厩舎で技術調教師をやって、馬のことはもちろん、厩舎の色々なことも教わった後、増沢末夫さんと矢野進さんの厩舎を引き継ぐ形で、2008年の3月に自分の厩舎を開業しています。
開業1年目の鹿戸君は、幸先良く、矢野進厩舎から引き継いだスクリーンヒーローでアルゼンチン共和国杯とジャパンCを勝つなど、全部で15勝を上げて、「6億8738万円」の賞金を稼いでいました。
2年目以降は、毎年20勝以上を記録していて、2016年には、ビッシュを使った紫苑Sを勝つなど、今までで一番多い33勝を上げていましたし、賞金も、2017年が「3億8832万円」だった以外は、毎年4億円以上を稼いでいるんですよ。
そして去年は、エフフォーリアを使った皐月賞で、開業した年以来のGI勝ちを飾ると、この馬で天皇賞・秋と有馬記念も勝っていて、他も入れたら、年末までに28勝を上げて、今までで一番多い「11億2690万円」の賞金を稼いでいました。
でも今年は、先週までが「14勝・獲得賞金2億7769万円」という成績で、去年のペースを大きく下回っていますから、きっと今の鹿戸君は、「早く巻き返したい」と考えているのでしょう。
そういった中、今週は、1着賞金が4100万円の関屋記念にウインカーネリアンとレッドライデン、1070万円の湯沢特別にウインシュクランとスパイダーゴールド、1070万円の石狩特別にサンストックトンと、賞金の高い特別レースに、全部で5頭を登録してきましたので、「揃って勝負懸かり」と私は見ています。

2022/08/08
調教助手やった時に担当しとった馬が秋華賞を勝っとるんや
斉藤崇史調教師(栗東)

主な管理馬:
キラーアビリティ(2021年ホープフルS)
クロノジェネシス(2021年宝塚記念など)
ラーゴム(2021年きさらぎ賞)
ラウダシオン(2020年NHKマイルCなど)

今週の主な登録馬:
ジェラルディーナ(小倉記念)
ヒンドゥタイムズ(小倉記念)

担当者:調教師情報部 元調教師I

神奈川県出身の斉藤崇史君は、中学生の時に競馬が好きになって、高校生の時に、夏休みを使って北海道の牧場で1ヶ月くらい住み込みで働いて、そん時に、「調教師を目指す」と決めたそうですな。
そんで、日本獣医畜産大学(今の日本獣医生命科学大学)に通って、四年生の時には、もっと馬のことを勉強するために、半年くらいアイルランドに留学しとって、卒業した後は、2年ほどノーザンファームで働いとりました。
それから、2007年の6月に競馬学校の厩務員課程に入っとって、次の年の2月からは松永幹夫厩舎で厩務員を、7月からは調教助手をやっとったんや。
松永厩舎に入ってから1年くらいの時に斉藤君は、レッドディザイアの担当になって、この馬が2009年の秋華賞を勝っとるし、ドバイとアメリカに遠征した時も一緒に行くっちゅうエエ経験をしとったんですわ。
2014年の12月に調教師の試験に受かった彼は、2016年の3月に自分の厩舎を開業しとって、この年は「7勝・獲得賞金1億4086万円」っちゅう成績を残しとりました。
でもって、その後の3年間は、
2017年→17勝・獲得賞金2億9929万円
2018年→25勝・獲得賞金3億9086万円
2019年→24勝・獲得賞金5億9503万円
と書けば分かる通りで、賞金が「完全に右肩上がり」やったし、特に2019年は、クロノジェネシスを使ったクイーンCで初めて重賞を勝つと、この馬をで秋華賞も勝って、初めてのGI勝ちを飾っとったんですわ。
しかも一昨年は、ラウダシオンを使ったNHKマイルC、クロノジェネシスを使った宝塚記念と有馬記念を勝つなど、重賞の5勝を含めて全部で34勝を上げとって、稼いだ賞金は「13億5145万円」と、今までで一番の数字やったし、去年も、クロノジェネシスを使った宝塚記念、キラーアビリティを使ったホープフルSを勝つなど、今まで一番多い44勝を上げとって、一昨年の次に多い「11億6956万円」の賞金を稼いどったんや。
せやけど今年は、先週までが「19勝・獲得賞金3億9138万円」っちゅう成績で、去年のペースを大きく下回っとるんやから、きっと今の斉藤君は、「早く巻き返さなアカン」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が4300万円の小倉記念にジェラルディーナとヒンドゥタイムズの2頭を登録してきましたんで、どっちも「勝負懸かり」とワシは見とります。