「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2020/06/01
レストランの見習いから乗り役になったんですわ
音無秀孝調教師(栗東)

主な管理馬:
モズスーパーフレア(2020年高松宮記念など)
インディチャンプ(2019年安田記念など)
ミッキーロケット(2018年宝塚記念など)
ミッキーアイル(2016年マイルCSなど)


今週の主な登録馬:
インディチャンプ(安田記念)
アメリカズカップ(鳴尾記念)
ブラックスピネル(鳴尾記念)
ジョニーズララバイ(皆生特別)


担当者:調教師情報部 元調教師Y

皆さんもよう知っとると思いますけど、音無秀孝君は、ラグビーボールやエルカーサリバーとかでお馴染みやった田中良平厩舎から、1979年に乗り役としてデビューしとって、1985年のオークスを、28頭立ての21番人気やったノアノハコブネで勝つなど、1993年に引退するまでに、全部で84勝を上げとりましたな。
ちなみに彼は、小さい頃にコックを目指しとって、中学を出てからは、レストランで見習いをやっとったんやけど、そこにおった3年間で競馬が大好きになって、それから乗り役を目指したんや。
乗り役を引退してからの音無君は、田中良平さんの息子の田中章博(のりひろ)厩舎で調教助手をやって、1995年に調教師の試験に受かると、その年の6月に自分の厩舎を開業して、7月には早くも、イナズマタカオーを使った北九州記念で初の重賞勝ちを飾っとりましたな。
それからも、音無厩舎は順調に勝ち星を増やしとって、オレハマッテルゼを使った2006年の高松宮記念で初めてGIを勝つと、オウケンブルースリを使った2008年の菊花賞、カンパニーを使った2009年の天皇賞・秋とマイルCS、ミッキーアイルを使った2014年のNHKマイルCと2016年のマイルCS、ミッキーロケットを使った一昨年の宝塚記念、インディチャンプを使った去年の安田記念とマイルCS、モズスーパーフレアを使った今年の高松宮記念とか、今までに、GIの13勝を入れて重賞を76回も勝っとるんや。
2004年の音無厩舎は、48勝を上げて「10億3187万円」の賞金を稼いどったし、それから2010年まで、ずっと10億円以上を稼いどりました。
中でも、2009年は、「45勝・獲得賞金15億0488万円」っちゅう成績で、「最多賞金獲得調教師賞」を受賞しとったし、2010年は、「52勝・獲得賞金11億5654万円」っちゅう成績で、初めて「調教師リーディング1位」になったんやから、乗り役よりも、調教師として馬を育てる方が向いとるんやろ。
そんで、2011年から2015年までは、勝ち星も賞金のどっちも2010年の数字を超えられなかったんやけど、去年までの4年間は、
2016年→45勝・獲得賞金11億9467万円
2017年→47勝・獲得賞金12億2770万円
2018年→45勝・獲得賞金13億2507万円
2019年→43勝・獲得賞金13億1710万円
と、立て続けにエエ成績を残しとりました。
で、今年もその勢いは続いとって、先週までが「13勝・獲得賞金5億4079万円」っちゅう成績で、去年の同じ時期(5月まで)の「14勝・獲得賞金4億5320万円」と比べて、勝ち星は1つ少ないんやけど、賞金は大きく上回っとるんやから、きっと今の音無君は、「賞金の高いレースを勝って、もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億3000万円の安田記念にインディチャンプ、4100万円の鳴尾記念にアメリカズカップとブラックスピネル、1500万円の皆生特別にジョニーズララバイを登録してきましたんで、どの馬も「勝負懸かり」とワシは見とります。


2020/06/01
アカネテンリュウやメリーナイスの厩舎にいました
萩原清調教師(美浦)

主な管理馬:
ノームコア(2019年ヴィクトリアマイルなど)
ルヴァンスレーヴ(2018年チャンピオンズCなど)
ロジユニヴァース(2009年ダービーなど)


今週の主な登録馬:
ダノンキングリー(安田記念)
ノームコア(安田記念)


