「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2020/05/25
海外でもG1を6勝しています
堀宣行調教師(美浦)

主な管理馬:
サリオス(2019年朝日杯FSなど)
サトノクラウン(2017年宝塚記念など)
ドゥラメンテ(2015年ダービーなど)
リアルインパクト(2011年安田記念など)

今週の主な登録馬:
サリオス(ダービー)
ヒシゲッコウ(目黒記念)
イーグルバローズ(欅S)
ルーカス(むらさき賞)
セントレオナード(青嵐賞)
デルタバローズ(富嶽賞)

担当者:調教師情報部 元調教師N

知っている方もいると思いますけど、千葉県市川市出身の堀宣行(のりゆき)君は、日本大学の商学部に通っている時に、実家から近かった中山競馬場で、誘導馬の世話をするアルバイトをしていたんですよ。
大学を出た後は、電気設備工事などをやっている「関電工」(東証1部)で、経理関係の仕事をしていたんですが、1991年に、「関電工」を辞めて競馬学校の厩務員課程に入ったように、中山競馬場でアルバイトをしていた頃から、「馬に関わる仕事をしたい」という気持ちがあったのでしょう。
競馬学校を出てからの堀君は、諏訪富三厩舎で厩務員をやって、二ノ宮敬宇(よしたか)厩舎で調教助手をやって、2003年に自分の厩舎を開業しました。
初めの年は、「6勝・獲得賞金1億2370万円」という成績でしたけど、次の年に、「16勝・獲得賞金2億2801万円」と大きく数字を伸ばすと、2005年からは、毎年欠かさず20勝以上していますし、ビーナスラインを使った2006年の函館スプリントSで初めての重賞勝ちを飾った堀君は、キンシャサノキセキを使った2010年の高松宮記念で初めてのGI勝ちを飾っていて、その後も、ドゥラメンテを使った2015年のダービーと皐月賞を勝つなど、今までに、「JRAの重賞を55勝」という実績を残しています。それに、海外でも、モーリスやネオリアリズムなどでG1を6勝もしているのですから、本当に大したものです。
2015年は、ドゥラメンテやモーリスなどが活躍しましたから、JRAで「重賞8勝を含む54勝・獲得賞金15億2485万円」という成績を残して、初めて「調教師リーディング1位」になっていました。
それに、去年までの4年間も、
2016年→44勝・獲得賞金13億0934万円(リーディング5位)
2017年→48勝・獲得賞金11億3661万円(同4位)
2018年→49勝・獲得賞金7億4753万円(同5位)
2019年→54勝・獲得賞金9億7056万円(同2位)
と、賞金こそ2015年を上回れていませんが、かなりいい成績を残していますね。
ただ、今年に入ってから先週までは「21勝・獲得賞金5億3368万円」という成績で、24勝を上げてリーディング1位の矢作芳人厩舎に3勝の差を付けられていますし、賞金も、「7億1123万円」を稼いで1位の矢作芳人厩舎に「1億7755万円」の差を付けられていますから、今の彼は、「早く上との差を詰めたい」と考えているのでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金が2億円のダービーにサリオス、5700万円の目黒記念にヒシゲッコウ、2200万円の欅Sにイーグルバローズ、1820万円のむらさき賞にルーカス、1500万円の青嵐賞にセントレオナード、1500万円の富嶽賞にデルタバローズと、特別レースに5頭を登録していますので、「どの馬も勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に彼がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。

2020/05/25
大阪府立大学の獣医学科を出とるんですわ
友道康夫調教師(栗東)

主な管理馬:
アドマイヤマーズ(2019年香港マイルなど)
ワールドプレミア(2019年菊花賞)
ワグネリアン(2018年ダービーなど)
シュヴァルグラン(2017年ジャパンCなど)

今週の主な登録馬:
ヴァルコス(ダービー)
マイラプソディ(ダービー)
ポポカテペトル(目黒記念)
アンコールプリュ(安土城S)
ヒュッゲ(白百合S)

