「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2022/06/27
調教師の試験に1回目の挑戦で受かっているんですよ
田中博康調教師(美浦)

主な管理馬:
特になし

今週の主な登録馬:
ベジャール(ラジオNIKKEI賞)
サンカルパ(松島特別)
モンブランテソーロ(巴賞)
ルヴェルソー(洞爺湖特別)
セイルオンセイラー(鶴ヶ城特別)

担当者:調教師情報部 元調教師O

埼玉県出身の田中博康君は、中学校3年生の時に、アグネスフライトが勝ったダービーを見て、乗り役になりたいと思ったそうです。
でも、その時は競馬学校の存在を知らなくて、高校に通いながら競馬学校の試験を受けて、1年生の時は不合格だったんですけど、2年生の時に受かって、「第22期生」として競馬学校の騎手課程に入りました。
そして、タイキフォーチュンやサウスヴィグラスなどを管理していた高橋祥泰君の厩舎から、2006年に乗り役としてデビューしています。
同期には、現役の乗り役でしたら、北村友一君、田村太雅君、的場勇人君、黛弘人君などがいて、他では、2019年の12月に調教師の試験に受かって、去年の3月に開業した田中克典君も同期です。
田中博康君は、2年目の2007年に44勝を上げていましたし、シルクメビウスに乗った2009年のユニコーンSと2010年の東海S、クィーンスプマンテに乗った2009年のエリザベス女王杯と、3つの重賞を勝っていて、調教師の試験に受かって2017年の2月に引退するまでに、通算で129勝を上げていました。
調教師の試験は、何度も受けてやっと受かる人が多いんですけど、田中君は、1回目の挑戦で受かっているんですよ。
しかも、受かった時は31歳という若さでしたから、本当に大したものです。
乗り役時代に、何度もフランスで武者修行していた田中君は、その頃に日本から遠征していた、ヒルノダムールやエイシンヒカリなどの調教を手伝っていたんですよ。
乗り役を引退してからは、高橋祥泰厩舎で技術調教師として勉強しながら、アメリカ、イギリス、フランス、アイルランドなど、海外でも馬のことを勉強していて、フランスでは、ハリケーンランやレイルリンクなど、凱旋門賞を7勝もしているアンドレ・ファーブル厩舎で色々なことを学んでいましたし、池江泰寿厩舎のサトノダイヤモンドが凱旋門賞に挑戦した時は、そのサポートをするため、遠征に帯同していました。
こういう風に、フランスの競馬を肌で感じている田中君は、一番勝ちたいレースに「凱旋門賞」を挙げています。
2018年の3月に自分の厩舎を開業した彼は、それから年末までに、「13勝・獲得賞金1億9419万円」という成績を残していました。
そして、2019年は「22勝・獲得賞金2億7873万円」という、前の年を大きく上回る成績を残していましたし、一昨年はもっと数字を伸ばして、「28勝・獲得賞金3億9189万円」という成績を残していたんですよ。
でも去年は、「18勝・獲得賞金3億4382万円」という成績で、一昨年の数字を大きく下回ってしまいましたから、今年の田中君は、「必ず巻き返したい」と考えている筈です。
実際、今年は、先週までに、もう去年を上回る21勝を上げていて、20勝を上げて2位の斎藤誠厩舎に1勝の差を付けて、「関東リーディング」のトップに立っていますし、稼いだ賞金も「2億8142万円」と、もう去年の8割を超えているんですよ。
もちろん、今の田中君は、「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょう。
そういった中、今週は、1着賞金が4000万円のラジオNIKKEI賞にベジャール、1510万円の松島特別にサンカルパ、2400万円の巴賞にモンブランテソーロ、1510万円の洞爺湖特別にルヴェルソー、1510万円の鶴ヶ城特別にセイルオンセイラーと、賞金の高い特別レースに5頭を登録してきましたので、私が彼でしたら、どの馬も全力で仕上げますね。
それに、田中君の厩舎は、まだ重賞を勝てていませんので、ラジオNIKKEI賞のベジャールには、「ここで初めての重賞勝ちを」という思いも込められている筈です。

2022/06/27
京都産業大学の馬術部におった時に、日本代表メンバーに選ばれとったんや
宮本博調教師(栗東)

主な管理馬:
クリンチャー(2018年京都記念など)
キョウヘイ(2017年シンザン記念)
ボールライトニング(2015年京王杯2歳S)
ベストメンバー(2009年京都新聞杯)

今週の主な登録馬:
フェーングロッテン(ラジオNIKKEI賞)
サンデージャック(彦島特別)
ナリタエール(長万部特別)
ニシノデフィレ(秋吉台特別)