担当者:調教師情報部 元調教師M

知っている方もいると思いますけど、萩原清君は、両親が競馬新聞を売る仕事をしていたことから、「自分も競馬に関わる仕事をしたい」と思うようになって、高校を出た後は、千葉県の市原市にある「大東牧場」で働いて、それから1982年に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の10月から、橋本輝雄厩舎の厩務員をやっていました。
橋本厩舎と言えば、1969年の菊花賞馬アカネテンリュウや、1987年のダービー馬メリーナイスを管理していたことで有名ですね。
橋本厩舎で半年ほど、今津福松厩舎で3年ほど、鈴木康弘厩舎で10年ほど、鈴木勝太郎厩舎で3年ほど、それぞれ調教助手をやっていた萩原君は、1996年に調教師の試験に受かって、その年の12月に自分の厩舎を開業しています。
初めの年は、開業したのが暮れだったので、1つも勝てなかったのですが、その後は1997年が14勝、1998年が18勝、2000年が24勝といった形で順調に勝ち数を伸ばしていました。
そしてJRAの重賞は、ヤマニンアクロを使った1999年の共同通信杯4歳S(現在の共同通信杯)や、プリサイスマシーンを使った2006年のスワンSや、ロジユニヴァースを使った2009年のダービーや、ミトラを使った2015年の金鯱賞や、ルヴァンスレーヴを使った一昨年のユニコーンSとチャンピオンズCや、ノームコアを使った去年のヴィクトリアマイルなど、今までに24勝していますし、2003年の萩原厩舎は、今までで一番の「43勝・獲得賞金7億4011万円」という成績を残していたんですよ。
ただ、それからは2003年の数字を一度も超えられなくて、一昨年までの5年間も、
2014年→22勝・獲得賞金4億2535万円
2015年→29勝・獲得賞金5億5741万円
2016年→31勝・獲得賞金4億8810万円
2017年→24勝・獲得賞金3億8052万円
2018年→32勝・獲得賞金6億0152万円
という成績でしたが、去年は、24勝を上げて、今までで2番目に多い「6億4365万円」の賞金を稼いでいました。
でも、今年に入ってから先週までは「8勝・獲得賞金2億1448万円」と、去年のペースを大きく下回っていますから、きっと、今の萩原君は、「賞金の高いレースを勝って一気に稼ぎたい」と考えているのでしょう。
そんな中、今週は、1着賞金が1億3000万円の安田記念にダノンキングリーとノームコアを登録してきましたので、どちらも全力で仕上げてくる筈ですよ。


2020/06/01
乗り役時代に皐月賞とダービーとかを勝っとりますな
安田隆行調教師(栗東)

主な管理馬:
ロードカナロア(2013年スプリンターズSなど)
グレープブランデー(2013年フェブラリーSなど)
カレンチャン(2011年スプリンターズSなど)
トランセンド(2010年ジャパンCダートなど)


今週の主な登録馬:
ダノンスマッシュ(安田記念)
レッドガラン(鳴尾記念)
ウォータースペース(麦秋S・天満橋S)
ダノンアレー(国分寺特別)


担当者:調教師情報部 元調教師S

安田隆行君が、乗り役時代、1991年に皐月賞とダービーをトウカイテイオーで勝つなど、全部で680勝を上げとって、引退した次の年の1995年に厩舎を開業しとるんは、ワシが改めて説明せんでも、皆さんがよう知っとるやろう。
今年で開業26年目を迎えとる彼の厩舎は、2010年までに勝った重賞は全部で8つやったけど、その後の3年間は、
2011年→重賞11勝を含む43勝・獲得賞金12億8498万円
2012年→重賞3勝を含む46勝・獲得賞金9億7908万円
2013年→重賞6勝を含む44勝・獲得賞金11億9911万円
っちゅう素晴らしい数字を残しとって、この間には、2013年の高松宮記念とスプリンターズSとかを勝ったロードカナロアと、フェブラリーSなどを勝ったグレープブランデーと、2011年のジャパンCダートとかを勝ったトランセンドと、2011年のスプリンターズSと2012年の高松宮記念とかを勝ったカレンチャンっちゅう、4頭のGI馬を育てとりましたな。
それに安田君は、2004年にデビューした川田将雅(ゆうが)君を立派な乗り役に育てとるし、一昨年の3月に厩舎を開業しとる次男の翔伍君と高柳大輔君は、安田厩舎で調教助手をやっとったように、馬だけやなくて、弟子もしっかり育てとるんやから、ホンマに大したもんですわ。
しかも、去年の安田厩舎は、ダノンスマッシュでシルクロードSとキーンランドCを、ダイアトニックでスワンSを勝つなど、「62勝・獲得賞金12億9916万円」っちゅう、今までで一番の成績を残して、初めて調教師リーディングの1位になっとったんや。
せやけど、今年は先週までが「18勝・獲得賞金4億9922万円」っちゅう成績で、26勝を上げてリーディング1位の矢作芳人厩舎に8勝の差を付けられとるし、賞金も、「10億1411万円」を稼いで1位の矢作芳人厩舎に「5億1489万円」の差を付けられとるんやから、今の彼は、「早く上との差を詰めなアカン」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億3000万円の安田記念にダノンスマッシュ、4100万円の鳴尾記念にレッドガラン、1820万円の麦秋Sにウォータースペース(天満橋Sにも登録)、1060万円の国分寺特別にダノンアレーと、特別レースに全部で4頭を登録してきましたんで、どの馬も全力で仕上げてくるやろうな。