担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんも知っとるやろうけど、友道康夫君は、大阪府立大学の獣医学科を出とって、競馬学校の厩務員課程を出た1989年からは、浅見国一さんの厩舎で厩務員と調教助手を、1996年から調教師の試験に受かった2001年までは、松田国英君の厩舎で調教助手をやっとりましたな。
ちなみに、彼がこの世界に入ろうと決めたんは、大学で馬術部に入っとったように、元々、馬が好きやったし、学生の頃に、スペシャルウィーク(1998年のダービーなどGIを4勝)や、アグネスデジタル(2001年の天皇賞・秋などGIを6勝)とかを育てた白井寿昭さんが、1978年に調教師の試験に受かった時、スポーツ新聞の「競馬サークル出身者以外では、初めての大卒調教師」っちゅう記事を見て、「自分も調教師になりたい」と思ったことがきっかけなんですわ。
友道君が浅見さんの厩舎におった時には、重賞を3つ勝ったヤマニングローバルや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかがおって、松田君の厩舎におった時には、ダートの重賞で活躍したゴールドティアラやブロードアピールとかがおったんやから、走る馬を間近で見るっちゅう、ホンマにエエ経験ができたんやろ。
2002年の11月に自分の厩舎を開業した友道君は、その年が3勝止まりやったけど、次の年は一気に19勝まで数字を伸ばしとりました。
しかも彼は、レースを多く勝つだけやなくて、ワンモアチャッターを使った2005年の朝日チャレンジCで初めて重賞を勝つと、アドマイヤジュピタを使った2008年の天皇賞・春で初めてGIを勝つなど、今までにJRAのGIを12回も勝って、これを入れて重賞を全部で43回も勝っとりますな。
2012年の友道君は、ヴィルシーナでクイーンCを勝つなど、「37勝・獲得賞金8億6631万円」っちゅう数字を残しとって、それから2015年までは2012年の成績を超えられなかったんやけど、去年までの4年間は、
2016年→38勝・獲得賞金13億3415万円
2017年→43勝・獲得賞金13億7646万円
2018年→43勝・獲得賞金14億9300万円
2019年→36勝・獲得賞金14億6996万円
と書けば分かる通りで、4年続けて10億円以上の賞金を稼いどったし、今年は先週までに24勝を上げとって、これは矢作芳人厩舎と並んでトップの数字なんや。
せやけど、賞金は「4億7340万円」と、先週までに「7億1123万円」を稼いで1位の矢作厩舎に「2億3783万円」の差を付けられとるんやから、ワシが友道君やったら、「賞金の高いレースを多く勝たなアカン」と考えますわ。
そんな中、今週は、1着賞金が2億円のダービーにヴァルコスとマイラプソディ、5700万円の目黒記念にポポカテペトル、2500万円の安土城Sにアンコールプリュ、2000万円の白百合Sにヒュッゲと、特別レースに5頭を登録してきましたんで、どの馬も気合いを入れて仕上げるやろうな。

2020/05/25
お父さんは「北島三郎さんの母校」の校長先生でした
相沢郁調教師(美浦)

主な管理馬:
エメラルファイト(2019年スプリングS)
ブラックホール(2019年札幌2歳S)
ウメノファイバー(1999年オークスなど)

今週の主な登録馬:
ビターエンダー(ダービー)
ブラックホール(ダービー)
エメラルスター(葉山特別)
スペリオルシチー(むらさき賞)

担当者:調教師情報部 元調教師M

皆さんも知っていると思いますが、北海道出身の相沢郁(いくお)君は、高校を出てから、麻布大学の獣医学部に進んでいて、その頃、門別の白井牧場(1998年のフェブラリーSを勝ったグルメフロンティア、2000年の桜花賞を勝ったチアズグレイスなどを生産)でアルバイトをしたことがきっかけで、「JRAの獣医になりたい」と思ったそうですが、その後、「自分で走る馬を育てたい」と思うようになって、調教師を目指したそうです。
ちなみに、彼のお父さんは高校の先生で、北島三郎さんの母校である函館西高校の校長を務めたこともあるそうですよ。
そして相沢君は、競馬学校を出た後、1986年の11月から、前田禎(ただし)厩舎で調教助手をやって、1997年に38歳の若さで調教師の試験に受かって、次の年に自分の厩舎を開業するまで、ずっと前田厩舎で腕を磨いていました。
前田厩舎と言えば、1993年の関屋記念と京王杯AHを勝ったマイスタージンガーや、1998年の毎日杯と京都4歳特別を勝ったミラクルタイムなどでお馴染みですね。
開業してからの相沢君は、その年の11月に、ウメノファイバーを使った京王杯3歳Sで早くも重賞を勝つと、次の年にも、ウメノファイバーでクイーンCとオークスを勝つなど、今までに重賞を18勝もしています。
2014年の相沢厩舎は、ヴェルデグリーンでアメリカJCCを勝つなど、全部で18勝を上げて、「5億7189万円」という、今までで一番の賞金を稼いでいました。
でも、一昨年までの4年間は、
2015年→19勝・獲得賞金4億7222万円
2016年→23勝・獲得賞金3億7562万円
2017年→27勝・獲得賞金3億7871万円
2018年→25勝・獲得賞金4億4062万円
と、2014年の賞金を大きく下回っていましたから、去年の相沢君は、「必ず巻き返したい」と考えていたのでしょうし、実際に、エメラルファイトでスプリングSを勝つなど、「29勝・獲得賞金5億0600万円」という成績で、一昨年の数字を大きく上回っています。
そして、今年は先週までに12勝を上げて、「2億5508万円」の賞金を稼いでいて、去年の同じ時期(5月4週目まで)の「2億4095万円」を上回っていますから、今の彼は、「賞金の高い特別レースを勝って、もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えているのでしょう。
そんな中、今週は、1着賞金が2億円のダービーにビターエンダーとブラックホール、1500万円の葉山特別にエメラルスター、1820万円のむらさき賞にスペリオルシチーと、全部で4頭を特別レースに登録してきましたので、どの馬も全力で仕上げてくる筈ですよ。

