「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2020/04/02
ナリタトップロードを育成した牧場にいました
大竹正博調教師(美浦)

主な管理馬:
デアレガーロ(2019年京都牝馬S)
ブラストワンピース(2018年有馬記念など)
グレーターロンドン(2018年中京記念)
ルージュバック(2016年毎日王冠など)

今週の主な登録馬:
ザダル(ダービー卿CT)
ハルサカエ(春風S・鳴門S)
ブラストワンピース(大阪杯)
カルヴァリオ(コーラルS)

担当者:調教師情報部 元調教師N

皆さんもよく知っている通り、大竹正博君は、母方の姓を名乗っていますので名字が違いますけど、1963年から1999年まで乗り役をやっていて、重賞を36勝、通算970勝という実績を残している大崎昭一君の息子で、神奈川県の相模原市にある麻布大学の獣医学部を出ていますね。
麻布大学と言えば、現役の調教師では、1999年のオークスを勝ったウメノファイバーなどお馴染みの相沢郁君や、2009年に美浦で厩舎を開業した伊藤大士君などが、引退した調教師で言えば、ミスターシービーや、ジェニュインなどを管理していて、2014年に引退した松山康久さんや、マイネルマックスや、ビートブラックなどを管理していて、去年の2月に引退した中村均君などが通っていたところです。
大学を出た後、大竹君は、門別にある「白井牧場」で働いていました。
生産と育成の両方をやっているこの牧場は、1998年のフェブラリーSを勝ったグルメフロンティアを生産したことや、1999年の菊花賞など、重賞を7勝したナリタトップロードの育成を手掛けていたことでお馴染みです。
大竹君がいた頃には、1995年の目黒記念と1996年の日経新春杯を勝ったハギノリアルキングなどが放牧のために来ていました。
それから彼は、1997年の1月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の7月から鈴木清さんの厩舎で厩務員をやって、その後、高橋祥泰君の厩舎や、萩原清君の厩舎などで調教助手をやって、2008年に調教師の試験に受かって、次の年に厩舎を開業しています。
そうそう、萩原厩舎にいた時は、2009年のダービーなど、重賞を4つ勝ったロジユニヴァースを担当していましたね。
開業した年は、「11勝・獲得賞金1億3155万円」という成績で、2年目は26勝、3年目は23勝と、順調に勝ち星を積み重ねていましたし、一昨年までの3年間は、
2016年→28勝・獲得賞金4億7138万円
2017年→14勝・獲得賞金3億9353万円
2018年→25勝・獲得賞金7億9792万円
という成績を残していて、特に一昨年は、ブラストワンピースを使った毎日杯と有馬記念を勝つなど、今までで一番の賞金を稼いでいました。
そして去年は、デアレガーロで京都牝馬Sを、ブラストワンピースで札幌記念を勝ちましたけど、他の馬がそれほど活躍できなかったことから、「28勝・獲得賞金5億0816万円」という成績で、一昨年の賞金を大きく下回っていましたし、今年に入ってから3月31日(火)までは「6勝・獲得賞金1億3829万円」という成績で、去年の同じ時期(3月まで)の「12勝・獲得賞金1億4713万円」を下回っていますから、今の大竹君は「このままではマズイ」と思っているのでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金が3900万円のダービー卿CTにザダル、1820万円の春風Sにハルサカエ(鳴門Sにも登録)、1億3500万円の大阪杯にブラストワンピース、2300万円のコーラルSにカルヴァリオと、特別レースに4頭を登録していますので、私が彼でしたら、「勝って一気に稼ぎたい」と考えて、どの馬も全力で仕上げますね。


2020/04/02
重賞を43勝もしとるんやけど
友道康夫調教師(栗東)

主な管理馬:
アドマイヤマーズ(2019年香港マイルなど)
ワールドプレミア(2019年菊花賞)
ワグネリアン(2018年ダービーなど)
シュヴァルグラン(2017年ジャパンCなど)

今週の主な登録馬:
マカヒキ(大阪杯)
ワグネリアン(大阪杯)
フライライクバード(アザレア賞)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