担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんもよう知っとる通り、宮本博君は、お父さんが厩務員で、伯父さんに、乗り役としてタニノハローモアで1968年のダービーを勝った宮本悳(いさお)さんがおって、悳さんの義理のお兄さんには、元調教師の中尾謙太郎さん(1996年の桜花賞を勝ったファイトガリバーなどを管理)がおる「競馬一家」に生まれたんですわ。
博君は、お父さんの勧めで15歳の時から馬術を始めとって、京都産業大学の馬術部におった時には、関西の学生ナンバーワンになって、学生の日本代表メンバーに選ばれとりましたな。
大学を卒業してからの彼は、1985年の4月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の7月からは、中尾謙太郎さんの厩舎で厩務員をやって、11月からは調教助手をやって、調教師の試験に受かった2003年までの18年間、ずっと中尾厩舎に所属しとりました。
2004年に自分の厩舎を開業した博君は、最初の年こそ8勝止まりやったけど、2年目やった2005年に15勝を上げると、その後は、毎年2ケタ以上を勝っとって、2009年には、ベストメンバーを使った京都新聞杯を勝つなど、今までで一番の29勝を上げとったし、2018年には、クリンチャーを使った京都記念を勝つなど、24勝を上げて、今までで一番多い、「5億7252万円」の賞金を稼いどったんですわ。
せやけど、その後の3年間は、
2019年→11勝・獲得賞金3億2593万円
2020年→14勝・獲得賞金3億6145万円
2021年→17勝・獲得賞金2億6117万円
っちゅう形で数字が伸び悩んどったんで、今年の博くは、「必ず巻き返さなアカン」と考えとるんやろう。
実際、今年は、先週までの成績が「12勝・獲得賞金1億9707万円」と、去年の同じ時期(6月27日【日】まで)の「9勝・獲得賞金1億2961万円」を大きく上回っとるし、地方では、クリンチャーを使った名古屋大賞典を勝っとります。
もちろん、今の博君は、「この勢いを止めたくない」と考えとるんでしょうな。
そんな中、今週は、1着賞金が4000万円のラジオNIKKEI賞にフェーングロッテン、1510万円の彦島特別にサンデージャック、1070万円の長万部特別にナリタエール、1070万円の秋吉台特別にニシノデフィレと、4頭を賞金の高い特別レースに登録しとるんで、ワシが彼やったら、どの馬も気合いを入れて仕上げますわ。

2022/06/27
北海道大学の馬術部で副将をやっていました
武井亮調教師(美浦)

主な管理馬:
リエノテソーロ(2016年全日本2歳優駿など)

今週の主な登録馬:
ゴーゴーユタカ(ラジオNIKKEI賞)
グランシエロ(開成山特別)

担当者:調教師情報部 元調教師N

武井亮君は、山梨県の駿台甲府高校を卒業した後、1年浪人してから、北海道大学の獣医学部に入学していて、大学では馬術部に入っていました。
ちなみに、4年生の時、彼は馬術部で副将をやっていて、その時の主将は、栗東で厩舎を構えている寺島良君だったんですよ。
大学を卒業した後の武井君は、「ノーザンファーム空港」(北海道苫小牧市)で騎乗従業員をやって、2007年の7月に競馬学校の厩務員課程に入りました。
その後、武井君は、2008年の1月から、1998年のジャパンCを勝ったエルコンドルパサーなどでお馴染みの二ノ宮敬宇(よしたか)厩舎で厩務員をやって、その後は、2016年のチャンピオンズCを勝ったサウンドトゥルーなどでお馴染みの高木登厩舎と、2006年のエプソムCと新潟記念を勝ったトップガンジョーなどでお馴染みの和田正道厩舎で調教助手をやっていたんですよ。
そして、2013年の12月に調教師の試験に受かって、次の年の3月に厩舎を開業しているように、厩務員課程を出てから約6年という短い期間で自分の厩舎を構えているのですから、本当に大したものです。
最初の年に「13勝・獲得賞金1億6827万円」という成績を残していた武井君の厩舎は、その後も、
2015年→20勝・獲得賞金2億2875万円
2016年→20勝・獲得賞金2億8173万円
2017年→21勝・獲得賞金3億2646万円
という形で順調に勝ち星と賞金を積み重ねていて、2018年には、22勝を上げて、今まで一番多い「4億1224万円」の賞金を稼いでいましたし、2019年には、今までで一番多い28勝を上げて、「3億8206万円」の賞金を稼いでいました。
ただ、その後の2年間は、
2020年→18勝・獲得賞金2億7819万円
2021年→14勝・獲得賞金2億4768万円
と書けば分かる通り、勝ち星と賞金のどっちも右肩下がりになっていましたから、今年の武井君は、「必ず巻き返したい」と考えている筈です。
実際、今年は、先週までが「12勝・1億6485万円」という成績で、去年の同じ時期(6月27日【日】まで)の「7勝・獲得賞金1億0916万円」を大きく上回っています。
もちろん、今の武井君は、「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金が4000万円のラジオNIKKEI賞にゴーゴーユタカ、1070万円の開成山特別にグランシエロと、賞金の高い特別レースに2頭を登録していますので、私が武井君でしたら、どっちも全力で仕上げますね。
それに、彼の厩舎は、リエノテソーロを使った2016年の全日本2歳優駿とか、地方交流重賞を3勝していますけど、まだJRAの重賞は勝てていませんので、ラジオNIKKEI賞のゴーゴーユタカには、「ここで初めてのJRA重賞勝ちを」という思いも込められているのでしょう。

