「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2020/02/17
馬術で国体の強化選手に選ばれとりました
野中賢二調教師(栗東)

主な管理馬:
インティ(2019年フェブラリーSなど)
グリム(2018年レパードSなど)
グレイル(2017年京都2歳S)
トウカイトリック(2010年阪神大賞典など)

今週の主な登録馬:
インティ(フェブラリーS)
ドゥオーモ(小倉大賞典)
ヘルシャフト(ヒヤシンスS)
ドゥーカ(斑鳩S、アメジストS)
アスクジョーダン(大島特別)
サニーレイ(皿倉山特別)

担当者:調教師情報部 元調教師S

皆さんもよう知っとる通り、野中賢二君は、親父さんが厩務員やったから、物心が付いた時には馬が周りにいる環境やったんで、自然と乗り役を目指すようになって、10歳の頃に乗馬を始めたんや。
けど、中学3年の頃に身長が伸びてきたんで、乗り役になるのを諦めて、馬術に集中することにしたんですわ。
そうしたら、県内でたったひとり、中学生で「びわこ国体」の強化選手に選ばれるほどの腕になっとったし、高校でも馬術部に入っとりましたな。
その後は、1982年の10月から藤岡範士(のりひと)厩舎で厩務員をやって、次の年の4月から調教助手をやって経験を積んで、2007年に調教師の試験に受かって、次の年の3月に自分の厩舎を開業しとります。
でもって野中君は、厩舎を開業した時に、トウカイテイオーやフラワーパークやスティルインラブとかを育てて、定年を待たんで2008年の2月に引退した松元省一さんの厩舎から20頭を引き継いどって、その中にはトウカイトリックがいましたな。
トウカイトリックは、2010年の阪神大賞典で、野中君が初めての重賞勝ちを飾った馬やし、その年の秋には、この馬でオーストラリアのコーフィールドCとメルボルンCに挑戦できたんやから、彼は、この馬を引き継がせてくれた松元さんに心の底から感謝しとるんやろ。
で、その後は、エーシンメンフィスを使った2012年の愛知杯、エイシンブルズアイを使った2016年のオーシャンS、グレイルを使った2017年の京都2歳S、グリムを使った一昨年のレパードS、インティを使った去年の東海SとフェブラリーSとかを勝っとって、今までにJRAで、重賞を8勝、通算255勝を上げとるし、カゼノコを使った2014年のジャパンダートダービーで、JRAと地方交流を通じて初めてのG1勝ちを飾っとりますな。
2012年の野中厩舎は、トウカイトリックやエーシンメンフィスの活躍などで、全部で「23勝・獲得賞金4億6079万円」っちゅう成績を残しとったんや。
せやけど、それから一昨年までは、
2013年→16勝・獲得賞金2億4996万円
2014年→28勝・獲得賞金4億0388万円
2015年→26勝・獲得賞金4億1133万円
2016年→23勝・獲得賞金4億0660万円
2017年→20勝・獲得賞金3億2110万円
2018年→18勝・獲得賞金3億7005万円
と、賞金が伸び悩んどったんで、去年の野中君は、「キッチリ巻き返したい」と考えとった筈ですわ。
実際、去年は、インティでフェブラリーSを勝つなど、全部で22勝を上げて、今までで一番多い「5億3669万円」の賞金を稼いどったし、その勢いは今年に入ってからも続いとって、先週までに「6勝・獲得賞金1億2261万円」と、去年の同じ時期(2月11日【日】まで)の「4勝・獲得賞金1億1063万円」を上回っとります。
もちろん、今の彼は、「賞金の高いレースを勝って、もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えとるんやろうし、今週は、1着賞金が1億円のフェブラリーSにインティ、4100万円の小倉大賞典にドゥオーモ、1900万円のヒヤシンスSにヘルシャフト、1820万円の斑鳩Sにドゥーカ(アメジストSにも登録)、1500万円の大島特別にアスクジョーダン、1500万円の皿倉山特別にサニーレイと、全部で6頭を特別レースに登録してきましたんで、どの馬もキッチリ仕上げてくる筈やで。


2020/02/17
実家が名門の牧場ですな
庄野靖志調教師(栗東)

主な管理馬:
スワーヴリチャード(2019年ジャパンCなど)
プールヴィル(2019年フィリーズレビュー)
レッドアンシェル(2019年CBC賞)
リッジマン(2018年ステイヤーズS)

今週の主な登録馬:
プールヴィル(京都牝馬S)
リッジマン(ダイヤモンドS)

