「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2020/08/03
角居君と友道君と高野君とかが彼の弟子なんや
松田国英調教師(栗東)

主な管理馬:
タイムフライヤー(2017年ホープフルS)
ベルシャザール(2013年ジャパンCダートなど)
ダイワスカーレット(2008年有馬記念など)
キングカメハメハ(2004年ダービーなど)


今週の主な登録馬:
タイムフライヤー(エルムS)
ハギノアレグリアス(レパードS)
ロライマ(佐渡S)
ケルンキングダム(北辰特別)


担当者:調教師情報部 元調教師Y

皆さんもよう知っとると思いますけど、松田国英君は、実家が北海道の様似にある生産牧場で、高校を卒業した後は、関西ではお馴染みやった専門紙、「競馬ニホン」にトラックマンとして就職したんですわ。
元々、牧場育ちで馬乗りが上手やったし、当時は、今ほどトレセンの規則がうるさくなかったんで、トラックマンをしながら、頼まれたときは馬に稽古を付けることもよくあったそうですな。
その後、日迫良一さんや、伊藤修司さんや、山内研二君の厩舎で調教助手をやって経験を積んで、1995年に調教師の試験に受かって、1996年に自分の厩舎を開業しとります。
それから松田君は、開業4年目に、フサイチエアデールを使ったシンザン記念で初めて重賞を勝つと、クロフネを使った2001年のNHKマイルCや、タニノギムレットを使った2002年のダービーや、キングカメハメハを使った2004年のNHKマイルCとダービーや、ダイワスカーレットを使った2008年の有馬記念とか、今までに14回もGIを勝っとるし、それを入れて重賞を58勝もしとるんですわ。
しかも、松田厩舎で腕を磨いとった中には、角居勝彦君や、友道康夫君や、高野友和君とか、実績を残しとる調教師が何人もおるんで、トラックマンとして取材をするよりも、厩舎の仕事をする方が、彼にとって天職やったんでしょうな。
2007年に、松田君の厩舎は、桜花賞とかGIを3つ勝ったダイワスカーレットの活躍もあって、全部で31勝を上げて、「10億4781万円」っちゅう、開業してから一番の賞金を稼いどりました。
けど、それからは一度もこの数字を超えとらんし、去年までの5年間も、
2017年→25勝・獲得賞金5億1042万円
2018年→21勝・獲得賞金4億2309万円
2019年→20勝・獲得賞金3億6726万円
と書けば分かる通りで、勝ち星と賞金のどっちも「完全に右肩下がり」になっとったんや。
それに、今年は先週までが「15勝・獲得賞金2億4141万円」と、2007年のペースを大きく下回っとるんで、きっと、今の松田君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとるんでしょうな。
そんな中、今週は、1着賞金が3600万円のエルムSにタイムフライヤー、4000万円のレパードSにハギノアレグリアス、1820万円の佐渡Sにロライマ、1060万円の北辰特別にケルンキングダムと、特別レースに4頭を登録してきましたんで、どの馬も「勝負懸かり」とワシは見とります。
それに、松田君の厩舎は、タイムフライヤーで2017年のホープフルSを勝ってから、2年半以上も重賞をご無沙汰しとるんで、エルムSのタイムフライヤーとレパードSのハギノアレグリアスには、「久々に重賞を勝ちたい」っちゅう思いも込められとるんでしょうな。


2020/08/03
婿養子になっているので、名字が変わっています
栗田徹調教師(美浦)

主な管理馬:
シャインガーネット(2020年ファルコンS)
アルクトス(2019年プロキオンS)


今週の主な登録馬:
アルクトス(エルムS)
ブランクチェック(レパードS)
ローズテソーロ(佐渡S)
アルベルティーヌ(高田城特別)
ビートマジック(高田城特別)