2020/06/01
同志社大学の馬術部で活躍しとりました
藤原英昭調教師(栗東)

主な管理馬:
ミスターメロディ(2019年高松宮記念など)
ストレイトガール(2016年ヴィクトリアマイルなど)
トーセンラー(2013年マイルCSなど)
エイシンフラッシュ(2010年ダービーなど)


今週の主な登録馬:
ヴァンドギャルド(安田記念)
ミスターメロディ(安田記念)
パフォーマプロミス(鳴尾記念)
コーカス(ホンコンJCT)
フォーテ(小金井特別)


担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんも知っとるやろうけど、藤原英昭君は、同志社大学を卒業してから、フェブラリーSを勝ったチアズアトムや、シンザン記念を勝ったメイショウテゾロなどを育てた星川薫さんの厩舎で、ずっと調教助手をやっとって、2001年の2月一杯で星川さんが引退する時に、引き継ぐ形で次の月に自分の厩舎を開業しとります。
藤原君は、大学に通っとった頃、ずっと馬術部に所属しとって、色んな大会で上位に入っとったから、そん時は、明治大学におって、3年続けて全日本学生チャンピオンになった美浦の久保田貴士君と、「西の藤原、東の久保田」と呼ばれとりましたな。
藤原君のお父さんの玄房(はるのぶ)さんは、1970年くらいまであった繋駕速歩競走(馬車レース)の乗り役やったし、乗り役を引退した後は、大久保正陽(まさあき)さんの厩舎で厩務員をやって、その頃、ミスターシービーが勝った1983年のダービーで2着に入ったメジロモンスニーなどを担当しとりました。
もちろん、藤原君は子供の頃からお父さんの仕事振りを見とったやろうから、この世界に入ったんは当たり前やったんでしょうな。
ちなみに、弟の和男君は調教助手をやっとって、昔は北橋修二さんの厩舎でエイシンプレストンなどを担当しとったし、今は、藤原英昭厩舎におるんですわ。
前に藤原君は、「一戦必勝を厩舎のポリシーにしている」っちゅう話をしとったし、その言葉通り、毎年のように高い勝率を記録しとって、1割8分4厘やった2007年、1割9分9厘やった2008年、1割9分3厘やった2013年と、今までに3回も「最高勝率調教師」を受賞しとります。
2017年の藤原君は、「55勝・獲得賞金10億5226万円」っちゅう成績を残したんや。
けど、「調教師リーディング」は、1位の池江厩舎(63勝)と8勝差の2位やったし、賞金も、同じく1位やった池江厩舎(18億4737万円)に「7億9511万円」の差を付けられとったんで、一昨年の彼は、「賞金の高いレースを1つでも多く勝ちたい」と考えとった筈やし、実際に、パフォーマプロミスで日経新春杯とアルゼンチン共和国杯を、エポカドーロで皐月賞を勝つなど、今まで一番多い58勝を上げて「調教師リーディング1位」になって、「15億9068万円」の賞金を稼いどりました。
けど、去年は、ミスターメロディで高松宮記念を勝っとるものの、他の馬がイマイチやったから、「35勝・獲得賞金10億0013万円」っちゅう成績で、一昨年の数字を大きく下回ってしもうたし、今年は先週までが「12勝・獲得賞金2億5920万円」っちゅう成績で、一昨年のペースを大きく下回っとるんやから、きっと今の藤原君は、「賞金の高いレースを多く勝たなアカン」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億3000万円の安田記念にヴァンドギャルドとミスターメロディ、4100万円の鳴尾記念にパフォーマプロミス、1500万円のホンコンJCTにコーカス、1500万円の小金井特別にフォーテを登録してきましたんで、どの馬もキッチリ仕上げてくるやろうな。