担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんも知っとるやろうけど、庄野靖志君は、1987年の阪神牝馬特別を勝ったシヨノリーガルや、1991年の中日新聞杯を勝ったショウリテンユウなどを生産したことで有名な「庄野牧場」で、少し前まで代表をやっとった、庄野昭彦さんの次男ですな。
今の「庄野牧場」は、お兄さんの宏志さんが後を継いどるんやけど、元々は、靖志君もお父さんの昭彦さんと同じように牧場の仕事をしようと思っとったそうで、高校を出た後は、日本大学の獣医学部に進学しとりました。
日本大学の獣医学部と言うたら、靖志君の他にも、ダービーを勝ったアイネスフウジンや、天皇賞・秋を勝ったオフサイドトラップとかを育てた加藤修甫さんや、NHKマイルCなどを勝ったタイキフォーチュンや、2002年と2003年の根岸Sを勝って、交流重賞でも大活躍したサウスヴィグラスとかを育てた高橋祥泰(よしやす)君とかが出とりますな。
靖志君は、大学を卒業して実家に戻ってから、調教師として、1979年のダービーと1981年の天皇賞・春を勝ったカツラノハイセイコや、1988年の桜花賞を勝ったアラホウトクとかを育てた大叔父の庄野穂積さんに馬のことを教わっとったそうで、そん時に、「将来は調教師になる」と決めたそうですわ。
そんで、1996年に競馬学校の厩務員課程を出てから、マーメイドSを勝ったシャイニンレーサーや、ウインターSを勝ったマチカネワラウカドとかを管理しとった高橋隆厩舎で10年ほど調教助手をやって、2006年に調教師の試験に受かって、次の年に厩舎を開業しとります。
初めの年こそ、使った頭数が少なかったんで4勝止まりやったけど、2年目は10勝、3年目も10勝、4年目は12勝と順調に勝ち星を伸ばしとって、去年までの5年間も、
2015年→22勝・獲得賞金4億2838万円
2016年→29勝・獲得賞金4億7630万円
2017年→15勝・獲得賞金5億0574万円
2018年→26勝・獲得賞金7億3989万円
2019年→24勝・獲得賞金8億3866万円
っちゅう、安定した成績を残しとったし、特に去年は、スワーヴリチャードを使ったジャパンCや、プールヴィルを使ったフィリーズレビューとかを勝って、今までで一番の賞金を稼いどったんや。
けど、今年は先週までが「1勝・獲得賞金2602万円」っちゅう成績で、去年の同じ時期(2月3週目まで)の「3勝・獲得賞金6381万円」を大きく下回っとるんやから、きっと今の靖志君は、「賞金の高いレースを勝って、もっとペースを上げなアカン」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が3600万円の京都牝馬Sにプールヴィル、4100万円のダイヤモンドSにリッジマンを登録してきましたんで、どっちの馬も気合いを入れて仕上げるやろうな。


2020/02/17
「JRAの獣医になりたい」と思っていたそうです
相沢郁調教師(美浦)

主な管理馬:
エメラルファイト(2019年スプリングS)
ブラックホール(2019年札幌2歳S)
マイネルミラノ(2016年函館記念)
ウメノファイバー(1999年オークスなど)

今週の主な登録馬:
バレリオ(ダイヤモンドS)
エメラルファイト(小倉大賞典)
スペリオルシチー(金蹄S)
マイネルミンドール(フリージア賞)

担当者:調教師情報部 元調教師M

皆さんも知っていると思いますが、北海道出身の相沢郁(いくお)君は、高校を出てから、麻布大学の獣医学部に進んでいて、その頃、門別の白井牧場(1998年のフェブラリーSを勝ったグルメフロンティア、2000年の桜花賞を勝ったチアズグレイスなどを生産)でアルバイトをしたことがきっかけで、「JRAの獣医になりたい」と思ったそうですが、その後、「自分で走る馬を育てたい」と思うようになって、調教師を目指したそうです。
ちなみに、彼のお父さんは高校の先生で、北島三郎さんの母校である函館西高校の校長を務めたこともあるそうですよ。
そして相沢君は、競馬学校を出た後、1986年の11月から、前田禎(ただし)厩舎で調教助手をやって、1997年に38歳の若さで調教師の試験に受かって、次の年に自分の厩舎を開業するまで、ずっと前田厩舎で腕を磨いていました。
前田厩舎と言えば、1993年の関屋記念と京王杯AHを勝ったマイスタージンガーや、1998年の毎日杯と京都4歳特別を勝ったミラクルタイムなどでお馴染みですね。
開業してからの相沢君は、その年の11月に、ウメノファイバーを使った京王杯3歳Sで早くも重賞を勝つと、次の年にも、ウメノファイバーでクイーンCとオークスを勝つなど、今までに重賞を18勝もしています。
2014年の相沢厩舎は、ヴェルデグリーンでアメリカJCCを勝つなど、全部で18勝を上げて、「5億7189万円」という、今までで一番の賞金を稼いでいました。
でも、一昨年までの4年間は、
2015年→19勝・獲得賞金4億7222万円
2016年→23勝・獲得賞金3億7562万円
2017年→27勝・獲得賞金3億7871万円
2018年→25勝・獲得賞金4億4062万円
と、2014年の賞金を大きく下回っていましたから、去年の相沢君は、「必ず巻き返したい」と考えていたのでしょうし、実際に、「29勝・獲得賞金5億0600万円」という成績で、一昨年の数字を大きく上回っています。
ただ、今年に入ってから先週までは「4勝・獲得賞金8246万円」という成績で、去年の2割も稼げていませんから、今の相沢君は、「賞金の高いレースを勝ってペースを上げたい」と考えているのでしょう。
そんな中、今週は、1着賞金が4100万円のダイヤモンドSにバレリオ、4100万円の小倉大賞典にエメラルファイト、1820万円の金蹄Sにスペリオルシチー、1010万円のフリージア賞にマイネルミンドールと、全部で4頭を登録してきましたので、どの馬も全力で仕上げてくる筈ですよ。