皆さんもよう知っとると思いますけど、友道康夫君は、大阪府立大学の獣医学科を出とって、競馬学校の厩務員課程を出た1989年からは、浅見国一さんの厩舎で厩務員と調教助手を、1996年から調教師の試験に受かった2001年までは、松田国英君の厩舎で調教助手をやっとりましたな。
ちなみに、彼がこの世界に入ろうと決めたんは、大学で馬術部に入っとったように、元々、馬が好きやったし、学生の頃に、スペシャルウィーク(1998年のダービーなどGIを4勝)や、アグネスデジタル(2001年の天皇賞・秋などGIを6勝)とかを育てた白井寿昭さんが、1978年に調教師の試験に受かった時、スポーツ新聞の「競馬サークル出身者以外では、初めての大卒調教師」っちゅう記事を見て、「自分も調教師になりたい」と思ったことがきっかけなんですわ。
友道君が浅見さんの厩舎におった時には、重賞を3つ勝ったヤマニングローバルや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかがおって、松田君の厩舎におった時には、ダートの重賞で活躍したゴールドティアラやブロードアピールとかがおったんやから、走る馬を間近で見るっちゅう、ホンマにエエ経験ができたんやろ。
2002年の11月に自分の厩舎を開業した友道君は、その年が3勝止まりやったけど、次の年は一気に19勝まで数字を伸ばしとりました。
しかも彼は、レースを多く勝つだけやなくて、ワンモアチャッターを使った2005年の朝日チャレンジCで初めて重賞を勝つと、アドマイヤジュピタを使った2008年の天皇賞・春で初めてGIを勝つなど、今までにJRAのGIを12回も勝って、これを入れて重賞を全部で43回も勝っとりますな。
2012年の友道君は、ヴィルシーナでクイーンCを勝つなど、「37勝・獲得賞金8億6631万円」っちゅう数字を残しとって、それから2015年までは2012年の成績を超えられなかったんやけど、去年までの4年間は、
2016年→38勝・獲得賞金13億3415万円
2017年→43勝・獲得賞金13億7646万円
2018年→43勝・獲得賞金14億9300万円
2019年→36勝・獲得賞金14億6996万円
と書けば分かる通りで、4年続けて10億円以上の賞金を稼いどったし、今年も3月31日(火)までに17勝を上げて、「調教師リーディング」の1位になっとるんや。
けど、賞金は「3億0395万円」で、「4億2740万円」を稼いで1位の矢作厩舎に「1億2345万円」の差を付けられとるんやから、きっと今の友道君は、「賞金の高いレースを勝って、上との差を詰めなアカン」と考えとるんでしょうな。
そんな中、今週は、1着賞金が1億3500万円の大阪杯にマカヒキとワグネリアン、1010万円のアザレア賞にフライライクバードと、全部で3頭を特別レースに登録してきましたんで、どの馬も「勝負懸かり」とワシは見とります。


2020/04/02
競馬の世界に進むつもりはなかったそうですが
木村哲也調教師(美浦)

主な管理馬:
ステルヴィオ(2018年マイルCSなど)
プリモシーン(2018年関屋記念など)
ゼーヴィント(2017年七夕賞など)
アルビアーノ(2015年スワンSなど)

今週の主な登録馬:
プリモシーン(ダービー卿CT)
バールドバイ(浅草特別)

担当者:調教師情報部 元調教師M

皆さんも知っていると思いますが、木村哲也君は、家族や親戚に関係者がいた訳ではなく、お父さんがサラリーマンだったので、元々、競馬の世界に進むつもりはなくて、神奈川大学の工学部建築学科を出ていますし、馬に乗った経験も全くなかったそうです。
でも、急に馬と関わる仕事がしたくなって、一人で北海道に行って牧場で働いて、その後は、アイルランドに行って馬のことを学んでいたんですよ。
2000年の4月に競馬学校の厩務員課程に入った彼は、その年の10月から、1980年の中山記念を勝ったヨシノスキーや、1985年のクイーンSを勝ったアサクサスケールなどを育てた、佐藤征助厩舎で厩務員をやって、次の年の5月からは、高橋裕(ゆたか)厩舎で調教助手をやっていました。
その後は、勢司和浩厩舎で調教助手と厩務員をやって、中川公成(ただしげ)厩舎で調教助手をやって、2010年に調教師の試験に受かると、次の年の6月に自分の厩舎を開業しています。
初めの年は、「6勝・獲得賞金5941万円」という成績でしたけど、2年目は9勝、3年目は16勝と順調に数字を伸ばしていて、一昨年までの5年間も、
2014年→14勝・獲得賞金2億2627万円
2015年→31勝・獲得賞金4億8362万円
2016年→37勝・獲得賞金5億4819万円
2017年→33勝・獲得賞金5億8982万円
2018年→48勝・獲得賞金9億3209万円
という成績を残していましたし、特に一昨年は、プリモシーンでフェアリーSと関屋記念を勝って、ステルヴィオでスプリングSとマイルCSを勝つなど、勝ち星と賞金のどっちも開業してから一番の成績でした。
でも、去年は「36勝・獲得賞金6億4672万円」という成績で、一昨年を大きく下回っていましたから、今年の木村君は、「必ず巻き返したい」と気合いを入れている筈ですし、実際、プリモシーンを使った東京新聞杯と、ダーリントンホールを使った共同通信杯を勝つなど、3月31日(火)までに9勝を上げて、「2億2346万円」の賞金を稼いでいて、一昨年の同じ時期(3月まで)の「12勝・獲得賞金2億0489万円」と比べて、勝ち星は3つ少ないですけど賞金は上回っています。
もちろん、今の木村君は、「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょう。
そんな中、今週は、1着賞金が3900万円のダービー卿CTにプリモシーン、1500万円の浅草特別にバールドバイと、特別レースに全部で2頭を登録してきましたので、どちらも全力で仕上げてくる筈ですよ。