2020/05/25
奥さんは元乗り役ですな
清水久詞調教師(栗東)

主な管理馬:
キタサンブラック(2016年ジャパンCなど)
トウケイヘイロー(2013年札幌記念など)
メールドグラース(2019年鳴尾記念など)

今週の主な登録馬:
パリンジェネシス(目黒記念)
サヴァイヴ(葵S)
ビップウインク(葵S)
キタサンタイドー(東大路S)
スギノヴォルケーノ(朱雀S)

担当者:調教師情報部 元調教師T

皆さんも知っとるやろうけど、清水久詞君は、1997年に競馬学校の厩務員課程に入って、その後は、1993年の菊花賞とかGIを3つ勝ったビワハヤヒデや、1995年の阪神3歳牝馬S(今の阪神ジュベナイルF)を勝ったビワハイジとかを育てた浜田光正さんの厩舎でずっと調教助手をやっとりましたな。
この頃に、1998年の桜花賞と秋華賞や、2000年のエリザベス女王杯を勝ったファレノプシスを担当しとったことも、皆さんはよう知っとる筈や。
そんで清水君は、1997年から2000年まで乗り役をやっとった押田純子さんと結婚しとるし、清水厩舎の調教助手で、キタサンブラックの担当やった押田道郎君は、純子さんのお兄さんですな。
ちなみに、清水君の親父さんの貞光さんは、馬主さんで、2004年のスプリンターズSを勝ったカルストンライトオとかを持っとった方やから、もちろん、清水君も子供の時から馬に関わる機会が多かったんで、早い内から「馬と関わる仕事をしたい」と思っとったそうですわ。
2009年に調教師の試験に受かって、その年の6月に自分の厩舎を開業した清水君は、5年目の2013年に、トウケイヘイローを使ったダービー卿CTで初めて重賞を勝って、その年は、この馬で他に3つも重賞を勝つなど、「23勝・獲得賞金4億8941万円」っちゅう成績を残しとりました。
それに2015年は、キタサンブラックを使った菊花賞で初めてGIを勝って、この馬で他にも3つの重賞を勝つとか、「26勝・獲得賞金7億2208万円」っちゅう成績を残しとったし、2016年は、キタサンブラックで天皇賞・春と京都大賞典とジャパンCを勝つとか、「27勝・獲得賞金11億1410万円」っちゅうエエ成績を残しとりましたな。
そんで2017年は、キタサンブラックを使った大阪杯と天皇賞・春と天皇賞・秋と有馬記念と、ジョーストリクトリを使ったニュージーランドTと、カシアスを使った函館2歳Sと、重賞を6勝もして、「29勝・獲得賞金13億8947万円」っちゅう、今までで一番の成績を残したんですわ。
しかも、キタサンブラックは、2年連続で「年度代表馬」に選ばれたんやから、清水君はホンマに喜んだんでしょうな。
ただ、そのキタサンブラックは、2017年の有馬記念を最後に引退しとるんで、当たり前やけど、この影響が大きくて、一昨年と去年は、
2018年→21勝・獲得賞金4億0492万円
2019年→32勝・獲得賞金6億9307万円
と書けば分かる通り、賞金が大きく伸び悩んでしもうたし、今年も悪い流れは続いとって、先週までに18勝を上げとるものの、稼いだ賞金は「2億7424万円」と、去年の同じ時期(5月4週目までの)「2億7503万円」とほとんど変わらんのやから、きっと今の清水君は、「賞金の高いレースを多く勝たなアカン」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が5700万円の目黒記念にパリンジェネシス、3800万円の葵Sにサヴァイヴとビップウインク、1820万円の東大路Sにキタサンタイドー、1820万円の朱雀Sにスギノヴォルケーノと、全部で5頭を特別レースに登録してきましたんで、清水君がどの馬もメイチに仕上げてくるとワシは見とります。