2022/06/27
北海道の様似にある漁具店が実家なんですわ
西村真幸調教師(栗東)

主な管理馬:
ファストフォース(2021年CBC賞)
オーヴェルニュ(2021年東海Sなど)
フェアリーポルカ(2020年福島牝馬Sなど)
タイセイビジョン(2020年アーリントンCなど)

今週の主な登録馬:
タイセイビジョン(CBC賞)
ファストフォース(CBC賞)
レジェーロ(CBC賞)
スカイトレイル(長万部特別)
ヒルノローザンヌ(長万部特別)

担当者:調教師情報部 元調教師T

西村真幸君は、北海道の様似(さまに)出身で、実家は様似港のすぐ近くで漁具店をやっとって、同級生の実家がやっとる牧場を手伝っとった時に、「将来は競馬に関わる仕事をしたい」と考えるようになったそうやな。
そんで、ノーザンファームとかで働いてから、2002年の4月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の10月から新井仁厩舎で厩務員をやって、次の月からは、福島勝厩舎で調教助手をやっとりました。
その後は、マカヒキやワグネリアンなどでお馴染みの友道康夫厩舎と、2018年に定年で引退した、テイエムオペラオーなどでお馴染みだった岩元市三厩舎で調教助手をやって、2013年の12月に8回目の挑戦で調教師の試験に受かって、2015年の3月に自分の厩舎を開業しとります。
ちなみに西村君は、調教師になる前、栗東トレセンのバスケ部に所属しとって、このバスケ部の創設メンバーには、2016年の2月一杯で引退した橋口弘次郎さんがおって、その後も、藤岡健一君や、去年の2月一杯で引退した角居勝彦君などがチームに入っとりました。
そうそう、2016年の「ジョッキーベイビーズ」に、東海地区の代表として出場して4着やった西村悠希君は、西村君の次男で、確か今は京都産業大学の馬術部におるんや。
西村君の厩舎は、開業してから一昨年まで、
2015年→9勝・獲得賞金1億5569万円
2016年→20勝・獲得賞金2億8374万円
2017年→29勝・獲得賞金4億9842万円
2018年→20勝・獲得賞金3億6464万円
2019年→41勝・獲得賞金7億3038万円
2020年→38勝・獲得賞金8億1423万円
っちゅう形で順調に勝ち星と賞金を積み重ねとって、2019年は、サラスを使ったマーメイドSで初めての重賞勝ちを飾っとったし、一昨年は、タイセイビジョンでアーリントンCを勝つなど、重賞を3勝して、今までで一番の賞金を稼いどったんですわ。
そんで去年は、オーヴェルニュを使った東海Sとか、重賞を3つ勝っとるんやけど、「31勝・獲得賞金7億6598万円」っちゅう成績で、勝ち星と賞金のどっちも、一昨年の数字を下回ってしもうたし、今年に入ってからも悪い流れが続いとって、先週までの成績が「14勝・獲得賞金2億7599万円」と、去年の同じ時期(6月27日【日】まで)の「18勝・獲得賞金4億1756万円」を大きく下回っとります。
せやから、今の西村君は、「早く巻き返さなアカン」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が4100万円のCBC賞にタイセイビジョンとファストフォースとレジェーロ、、1070万円の長万部特別にスカイトレイルとヒルノローザンヌと、賞金の高い特別レースに全部で5頭を登録してきましたんで、どの馬もキッチリ仕上げてくるとワシは見とります。