2020/02/17
菊花賞馬を担当しとったんや
杉山晴紀調教師(栗東)

主な管理馬:
ロードマイウェイ(2019年チャレンジC)
ケイティブレイブ(2018年JBCクラシックなど)
ウインテンダネス(2018年目黒記念)

今週の主な登録馬:
ケイティブレイブ(フェブラリーS)
ウインテンダネス(ダイヤモンドS)
ナムラミラクル(大和S)
ウインスピリタス(帆柱山特別)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

1981年に神奈川県で生まれた杉山晴紀君は、家族や親戚に関係者がおった訳やなくて、親父さんがサラリーマンっちゅう普通の家庭で育ったそうや。
彼が中学生の頃は、JRAの売上げが4兆円を超えとった時代で、競馬に興味がある同級生が何人もおって、そういう友達の影響でレースを見るようになったそうやな。
そんで杉山君は、中学3年生の時、ダンスインザダークが勝った1996年の菊花賞を見て、「競馬の世界で働きたい」って思うようになって、最初は乗り役を目指しとったんやけど、それには体が重過ぎたんで、結局、中学校の終わり頃から調教助手を目指すようになって、実際、そのことを中学校の卒業アルバムに書いとったそうですわ。
でもって杉山君は、中学校を卒業したら、そのまま牧場で働いて、競馬学校に行くつもりやったけど、親から「高校だけは出ておきなさい」と言われたんで、地元の公立高校に通いながら、毎日、乗馬クラブで練習しとったそうやな。
高校を卒業してから、すぐに「小松温泉牧場」(石川県小松市)で研修生として働き始めた杉山君は、競馬学校の厩務員課程に受かった2004年までの4年間をここで過ごしたんですわ。
で、その年の7月から武宏平厩舎で厩務員をやって、8月から調教助手をやって、2014年の2月に武さんが定年で引退してからは、高橋康之厩舎におったんや。
武厩舎でスリーロールスを担当しとった杉山君は、この馬が2009年の菊花賞を勝ったことがきっかけで、「調教師になりたい」と本気で思うようになって、それからは、調教師になるため、厩舎の仕事をしながら猛勉強して、5回目の挑戦やった2015年に、めでたく試験に受かったんですわ。
この後、杉山君は、厩舎の開業が2年待ちになる予定やったけど、馬に蹴られて大ケガをしてしもうた日吉正和君が勇退することになったんで、日吉厩舎の馬とスタッフを丸々引き継ぐ形で、2016年の10月21日(金)に自分の厩舎を開業しとります。
結局、2016年は開業が遅かったんで、年末までが「3勝・獲得賞金5462万円」っちゅう成績やったけど、2017年は、「18勝・獲得賞金2億7649万円」と一気に数字を伸ばしとりました。
そんで3年目やった一昨年は、まず地方で、ケイティブレイブを使った川崎記念とダイオライト記念と日本テレビ盃を勝っとったし、JRAでも、ウインテンダネスを使った目黒記念と、ケイティブレイブを使ったJBCクラシックを勝つなど、「19勝・獲得賞金4億8160万円」っちゅう成績を残しとったんですわ。
で、去年も勢いは続いとって、地方では、ケイティブレイブで浦和記念を勝っとるし、JRAでも、ロードマイウェイを使ったチャレンジCを勝つなど、「30勝・獲得賞金5億7710万円」っちゅう、今までで一番の成績を残しとったんや。
それに、今年も先週までに6勝を上げて、賞金は「1億1476万円」と、去年の同じ時期(2月3週目まで)の「4勝・獲得賞金7468万円」を上回っとるんやから、きっと今の杉山君は、「この勢いでもっと勝ちたい」と考えとる筈や。
そんな中、今週は、1着賞金が1億円のフェブラリーSにケイティブレイブ、4100万円のダイヤモンドSにウインテンダネス、2200万円の大和Sにナムラミラクル、1500万円の帆柱山特別にウインスピリタスと、全部で4頭を特別レースに登録してきましたんで、どの馬も「勝負懸かり」とワシは見とります。