2020/04/02
牝馬でGIを6勝しとりましたな
松永幹夫調教師(栗東)

主な管理馬:
ラッキーライラック(2019年エリザベス女王杯など)
リオンリオン(2019年青葉賞など)
アウォーディー(2016年JBCクラシックなど)
レッドディザイア(2009年秋華賞など)

今週の主な登録馬:
ラッキーライラック(大阪杯)
ゴータイミング(難波S)
シャンティローザ(難波S)
ダンスディライト(明石特別)

担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんもよう知っとるやろうけど、松永幹夫君は、競馬学校騎手課程の二期生で、1986年に乗り役としてデビューしとって、2006年の2月に引退するまで、GIの6勝を含めて、重賞を54勝もしとったし、全部で1400勝を上げとります。
そんで、1991年のオークスを勝ったイソノルーブルや、1996年の秋華賞を勝ったファビラスラフインや、1997年の桜花賞を勝ったキョウエイマーチや、2000年のエリザベス女王杯を勝ったファレノプシスや、「天覧競馬」やった2005年の天皇賞・秋を勝ったヘヴンリーロマンスとか、牝馬でGIを勝つことが多かったんで、ファンからは「牝馬のミキオ」と呼ばれとりましたな。
松永君は、デビューしてから引退するまで、フリーにはならんで、ずっと、ヘヴンリーロマンスとかを育てた山本正司さんの厩舎におって、2007年の2月一杯で山本さんが定年で引退することが決まっとったから、厩舎を引き継ぐために調教師を目指して、2006年に試験に受かって、38歳の若さで乗り役を引退しとるんですわ。
それから、2007年の3月に自分の厩舎を開業して、その年は16勝で、次の年も16勝やったけど、3年目やった2009年には、レッドディザイアを使った秋華賞とか、重賞を3勝、全部で26勝を上げて、稼いだ賞金は「7億6710万円」と、順調に成績を伸ばしとりました。
そんで、2010年から2013年までの4年間は、勝ち星も賞金のどっちも伸び悩んどったんやけど、その後の2年間は、
2014年→38勝・獲得賞金6億8952万円
2015年→41勝・獲得賞金8億4430万円
と、立て続けにエエ成績を残しとったんや。
けど、その後の3年間は、
2016年→26勝・獲得賞金6億5123万円
2017年→21勝・獲得賞金4億5929万円
2018年→35勝・獲得賞金6億2313万円
と、賞金が伸び悩んどったから、去年の松永君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとったんやろうし、実際、「42勝・獲得賞金9億6447万円」っちゅう、今までで一番エエ成績を残したんですわ。
ところが、今年に入ってから3月31日(火)までは「4勝・獲得賞金1億3319万円」っちゅう成績で、去年の同じ時期(3月まで)の「12勝・獲得賞金2億5298万円」と比べて、勝ち星と賞金のどっちも大きく下回っとるんやから、きっと今の松永君は、「もっとペースを上げなアカン」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億3500万円の大阪杯にラッキーライラック、1820万円の難波Sにゴータイミングとシャンティローザ、1500万円の明石特別にダンスディライトと、賞金の高い特別レースに全部で4頭を登録してきましたんで、どの馬も「勝負懸かり」とワシは見とります。