担当者:調教師情報部 元調教師N

知っている方もいると思いますけど、栗田徹君は、市立船橋高校で馬術を始めて、日本獣医畜産大学(今の日本獣医生命科学大学)に進学してからも馬術部に入っていました。
この大学を出ている調教師と言えば、すぐに思い付くのは、1981年の桜花賞を勝ったブロケードなどでお馴染みの高松邦男さんや、1992年と1993年の安田記念を勝ったヤマニンゼファーや2014年の皐月賞を勝ったイスラボニータなどでお馴染みで、去年の2月に引退した栗田博憲君や、2013年のNHKマイルCを勝ったマイネルホウオウや去年のクイーンエリザベス2世Cと香港Cを勝ったウインブライトでお馴染みの畠山吉宏君や、2017年の札幌記念を勝ったサクラアンプルールでお馴染みの金成貴史君などです。
大学を卒業してからの徹君は、ノーザンファームで働いて、そこで「調教師になりたい」と思ったそうで、2002年に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の4月から萩原清厩舎で厩務員をやって、5月から栗田博憲厩舎で調教助手をやって、8年くらいそこで腕を磨いていたんですよ。
ちなみに徹君は、元々、「佐藤」という名字でしたけど、栗田博憲君の娘さんと結婚して、婿養子になっているので、今は名字が「栗田」になっています。
2010年に調教師の試験に受かった徹君は、国枝栄厩舎や角居勝彦厩舎に行って馬のことを色々と教わって、次の年の3月に自分の厩舎を開業しました。
開業してからは、初めの年が9勝、2012年が5勝、2013年と2014年が14勝、2015年が21勝と、順調に数字を伸ばしていて、去年までの4年間も、
2016年→22勝・獲得賞金2億9544万円
2017年→16勝・獲得賞金2億8383万円
2018年→27勝・獲得賞金3億8530万円
2019年→29勝・獲得賞金4億8911万円
という安定した成績を残していましたし、特に去年は、アルクトスを使ったプロキオンSで「初めての重賞勝ち」を飾るなど、勝ち星と賞金のどっちも開業してから一番の数字だったんですよ。
ただ、今年は、シャインガーネットでファルコンSを勝っていますけど、他の馬がそれほど活躍できていないことから、先週までが「16勝・獲得賞金2億5046万円」という成績で、去年の同じ時期(8月1週目まで)の「20勝・獲得賞金3億5905万円」を大きく下回っていますから、今の徹君は、「賞金の高いレースを勝って、巻き返しのきっかけにしたい」と考えている筈です。
こういった中、今週は、1着賞金が3600万円のエルムSにアルクトス、4000万円のレパードSにブランクチェック、1820万円の佐渡Sにローズテソーロ、1500万円の高田城特別にアルベルティーヌとビートマジックと、特別レースに5頭を登録していますので、「どの馬も勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に彼がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。


2020/08/03
カレンチャンやロードカナロアとかを担当しとったんですわ
安田翔伍調教師(栗東)

主な管理馬:
キングオブコージ(2020年目黒記念)
ワンダーリーデル(2019年武蔵野S)
オメガパフューム(2019年帝王賞など)


今週の主な登録馬:
ワンダーリーデル(エルムS)
オメガラヴィサン(佐渡S)
ゴールドパッキャオ(高田城特別・驀進特別)


担当者:調教師情報部 元調教師S

皆さんもよう知っとるように、安田翔伍君は、親父さんが同じ栗東で厩舎を構えとる安田隆行君ですな。
隆行君と言えば、乗り役やった頃に、1991年の皐月賞とダービーをトウカイテイオーで勝つとか、通算680勝を上げとって、厩舎を開業してからは、ダートのG1を4勝したトランセンドや、スプリンターズSと高松宮記念を勝ったカレンチャンや、香港スプリントを連覇するなど、G1を6勝したロードカナロアとかを育てとります。
ちなみに隆行君は、去年、「62勝・獲得賞金12億9916万円」っちゅう成績を残して、初めて「調教師リーディング1位」になっとりますわ。
翔伍君は、中学3年生の時に、「競馬学校・騎手課程」の試験に落ちてしもうて、次の年も受けようと思っとったんやけど、高校に通っているうちに体が大きくなってしもうたんで、騎手になるのを諦めたそうや。
せやけど、「競馬の世界に進みたい」と考えとった彼は、高校を中退して、「ノースヒルズマネジメント」(今のノースヒルズ)で働いてから、半年くらいアイルランドに留学しとって、帰国した後は、3年ほど「ノーザンファーム空港」で働いて、それから、2002年に競馬学校の厩務員課程に入っとりました。
2003年に競馬学校を出た後、翔伍君は、その年の1月から親父さんの厩舎で厩務員をやって、2月からは調教助手をやって、カレンチャンやロードカナロアとかを担当するなど、2016年、調教師の試験に受かるまでの14年間、ずっと親父さんの厩舎で経験を積んどったんや。
そんで、「社台ファーム」で技術調教師として経験を積んでから、一昨年の3月に自分の厩舎を開業した翔伍君は、年末までに、オメガパフュームを使ったシリウスSで初めての重賞を勝つなど、JRAで「9勝・獲得賞金2億4480万円」っちゅう成績を残しとったし、去年は、ワンダーリーデルを使った武蔵野Sを勝つなど、「23勝・獲得賞金3億5386万円」と、順調に数字を伸ばしとるんですわ。
しかも、オメガパフュームを使った一昨年の東京大賞典で初めてのG1勝ちを飾っとるし、この馬で去年の帝王賞と東京大賞典も勝っとるんやから、親父さんの厩舎で走る馬を担当しとった経験を活かせとるんでしょうな。
それに、今年も勢いが続いとって、オメガパフュームで平安Sを、キングオブコージで目黒記念を勝つなど、先週までに「3億1867万円」の賞金を稼いどって、去年のペースを大きく上回っとるんですわ。
もちろん、今の彼は、「賞金の高いレースを勝って、もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えとるんやろう。
そんな中、今週は、1着賞金が3600万円のエルムSにワンダーリーデル、1820万円の佐渡Sにオメガラヴィサン、1500万円の高田城特別にゴールドパッキャオ(驀進特別にも登録)を登録してきましたんで、どの馬もキッチリ仕上げてくるやろうな。


2020/08/03
初めてのG1勝ちを海外で飾っていました
加藤征弘調教師(美浦)

主な管理馬:
ノンコノユメ(2018年フェブラリーSなど)
グレンツェント(2017年東海Sなど)
シャドウゲイト(2010年中京記念など)
ピットファイター(2005年アンタレスS)


今週の主な登録馬:
バスカヴィル(エルムS)
デュードヴァン(レパードS)
サニーストーム(高田城特別)


担当者:調教師情報部  元調教師M

皆さんも知っていると思いますが、加藤征弘君は、1991年の5月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の9月からは、クライムカイザーで1976年のダービーを勝つなど、乗り役として大活躍した加賀武見さんの厩舎で厩務員をやって、同じ年の11月からは、1991年の中山大障害・春(今の中山グランドジャンプ)を勝ったシンコウアンクレーなどでお馴染みの二本柳俊一さんの厩舎で調教助手をやって、1994年の3月からは、安田記念を勝ったトロットサンダーなどでお馴染みの相川勝敏さんの厩舎で調教助手をやっていました。
それから、2001年に調教師の試験に受かった加藤君は、次の年の3月に自分の厩舎を開業していて、1年目に「12勝・獲得賞金1億5238万円」という成績を残していましたし、3年目だった2004年には、ピットファイターを使った武蔵野Sで初めて重賞を勝つなど、「32勝・獲得賞金4億7382万円」という成績を残していました。
しかも、2007年には、シャドウゲイトを使ったシンガポール航空国際Cで、初めてのG1勝ちを海外で飾っていましたし、2011年には、フィフスペトルで京成杯AHを勝つなど、「39勝・獲得賞金6億9069万円」という、今までで一番いい数字を残していましたから、厩務員や調教助手だった頃に、さっき名前を挙げたトロットサンダーなど、走る馬を間近で見てきた経験をしっかり活かせているのでしょうね。
ただ、その後は、一度も2011年の成績を超えられていなくて、去年までの5年間も、
2015年→30勝・獲得賞金6億3629万円
2016年→37勝・獲得賞金5億9744万円
2017年→26勝・獲得賞金4億0691万円
2018年→34勝・獲得賞金5億9583万円
2019年→33勝・獲得賞金5億4027万円
と、物足りない数字が続いていましたから、今年の彼は、「キッチリ巻き返したい」と気合を入れている筈です。
実際、今年は先週までが「20勝・獲得賞金4億1444万円」という成績で、去年の同じ時期(8月1週目まで)の「19勝・獲得賞金3億1645万円」を大きく上回っていますね。
もちろん、今の加藤君は、「賞金の高いレースを勝って、もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えているのでしょう。
そんな中、今週は、1着賞金が3600万円のエルムSにバスカヴィル、4000万円のレパードSにデュードヴァン、1500万円の高田城特別にサニーストームと、全部で3頭を特別レースに登録してきましたので、どの馬も全力で仕上げてくる筈ですよ。